2008/11/14 - 2008/11/14
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ドクターキムルさん
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京都市右京区太秦蜂岡町にある広隆寺は真言宗のお寺である。建立は飛鳥時代(603年)で京都最古の寺である。推古天皇11年(603年)、秦河勝が聖徳太子から賜った仏像を本尊として建立した。その本尊が国宝指定第1号の弥勒菩薩像である。桂宮院(国宝)は法隆寺の夢殿に似た単層八角円堂である。10月に行われる「牛祭」は京都三大奇祭の一つとされる。
昭和57年(1982年)に建設された霊宝殿には国宝第一号の弥勒菩薩(半跏思惟像)をはじめ寄木造の千手観音(藤原期)、聖徳太子16歳像(鎌倉期)など、飛鳥、天平、貞観、藤原、鎌倉それぞれの時代を代表する仏像(国宝20点、重要文化財48点)が安置されている(。国宝第一号というのは、昭和26年(1951年)6月9日付けで国宝に指定され、国宝指定書と台帳の番号が「彫刻第1号」である像のことをいうようで、分類別に国宝第一号があるようだ。例えば、中尊寺金色堂は、同日付けで国宝建造物第1号に指定されており、平泉・中尊寺では「金色堂は国宝第一号」と謳っており、実際に耳にした)。
特に、宝冠弥勒菩薩半跏思惟像は「東洋のモナリザ」とも呼ばれ、また、宝髻(ほうけい)弥勒菩薩半跏思惟像は泣いているような表情から「泣き弥勒」と呼ばれ、良く知られている。その他にも、定朝の弟子・長勢の作の十二神将立像や、不空羂索観音立像(像高314cm)、千手観音立像(像高264cm)、埋木地蔵と呼ばれている地蔵菩薩立像などの大きな像があるが、中でも朽ちてきており注目はされないが、千手観音坐像はバランスがとれており、さすがに国宝だと思った。バランスの良い千手観音坐像は国宝でもないと見かけないものだ。
仁王門から境内に入ると人影もまばらで落ち着いた雰囲気である。こうした中に、境内の一番奥に鉄筋コンクリート製の霊宝殿があった。こうした古刹には鉄筋コンクリート製の伽藍は場違いな感じがしたが、中は違っていた。古刹ならでわの寺宝ともいうべき仏像が並んでいたのだ。さすがに京都寺社には鉄筋コンクリート製の伽藍や社殿は数少ないのではあるが、不思議なことにここ広隆寺霊宝殿の中は心が落ち着く特別なスポットであった。
(表紙写真は広隆寺本堂)
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