プラハの春、じゃなかった冬だった。

2005/11 - 2005/11

　いやー、とっても寒い！来る前はヨーロッパの冬をちょっとナメていた。たいしたこと無いだろうとダウンウエアも手袋も持たずに来てしまったが、「北へ帰る人の群れはみんな厚着で、わーたしだけが震えてた」津軽海峡冬景色状態である。
　ミュンヘン以来ずっと雪模様で、ブダペストからプラハへの夜行バスの車内もとっても寒く「温度を上げてくれ！」と運転手に頼みましたが、英語が通じないのか、それとも私の英語だから通じないのか「何言うとんねん、冬はこんなもんや」と思っているのか無視されました。
　厳寒のプラハへ、空まだ暗き早朝に着きホステルを探すが暗いのでどっちが北か南かも分からず、若いオネーサンが居ないので仕方なくオバサンに道を聞いたところチェコ語でさっぱり分からず、トラムに乗ろうとして若者に切符売り場を聞いても知らないと言う。おい、お前らほんまに切符買うて電車に乗っとんかい？ちゃんと切符買ってるのは馬鹿正直な観光客だけとちゃうんか？ほんまは。
　チェコ少年にグチを言ってもしょうがないが、とにかく歩き疲れてユースホステルにたどり着いたところ「１０時までチェックインできない。部屋があるかどうかもその時にならんと分からん」とほざくので「切符買うからコインに両替してくれないか」と頼むと「その辺で新聞でも買って釣り銭貰え」とぬかした。
「わしにチェコの新聞読めるわけ無いやろ。こんなホステル誰が泊まってやるか」と心の中で叫びつつ、言葉に出せない悔しさよ。
　ガイドブックに載っている他を当たることにした。ちょっと不便そうな所だが部屋はきれいと紹介されているので、パン屋で朝食を摂りコインで釣り銭を貰い、停留所で待ってるオジサンに教えてもらい乗り物一日券を買って、途中までトラムで行ったが、その先は廃線なのか工事中なのかバスに切り替わっていた。
　３つ目の停留所と確かめて乗ったのにそこは終点で、隣にいたオバサンに降りろと促された。勝手に駅を飛ばすな！プラハ　バス。反対行きに乗り換えてやっとたどり着いたが、そこはなかなか感じのいいホステルだった。５ツ星上げよう。
　もっとも私の評価は受付の女性の美人度と愛想の良さだけで決めているのだが。
　一泊１６００円の５人部屋にした。
　男女相部屋でカナダから来たという美女が居たが、私が入室すると「ハブ　ア　ナイスデイ」とか言いながら、入れ替わりにチェックアウトしてしまった。
　あくまでも若い美人オネーサンに縁のない私である。
　残ったのは体重１００Ｋｇはありそうな女性二人組みだ。
　恐ろしくて聞けないので、年齢、国籍等いまのところ不明である。
　私に「プラハの春」は巡って来るのだろうか？

エリア プラハ(チェコ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: アシアナ航空

ブダペストからプラハへの夜行バス