2004/10/30 - 2004/11/07
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旅人のくまさんさん
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<2004年11月2日(火)>
あっという間に4日目の朝を迎え、第1陣の帰国の日となりました。第1陣の皆さんを空港までお見送りして、そのあと引き続いて第2陣と空港で落ち合いました。空港からはそのまま杭州へ向かえるよう、朝から準備をしてきました。
<第1陣帰国、第2陣との合流>
第1陣との3泊4日の日程は、本当に短かったと実感しました。盛りだくさんの旅行プランをEnちゃんが用意してくれましたので、殊更その感がしたようです。
今朝の行動予定を考えて、昨日、泊まったホテルをチェックアウトしました。翌日、迎えに来てもらう時間が6時半頃になるとの行程計算があったためです。正確には記憶していませんが、飲茶の店がホテルの近くだったので、その後に立ち寄ってもらったようです。時間は夕刻近くです。
31日に2泊分を前払いしておきましたから、1泊のキャンセル連絡だけのつもりでした。しかし、Enちゃんに手伝ってもらったチェックアウトで、なんと7、8割の料金が払い戻しされました。すぐに「このお金は共用のお金と使いましょう」と提案させていただきました。
第1陣は、まるで買出しツアーのような大きな荷物を持って、帰国の途に着きました。荷物造りで、一番合理的だったのがKo君でした。小さなカバンに衣類などを詰めて、帰りはその衣類を体に巻きつけて、カバンの中身はお土産品に入れ替わっていたようです。
第1陣をお見送りした後、空港内のカフェーで軽食を摂りました。缶ビールにサンドイッチです。缶ビールとは、良くない傾向ですね。言い訳モードでは、旅先では少しハイな気分になってしまうためかも知れません。
四日市からの第2陣は順調なフライトだったようで、無事上海に到着しました。この、空港内のカフェーは2階にあり、到着便の状況や、入国者の状況が良く観察できるので便利でした。第1陣をお見送りし、第2陣とも予定通り合流することが出来ました。
<杭州へ>
杭州(ハンチョー)へは、途中、休憩を挟みながら片道約3時間という行程でした。空港から新宅に戻らず、そのまま杭州へ向かったために、かなりの時間の節約ができました。Enちゃんの作戦でした。
高速道路を乗り継いで、上海の郊外へ出ますと、先程までの大都会の面影は消えて、農村風景へと変わっていきました。この農村風景のなかでも、建物だけは近代化されていました。古い屋並は見当たらず、2〜4階建ての新しい建物ばかりで、屋根飾りや、アンテナが例外なく設備されていました。
この高速道路では、30分ほどOgさんが運転をチョウさんに替わられました。今まで、のんびりと車窓の景色を楽しんでいたり、ウトウトとしていた人も一斉に目が開き、前方を注視するようになりました。何となく、足に力が入ったり、手に汗をかいた人も居たかもしれません。これは半分本当で、半分は冗談です。
本当の部分は、日本の交通ルールとは違う高速道路での走行ためです。それと、昨年の九塞溝・黄龍旅行の際に、交通事故が多いのを目の当たりにした時、「中国では、基本的には譲り合うことを美徳としないから、良くぶっつかリます」と聞いていたことが頭を過ったためです。
冗談の部分は、Ogさんの運転は心配の必要がなかったからです。しかし、走行車線、追越車線の使い方は、助手席に座ったチョウさんのアドバイスから始まりました。スリリングなドライブは30分ほどで終了ししました。
杭州が近づいたドライブインで、チョウさんと運転を交代されました。無事にドライブインに到着した時、皆さんの拍手があったかどうか、また、その拍手の意味がどうであったかは、まるで記憶にありません。
<杭州到着、昼食のホテル>
杭州に到着して最初は、昼食のお店探しです。西湖(シーフー)の北岸から少し坂を上った所に大きなホテルがありました。杭州飯店です。最初はそこに入りました。しかし、レストランは経営していないとのことで、そこで紹介してもらった少し下ったホテルに移動しました。地図で調べても「杭州」「西湖」の文字を使った、似たような名前のホテル、レストランばかりで、正確な位置はわかりませんでした。西湖の北東一帯が観光用のホテル街のようです。
紹介してもらったホテルのレストランは、お昼の時間を少し過ぎていたためでしょうか、空いていました。早速それぞれに注文をしましたが、その量の多さには、少しばかり持て余しました。決して、まずくはありませんでしたが、残してしまいました。
私の場合、4cm幅位の麺が、食べても、食べても減りませんでした。Myちゃんも同じ麺で苦労されていました。結局、Myちゃんに続いて私もギブアップしました。
それ以外の料理を頼まれた人も量の多さは同じでした。軽い食事のつもりで頼まれたサンドイッチも、その量の多さに閉口されていたようです。出された量の半分程が適量かもしれません。Enちゃんによると、値段はそれほど高くなかったようです。
<汪荘へ到着>
後で考えると簡単なことでしたが、最初は道不案内で今晩泊まる汪荘への道を間違えてしまいした。チョウさんも、上海では目を瞑っていても分かってしまう地理も、杭州では通用しないようです。その場所は西湖の南岸、雷峰塔のすぐ下でした。目標が分かってしまえば、間違えようがない位置でした。
汪荘への入口は警備詰め所がありました。そこを通過して、最初に向かったのはレセプションホールです。宿泊等とは別の棟になっていました。そこでの受付を済ませた後で、宿泊棟への移動でした。広い庭内なので、車での移動が普通のようでした。庭内には、ゴルフ場で見かけるような、係りの方の移動用の電気自動車も駐車してありました。
宿泊棟のヴィラ6にも受付の人たちがいました。2階建ての2階の6207号室でした。1桁目が6号棟、2桁目が階数を、3空桁目が部屋番号を示しているのでしょう。
実はここで初めて明かしますが、部屋に荷物を置いて皆さんと出かけるときに、部屋にカードを置いたまま、うっかりオートロックをして仕舞いました。夜戻ってきてから、開けてもらうのも気が利きません。受付の女性の方に、部屋を開けていただき、部屋の残っていたカードを係りの人に見せて、ポケットに仕舞いました。
最初は、筆談にしようかと迷いましたが、簡単な英語が通じました。鍵を持って二階までついてきてくれ、ニコニコ笑って鍵を開けてくれました。お礼だけは「サンキュウ」の後に「シェ シェ」を付け加えておきました。
<Enちゃんの従姉さんとの合流、西湖の落日>
Enちゃんの従妹の方と夕方落ち合いました。それとなくお聞きした話ですから、聞き間違いがあるかも知れません。Enちゃん自身が「20年振りに会いました」と話されていましたから、これは間違いがないようです。浙江省の要職を勤められているようです。記しにくいので、この後はEnちゃんの「お義姉(ねえ)さん」と呼ばさせていただきます。S.P.先生の弟さんの娘さんとお聞きしましたが、これは不確かです。
Enちゃんのお義姉さんと合流したのは、夕刻が近くなってからのことでした。西湖の夕日が最も綺麗に見える絶好のポイントに、早速案内していただきました。その場所からは雷峰塔のすぐ右側に落日が眺められました。落日が西湖を茜に染める瞬間が最高の眺めでした。2台のカメラで、その瞬間を必死に撮りまくりました。
素晴らしい西湖の畔の汪荘に泊まったことと、この夕日だけは忘れることが出来ません。次の機会を心から願っています。
<杭州の豫園散策>
杭州にも上海に倣って「豫園」とも呼べる観光スポットがありました。正式な名称は河坊街と呼ばれています。西湖の東岸から程近いこの街並は清朝時代の建物を保存、開発したものだとされています。「100年を超える老舗が軒を並べる」ともガイドブックで紹介されていました。
この杭州の余園を散策したのは、西湖の夕日を眺めた後のようです。入口のアーケードの残照が消え去り、辺りが暗くなってきたのを記憶しています。ガイドブックに紹介されていたとおり、老舗の店も多く、ウィンドウショッピングを十分に楽しめました。Ogさんは渋紙を使った扇子を買い求められたようです。私は龍井茶を少しばかり買い求めました。
<西湖での夜食>
夜食のお店はEnちゃんのお義姉さんが予約されたお店と、Enちゃん自身が予約された店とバッティングしてしまったようです。Ogさんとも相談され、結局お義姉さんが予約されたお店の方に決めました。もう一軒は上手にキャンセルされたようです。例えがよくありませんが、予約よりも解約の方が難しいのは、戦争の開戦より、終戦の方がはるかに難しいとされるのに、似ているようです。
お店の名前はメモを取りませんでしたが、地元の名産品などを使ったメニューでした。撮った写真から類推しますと、「2004中国杭州西湖博覧会」の看板がかかったビルの中か、その付近だったようです。ガイドブックに「創業100年の地元の名店」として「知味観」と言うお店が紹介してありました。
その店はビルの1階にあり、入口の赤い提灯が、私が撮った写真の提灯に似ていました。どうやら、このお店に間違いないようです。地図で確認した場所は、西湖の東岸で、真ん中から少し北に位置していました。
そのお店は大型店でした。混み合ってはいたものの、一段高くなった奥のテーブル席に案内されました。Enちゃんのお義姉さんが予約を取ってくれていたからでしょう。
このお店のメニューで印象に残ったのは、ザリガニのような地元のカニ料理でした。食べられる身の部分は少ないのですが、しっかりした味付けでした。ビールや紹興酒のつまみにもよく合いました。
近くのテーブルで、この蟹をものすごい勢いで食べている男の人がいて、つい、そちらの方に目が釘付けになってしまいました。余程の好物か、おなかが空いていたのでしょう。お腹が空いていただけなら、麺類など、ほかの料理の注文をされるでしょうから、やはり「蟹が命」といった人だったのでしょう。何となく、オタッキーな匂いもする人でした。
創業からの名物料理は「猫耳朶」という、猫の耳タブを模した麺です。麺と言うよりスープに近い感じです。小籠包も戴きました。
<杭州の新天地>」
杭州には豫園だけでなく新天地もありました。こちらの新天地も出来て間もないようです。正式には「西湖天地」です。西湖南岸の南山路に位置しています。ガイドブックによれば、「古き江南の面影を残し、現代のエッセンスを織り交ぜて開発されたところ」と紹介されていました。
上海の新天地と同じように、スターバックスのお店もあることから、企画したグループが共通しているのかもしれません。木々に配されたイルミネーションの飾りも似通っていました。しかし、こちらの新天地の強みは、なんと言っても西湖に面していると言うことでしょう。
付近の夜の散歩を楽しみながら、太極拳の仕草を真似てポーズをとったりと、楽しい夜を過ごしました。写真編に納めた「西湖天地」の大きな石碑が目印です。Myちゃんの現地案内でご覧ください。
ぬば玉の夜の更けぬれば西湖なる行き交う人なき畔の小道
雷峰に守られ寝ぬるこの夜の幸せ夢に続けと祈る
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10月30日に上海に到着し、今日が11月2日です。あっという間の3泊4日の第一陣の旅行が終わりを迎えました。まだ心残りの皆さんでした。
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第一陣の帰りは、まるで買出しツアーの様相でした。実は7日に帰国した第二陣の場合も同様でした。私も例外ではなくなりました。
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これも杭州へ向かう車の中からの写真です。尖塔のような屋根の飾りが珍しく、個人宅でしょうが、建物もなかなか立派でした。
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農業が主体と思えるこの一帯の風景に、あまり似つかわしくない住宅が点在していました。尖塔のほか、水煙のような飾りも見掛けました。
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第一陣は午前のフライトでしたから、朝早く家を出て、そのまま空港で第二陣の到着を待ちました。落ち合って、すぐに杭州へ向けて出発しました。
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杭州への移動と、観光は上海市内と同じチョウさんの運転でした。大型車の運転経験もあり、安心してハンドルを任せられる運転手さんでした。
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正面の金文字は「杭州飯店」です。杭州へ到着したのは、丁度、お昼時でした。手始めに入ったホテルでしたが、レストランはありませんでした。
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受付の背後には毛沢東の詩が金文字で記されていました。末尾のサインで分かりました。1962年に杭州で詠まれた「三上北高峰」という詩です。
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レセプションホールのシャンデリアです。この一角は毛沢東などの要人の杭州での滞在地とされていますが、大切なお客様の場合に、プライベートな接待用にも使われたのかもしれません。
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レセプションホールの方が敷地の奥にあり、泊まったヴィラ6番の商務楼の方が出入口に近い位置にありました。
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