2000/10/14 - 2000/10/29
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kojikojiさん
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早朝の5時半にモーニングコールが鳴ります。
7時にトルコのクシャダシの港に着いて、薄明かりの中をエフェソスの遺跡に向かってバスで移動です。だんだん明るくなってくる車窓は延々と続くオリーブの木に朝靄が漂い幻想的な景色です。ギリシャ内陸の旅で行ったミストラの遺跡から見下ろしたスパルタの景色を思い出しました。
エクスカーションの最初は聖母マリヤが余生を過ごしたと言う家です。その家は松林の中にひっそりと佇み、こんなところで晩年を過ごしたのかと感慨深く思えました。キリスト教徒が多い欧米のツアー客の人にとっては日本人が思うより思い入れが強いのでしょう。バスは更に進み、荒涼とした岩山を越えるとエフェソスの遺跡が見えてきました。クレオパトラがアントニウスとハネムーンで立寄ったと言われるエフェスです。同じ道を彼らが歩いたのかと思うと磨り減った大理石の道も輝いて見えます。
エクスカーションも終わり、船に戻ってキャビンで一休みして、洗面台で洗濯をしながらベットで寝てしまいました。
小一時間ほどして目覚めると部屋の中が煙っています。何だと思って床に足をつけると水浸しです。とっさに思ったのは船が沈没する!でしたが、沈没したのは自分のキャビンだけでした。洗面台から溢れた水はシャワーブースを溢れさせ、部屋一面水浸しです。船が揺れるたびに水がシャーと部屋の隅から隅へ流れますが笑えませんでした。部屋のタオルで拭き取ってみましたが拭き取れる量ではありません。日本人クルーがいたはずなので事務所に電話してみました。不在だったので電話を折り返すようにお願いしました。しかしその前にギリシャ人のクルーが数人部屋に来られました。拙い英語で事情を話すと掃除機やタオルを持って10人くらいのスタッフが集合です。そして1時間ほどかけて全部掃除してくれました。みんな心配ないよと慰めてくれます。大きなドライヤーのような床用乾燥機を置いて帰っていきました。その後に日本人クルーから電話がありましたが、事情を話すと「アテネに帰るまでに床が乾かないと次のクルーズの部屋代を保障してもらわないといけない。絨毯を張り替える場合はその費用の補償も・・・。」とかクドクド嫌味を言われ、その人は部屋を見にも来ませんでした。ギリシャ人のスタッフはベットメイクの人に部屋の掃除の人、レストランのウェイターにウェイトレスの方々でした。その一件以来みんな仲良しになって声を掛けてくれます。夕食時にもみんながテーブルに来てくれるので隣の老夫婦に不思議がって尋ねられました。そこでその日の夕方の顛末を話すとテーブル中が大笑いでした。結果カーペットは翌日には乾き、保険金を使う必要もありませんでした。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス 船
- 航空会社
- ブリティッシュエアウェイズ
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夜明け前にクシャダシの港に着いてバスに分乗してエクスカーションに出発です。港のロケーションは真っ暗で分かりません。しばらく走ると夜が明けてきて周囲の景色が見えてきました。
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聖母マリヤが後年余生を過ごしたと言われる家です。キリスト教徒の人にはたまらないポイントでしょう。
トルコやキプロスやマルタなどには十二使徒の足跡はいくらでもあります。クリスチャンでは無いけれど聖書は読み物として興味があるので登場人物の足跡を辿るのは面白いものです。 -
エフェソスの遺跡に移動です。往時は海岸沿いの港町だったそうですが、今では堆積と埋め立てとで内陸部の遺跡といった風情です。巨大な劇場が印象的です。数年後にトルコを1カ月ほど周遊しましたが、イズミールからフェリーでイスタンブールに戻ろうとしたら1週間前にその年の最終便が出てしまった後で、仕方なくバスで移動しました。予定が一日ずれてしまい、行くところも無いのでこの遺跡を再訪することになります。
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ヘラクレスの柱です。そういえばジブラルタル海峡もそう呼ばれています。スペインの国章の左右の柱もヘラクレスの柱です。ヘラクレスがジブラルタル海峡のイベリア半島とアフリカの上をまたいでいたという話が残っています。ヘラクレスという呼び名よりも昭和30年代生まれにはハーキュリーと言う英語読みのほうがピンときます。マイティーハーキュリーは欠かさず見ていました。「オリンピア~!」
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戦いの女神ニケのレリーフです。ルーブルのサマトラケのニケが有名ですが、この女神も「ニケ」という呼び名よりも英語読みの「ナイキ」の方が有名ですね。
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レリーフのモチーフはバナナです。この辺も含めてトルコの地中海沿岸はバナナの産地です。長距離移動のバスの車窓からも道路沿いにバナナの屋台を見る事が出来ます。昔、関越高速が出来る前の国道17号で深谷の辺りを走るとアセチレンライトに照らされたネギの屋台がたくさんあった感じです。
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一部復元もされていますが、この通りがどれだけ栄えていたかを伝えるには充分です。
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ガイドさんについての英語ツアーですが、自由時間が少しあったのでスケッチを一枚。
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往時はどんな感じだったのでしょうか。港町の賑わいを想像してみます。
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住宅のリビングルームの跡地には美しいモザイクも残されています。
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遺跡に猫はつきものでいてくれると絵になります。
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英語ガイドのお兄さんと同じツアーのお客たち。
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当時はさぞ立派な建物だったのでしょうね。エフェスの遺跡を見てトルコを周ろうと決めたと言っても過言ではありません。トルコと北キプロスの旅はこの2年後になります。
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このツアーではアルテミス神殿(世界七不思議)にも考古学博物館で豊饒の女神アルテミスの像にもお目にかかれないので2年後に再訪することになりました。
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アレキサンドリアの図書館とベルガモの図書館と並ぶ世界三大図書館の一つと呼ばれたセルシウス図書館です。ファサードしか残っていませんがとても美しい建物だったのでしょう。
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詳細なディティールまで見事に残っているので往時の素晴らしさを想像するのは簡単です。この図書館のスケッチは2年後に描きました。
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ここにあった書籍はどうなってしまったのでしょうか?アレキサンドリアの書物のように燃えてしまったのでしょうか…。
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ファサードの彫像は知恵と運命、学問と美徳の寓意だそうですが、目の前には娼館があるのですが…。
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2000年前の建物とは思えない完成度です。
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クレオパトラがアントニウスと新婚旅行したと伝えられるエフェスです。多分この大路を通ったことでしょう。
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世界最古の広告と呼ばれる落書きです。この先に娼館があるという意味のようです。
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松林を抜けると出口です。と言うかこちらが正面入口です。マリアの家経由なので裏側の入口から見学を始めたようです。以前の旅で残っていたトルコリラで切手と葉書を買いましたが、インフレのせいで紙幣の価値は半分以下になっていました。
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ツアーのバスは港に着いた後にお決まりの絨毯店立ち寄りですが、ここでフェイドアウトして出航の時間まで散歩していました。以前イスタンブールに1週間ほど滞在して、毎晩のようにスルタン・アフメットの絨毯屋に遊びに行っていたことがあります。キリムやジジムが気に入って数点買っていましたから。
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クシャダシの街は大きな港がある割には賑わっていないようです。エフェソスへの玄関口ではありますが、観光客は夕方には去っていってしまいます。
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市場はどこの街に行っても楽しいところです。乾燥イチジクを少々買いました。クルーズ2日目ですがすでに忙しくて朝も早いのでくたびれました。
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トルコを後にしてギリシャに戻ります。船でランチを楽しんだ後はパトモス島に向かいます。
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この後部屋で洗濯しながら寝てしまい船室を水浸しにしてしまいました。船のスタッフさん10人くらいで掃除を手伝ってくれて何とかなりました。お陰で皆さんに顔を覚えられてクルーズの終わりまで楽しく過ごせました。ギリシャ内陸部の旅でも毎日のように親切にしてもらいギリシャ人のホスピタリティには感激しました。
この船には日本人のクルーもいたのですが、あとから電話してきてくどくど文句を言われました。アテネに戻るまでに床が乾かなかったら次のクルーズの部屋代を保証しろだの保険の支払いはどうするなど…。その人は部屋を見にも来ませんでした。今まで数十回1000日以上海外を旅していますが、本当に嫌な思いをしたのはこの時だけかもしれません。
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