三国志の亳州・１/３

2009/02/18 - 2009/02/18

安徽省西北部に位置する亳州市。三千数百年の歴史があるこの町は、曹操の生まれた町であり、兵糧補給地でもあった。曹操ゆかりの地として観光事業に力を入れており、「三国志」史蹟や「三国志」にちなんだテーマパークなど、多くの見所がある。
曹操（そう そう Cao Cao　155年 - 220年）は中国後漢末の武将であり政治家、詩人である。字は孟徳、沛（はい）国（しょう）県（現在の安徽省亳州市）の人。幼名は、阿瞞また吉利。廟号は太祖。謚号は武皇帝。後世では魏武帝、魏武とも呼ばれる。父は曹嵩。曹嵩は夏侯氏であったが中常侍･大長秋曹騰の養子となり曹氏を継いだ（高位の宦官は養子をとって家名を存続することが可能だった）。曹氏の先祖は前漢の平陽侯曹参とされるが、疑わしい。

エリア 中国

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

亳州はさほど広くなく市内に遺跡が集まっている。道の名前は曹操に関わりある名前が付いている。

商丘を出たバスが亳州に到着、有料道路　国道１０５を使用するので、１時間１０分と早かった。

料金は保険料を入れて１７元。発車時刻は「流水」。流れる水のように、つまり乗客が集まったら出発する。

曹操は後世では魏武帝、魏武とも呼ばれる。南北を貫くメイン道路に曹操の名前が付いている。バスターミナルの前の道。

魏武大道、人民路交差点の泊ったホテル、１５９元。

普通のものより幅が狭く、１泊分を少々置いてある。中国のエコは進んでいます

亳州の名産品の中で有名なのが、アルコール度数３８度の焼酎。建安年間、曹操が後漢の献帝に酒を献上したのが始まり。３５元

実は花戯楼という名の関帝廟である。ただ岳飛の塑像はあったが、（中国では関岳廟として祖国の英雄二人を一緒に祀ることが多い。）関羽関連のものはほとんどない。亳州市博物館の中には曹操の父・曹嵩のものと言われる、遺体を覆う装飾品が安置されている。

入口に当たる山門は三層の屋根の牌房形式で、精緻なレリーフで飾られている。そこをくぐると花戯楼がある。創建は清代の１６７６年といわれる。

花戯楼の花舞台に散りばめられた極彩色の三国演義絵巻が飾られている。欄間には宋代の「三国志演義」の戯曲を基にした透かし彫りが施されている。舞台に登る事が出来ない為、下から望遠で撮る。

左）赤壁の戦いの後、孫権と劉備は荊州を奪い合うが、それは周瑜と諸葛亮の智謀戦でもある。周瑜は三度裏をかかれ、憤死してしまう。右）曹操が寝ている董卓を刺し殺そうとして失敗、都を脱出する。

諸葛亮が南中平定戦で、敵の首領である孟獲を７回捕らえ、７回釈放する有名なエピソード。中央のゾウに乗っているのが孟獲。　

右）城の門をすべて開放することで、敵に何かあると錯覚させる
　諸葛亮の奇策。城楼にいるのが諸葛亮で城外の一団が司馬懿軍。
左）不明

趙雲が敵軍の中をただ一騎で駆け抜け、劉備の息子・劉禅（阿斗）を救出する長坂坡の戦いの名場面。中央の白馬に跨っているのが趙雲。

左）益州を攻略中の劉備軍の前に劉璋を救援すべく現れた馬超と一騎打ちを演じる張飛。中央の白馬に乗っているのが馬超で、左の黒い馬に乗っているのが張飛。
右）不明　上半身裸の男が太鼓を叩き、周りに机を並べている。

左）不明
右）不明　戦闘場面だが相手が写っていない。

左）不明
右）不明

不明　長坂坡の戦い　趙雲単騎駆けの下に見える場面。

劉備が趙雲を供につれて呉の国へ、孫権の妹を嫁にする為。呉国太に会う場面と思う。

劉備と趙雲に対する周瑜と魯　、それを影から見ている孫権の妹。

上の２枚と同じ絵ではないか？

４枚で物語になるのか？

紙に描かれた虎が飛び出す場面、三国志にあったか不明。

紙に描いた龍が空を飛ぶ？三国志にあったか不明。

金の侵略と戦った宋の名将、岳飛を祭る廟である。三国志の関羽と並んで死んでから神様になりました。関羽と岳飛が並んで祀られる所もあります。

岳飛廟の前にはその秦桧夫婦の半裸の像が、膝間付いた姿で置か
れている。後の世の民衆が岳飛の無念を思いこの像を作った。
年配の民衆はこの像に唾を吐きかけていきます。

火の神を祀る廟。

大きな門が新しく出来ていた。

大きな門が新しく出来ていた。

この旅行記へのコメント （2）

• ちびドラ0714さん 2012/02/12 22:31:49

  安徽省の面白さ。

  かつて曹操の出身地に行きました。
  曹操が好きで三国志に嵌りました。
  どこがというと、同じ男としていうなら決断力のよさ、常に先を読む頭の鋭さというとこでしょうか。
  全部で3回行きましたが、でもまだ行きたいですね。
  常に変化してるのが見て取れるし。
  それに曹操、華侘、老子も有名ですね。
  他に目立たないけど花木蘭の像もあります。女性の英雄ですけど。
  
  そこで食べた家常豆腐の味、とても美味しかったですね。
  曹氏公園と曹操を前面に出して街をアピールしていこうという逞しさも見られます。これからの発展に期待したいです。
  別の見方で曹操の出身地を知ることが出来てとても楽しかったです。

  中国の風景さん からの返信 2012/02/13 08:27:25

  RE: 安徽省の面白さ。

  ちびどらさん、書き込み有難うございます。三国志が話題になる事が少ないので感激です。三国演義では曹操が悪者になっておりますが、歴史の上では
  有能な政治家で、詩人であったそうで、地元の安徽省の人人には大変な人気です。亳州で買い求めました古井貢酒（曹操の絵が付いている）が東日本地震で割れてしまいました。写真としては手許に残っていますが残念でした。
  変わりと言ってはなんですが浅草の中華料理屋で紹興酒を飲んだところラベルが三国演義で巍が三年物、呉が五年物、でした。中身は飲んで空瓶を貰って来ました。またお宝が増えました。蜀は十年物だそうで店には無いとの事
  入荷したらまた飲みに行きたいと思っています。身近な所で三国志を作りました牛丼三国志です。ご覧いただきご感想をお聞かせ下さい。
  亳州は
  http://members3.jcom.home.ne.jp/masa-aze3594/htm/azemi101.htm
  http://members3.jcom.home.ne.jp/masa-aze3594/htm/azemi102.htm
  http://members3.jcom.home.ne.jp/masa-aze3594/htm/azemi103.htm
  http://members3.jcom.home.ne.jp/masa-aze3594/htm/azemi92.htm
  牛丼は
  http://members3.jcom.home.ne.jp/masa-aze3377/htm/azemi474.htm
  http://members3.jcom.home.ne.jp/masa-aze8972/htm/azemi479.htm
  ちびどらさんの亳州の写真は２枚しか無いのですか、他の写真が見たいです。「中国の風景」