2000/10/14 - 2000/10/29
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kojikojiさん
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クシャダシを出航して間もなくパトモス島が見えてきました。トルコとの国境の島です。事実20世紀初頭まではトルコ領でその後イタリア統治時代を経て、第2次世界大戦後にギリシャにも戻ったそうです。前のギリシャ旅行でカストリアの修道院を案内してくれた博物館の係員のおじさんが言っていた話を思い出しました。今でもマケドニアとの国境に近いカストリアはトルコに占領されたり大変な時代があったと言っていました。トルコとギリシャは住民交換や、国境が何度も変わったりして故郷を追われた人が今も残っていらっしゃいます。どちらの国の人もお互いをあまり良く言いませんが、私にとってはどちらも親切な人たちばかりです。
クルーズ船は美しい内湾に停泊して、テンダーボートで港に入ります。待っていたバスに乗り込んでエクスカーションに出発です。黙示録教会とホーラの街を巡るツアーは人気が無いのかフランス語グループと混成でした。
この島での見所はもちろん黙示録の洞窟です。自然石の洞窟には傾斜した祭壇があり、使徒ヨハネが啓示を受けて黙示録を執筆したそうです。左手の岩の窪みにはリーブ?を置いた穴。(聞き取れず)その左上の岩の割れ目は神の声によって裂けたそうです。
ゆっくり見学したかったのですが、同じ時間に船が到着して何十台のバスが一斉にやってくるので洞窟にいられる時間は限られます。残念ながら内部は写真撮影はできません。
次に島の一番の高台にあるヨハネ修道院。ほとんど城砦です。
しかし内部はとても繊細な造りで内陣は小さいながらも今までに見た正教の教会では一番の美しさでした。祭壇は果物や花鳥や天使の彫刻が金色に輝き、グリークバロックの粋だと感じていたらガイドさんも同じ表現をしていました。美術館にも素晴らしいイコンが展示してあり、特にエル・グレコと言うよりドメニコス・テオトコプロス(本名)の作と言われるヨハネとペテロが頬寄せ合っているイコンは素晴らしかったです。すなわちオーソドックス(正教)とカトリック、東と西が出会っている場面だそうです。
街の散策の後はタベルナに行ってグリークダンスとワインとオードブルで大団円。最初は分かれていた英語圏テーブルと仏語圏テーブルでしたが・・・。
夕食のセカンドシーティングの12番テーブルは新しいメンバーも増えて大賑わいでした。年配の夫婦が多いので最後の話題は「豊かな老後について」でした。「あなた若いのにごめんなさいね。」と言われましたが米・仏・葡萄牙・西班牙・伯剌西爾各国の年配の方々の老後について聞かせてもらうのは大変興味深いことでした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス 船
- 航空会社
- ブリティッシュエアウェイズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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トルコのクシャダシを出港してギリシャのパトモス島に向かいます。この島が有名なのは「ヨハネの黙示録」の著者である使徒ヨハネが、イエス・キリストから啓示を受けたとされる島だからです。島内にはそのヨハネが啓示を受けたとされる洞窟が残っていて、丘の上の神学者聖ヨハネ修道院やそれを囲む旧市街ホーラとともに、ユネスコの世界遺産に登録されています。
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昨今の巨大なクルーズ船はこの内湾に入れるのでしょうか。小さい湾なのでこれくらいの船が一番絵になります。
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島の一番の高台がヨハネ修道院ですが、まるで城砦のようです。この島でもオプショナルツアーに参加しました。参加しない人は港のカフェでゆっくりしたり買い物していたようです。
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バスで黙示録教会まで登るとこんな風景が望めます。ほとんど全員がツアーに参加するのかと思っていましたが、意外に参加者は少なかったです。
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黙示録教会の外部です。内部は一切写真撮影できません。シンプルな外観と違って内部はとても繊細な造りで、内陣は小さいながらも今までに見た正教の教会では一番の美しさでした。祭壇は果物や花鳥や天使の彫刻が金色に輝き、グリークバロックの粋だと感じました。
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ファサード上部のモザイクがこの建物の意味を端的に表しています。
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更にバスで高台に登ると縦長の島の全体が見えてきます。ヨハネ修道院の入口まで来ました。
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瀟洒な建物が並ぶ美しくて小さな広場です。この辺りが旧市街ホーラの中心地です。もっと観光地化されているのかと思いましたが…。
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白い壁がどこまでも続くだけの静寂の街です。ブーゲンビリアの花がとても綺麗に見えました。
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城砦のようですが鐘が見えるので教会と分かります。
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厳つい外壁と対照的な使徒ヨハネを描いたモザイクです。
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更にひと気の無い静寂の町を散策します。ガイドさんの説明する声と我々観光客の音しか聞こえてきません。
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エクスカーションの最後はグリークダンスと、オードブルとワインの午餐です。最初は二つのテーブルに分かれていた英語圏と仏語圏の人々もダンスとお酒で打ち解けて最後は大団円です。
この時演奏されてたのは「その男ゾルバ」で、物悲しい曲を聴くと涙が出そうになります。オンタイムでは知らない映画ですが、アンソニー・クイーンの演じるアレクシス・ゾルバがクレタ島の太陽の下でダンスを踊る姿に重なりました。
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