2005夏、ニュージーランド旅行記(16)：6月24日(5)ロトルア・羊の毛刈

2005/06/20 - 2005/06/25

6月24日の旅行写真の続きです。ロトルアでの見学の最後は、羊の毛刈、シープドッグの実演見学です。

エリア ロトルア(ニュージーランド)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス 船 タクシー

羊の毛刈りショー等が行われる、仕切られた農場の一角です。最初は屋外での、牧羊犬による羊の追い込みショーでした。

羊の毛刈、牧羊犬の羊コントロール、搾乳、子羊への授乳ショーが見学できました。いやいやながら出番（？）を待つ羊達です。

笛の合図で黒い犬が、勢いよく柵を飛び越えてきました。よく吠える牧羊犬です。牧羊犬1匹で千頭の羊がコントロールできるとされます。

種類の違うこちらの牧羊犬は、全く吠えないように訓練された犬です。いわゆる睨みを利かせてコントロールします。何となく不気味な顔付です。

広い芝生の中を犬が駆け巡って、逃げ惑う羊を囲いの中に集めるショウです。2種類の牧羊犬が登場しました。

残念ながら、この日は予定時間以内には集めることができませんでした。羊の群れが分散すると、集めるのは大変です。

今度は参加者の中から希望者を募って、別のショウの始まりです。小学生くらいの男の子が名乗りを上げました。

家族で参加されていた男の子ですが、進んで自分から名乗りを上げていました。まずは係りの方からの説明です。

男の子の役割は、最初に搾乳、それから絞ったミルクを遠心分離機にかけて、バターにする作業でした。乳牛の登場です。

搾乳が済んだ牛の退場です。手綱を引かれて、ゆっくりと歩いていきました。

お子さんが手回しの遠心分離機に挑戦ですが、中々水分を飛ばしたバターは出来上がりません。

別の乳牛での搾乳は、2人の希望者が名乗りをあげました。よく手を洗ってからの作業です。ホルスタインとは違う種類の乳牛です。

自動搾乳機のようです。セットされた後は、右の容器に搾られた乳が集められるようです。

今度は大人が、別の手回し遠心分離機に挑戦です。力を籠めますので、分離機はしっかりと台木に固定されています。

出来上がったバターをスプーンで掬って、皆さんに披露される係りの方です。とにかく、手回しでは大変です。

参加希望者を募っての、子羊への授乳ショーです。一斉に子羊が哺乳瓶に駆け寄ってきました。飲み干すのもあっという間でした。

羊の群れを、狭い通路を通らせるうちに、毛刈の対象となる羊が別の柵に選り分けられました。

係りの人が、羊の顎のところを持っているのは、毛狩りに適当かどうかの毛並みを調べているのかも知れません。

逃げ場の無い羊は、暴れることも無く大人しくしていました。見学者への顔見世サービスのようです。

羊の選別作業は、あっという間の早業でした。選り分けられた2匹の羊が、訳が分からない顔で柵の外に立ち尽くしています。

既に刈られた羊毛が舞台の上にありました。これで1頭分のようです。

毛刈の前の羊です。まるで催眠術にかかったようです。日本では「まな板の上の鯉」の諺がありますが、こちらでは「毛刈の前の羊」でしょうか？

電気バリカンを使っての毛刈がはじまりました。頭の方から始まり、まるで着ている物を脱ぐような光景でした。

あっという間に毛が刈られて、あと少しで終了です。羊は始終大人しくしていました。この後、青草を沢山食べさせて、体力を付けさせるそうです。

ここから場面が代わります。珍しい羊を展示したコーナーです。1頭づつ、鎖で繋がれていました。記された品種名は、Drysdaleです。

半円形の大きな角を持ち、少し濃い茶色をした羊です。品種名は、Arapawaです。まるで水牛のような顔です。

くるくると巻いた角の先は、切り取られているようです。品種名は、Merinoです。12世紀のスペインで誕生した有名な羊毛品種です。

まるで、悟りきった哲人のような顔をして目を瞑った羊です。品種名は、Border Leicesterです。

毛が短いのか、刈られた後なのかは分かりません。品種名は、Romreyです。小さな目をしています。

鎖を外され、係りの人に頭を撫でられている羊です。品種名は、Dorset Hornです。毛が刈られた後のようです。