2010/04/29 - 2010/04/29
109位(同エリア1586件中)
キートンさん
5日間のグランドサークルのツアーもとうとう最終日。
今日は最後の訪問地「グランドキャニオン」で日の出を鑑賞し、キャニオンの中のトレイルを時間の許す限り歩こうと思います。
しかしこの最後の訪問地で予想もしなかった○○・・・
まったくアメリカの大自然ってやつは最後まで「驚異」でした。
そしてツアーの終着点「ラスベガス」へ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 航空会社
- 大韓航空
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-
今日も日の出を鑑賞するため朝5時過ぎに集合。
4泊中3回もみんなで日の出を見に行き、残り1回は昨日泊っていた「グルーディングス・ロッジ」の部屋のバルコニーからほとんどの人が日の出を見ていたようです。
なんという素晴らしいメンバーなんだ! -
5:30頃、「マーザーポイント」の駐車場に到着。
「寒いから日の出の時刻まで車の中で待っててもOKよ」という状態でしたが、日の出前後は写真家にとっては「ゴールデンタイム」。(誰が写真家や?)
先頭切って飛び出したものの「マーザーポイント」ってどこ? -
リム沿いをうろうろしているうちに日の出間近。
-
イチオシ
だいぶ戻って断崖の突端にみんなの姿を発見。
行ってみると柵はもちろん看板も何もないところ。これは通り過ぎてもしかたないというようなポイントでした。
ということで、6:40、ご来光です。
右側の特徴あるシルエットは「ヴィシュヌ寺院」。
といっても寺院ではありません。 -
イチオシ
夜明けのリム。
標高が2000mを超えていることもありかなり寒いです。 -
太陽は昇ってきても、まだまだキャニオンの中には太陽光線が直接当たりません。
-
6時前、そろそろ退散時刻。
キャニオンの内部が照らされるにはもう少し時間がかかりそうです。 -
今日は10時の出発時間まで自由行動。
「グランドキャニオン国立公園」ではツアーガイドの規制が厳しく、トレイルを案内出来るのは公園内勤務のガイドのみで、ツアーガイドが案内すると罰則があるそうです。
ということでJ氏が案内することができないので、自由行動というわけです。
ビレッジに帰ってきたのが6時過ぎ。
私は多少なりともトレイルを下りてみたかったので、いくらかの食料と飲み物をデイパックに入れて「ブライトエンジェル・トレイル」を下りてみることにしました。
6;15、トレイルヘッドを出発。 -
トレイルを下り始めたところから。
太陽はあいかわらず雲に隠れているよう。 -
5分も下らないうちに、掘り抜きのトンネルがあります。
-
イチオシ
延々と続くトレイル。
-
明らかに人の足跡ではない。
「ミュールツアー」のミュール(ラバ)のものと思われます。 -
トレイルを目で追って行くと、先端に「プラトー・ポイント」が見えます。
トレイルヘッドからあそこまで往復するだけで、丸一日かかるそうです。
グランドキャニオンではすぐそこに見えてるところでも、実は見た目以上に遠いようで、スケール感が麻痺しそうになります。 -
下り始めてから20分少々で第二のトンネル。
-
大岩壁のすぐ脇を通ります。
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九十九折りのトレイル。
人気コースなので、よく整備されており、迷うことはありません。 -
標高は下がってきた感じはありますが、「プラトー・ポイント」までの距離感はほとんど変わっていません。
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あの辺の小屋くらいまで行きたいところですが、復路の上りは下りの倍くらいの時間を見ときたいので、時間で判断しようと思います。
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見上げる大岩壁。
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「プラトー・ポイント」を遠望。
あそこまで行くとかなり違った景観を見ることができるのでしょうね。 -
6:50を過ぎるころ、急激に雲におおわれ、なんと雪が降り始めた。
下り始めて40分弱。
時間には余裕があるものの、自然が猛威をふるい始めると予想外に復路に時間がかかるかもしれないのでこの辺りで引き返すことにしました。 -
それにしてもかなり降ってます。
7時過ぎくらいまで下って、適当なところで持参した朝食で腹ごしらえして引き返そうと考えていましたが、少し朝食はお預けのもようです。 -
上り始めると、下って行く人たちとすれ違うようになりました。
最初にすれ違ったのは二人の若い日本人男性。
「プラトー・ポイント」まで往復するとのことでしたが、無事目的は達成できたのかな? -
ミュール(ラバ)の足跡はこんなふうに変貌していました。
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「グランドキャニオン」でこんな写真を撮ることになろうとは、想像だにしなかった。
-
先ほどの「第二のトンネル」で雪をしのぎながらちょっと腹ごしらえをして再出発。
土砂流出防止のためと思われる木の枠に雪が残っています。 -
雪が降り続く割には難なく上ってきて、第一のトンネルやリムの上の建物が見えてきました。
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「第一のトンネル」でまた休憩。
降り積もった雪を払い落す。 -
「第一のトンネル」で休憩していると、「ミュールツアー」の団体がやってきました。
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8時ちょうどにトレイルヘッドに到着。
復路が順調にこなせたので集合時間までまだ2時間あります。 -
天候も回復に向かっていそうなので「リム・トレイル」を歩くことにしました。
-
「リム・トレイル」はリム沿いに歩くのでほとんどフラットかと思っていましたが、歩き始めはやや上りになっています。
途中から見るビレッジ方向には雪をかぶったホテルが見えます。 -
ビレッジから「ヤバパイ・ポイント」にかけての断崖。
-
断崖の下には小屋のようなものが見えます。
あんなに近くに見えるのに、「ブライトエンジェル・トレイル」を下りた時には見かけていないので、あそこに着く前に引き返したことになります。
やはりここでは距離感覚が狂い気味になります。
後で調べてみると、この小屋は「1.5マイル・レストハウス」で、トレイルヘッドからの標高差」は348mのようです。
ということは、私は300m前後下りたところで折り返したということかな? -
左の断崖の突端に展望台のような柵が見えます。
「マリコパ・ポイント」かな? -
途中で見かけた地図。
注意書きは日本語でも書かれています。
トレイルヘッドからコロラド川までの日帰り往復は相当危険のようですね。
この地図で見ると「プラトー・ポイント」までも距離的にはそれほど変わらないかと思いますが、標高差が少ない分日帰り可能なのでしょうね。
ちなみに私は最初の「Rest House」にたどり着く前に引き返してます。 -
「マリコパ・ポイント」かな?
少し先にも展望台がありました。
案内板に雪が積もっていてどこなのか確認できない。 -
アメリカの国立公園でとうとう足跡以外のものを残してしまった。
しかも犯人は明らかに日本から来た人。
まあいいか、1時間もすれば消える犯罪。
証拠も残るまい。
おっと、この写真が動かぬ証拠やん! -
これはトレイル途中からの風景かな?
-
なにかと気になる「プラトー・ポイント」。
-
「パウエル将軍」は1869年にボートでコロラド川を下った探検家で、このポイントの他「レイク・パウエル」の名もこの人から取ったもの。
驚くことにこの時「パウエル将軍」は南北戦争で右腕を失っていたという。 -
「パウエル・ポイント」から
対岸の「ノースリム」は雲で見えなくなっています。 -
「パウエル・ポイント」から上流側の風景。
-
コロラド川は途中から急角度で切れ込むように流れています。
-
「ホピ・ポイント」から
-
谷底の「コロラド川」。
かなりの濁流です。 -
また急に雲が立ち込めてきました。
9時を少し過ぎたところ。
集合時間まで1時間を切っているので、ここで引き返してホテルに戻ります。 -
集合時間の10分前にはホテルに帰れると思っていたのですが、ビレッジまで戻ってから、泊っていた「サンダーバード・ロッジ」がわからずにかなり通り過ぎてしまって、ホテルにたどり着いたのは集合時間を10分以上過ぎてしまいました。
案の定、「転落してるんじゃないか」と心配をかけてしまった上、出発時間が15分も遅れてしまいました。 -
「グランドキャニオン」を出発してしばらくすると、一面の雪景色。
昨日の砂嵐といい、アメリカの大自然は大地の造形だけでなく、気象も半端ではないです。 -
「セリグマン」という町に「エンジェル」という、かつての床屋、今はお土産屋になっている店があります。
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アメリカ大陸を横断した最初のハイウェイ「ルート66」が1960年代からさびれていった時、「ルート66」の保存と復活のために尽力した「エンジェル・デルガディーロ」さん。
彼の本職「床屋」も店の片隅に残っていましたが、なぜか壁一面に名刺が貼られている。 -
「グランドキャニオン」から「ラスベガス」に帰る道中、5日間お世話になったガイドのJ氏に感謝の気持ちを込めて、即興で手書きの日本語辞典を作成しました。
とはいっても日常会話で彼に教えることはすでにないので、日本語のなかでもかなり上級編となるものです。
ひとつは、旅館の女将が客をおもてなしする時のような言い回し。
もう一つは、J氏のリクエストにより、ケンカの時に発するようないわゆる「汚い日本語」。
7人の日本人の知恵を出し合って、さまざまな言い回しを書き出しました。
そこでJ氏の質問「その最後につける、「ワレ」と「ボケ」の使い分けはどうするの?」
いくら日本語をよく知っているとはいえ、やはりアメリカ人です。
しかし、どんな場面でそれを使おうとしているのか・・・
かくしてJ氏は「知らなくていい日本語」を、というよりむしろ「知らない方がいい日本語」までもマスターしていくのであった。 -
13:30頃、少し遅い昼食は「イナナウト・バーガー」にて。
-
「イナナウト・バーガー」は冷凍食品を使わないのがモットーのようで、「おいしい」、「ボリュームあり」、「安い」の3拍子そろったファーストフード店。
日本でいうとラージサイズの飲み物付きのセットで5ドル前後。
写真はチーズバーガーのようなので少し高いかも。 -
J氏はツアーの最後にこのツアーに関してのアンケート用紙を配って我々はツアーの感想(評価)を書き込んでいった。(ツアー会社に提出用と思われる)
良かった訪問地は?
私は「アーチーズ」が断然おもしろく、次いで「ブライスキャニオン」が特に印象的でした。
ある人から「メサアーチって書いちゃマズいですか?」
J氏「それはちょっと・・・」
会社に提出用だからそれはマズかろう・・・
しかし、その質問はある意味J氏に対しての最高のほめ言葉だったかもしれない。 -
ネバダ州に戻って夏時間となり、17:30過ぎ。
とうとう「ラスベガス」まで帰ってきました。
日の出前から日没後まで行動しまくり、1日1日がとても長かったのに、あっという間の5日間でした。
グランドサークルという場所が素晴らしいのは言うまでもなく、同行したガイドとツアー参加者が最高のメンバーだったことが、より忘れがたいツアーにしてくれたのだと思います。
「メサアーチ」をはじめ、ツアー会社から見れば歓迎されないJ氏のサービスも、この7人のメンバーなら事故の心配はないだろうという判断があったからかもしれません。(一番危なっかしかったのは私だろうけど)
「ベラッジオ」にて私を含め3名が下車する際、このツアーの締めとして「一本締め」で5日間の忘れえぬツアーは幕を閉じました。
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この旅行記へのコメント (3)
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- takemoさん 2010/05/18 00:50:55
- 素晴らしい旅でした
- 何度もコメントをすみません。
またまた、takemoです。
良い旅でしたね。
同じ目的で旅する者どおし、素晴らしい時間を共有出来たのは最高に楽しかったでしょう。
また、J氏みたいなサービス精神たっぷりの方と出会えたことも。
毎日がワクワク!ドキドキ!、こんな旅してみたいと思いました。
私も楽しませて頂きました。
ありがとうございました。
takemo
一つ質問です。
良い写真ばかりです。
どこのカメラで撮影されているのでしょうか?
よろしければお教え下さい。
- キートンさん からの返信 2010/05/18 19:57:36
- RE: 素晴らしい旅でした
- こんにちは、takemoさん。
いろいろ見ていただき、ありがとうございます。
私が使用しているカメラは、パナソニックの「ルミックスFX60」で3万円程度のコンパクトデジカメです。
最近のデジカメはコンパクトでもそこそこの画質だと思うので、手軽さや携帯性を重視してます。いえそれ以上に経済性でした。
個人的には、夜景や暗めのシーンで特に望遠で撮る場合は携帯のミニ三脚を何度か使ったほか、気休めかもしれませんが、手振れしそうな時は2秒のセルフタイマーを使うことも多いです。
ちなみにグランドキャニオンの写真は、後から明るさやコントラストなど画像補正を多少加えています。
takemoさんの旅行記、じっくり見させていただいたのはまだ「ザイオン」と「ブライスキャニオン」だけですが、とてもダイナミックで素晴らしい写真が満載ですね。
特に「ザイオン」のトレイル、とてもおもしろそうで展望が絶景です。
もしまたラスベガスに行く機会があれば、とりあえず「ザイオン」ははずせないです。
では、またおじゃまさせていただきます。
キートン
- takemoさん からの返信 2010/05/19 00:01:18
- RE: RE: 素晴らしい旅でした
- キートンさん、こんばんは。
> いろいろ見ていただき、ありがとうございます。
イエイエ、こちらこそ楽しませて頂きました。
そして、質問にお返事をありがとうございます。
「何々・・ルミックスFX60」っとネットで調べたら普通のコンパクトデジカメではないですか。(驚!)
少し補正されたとは言え、とても上手です。
「う〜ん、写真は腕の影響が大きい!!」ですね。
刺激と勉強になります!
> takemoさんの旅行記、じっくり見させていただいたのはまだ「ザイオン」と「ブライスキャニオン」だけですが、とてもダイナミックで素晴らしい写真が満載ですね。
> 特に「ザイオン」のトレイル、とてもおもしろそうで展望が絶景です。
> もしまたラスベガスに行く機会があれば、とりあえず「ザイオン」ははずせないです。
ありがとうございます。
読んで頂いて「感謝!」です。
ハイキングを楽しまれる、キートンさんならザイオンは歩きたくなると思っていました。
ラスベガスからも近いのでもし機会があれば、是非お訪ね下さい。
また、他にも色々歩いていますので、お時間のある時にお訪ね下さい。
私もお邪魔します。
では、また。
takemo
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