2000/10/14 - 2000/10/29
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kojikojiさん
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オリンピック・カウンテス号のセカンドシッティングの12番テーブルは毎晩周囲から浮いた感じですが、楽しい時間を過ごせています。前出のキャビン水浸し事件からクルー達とも仲良くなり更にヴァージョンアップした感じです。ドンチャン騒ぎから一変して翌朝にデッキに出るとロードス島に到着していました。ここは大きな港なので接岸しています。郊外へ行くツアーの人達を見送ってからゆっくりオールドタウンの散策に出掛けます。
いきなり旧市街のゲートを潜るのがもったいなくて、聖ニコライオスの塔や風車を先に見てから城砦を大きく廻ったアンボワーズ門から中に入りました。やはり一番重厚なこの門から入るのがふさわしいと思います。この後に妻を連れてきた時も同じように案内したのは言うまでもありません。
グランドマスターの宮殿は建物も素晴らしかったですが、コス島から剥がして持ってきた床のモザイクは見事でした。今までにトルコのアンタクヤやいろいろな所でモザイクを見てきましたが、インテリアとして見事に調和したモザイクは教会を除けば初めてでした。保存状態も素晴らしく雨ざらしで土埃を被った乾燥した物と違ってしっとりとした風情が何とも言えませんでした。
お昼に食事を取りに船に戻っても良かったのですがじっくりと夕方の乗船時間までオールドタウンを楽しみました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 船
- 航空会社
- ブリティッシュエアウェイズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
オリンピック・カウンテス号の接岸した直ぐ前に城壁が広がり、旧市街へ入るゲートがありました。でもいきなり旧市街に入るのは躊躇われたので周囲の散策をすることにしました。
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城壁に沿ってしばらく歩いてみます。漁師さんが船のペンキを塗り替えていました。乾燥していて天気も良いのですぐに乾くのでしょう。
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風車の先の塔まで行ってみましょう。今日も天気も良く良い一日になりそうです。
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ロードス島もトルコとの国境の島です。船からも対岸のトルコの山々が望めました。トルコに占領されていた名残のモスクのミナレットが見えます。
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良い風が吹いていましたが風車はお休みでした。ギリシャでは回転している風車を見たことがありません。オランダで観たときはその回転の速さとギシギシ木の軋む音は怖いくらいでした。
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誰かが野良猫のために寄付を募っているようです。数年後に再訪した時も同じようにネコがたくさんいました。
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フィロンの書いた世界七不思議の一つ、太陽神ヘリオスの像が建っていたと言われる場所です。湾の入口に牡鹿の銅像を頂いた二つの柱がありますが、ここに足があり、股の間を船が通ったと言われています。
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マドリッドの王立サンフェルナンドアカデミー収蔵の「ロードス島の巨像」(アントニオ・ムノス・デグラン)という作品はここを描いたものです。
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今は美しいヨットハーバーの風景ですが、古代にはたくさんの戦いがあったのでしょう。
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港と反対側のアンボワーズ門から旧市街に入ります。
その前にスケッチを1枚描いておきます。 -
写真で見るとこんな感じです。
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こんな風情ですからちょっと緊張します。昔は堅固な要塞都市だったのだと分かります。
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グランドマスターの館です。エルサレムを追われて流れてきた十字軍はロードス島に駐屯していました。その時代の遺構です。今回の旅はロードス島を訪ねる事とその後に十字軍が撤退したマルタ島を訪ねるのが大きな目的でした。
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ここから素晴らしい床のモザイクが始まります。これらの多くは近隣のコス島の遺跡から剥ぎ取ってきたものらしいのですが、そのために美しいままに保存されていると感じました。イルカと三又の鉾のデザインはネプチューンを表しているのでしょう。
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孔雀はビザンチンを現すモチーフです。ローマの属州各地から集められた色石で劣化しない絵画が描かれています。
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メデューサ(ゴルゴン)の首です。子供の頃レイ・ハリーハウゼンの映画を見ましたがダイナメーションの動きが怖かったのを思い出しました。コルフ島のメデューサは可愛らしかったですが。
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部屋から部屋へ移る度に新たなモザイクが現れ、溜息がでます。思い返しても壁面や調度品やシャンデリアの印象があまり残っていませんでした。勿論次に行った時はしっかり見てきました。
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波のモチーフはギリシャを感じさせます。
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こんなにコンデションの良いモザイクは初めて見ました。しっとりとして昨日出来あがったように見えます。次のトルコの旅ではシリア国境の町アンタクヤ(ハタイ)のモザイク美術館まで足を延ばしました。後はチュニスのバルドー美術館に行かねばなりません。
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床のピンクの大理石とモザイクを合わせるなんて非凡なセンスを感じます。
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イルカが群れで泳ぎ石で囲われた部屋は夏は涼しかったのではないかと思います。冬の暖房はどうしていたのかが気になります。
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美しいミューズの集合です。一緒に現されている楽器や仮面に意味があったと思うのですが忘れてしまいました。
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騎士団長の館を出ると騎士団通りの石畳が続きます。各語圏のオーベルジュが軒を連ねます。ギリシャでも屈指の美しさを持つ通りだと思います。屋敷ばかりが並ぶのでレストランもお土産物屋も一軒もありませんから。
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そんなオーベルジュの一つです。幾つかの建物は公開されていましたが多くは固く門を閉ざし中を窺い知る事は出来ません。
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フランス語圏のオーベルジュ。
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若い方が修復されているという事は技術が伝えられているということでしょう。こういう修復の仕事に就きたかった思いがあるので気になりました。
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ロードス考古学博物館も見学しました。
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昼時は観光客の姿も疎らで、静かに中世に想いを馳せることが出来ます。
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砲弾が美しく積み上げられています。
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素晴らしい彫刻がたくさん収蔵されていました。そう言えばバチカン美術館のラオコーン像はこの島出身の彫刻家の作品だったかと思いました。
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屋外に残るモザイクはどうしても白くカセて乾燥した感じに見えます。騎士団長の館のモザイクは本当に驚かされました。
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広場まで出ると観光客の姿が沢山見られます。ようやく現代に戻ってきた気分になります。
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古い教会の遺跡ですが、教会跡の壁はそのまま隣の家の外壁になっています。
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10月中旬だと言うのにブーゲンビリアが咲き乱れていました。門の先に定期航路のフェリーが通り過ぎていきます。
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トルコ時代のモスクに付属する建物のようです。観光も終わって1軒の気になった店に入ってみました。ギリシャのデザインを取り入れたラピスラズリと銀の美しいジュエリーの店でした。ロードスを表わす薔薇とトルコの魔除けのナザールボンジュをデザインしたものが素敵だったのでお土産に買いました。店にいたヤニスという青年はタクシーの運転もするし、店の店員でもあり、オリーブの木を加工したワインスタンドも造っていました。今度近くの島でタクシーが必要だったら電話するよと言うと笑っていました。又寄るよと約束しましたので2年後に行ってみると店は無くなっていました。
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夕方になってもう一度騎士団通りを通りがかりました。真上から日差しが当たる時間帯より風情を感じます。
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ギリシャの島はやっぱり猫が似合います。
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今回一番真近で見たオリンピックカウンテス号です。
まだ現役で残っているのでしょうか?船首のスマートな美しい船でした。後年に同じ位置に停泊したヨーロッパヴィジョン号の写真も撮りましたが、フェスティバルクルーズは倒産してしまいましたので名前は変わってしまったことでしょう。
今回残るはクレタ島とサントリーニ島、このクルーズのハイライトでもあります。
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