2008盛夏、彦根城博物館：阿弥陀堂窯、赤楽茶碗、鉈鞘花生、竹茶杓、狸香合、切子徳利

2008/07/24 - 2008/07/24

彦根城の麓にある彦根城博物館です。江戸時代の表御殿が再現された建物です。茶人としても高名だった井伊直弼公愛用の茶道具等が展示してありました。

エリア 彦根(滋賀)

• 交通手段: 新幹線 JRローカル

『阿弥陀堂釜』
大西淨玄作
江戸時代中期(18世紀)
埋木舎大久保家伝来資料
釜師・第7代大西淨玄の作である事を、10代目が鑑定したものです。

『赤楽茶碗』
井伊直弼作
江戸時代後期(19世紀)
井伊家伝来資料
関東大震災の際に、黒く変色したとされます。

『鉈鞘花生』
井伊直弼作
江戸時代後期(19世紀)
井伊家伝来資料
1856(安政3)年、井伊直弼が江戸から彦根に帰る途中、樵から鉈の鞘を貰い受け、作った作とされます。

『竹茶杓(銘・洲鶴：しまのつる)』
井伊直弼作
江戸時代後期(19世紀)
埋木舎大久保家伝来資料
井伊直弼の手造りの竹茶杓です。朽ちたような斑紋が景色とされます。

『狸香合』
｢附信吉｣作
江戸時代後期(19世紀)
埋木舎大久保家伝来資料
井伊直弼が催した、江戸屋敷での茶会で使用されたものです。

『狸香合･箱(蓋)』
江戸時代後期(19世紀)
埋木舎大久保家伝来資料
｢附信吉｣作の狸香合が、井伊家の江戸屋敷の茶会で使用されたことが記された箱書きです。

『切子紫色被せ徳利』
江戸時代後期(19世紀)
井伊家伝来資料
江戸時代後期、薩摩藩(鹿児島県)で造られた切り子ガラスの徳利です。

『江戸時代後期(19世紀)』
井伊家伝来資料
宣子の婚礼調度品です。お湯を入れて、室内での化粧の時などに使う盥です。

『南天紋柄鏡』
津田薩摩守藤原定次作
江戸時代後期(19世紀)
宣子の白銀製の婚礼調度品です。南天は｢難転｣に通じることから、和鏡の絵柄に好まれるようです。

『黒漆塗松唐草紋三ッ横菊紋蒔絵鏡箱』
江戸時代後期(19世紀)
井伊家伝来資料
南天紋柄鏡を入れる蒔絵の箱です。

彦根城博物館は、明治時代に取り壊された彦根城の表御殿を同じ場所に復元したものです。復元された表御殿の庭園の蹲(つくばい)です。

表御殿の庭園の眺めです。庭園の復元に当たっては、発掘調査や古地図等が参考とされました。池泉式庭園です。

彦根城跡一帯は、国の特別史跡に指定されていますので、新しい建物の建築が規制されています。彦根城博物館が建築出来たのは、江戸時代の御殿の再現を兼ねたためです。

庭園の池と石組みです。明治時代に取り壊された時、池は埋められ、石を取り払い、築山が削られていたようです。

彦根城博物館の正面玄関です。弓道に関する特別展が開かれていました。彦根城見学の後に見学しました。