2015/07/20 - 2015/07/22
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icyfireさん
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真夏でも巨大な雪渓を誇る北アルプスの針ノ木岳。この雪渓を登り、数々の高山植物を楽しみながら後立山連峰の稜線を縦走。黒部湖を挟んで対岸の立山連峰の絶景を眺めるというのがこの山旅の目的。マイナールートで登山者が少ない割に、大絶景とたくさんの高山植物を楽しむことのできる、密度の濃いハイキングでした。
まずは、初日の針ノ木雪渓と蓮華岳の高山植物をご紹介。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
真夏の雪山を求め、天気のよい日を狙ってやってきました扇沢。立山黒部アルペンルートの長野県側の基点です。
いつものように眠れない夜行バスで朝5時頃到着。狙い通り天気はよさそう。 -
さすがにこの時間だと観光客は皆無。数名の登山者がいるだけです。
針ノ木岳への登山道は、扇沢の駅に向かって左奥から始まります。今回のルートは、初日に日本三大雪渓の1つである針ノ木雪渓を登ってから花の名山である蓮華岳に登頂。ここで高山植物の女王と言われるコマクサの群生を見ます。その夜は針ノ木小屋に宿泊し、翌日は針ノ木岳を登頂してから後立山連峰の南部を縦走。ピークを4つ越えて種池山荘に至ります。最終日は爺ヶ岳からご来光を拝んで下山の予定です。 -
登山道は何度か林道と交差しながら徐々に高度を上げ、北アルプスらしい涸れ沢も渡ります。道を見失わないように注意しましょう。基本的に、まっすぐ涸れ沢を渡ると大丈夫です。
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今回の山旅、2日目にはかなり厳しい岩稜帯も通るので、風が強かったりするとテント泊装備では苦戦すると思われるために小屋泊装備で来ました。
雪渓を登るのでアイゼンなどの装備を持っているものの、やはりテントに比べると荷物が軽い。序盤からサクサク行きたいところです、が、睡眠不足のため序盤はペースがあまり上がりません。絶景を写真に収めたりして現実逃避。 -
針ノ木雪渓までは樹林帯を2時間弱の時間をかけて登っていきます。途中にも花が結構咲いていますが、なかなか名前を特定できない。ブログやヤマレコの記録を参考にしたいところですが、皆さん稜線の高山植物を中心に写真をアップされているので、樹林帯の花の名前が分からないのです。
その中でも、以前の山行で見たことのある花は分かります。これはクガイソウだな。 -
これは何とかショウマでしょう。。。
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葉がキザキザなのでモミジカラマツでしょう。カラマツソウの仲間は白くて繊細な感じで贔屓の花です。
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ブナの樹林帯が気持ちよい。早朝は気温も低めで歩きやすいですし、ちょっと湿った空気は土や緑の臭いを運んできます。
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おっと、ここでキヌガサソウが登場。初めて見ました。花の宝庫である尾瀬でもなかなか見られない花で、希少価値が高いと思われます。
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と思ったら、この密度。後立山連峰の生態系、侮るべからず。
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暫くすると大沢小屋に到着。ここに泊まって早朝から針ノ木雪渓を目指す人もいる模様。
私は自分のものを持ってきたのですが、小屋ではアイゼンを貸してくれます。 -
大沢小屋を過ぎて30分ほど、途中切り立った道を進むと雪渓の取り付きに到着。真夏の雪山の始まりです。皆さんここでアイゼンを装着中。
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自分は12本爪を持ってきました。明らかにオーバースペックですが、重たいという点を除いてオーバースペックで損することはありません。安全第一。
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針ノ木雪渓、日本3大雪渓に選ばれるのだけあります。かなりの急登。最初のうちは夏山装備だと寒いくらいかと思いましが、直ぐに汗だくに。白馬岳の大雪渓にも登られた方と後で話しましたが、針ノ木雪渓の方がずっと傾斜がキツくてたいへんだったようです。写真でも、皆さん序盤から休み休みなのがわかかる。振り返れば絶景ですが。
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雪渓は大きいので間違った方向に迷い込まないように注意が必要です。右側に寄りすぎると間違い安いようです。
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針ノ木小屋の方が鯉のぼりを目印に付けてくれているので、これを頼りに歩けば迷いません。
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こういうところは注意しましょう。入り込まないように。よく落石の危険が言われますが、私の登った時はまだまだ雪渓が巨大で石も多くは埋まっている感じで、それほど危ないとは思いませんでした。
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だいぶ登ってきた。
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振り返ると凄い景色。7月の日本は雪山だった。
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右側を見ると、翌日縦走予定の稜線が見えます。
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1時間少しの間、真夏の雪山登山を楽しむと雪渓も終わりに近付きます。雪渓が終わる辺りではアイゼンを外す人で混雑気味なので気を付けます。実際には、雪渓登りが終わっても雪は豊富で、登山道の脇に多く残っています。雪解け水を飲むと美味いです。
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ベニバナイチゴの花。ワインレッドが印象的。
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雪渓の後もこのような雪の上を歩くことも。針ノ木小屋の方々がステップを作って下さっているので安全です。
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その後はジグザグのザレた道を行きます。雪渓でやられているのでかなり厳しいですが、徐々に花が増えてくるので元気が出ます。
まずは定番のイワカガミ。 -
ツガザクラ。可憐な花。数ある高山植物の中でも好きなものの1つです。
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同じく可憐なアオノツガザクラ。
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チングルマの群生。
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ミヤマキンバイの群生。
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天空のお花畑状態。
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そして、ついに針ノ木小屋に到着。時刻は9時過ぎでした。何とこの日一番のチェックインで、まだ時間が早いので部屋には入らずに荷物だけ置かせていただき、アタックザックで蓮華岳に行くことにしました。
その前に、小屋の前から見える絶景をアップ。これは南側。船窪岳や赤牛岳、左に水晶岳などが見えます。 -
小屋前から見える赤牛岳。でかい。圧倒的にでかい。遠くにあるのに存在感凄い。北アルプス最奥の山の1つですね。最低でも2泊しないと行けないでしょう。普通は。
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さて、いよいよ高山植物の宝庫として名高い蓮華岳に登ります。針ノ木小屋を出て15分もすると、翌日登る予定の針ノ木岳と縦走先のスバリ岳が大きく見えます。
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針ノ木小屋は直ぐに小さくなってしまいました。
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さて、高山植物の宝庫らしく、早速多くの花が登場します。これはチングルマ。可愛い高山植物の代表格ですが、過酷な環境の蓮華岳の稜線で頑張っています。
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このような感じで石だらけの地面に群落を作っています。こんな環境で生きていて健気なものです。
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標高の比較的低いところに多かったのがイワツメクサ。
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ハクサンボウフウ。この手の白い集合花は似たものが多くて名前を特定するのが苦手でしたが、やっと覚えました。8月に行った三俣蓮華岳や黒部五郎岳周辺にたくさん咲いていて、厳しい山旅の癒しになってくれたので。
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ツガザクラはやはり可憐で贔屓の花。
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ミヤマキンバイも珍しくはないですが、咲いていると目立つし「華」がありますね。
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そして、意外と早くコマクサが登場。
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これが見たかったので、傷つけないように気を付けながら写真を撮りまくる。
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ミヤマリンドウは濃い青色が目立ちます。花そのものは小さいですが。
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可愛いコケモモ。
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タカネヤハズハハコ。多肉植物のような感じで、独特の魅力があります。
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それにしても蓮華岳、こんな岩と石の山の荒涼とした稜線なのに、信じられないくらい高山植物が豊富です。
イブキトラノオもありました。 -
タカネシオガマ。赤系の花は華麗です。
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イワベンケイ。
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チシマギキョウ。
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オンタデ。標高がだんだん上がってきました。花を楽しみながらなのでゆっくり歩いています。
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山頂付近には祠があります。この辺りから眺める黒部方面の山々、特に薬師岳が格好いい。
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薬師岳、巨大で迫力ありますが、私にとってはこの山は女性的に思われます。南アルプスの女王と呼ばれる仙丈ケ岳にイメージが似ているのでしょうか。両方とも巨大なカールを持つゆったりした山容です。北アルプスのビッグマザーが薬師岳で、ゴッドファーザーが赤牛岳のイメージ。
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標高が上がるとともにタカネツメクサが目立つようになります。
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タカネツメクサの背後に薬師岳。
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そして、花を楽しみながらのんびりペースで蓮華岳に登頂。
蓮華岳、あまりメジャーな山ではないですが、とても魅力的だと思います。何と言っても高山植物が豊富で美しい。そして、稜線から眺める北アルプスの峰々は迫力あります。登山道は険しくないので、花も景色も余裕を持って楽しむことができます。隠れた名山ですね。 -
そして、コマクサ鑑賞という意味ではここからが本番。山頂を過ぎて蓮華の大下りと呼ばれる方面に少し下ると、一面ピンクの絨毯状態でコマクサが咲き乱れています。
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山頂方面をバックに撮ると、青空が映えます。
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拡大。
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背景に薬師岳方面。
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同じく背景に薬師岳方面。
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コマクサ以外ではクモマスミレがたくさん咲いていました。黄色でよいアクセント。
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タカネシオガマも。
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お天気的には、このくらいの時間から少しガスが出始めたのですが、花を随分と楽しんで満足でした。
小屋に戻ってからは小屋前から見える黒部方面の北アルプスの絶景を楽しむ。 -
そして夕暮れ時。雲が出てきてしまいましたが、槍・穂高こそ見えないものの北アルプスの主要な山々が見渡せます。
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北側の鹿島槍ヶ岳方面は雲に覆われていてちょっと残念。
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今回私は針ノ木小屋では素泊まりで、夕食は自分で用意しました。でも、煮魚などの魅力的なおかずが出るようなので、ケチらないで夕食付きにすればよかったかも。
この日は連休最終日だったので比較的空いていて、部屋のスペースには余裕がありました。相部屋になった方々とも情報交換して、翌日の縦走に備えて早めに寝ました。
さて、翌朝。ご来光にはあまり興味がなかったので、夜明け直前の4時ごろに出発。快晴に恵まれ、小屋前からは富士山も見えました。いよいよ縦走開始です。
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