2009/12/05 - 2009/12/06
1211位(同エリア2108件中)
ぬいぬいさん
年末にヴォーリズ建築を見に熊本に出かけてきました。
福岡、北九州に次ぐ九州第三の都市熊本には、ヴォーリズの作品以外に多くの近代建築が残されていて、まち歩きも、大好きな建物散策が中心のいつもながら偏ったものになりました。
ヴォーリズと旧制五高については別に旅行記を作成しておりますので詳細はそちらをご覧ください。
- 交通手段
- JALグループ 徒歩
-
熊本空港に到着してすぐに直行したのがここ、ヴォーリズの設計した九州学院高等学校講堂兼礼拝堂(ブラウン・メモリアル・チャペル)
-
午前中なら何とか内部を見せていただけるとのことで、一人独占状態でじっくりと見学することができました。
-
次も同じくヴォーリズ建築のルーテル学院中学・高校本館。
-
厳密に言うとこれはヴォーリズ本人の作品ではなく、ヴォーリズ建築事務所のスタッフであったJ.H.ヴォーゲルの設計によるもの。
-
煉瓦造の建物は旧制五高
-
現在の熊本大学のキャンパス内には数多くの近代建築がありました。
-
ヴォーリズ建築と五高については別に旅行記をアップ済みですので興味のある方はそちらをご覧ください。
ヴォーリズ:http://4travel.jp/traveler/nuinui/album/10407389/
五高:http://4travel.jp/traveler/nuinui/album/10409456/ -
さて、ここからが新たに紹介する近代建築です。
先ずはこちら、熊本地方裁判所資料館(旧熊本地方裁判所本館)
-
明治41年(1908年)に建てられたもの。
-
玄関部分だけ残されていて往時の雰囲気を少しだけ感じさせてくれます。
-
坪井川を背にして建っている伝統的な町屋を改装したナチュラル&ハーモニック ピュアリィとフランス料理 塩胡椒
-
旧第一銀行熊本支店
大正8年(1919年)に建てられたものです。 -
一時解体の危機があったようですが 熊本まちなみトラストの尽力により、ピーエス熊本センターとして再生しています。
-
普段は会社のショールームとして使われていて内部は公開していないようですが、この日はイベントが行なわれていて、中を見ることができました。
-
中央の大きな吹き抜けは銀行の営業室だった頃の名残でしょうか。
-
解体にならずに再生保存できたのは、3万人の市民の署名を集めた賜物のようです。
-
連続するアーチ窓と塔屋が特徴的なビルとして国の登録文化財に指定されています。
-
煉瓦造りの西村邸の防火壁
-
かなり厚みのある煉瓦造の立派な防火壁です。
-
市電の通りに面した煉瓦壁の建物は長崎次郎書店。
-
手摺の装飾を見ると、洋風でなくどちらかと言うと中国風の建物です。
-
大正13年(1924年)に建築されたこの建物は丸の内レンガ街の設計に曽禰達蔵とともにかかわっていた保岡勝也の作品です。 -
バスセンターに程近い市電の電車通りに面して建っている早野ビル
-
大正13年/1922年に建築された熊本で最初の貸しビル
だそうです。 -
こちらは繁華街の中のホテル日航熊本の隣にあった教会
-
1928年(昭和3年)に建てられた手取カトリック教会。
五島列島をはじめかつて隠れキリシタン集落だった土地に建つ一連の天主堂を設計した鉄川与助の作品 -
朝のミサが終わるのを待って内部を見せてもらいました。
-
折上天井、柱・壁の全体が白で統一されています。
-
鉄川与助と言えば教会建築大工の棟梁というイメージがあったのですが鉄筋コンクリート造の教会も手掛けていたのですね。
-
教会と言えば木目の茶色いイメージのものが多いのですが、ここは白が基調でステンドグラスも明るい色になっています。
-
クリスマスの飾りつけがすでに準備されていて、夜になるとイルミネーションが綺麗なんでしょうね。
-
入口正面のバラ窓にはステンドが組み込まれています。
-
建築様式は全体的に見るとロマネスク。
-
でも、ピナクルが付いているのでゴシック風とも言えますかね。
-
庭のマリア像は、教会ができた2年後の昭和5年に建立されたもの。
-
80年近くこうして見守っているのですね。
-
昨年改修されたばかりのようで、外観はとても綺麗になっています。
-
礼拝堂の正面のステンドグラスを外から見るとこんな感じ
-
設計者の鉄川与助は自ら建設会社である鉄川組を経営しており、今で言う設計施工によりこの教会は建てられたものです。
-
鉄川は日本の教会建築の先駆けとして、長崎を中心に50以上も教会を建てているそうです。
-
教会が天主堂と呼ばれていた時代のことですね。
-
礼拝堂よりも天主堂の響きのほうが九州ではしっくりしますね。
-
コロニアル様式のこの建物は、熊本洋学校教師館・ジェーンズ邸
-
1870年(明治3年)に熊本藩に誕生した実学党による革新的県政によって新しい時代の教育のために開校された洋学校の外国人教師の住まいとして翌明治4年に建てられました。
-
洋学校へ教師として招かれたのは,アメリカの陸軍士官学校を卒業した教育家L.L.ジェーンズ
-
歪んだガラスが建物の歴史を物語っています
-
日本語が全くしゃべれないジェーンズは、英語を知らない生徒たちにすべて英語で厳しい教育を行い熊本洋学校からは多くの優秀な若者が送り出され、キリスト教に入信し同志社英学校へ進学した35名は熊本バンドを結成し活躍したそうです。
-
西南戦争の際には征討大総督である有栖川宮熾仁親王の宿所となり、ここで敵味方関係なく戦傷者を救済する博愛社が設立されました。
-
博愛社は、後に日本赤十字社となったそうで、ここが日本赤十字社の発祥の地となりました。
-
ヴォ−リズ設計事務所の作品の繁華街のすぐそばにあった日本福音ルーテル熊本教会。
-
古町界隈にあった看板建築
お店は廃業してしまったのか下は駐車場になっています。 -
熊本の近代建築の最後は建物でなく橋をひとつだけ紹介しましょう。
西唐人町にあるこの石造アーチ橋は明八橋。
明治8年にできた橋なので明八橋、先ほどのピーエス熊本センターの横にも明治10年にできたため、明十橋がありました。
いたって明解な命名のしかたですね。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
近代建築散歩(九州編)
-
レトロな門司の街並み~旧帝国麦酒門司工場~
2008/12/30~
門司・関門海峡
-
レトロな門司港の街並み~門司港駅~
2008/12/30~
門司・関門海峡
-
レトロな門司港の街並み~旧門司三井倶楽部~
2008/12/30~
門司・関門海峡
-
レトロな門司港の街並み~旧大坂商船~
2008/12/30~
門司・関門海峡
-
レトロな門司港の街並み~旧門司税関~
2008/12/30~
門司・関門海峡
-
日本二十六聖人に捧げた大浦天主堂
2008/12/31~
長崎市
-
坂の街長崎 大浦東山手旧居留地を歩く
2008/12/31~
長崎市
-
あれっ・・・・ガウディ? 日本二十六聖人殉教地
2008/12/31~
長崎市
-
大浦バンド 居留地海岸通を歩く
2008/12/31~
長崎市
-
丘の上の素敵な洋館たち ~グラバー邸~
2008/12/31~
長崎市
-
丘の上の素敵な洋館たち~グラバー園~
2008/12/31~
長崎市
-
丘の上の素敵な洋館たち~リンガー邸~
2008/12/31~
長崎市
-
丘の上の素敵な洋館たち ~オルト邸~
2008/12/31~
長崎市
-
丘の上の素敵な洋館たち ~ウォーカー邸~
2008/12/31~
長崎市
-
熊本の近代建築を訪ねて~旧制五高編~
2009/12/05~
熊本市
-
熊本の近代建築を訪ねて
2009/12/05~
熊本市
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 近代建築散歩(九州編)
0
52