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<2004年11月1日(月)><br /><br /> 月が代わって、11月になりました。今日は朝早く起きて地下鉄乗車体験、その後皆さんと合流して豫園等の見学、昨晩対岸から夜景を眺めた上海東方明珠塔見学などの予定です。<br /><br /><地下鉄><br /> 昨晩、地下鉄の下調べをしておきましたから利用方法は簡単でした。行先は徐家匯駅から5つ先の人民広場駅です。切符を買うには自動販売機と販売窓口がありましたが、販売窓口の方は列ができていました。コインが無いと自動販売機を使用できないので、お札で切符を求める人の列のようでした。<br /> この朝、ホテルの部屋にコインのチップを置いてきましたが、ちゃんと残りのコインもポケットにありました。日本のお札の更新時期が早く、皺くちゃの札が少ないのに対し、中国では、よれよれのお札を良く見かけます。これでは、自動販売機が頻繁にストップしてしまうことでしょう。<br /> 単なる想像ですが、お札の更新システムがネックで、自動販売機はコイン専用となっているのでしょう。札の種類も、同額で異なったデザインと大きさのものが同時流通しているようです。毛沢東の肖像画のお札と、少数民族をモデルにしたお札などです。<br /> 昨晩の下調べで予想していなかったのが朝の通勤ラッシュでした。名古屋市地下鉄で言えば、東山線のラッシュ以上でした。最初は冷房も効いていなかったので、蒸暑さにも閉口しました。短い区間だけの乗車だったのが救いでした。因みにこの区間の料金は3元でした。<br /><br /><人民広場、人民公園><br /> 人民広場駅は1号線と2号線の交差点駅です。これも昨晩調べておいたことでした。朝のラッシュは、この市内の中心部へ向かったためかもしれません。<br /> 地下鉄駅から地上に出ると、遠くに霞んだ摩天楼がまるで人影のように目に飛び込んできました。ビルの屋上には凝った飾り部分があり、これが擬人化して見えたためでしょう。この朝、散歩に使える時間は往復の時間を含めて2時間ほどでしたから、人民広場、人民公園に的を絞って散策することにしました。<br /> 人民公園は有料でした。2元で切符を買って門を潜りました。早朝の人影は疎らで、見掛けた人はほとんどご年配の方たちでした。雑談をしたり、太極拳の仕草の方も見掛けました。<br /> 公園はよく整備されて、所々にベンチなども設置してありました。この公園の木々越に眺める摩天楼は、街中から見た景色とは違っていました。自然を代表する木々とビルの対比が面白く目に映りました。公園に程近い、上海美術館や博物館の建物も見ることができました。<br /> 公園は南北に長い長方形をしていました。その南北の西よりの部分が小高い地形でした。その理由は、この一帯が「西山瀑布渓流・自然山水」の立て看板で分かりました。人造の丘ではなく自然を利用したものでした。道理で、人造のものにしては、余りに大掛かりな景観でした。<br /> 脇道に逸れて、その小高い部分に上ってみましたが、たかさはせいぜい10〜20m程度といったところでしょう。一番高いところに石造りの東屋があり、一生懸命横笛を練習している人が居ました。上海の街のど真ん中でのことです。なかなか風流な眺めでした。途中、鳥の鳴き声を口真似していた人とも、すれ違いました。ここだけに別の時間が流れているような錯覚も覚えました。<br /> 皆さんと合流する10時半に遅れないよう、10時頃にはホテルに戻りました。今度は8時台のラッシュと違って、かなり混雑は緩和されていました。<br /><br /><豫園><br /> 新宅を出発した車で、予定の時間に建国ホテル前で拾ってもらいました。午前中の行先は豫園(ユーユエン)です。豫園は1997年6月に訪れたことがありますから、7年振りになりました。<br /> 1559年に建設がはじめられたこの名園は、上海随一の観光名所と呼ばれるようになっています。地下鉄2号線の河南中路駅が最寄駅です。地図で確認しましたら、1号線の黄陂南路駅からもあまり変わらない距離に位置していました。一人旅なら、人民広場、外灘、新天地と豫園は纏めて歩いて見学できそうです。<br /> 豫園の周辺には土産物店、名産品店、テストランなどが立ち並び、ここでは、買い物が主体になり、豫園の中までの見学は端折りました。専ら花文字、印鑑、菓子豆類が皆さんのお土産の対象でした。まだ残りの旅行があるので、この時もショッピングは見送りました。<br /> 1回目の豫園見学では周辺の写真を、杭州から戻った2回目の見学では、豫園に入場して存分に写真を撮ることができました。<br /><br /><東方明珠塔><br /> 東京にあれば東京タワー、ソウルにあればソウルタワーのように、東方明珠塔(ドンファン・ミンジュター)も、つい上海タワーと呼んでしまいそうです。上海のランドマークのこのタワーは高さ468mで、東洋一を誇っています。昨晩、対岸からライトアップを眺めたこのタワーの見学にやって来ました。<br /> 帰りに空港内の本屋さんで求めた絵葉書集には「明珠」の英文表記が「pearl(真珠)」となっていました。3つある球体を真珠に例えて命名がされているようです。今回はエレベーターを乗り継いで350mの最上部まで登りました。祝日には、待ち時間が1時間以上と込み合うようです。幸いこの日は月曜日、少ない待ち時間でエレベーターに乗ることができました。料金は最上階で100元でした。一番低い球体では50元でした。<br /> 朝は少し愚図ついていた天候も回復し、多少靄はかかっていたものの、上海の四方の眺望を満喫できました。高さから言えば、最上階の展望台よりも高い420mの金茂大厦(ジンマオ・ダーシャ)も遠望できました。「厦」は「家」の意味のようですから、「大厦」は「ビルディング」の意味のようです。日本読みなら「きんも・たいか」となります。世界で3番目に高いビルです。<br /> 高いところに登ると、気持ちの上で少し疲れてしまうのでしょうか?1階か地下1階に戻ったときは、つい、皆さん腰掛けて一休みとなりました。ここにはお土産店、世界の名所のパノラマ写真がありました。シドニーのオペラハウス、日本の富士山、カナダのナイヤガラの滝、中国の万里の長城と、早巡り世界一周ができました。<br /><br /><飲茶の店><br /> 東方明珠塔の見学を終え、夕食までには、まだかなりの時間がありました。この時間をゆったりと過ごすには飲茶が一番です。Enちゃんが案内してくれたのは唐韵茶坊(タイユィン・チャーファン)という名の老舗のお店でした。「韵」は「響き」の意味があるようです。<br /> ガイドブックから少し引用します。唐韵茶坊は「地下鉄1号線の衡山路駅の4番出口のすぐ近くに500人収容の大型店があり、2003年に南京路に支店がオープンしました」と紹介されていました。 衡山路駅は私が泊まったホテルから1つ人民広場寄りの駅です。Enちゃんに案内していただいたのは、衡山路の本店のようでした。撮った写真に「衡山路」の文字が微かに読み取れました。開店したばかりのお店でないことからも類推できました。<br /> 店内は広く、個室は20室ほどはあるようです。混んでいる時間ではなかったようで、そのうちの一つに案内されました。昼の時間には食事バイキングも用意されており、その時間帯を過ぎて、丁度谷間の時間帯になっていたようです。<br /> それぞれに好きなお茶を頼んで、ゆっくりと遅い午後の時間を過ごしました。旅の途中で、こんな時間が持てるのも、スケジュールが自由に組める個人旅行のよさでしょう。<br /> お茶の淹れ方は赤いチャイナ服の若い娘さんが手本を示してくれました。私の場合、ウーロン茶の香りを存分に楽しむことができました。お茶請けは20種類ほどは用意されていました。小さな木のお椀に好きなだけとることができました。昼食のバイキングの残りでしょうか?何種類かの果物も用意されていました。たちまち、小さなお椀で卓上が一杯になってしまいましたが、食欲の方がそれを上回ったようでした。<br /><br /><創作四川料理><br /> 飲茶のお店で、かなりの数と料のお茶請けを食べましたが、本格的な食事はこれからです。2日間は上海料理でしたが、今晩は辛いことで有名な四川料理のお店です。<br /> 今回もEnちゃんが予め予約をして頂いていたチャオ江南(チャオジャンナン)という、凝った造りの創作四川料理のお店でした。「チャオ」は「煮(る)」の意味があるようです。ガイドブックからキーワードを抜書きしますと「モダンでポップ」「味が本格的な四川料理」「京劇の赤を基調(にした意匠)」といった文字がありました。<br /> 参考にしたガイドブックは、今回の旅行の前に買い求めた実業の日本社刊の「ブルーガイド わがまま歩き33 上海・蘇州・杭州」です。この本を出発前にEnちゃんにお見せした時、予約したお店がたくさん載っていることを教えてもらっていました。このお店もその一つでした。<br /> チャオ江南は、建物全体がガラスを基調としていました。最初に驚かされるのが、赤い京劇の面が正面にアレンジされたガラス製の自動ドアです。写真編に収録してありますから、こちらをご覧ください。お面が割れて、左右にガラス戸が開くと、疎水に渡された石廊下が現れます。滑って転ばないよう注意して、かなり長いアプローチを歩くと、その先のもう一つのドアがありました。これだけでも、かなりの期待ができる雰囲気となっていました。<br /> 案内されたのはガラス張りの個室でした。早めの予約で無いと確保できない部屋のようでした。器もガラスを主体にした立派なもので、ベネチアン風の赤いワイングラスもありました。これらのグラスやガラス器は、最初に使用した後、すぐに引き下げられましたので、やはり高価な品々だったのでしょう。<br /> 肝心の料理の方ですが、ガイドブックに創作四川料理と表現されているように、色々と面白いアイデアが散りばめられていました。最初のサラダは透明の筒に野菜とドレッシングを入れてシェイクしたり、熱い油に大量の唐辛子を入れてラー油を作ったりのパフォーマンスがありました。<br /> 辛い料理が苦手なメンバーも居ましたが、私はいたって好物なので、今晩の料理もありがたい選択でした。紹興酒も良く合って、存分に料理の各種を堪能できました。<br /><br /><夜の新天地散策><br /> 新天地はガイドブックによれば「上海で飛びっきりトレンディなスポット」と紹介されていました。昼はショッピングと食事にカフェー、夜は光の渦に囲まれて、ウィンドウショッピングを楽しむことができました。<br /> もう少しガイドブックから紹介しますと、1920年代に「石庫門」造りの建築物が立ち並ぶ一角だったとされます。その古きよき上海、建築物を保護しつつ、町の活性化を図って83軒が集合する新天地として生まれ変わったとされます。<br /> 場所は地下鉄1号線、人民広場駅の1つ南の黄陂南路駅から南に5分ほど歩いた位置です。北の入口にはスターバックスの店が目印になっていました。<br /><br /><br /> 跳ね上し甍は古き上海を後に伝えよ豫園に在りて<br /><br /> 刻止る老舗の個室静りて飲茶親しむ午後のひと時

2004秋、中国旅行記5(10):11月1日(1)上海・人民広場、人民公園

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2004/10/30 - 2004/11/07

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旅人のくまさん

旅人のくまさんさん

<2004年11月1日(月)>

 月が代わって、11月になりました。今日は朝早く起きて地下鉄乗車体験、その後皆さんと合流して豫園等の見学、昨晩対岸から夜景を眺めた上海東方明珠塔見学などの予定です。

<地下鉄>
 昨晩、地下鉄の下調べをしておきましたから利用方法は簡単でした。行先は徐家匯駅から5つ先の人民広場駅です。切符を買うには自動販売機と販売窓口がありましたが、販売窓口の方は列ができていました。コインが無いと自動販売機を使用できないので、お札で切符を求める人の列のようでした。
 この朝、ホテルの部屋にコインのチップを置いてきましたが、ちゃんと残りのコインもポケットにありました。日本のお札の更新時期が早く、皺くちゃの札が少ないのに対し、中国では、よれよれのお札を良く見かけます。これでは、自動販売機が頻繁にストップしてしまうことでしょう。
 単なる想像ですが、お札の更新システムがネックで、自動販売機はコイン専用となっているのでしょう。札の種類も、同額で異なったデザインと大きさのものが同時流通しているようです。毛沢東の肖像画のお札と、少数民族をモデルにしたお札などです。
 昨晩の下調べで予想していなかったのが朝の通勤ラッシュでした。名古屋市地下鉄で言えば、東山線のラッシュ以上でした。最初は冷房も効いていなかったので、蒸暑さにも閉口しました。短い区間だけの乗車だったのが救いでした。因みにこの区間の料金は3元でした。

<人民広場、人民公園>
 人民広場駅は1号線と2号線の交差点駅です。これも昨晩調べておいたことでした。朝のラッシュは、この市内の中心部へ向かったためかもしれません。
 地下鉄駅から地上に出ると、遠くに霞んだ摩天楼がまるで人影のように目に飛び込んできました。ビルの屋上には凝った飾り部分があり、これが擬人化して見えたためでしょう。この朝、散歩に使える時間は往復の時間を含めて2時間ほどでしたから、人民広場、人民公園に的を絞って散策することにしました。
 人民公園は有料でした。2元で切符を買って門を潜りました。早朝の人影は疎らで、見掛けた人はほとんどご年配の方たちでした。雑談をしたり、太極拳の仕草の方も見掛けました。
 公園はよく整備されて、所々にベンチなども設置してありました。この公園の木々越に眺める摩天楼は、街中から見た景色とは違っていました。自然を代表する木々とビルの対比が面白く目に映りました。公園に程近い、上海美術館や博物館の建物も見ることができました。
 公園は南北に長い長方形をしていました。その南北の西よりの部分が小高い地形でした。その理由は、この一帯が「西山瀑布渓流・自然山水」の立て看板で分かりました。人造の丘ではなく自然を利用したものでした。道理で、人造のものにしては、余りに大掛かりな景観でした。
 脇道に逸れて、その小高い部分に上ってみましたが、たかさはせいぜい10〜20m程度といったところでしょう。一番高いところに石造りの東屋があり、一生懸命横笛を練習している人が居ました。上海の街のど真ん中でのことです。なかなか風流な眺めでした。途中、鳥の鳴き声を口真似していた人とも、すれ違いました。ここだけに別の時間が流れているような錯覚も覚えました。
 皆さんと合流する10時半に遅れないよう、10時頃にはホテルに戻りました。今度は8時台のラッシュと違って、かなり混雑は緩和されていました。

<豫園>
 新宅を出発した車で、予定の時間に建国ホテル前で拾ってもらいました。午前中の行先は豫園(ユーユエン)です。豫園は1997年6月に訪れたことがありますから、7年振りになりました。
 1559年に建設がはじめられたこの名園は、上海随一の観光名所と呼ばれるようになっています。地下鉄2号線の河南中路駅が最寄駅です。地図で確認しましたら、1号線の黄陂南路駅からもあまり変わらない距離に位置していました。一人旅なら、人民広場、外灘、新天地と豫園は纏めて歩いて見学できそうです。
 豫園の周辺には土産物店、名産品店、テストランなどが立ち並び、ここでは、買い物が主体になり、豫園の中までの見学は端折りました。専ら花文字、印鑑、菓子豆類が皆さんのお土産の対象でした。まだ残りの旅行があるので、この時もショッピングは見送りました。
 1回目の豫園見学では周辺の写真を、杭州から戻った2回目の見学では、豫園に入場して存分に写真を撮ることができました。

<東方明珠塔>
 東京にあれば東京タワー、ソウルにあればソウルタワーのように、東方明珠塔(ドンファン・ミンジュター)も、つい上海タワーと呼んでしまいそうです。上海のランドマークのこのタワーは高さ468mで、東洋一を誇っています。昨晩、対岸からライトアップを眺めたこのタワーの見学にやって来ました。
 帰りに空港内の本屋さんで求めた絵葉書集には「明珠」の英文表記が「pearl(真珠)」となっていました。3つある球体を真珠に例えて命名がされているようです。今回はエレベーターを乗り継いで350mの最上部まで登りました。祝日には、待ち時間が1時間以上と込み合うようです。幸いこの日は月曜日、少ない待ち時間でエレベーターに乗ることができました。料金は最上階で100元でした。一番低い球体では50元でした。
 朝は少し愚図ついていた天候も回復し、多少靄はかかっていたものの、上海の四方の眺望を満喫できました。高さから言えば、最上階の展望台よりも高い420mの金茂大厦(ジンマオ・ダーシャ)も遠望できました。「厦」は「家」の意味のようですから、「大厦」は「ビルディング」の意味のようです。日本読みなら「きんも・たいか」となります。世界で3番目に高いビルです。
 高いところに登ると、気持ちの上で少し疲れてしまうのでしょうか?1階か地下1階に戻ったときは、つい、皆さん腰掛けて一休みとなりました。ここにはお土産店、世界の名所のパノラマ写真がありました。シドニーのオペラハウス、日本の富士山、カナダのナイヤガラの滝、中国の万里の長城と、早巡り世界一周ができました。

<飲茶の店>
 東方明珠塔の見学を終え、夕食までには、まだかなりの時間がありました。この時間をゆったりと過ごすには飲茶が一番です。Enちゃんが案内してくれたのは唐韵茶坊(タイユィン・チャーファン)という名の老舗のお店でした。「韵」は「響き」の意味があるようです。
 ガイドブックから少し引用します。唐韵茶坊は「地下鉄1号線の衡山路駅の4番出口のすぐ近くに500人収容の大型店があり、2003年に南京路に支店がオープンしました」と紹介されていました。 衡山路駅は私が泊まったホテルから1つ人民広場寄りの駅です。Enちゃんに案内していただいたのは、衡山路の本店のようでした。撮った写真に「衡山路」の文字が微かに読み取れました。開店したばかりのお店でないことからも類推できました。
 店内は広く、個室は20室ほどはあるようです。混んでいる時間ではなかったようで、そのうちの一つに案内されました。昼の時間には食事バイキングも用意されており、その時間帯を過ぎて、丁度谷間の時間帯になっていたようです。
 それぞれに好きなお茶を頼んで、ゆっくりと遅い午後の時間を過ごしました。旅の途中で、こんな時間が持てるのも、スケジュールが自由に組める個人旅行のよさでしょう。
 お茶の淹れ方は赤いチャイナ服の若い娘さんが手本を示してくれました。私の場合、ウーロン茶の香りを存分に楽しむことができました。お茶請けは20種類ほどは用意されていました。小さな木のお椀に好きなだけとることができました。昼食のバイキングの残りでしょうか?何種類かの果物も用意されていました。たちまち、小さなお椀で卓上が一杯になってしまいましたが、食欲の方がそれを上回ったようでした。

<創作四川料理>
 飲茶のお店で、かなりの数と料のお茶請けを食べましたが、本格的な食事はこれからです。2日間は上海料理でしたが、今晩は辛いことで有名な四川料理のお店です。
 今回もEnちゃんが予め予約をして頂いていたチャオ江南(チャオジャンナン)という、凝った造りの創作四川料理のお店でした。「チャオ」は「煮(る)」の意味があるようです。ガイドブックからキーワードを抜書きしますと「モダンでポップ」「味が本格的な四川料理」「京劇の赤を基調(にした意匠)」といった文字がありました。
 参考にしたガイドブックは、今回の旅行の前に買い求めた実業の日本社刊の「ブルーガイド わがまま歩き33 上海・蘇州・杭州」です。この本を出発前にEnちゃんにお見せした時、予約したお店がたくさん載っていることを教えてもらっていました。このお店もその一つでした。
 チャオ江南は、建物全体がガラスを基調としていました。最初に驚かされるのが、赤い京劇の面が正面にアレンジされたガラス製の自動ドアです。写真編に収録してありますから、こちらをご覧ください。お面が割れて、左右にガラス戸が開くと、疎水に渡された石廊下が現れます。滑って転ばないよう注意して、かなり長いアプローチを歩くと、その先のもう一つのドアがありました。これだけでも、かなりの期待ができる雰囲気となっていました。
 案内されたのはガラス張りの個室でした。早めの予約で無いと確保できない部屋のようでした。器もガラスを主体にした立派なもので、ベネチアン風の赤いワイングラスもありました。これらのグラスやガラス器は、最初に使用した後、すぐに引き下げられましたので、やはり高価な品々だったのでしょう。
 肝心の料理の方ですが、ガイドブックに創作四川料理と表現されているように、色々と面白いアイデアが散りばめられていました。最初のサラダは透明の筒に野菜とドレッシングを入れてシェイクしたり、熱い油に大量の唐辛子を入れてラー油を作ったりのパフォーマンスがありました。
 辛い料理が苦手なメンバーも居ましたが、私はいたって好物なので、今晩の料理もありがたい選択でした。紹興酒も良く合って、存分に料理の各種を堪能できました。

<夜の新天地散策>
 新天地はガイドブックによれば「上海で飛びっきりトレンディなスポット」と紹介されていました。昼はショッピングと食事にカフェー、夜は光の渦に囲まれて、ウィンドウショッピングを楽しむことができました。
 もう少しガイドブックから紹介しますと、1920年代に「石庫門」造りの建築物が立ち並ぶ一角だったとされます。その古きよき上海、建築物を保護しつつ、町の活性化を図って83軒が集合する新天地として生まれ変わったとされます。
 場所は地下鉄1号線、人民広場駅の1つ南の黄陂南路駅から南に5分ほど歩いた位置です。北の入口にはスターバックスの店が目印になっていました。


 跳ね上し甍は古き上海を後に伝えよ豫園に在りて

 刻止る老舗の個室静りて飲茶親しむ午後のひと時

交通手段
鉄道
航空会社
中国東方航空

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  • 日と月が替わって、今日は11月1日の月曜日です。早い時間に地下鉄1号線に乗りましたが、すでにラッシュアワーでした。

    日と月が替わって、今日は11月1日の月曜日です。早い時間に地下鉄1号線に乗りましたが、すでにラッシュアワーでした。

  • 地下鉄駅を出て地上に顔を出した時に写した人民広場です。遠くに霞む摩天楼の数々が、まるで生きた人影のようにも思えました。

    地下鉄駅を出て地上に顔を出した時に写した人民広場です。遠くに霞む摩天楼の数々が、まるで生きた人影のようにも思えました。

  • 地下鉄の乗車駅は徐家匯駅、降りた駅が人民広場駅でした。街中から街中への移動でした。このビルは人民広場駅前です。

    地下鉄の乗車駅は徐家匯駅、降りた駅が人民広場駅でした。街中から街中への移動でした。このビルは人民広場駅前です。

  • 左手のビルの上に伸びているのは建設工事用のクレーンです。上海は今も高層ビルの建築が進んでいます。

    左手のビルの上に伸びているのは建設工事用のクレーンです。上海は今も高層ビルの建築が進んでいます。

  • 人民広場付近を少し散策した後、すぐに人民公園に向かいました。入場料が2元でした。正面を左に曲ったところが入口です。

    人民広場付近を少し散策した後、すぐに人民公園に向かいました。入場料が2元でした。正面を左に曲ったところが入口です。

  • 公園の葉陰から見る摩天楼もいいものです。晴天ではなく、少し霞がかかった景色も、風情があって捨て難いものです。

    公園の葉陰から見る摩天楼もいいものです。晴天ではなく、少し霞がかかった景色も、風情があって捨て難いものです。

  • 自然の景観にしては、こんな場所にあるのが不思議でしたし、人工の造りにしては、大規模過ぎるような気もしました。

    自然の景観にしては、こんな場所にあるのが不思議でしたし、人工の造りにしては、大規模過ぎるような気もしました。

  • 自然石を運び込んだ人造のものにしては、あまりにも自然すぎます。「西山瀑布渓流・自然山水」の文字がありましたから、自然の景観でしょう。

    自然石を運び込んだ人造のものにしては、あまりにも自然すぎます。「西山瀑布渓流・自然山水」の文字がありましたから、自然の景観でしょう。

  • 小さな石造りの東屋では、横笛の練習をしている先客がありました。上海の街の真ん中での、こんな風流三昧もいいものです。

    小さな石造りの東屋では、横笛の練習をしている先客がありました。上海の街の真ん中での、こんな風流三昧もいいものです。

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2004秋、中国旅行記5(上巻)

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