殷墟　青銅器と甲骨文字

2009/05/27 - 2009/05/29

河南省安陽市の殷墟遺跡を見学しました。
中国では４千年前の殷の時代に、銅器と甲骨文字が発明されておりました。実際に精巧な銅器や広い分野にわたって記述されている甲骨文字を見て驚きました。

エリア 中国

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

動車組で河南省安陽に到着。安陽駅前から約100Ｍ先の信号交差点の近くにあるバス停で『殷墟』行きの1路のバスに乗りました。

殷墟のバス停で降り、右に約500ｍ行くと殷墟がありました。
入場するとボランティアの説明員の張さんが場内を案内してくれました。半地下式の博物館のエントランスのスロープには紀元前1300年から現代までの時間が、距離に置き換えて表示されており、その時間の長さを実感できました。

一番最初に展示されていたのは、青銅器の釜で、人間の頭蓋骨を煮て神に奉げたとの事。殷の時代は奴隷を｢いけにえ｣にするという残酷な王朝だったようです。矢じりが刺さった頭蓋骨もありました。

非常に精巧に作られた青銅器の鼎。紀元前1300年に、この技術レベルとはびっくりです。

この青銅器の鼎は、緻密で精密な模様が有って素晴らしかった。

青銅の牛の容器で、背中に蓋が有りました。

青銅の大皿には、甲骨文字が有りました。

この甕にも甲骨文字が有りました。

亀の腹の甲殻に書かれた亀甲文字です。

亀甲文字と漢字との対照表です。甲骨文字は3500種あり、まだ1500種しか解読されてないとの事です。

亀甲文字で書かれた、天気予報のモニュメントです。我々が見ても雨の字は何となく理解できます。
他に農作物の栽培方法や政治の仕組み、軍事、医療などの記述が有るとの事でした。

殷の時代の貴族の墳墓を発掘したものです。右上にある人骨は奴隷が副葬されたものだとのこと。

墳墓には馬車や家畜等も埋葬されていたとの事。