上海の松江天馬山・余山

2009/10/07 - 2009/10/07

「雲間九峰」上海直轄市 松江区　城北。松江には昔から「雲間九峰」という呼び方があった。上海には山らしい山がほとんどないため、「九峰」というのはたいそうな呼び方だが、それでも天馬山と佘山以外に小昆山、横山、機山、鳳凰山、庫公山、薛山の9つの山（丘？）が命名された。このうち、最も標高が高いのが天馬山の98．2メートル、最も低いのが庫公山の10メートルとなっている。

エリア 上海(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

松江のバスターミナルから松天線で天馬山園で下車。

入場料１０元

護珠塔はピサの斜塔と傾く角度を競っている。

建設されたのが、1079年（北宋元豊2年）で、天馬山の右の峰にあり、遠くからでもよく目立つ。伝説によると、この地域で水害が発生したときに、時の朝廷が五色の仏舎利をこの塔の中に入れたのだという。それが塔の中で輝いたため、護珠宝光塔（護珠塔）と呼ばれるようになった。蘇州の虎丘にも同様の塔があるが、傾く角度はそれ以上だろう。

入口の門と傾く角度を計る。

四本の足の１本が壊れているが逆方向に傾いている。

表面のデザインの凝っている。

離れて見ると傾きが良く分かる。

銀杏の樹と護珠塔

護珠塔のそばには、小さな井戸がある。中峰寺があったころ、ここからは名水が出ていて、江南地方でも有名だった。主に、僧や参拝者に振る舞われた。当時の記録では、水は甘く、体にもいいとされた。お寺が日本軍によって破壊されるとき、僧侶はこの井戸にふたをして隠したというエピソードも残っている。

宋代の将軍、周文達によって植えられたという樹齢700年の木。銀杏の最も太い部分は枯れてしまったが、周りからは緑の葉っぱが出ていた。伝説では、この木のおかげで、傾いている護珠塔が倒れずにすんだと言われている。

護珠塔から山頂に向かって歩いている途中にあった石で、鯉のような形をしている。伝説では、天馬地区に雨をもたらしてくれるのだという。

天馬山の頂上に位置する。元々、宋代には頂上に上峰寺があった。そして、重さ3600キロもある銅の観音様が安置され、遠くからやってくる多くの参拝客でにぎわった。地元の人からは、「天馬は貧しいけど、三千六百の銅がある」と言われていた。ただ、残念ながらオリジナルの銅の観音は日中戦争当時に日本軍によって持ち去られ、今あるのは復元品だ。

海抜98．2メートル。上海（陸地）の最高点の標識がある。

天馬山から見た松江の街並み。

運河の多い江南の街ならではの舟による移動販売。

余山国家森林公園は上海郊外に位置する松江区余山鎮の余山周辺に広がる自然公園です。山の高さは90メートルで、上海地区ではもっとも高い山となります。その他東余山では、さまざまな岩や泉があり、バードウォッチングの名所でもあります。

入場料３０元、天主堂が改装中で見られなかったので２８元は高い。

人気の観光地なので多くの人が券売所に並んでいる。

西余山の頂上には天文台と天主堂があります。

西余山東門を少し進むと、上海に現存する最も古い塔である宋時代に建てられた「秀道者塔」が出現します。

展望台から見た松江の街。

西余山もう一つの見所は中国最古の天文台で100年以上の長きに渡って天文観測が行われてきました。その他山頂は天文観測台及び地震観測台も観光スポットとして有名です。

東方、蒼龍。南方、朱雀。西方、百虎。北方、玄武。

永年観測に使われた機器や、観測に貢献した人々の歴史がわかります。

西余山の最大の見所は、西余山の山頂にある天主堂です。山頂聖母大堂はローマ様式とカトリック様式が混在する美しい建物で中国で最も古い教会と言われています。余山は40年代からカトリック教の聖地として国際的有名です。

山頂のカトリック教会は1925年に立てられ、10年間の建造期間を必要とした。1985年新たに修道院が建てられ、レンガ造りの建物の中は奥行きと天井高さもあり外見から想像するよりも大きな建物で荘厳な雰囲気に包まれています。訪れたときは改装中で中は見れませんでした。