マルタバスに乗ってマルタとゴゾの島巡り（12）キャプテンモルガンのシャルロット・ルイーズ号でコミノ島とブルーラグーンを巡る。　

2000/10/14 - 2000/10/29

旅の最後のエクスカーションはシャルロット・ルイーズ号という帆船で２か所の海水浴ツアーです。その一つはコミノ島のブルー・ラグーンというそれは美しいリーフでの海水浴が予定されています。ヴァレッタからマルタ島の北側を西に向かって進むツアーです。キャプテンモルガンにはもう一つヴァレッタを出て時計回りにマルタ島とゴゾ島を全て廻るクルーズもありました。両方参加したかったのですが、旅行社のニコラに「どっちも同じよ。」と一笑されてしまったので申し込みませんでした。それとシチリアへ渡ってタオルミーナ周辺を廻るツアーも日数の都合で申し込めませんでした。この二つのツアーに参加できなかったのも後年マルタを再訪する要因になりました。
コミノ島のブルー・ラグーンはこの世のものとは思えない美しい海岸です。外洋に面したマルタでありながら唯一岩礁で囲われているリーフです。水が綺麗なのは当たり前ですが海底の白砂のせいで水色に輝いています。いろいろな国で帆船のクルーズに参加していますがこの時のクルーは本当に気持ちよく、たった一人のアジア人のお客である私を歓待してくれました。再会を期待していた次の旅行ではもう誰も残っていないようでした。シャルロット・ルイーズ号も荒れ果てた姿でスリーマーの港に停泊していました。でも、この時のヴァレッタへの帰路で帆走した時の風を受ける帆の音以外何も聞こえない時間は旅の締め括りの良い思い出です。

エリア その他の観光地(マルタ)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 船
• 航空会社: ブリティッシュエアウェイズ
• 旅行の手配内容: 個別手配

前日のゴゾ島の海岸で見掛けたシャルロット・ルイーズ号。(だと思います。）

マルタ島には何艘かの帆船があり、観光客を乗せて毎日島の周りをまわっています。

指定された時間にホテルでピックアップされてスリーマーの港に着きます。お客はまだ半分くらいしか集っていません。

美しい帆船です。天気も良いので楽しいクルーズになりそうです。

乗船前にシャッターを押してもらいました。今回の旅では自分の写っている写真はほとんどありませんでした。

時間になって全員揃ったようなので出航です。皆さん思い思いの場所に座って周りの景色を楽しみます。

乗客30人にクルー10人のクルーズです。帆船なので人手が必要なようです。左舷と右舷とどちらが良いかスタッフに訪ねると全員が「左舷」というので、左舷の帆先に場所を確保しました。
キャプテンはフランス人です。

沖に出ると気分は中世の海賊にでもなったようです。

シャルロット・ルイーズ号、1942年竣工の船です。

コミノ島では600円程の別料金でスピードボートでグロット（洞窟）巡りに連れて行ってくれます。これがスピードのスリルもあり、洞窟真近に見られて面白いのです。

オーストラリアの形をした穴です。

当たり前ですが岸壁はそのまま海中にまで垂直に伸びています

マルタ島で帆船クルーズに参加して以来楽しかったこともあり、旅先で見つけると必ず乗るようにしています。

マルタの海岸線のほとんどがこのような切り立った断崖です。元々はどこまで大きかったのでしょうか。

光の具合によって海の色はどんどん変わっていきます。

この辺りはあまり深い海ではなさそうです。

水面の摸割れがきれいでした。

行く機会があったら絶対にオススメです。次に行ったときも乗りましたから。

参加したのは10人くらいでしたが皆さん満足されていたようです。岸から離れるとすごいスピードを出してくれるのでスリルも味わえます。

シャルロット・ルイーズ号はマルタ島の北側の海岸を往復するだけですが、島を周回するボートも同じようにコミノ島に停泊しています。

でも普通のボートよりも帆船をオススメします。ただ、2006年に行ったときは運航されていませんでした。

しばらくするとスイミングタイムです。クルーはマストから飛び込んだりしています。それが合図でお客もデッキから飛び込みます。

船のクルーです。お客を心底楽しませようとしている姿に感動すら覚えました。ヨーロッパ各国の人が多いようで、1年を通してでは無く観光シーズンだけ働いているようでした。

お客も楽しんでいますがクルーも楽しそうです。お昼にはワインがついていましたが、帰路にもワインを出してくれたのでお客も大満足です。

このときスペインのセビリア大学の生協で買ったロゴ入りにポロシャツを着ていたのですが、クルーの一人がセビリア出身の女性でした。そこから話が弾んでクルーと一緒に記念写真を撮ろうという事になりました。「日本語だから・・・、バンザイ！バンザイ！バンザイ！」本当に楽しかったです。

次に行ったマルタの港で運行していないシャルロット・ルイーズ号を見たときは彼らの姿が浮かんできました。

いつもと同じ景色だけど寂しく思えます。
ギリシャの島巡りから始まった今回の旅もそろそろ終わりです。

ホテルへの送迎もついていましたが、スリーマーからヴァレッタへ渡るボートで帰ることにしました。

こんな景色が眺められますからね。バンで帰ったらもったいないです。

おばさん大丈夫だろうか心配になりました。

旅の終わりは楽しければ楽しかっただけ感傷的な気分が襲ってきます。そして又新しい旅に出ようと思います。