2008年10月　バンコク暮らし　ホーチミン出張

2008/10/20 - 2008/10/23

駐在しているバンコクから、3泊4日の日程でホーチミンに出張に行ってきました。その時の様子をまとめました。
ホーチミンは、とても活気のある場所でした。

エリア ホーチミン(ベトナム)

僕の住んでいるバンコクからホーチミンまでは、飛行機で1時間15分程度の近さです。飛行機に乗るまで、そんなに近いとは知らなかったのですが、実際にバンコクからホーチミンまで飛んでみて、その近さを実感しました。

ホーチミンの空港は、市街地から非常に近い場所にあります。東南アジアの他の都市と同様に交通渋滞が激しいので、実際に空港から市街地までどの程度の時間がかかるのかは、その時の渋滞状況次第ではありますし今回の出張でも渋滞していたのですが、空いていればおそらく20分程度の距離というところではないでしょうか。

ホーチミンを訪れるのは２回目です。と言っても、前回訪れたのはたしか1992年ではなかったかと思いますので、15年以上前の話です。15年前に訪れた時も出張で、たしか2泊程度しかしていないので、記憶もあいまいな部分はあるのですが、その時に受けた印象と変っているところと変っていないところがありました。

変っていないのは、バイクの多さ。
僕の住んでいるバンコクも相当にバイクの多い都市だな、って思っていたのですけれども、いやいや全くその比ではありません

かなりの数のバイクが相当のスピードで、かつ、普通の自動車と同じ道路を走っているので、見ていて非常に危なく感じます。バイクに乗っている多くの人たちが、顔にタオルをかけて走っているのですが、これはたぶん排気ガスを吸わないように、という工夫なのでしょう。

変ったな、と思ったのは、高層ビルがかなり多く建っていることです。15年前に訪れた時には、あまり高い新しいビルを見かけた記憶がないのですが、今回訪れてみて、高層ビルが多く建ち始めていて、また、更に建設途中のビルも多いことに気がつきました。

また、この写真のようなブランドのお店がけっこう目立つようになっています。もしかしたら、観光客相手なのかもしれませんけれども、こういう高級ブランドのお店も、商売になるようになったのだな、って思いました。

一方で、ホーチミンにはフランスの植民地だった時代のヨーロッパ風の建物が多く残されています。

今回の出張も、ほとんど自分の自由になる時間はなかったのですが、それでも、２時間程度は自由時間が確保できて、その間に街歩きをすることが出来ました。

歩けたのはホテルの周辺だけですけれども、数多くのヨーロッパ風の建物を見かけました。

どれも、かなり古いですが、趣のある建物が多かったです。

これも、非常に趣のあるコロニアル風の建物です。

一方で、ベトナムは共産主義の国です。

写真は、中央郵便局内の様子ですが、一番奥に掲げてあるのは、ホーチミンの顔写真です。

今回宿泊したのは、シェラトンホテルでした。

特に良くも悪くもない、普通のインターナショナルスタンダードのホテルですが、部屋にバルコニーが付いていて、外の景色がよく見えるところは良かったかな、って思います。

ベトナムの人口は8,000万人を大きく超えています。賃金が安く、優秀な労働者が多いという評判もあり、日本企業も多く進出し始めています。

実際に工業団地の視察等も行ったのですが、数多くの日本企業が進出しているのを見かけることが出来ました。

一方で、1人あたりのGDPは800ドル強の、まだまだ貧しい国です。僕の住んでいるタイの1人あたりのGDPは3,000ドルを超えていますので、タイと比較しても、経済発展は遅れている、と言えます。

長い植民地時代の歴史、ベトナム戦争で国が荒廃したこと、その後のカンボジア侵攻により国際社会から孤立してしまったこと、等がその理由に挙げられるでしょう。

1980年以降、「ドイモイ」と呼ばれる政策を政府が採り始め、共産主義国家でありながら、市場経済的な仕組みを導入した頃から、少しづつ経済発展を始めた国です。

ベトナムはガスや石油がとれる天然資源に恵まれた国です。また、米やコーヒー、ゴムやこしょうといった農作物の輸出高では世界でも上位を占めていて、食料生産という意味でも、恵まれた国でもあります。

そういう意味では国としてのポテンシャルは高いと思いますが、今のところ、まだまだそのポテンシャルを発揮できていないところも感じます。

15年前にホーチミンを訪れた時、うまく説明は出来ませんが、非常に印象的な国だな、って感じたことはよく覚えています。
今回15年ぶりにホーチミンを訪れましたが、その印象は変りません。ヨーロッパ風の街並み、貧しいけれども経済発展の途中段階にあり、活気に溢れた光景。
バンコクから近いこともあり、土日を使えば簡単に旅行に行ける場所ですので、バンコクに駐在している間に、また何度か訪ねてみたいと、あらためて感じました。