懐かしい光景...
ako-satiさま
はじめめして。World Traveler 1959 サムと申します。わたしの旅行記に「いいね」をしていただきありがとうございます。
海鮮がお好きなようですね。
釜山の旅行記を読ませていただき、思い出したことがありました。この先、長文になりますが、ご興味があればご一読ください。
釜山には、日本人学校で学校と現地の人々との橋渡しのお仕事をしている韓国人の友人がいます。その方はわたしが大分に住んでいるときにお仕事でお見えになって仲良くなりました。日本語は日本人並みに上手です。英語も話せます。
12,3年前のことです。2月の連休を利用して初めて釜山に行きました。あの頃は大分に住んでいて、博多に遊びに行く次いでに高速艇を利用して釜山まで足を伸ばすという感じでした。当時は冬のソナタが流行っていたり、FIFAワールドカップ日韓共同開催などもあったりで、韓流ブームが始まり日韓関係も良好な時期だったように思えます。何より円高で海外旅行がしやすかった時期でもあり、韓国がすごく身近に感じていた時期でもありました。
わたしの初めての韓国旅行は特に目的を決めていたわけではなかったのですが、実は突然訪れてその友人を驚かせようと思ったのです。到着して連絡をとると、その日はバンクーバーに留学する妹さんを見送るためにソウルにいるとのことでした。
その友人とは翌日会う約束をして、港で両替だけはしておこうとATMを利用したときにそのすぐそばにおいしそうなカニ料理のパンフレットが置いてあるのに気づきました。そのパンフレットには漢字で「機張市場」と書いてありましたが、あとはすべてわたしには暗号にしか見えないハングル文字でした。
港の観光案内所の方に訊ねたら、港を出てすぐ前の大きな道路のすぐ右側のバス停に1003番のバスが来る、と教えてくれました。ちょうどいい具合に1003番のバスが来たので合図をして乗車しようとしました。韓国では当時からすでにスマート・キーのようなものが普及していて、現地の皆さんはバスや電車を利用するときは「ピッ!」とされていました。わたしはATMから出てきた100,000won紙幣1枚と50,000WON紙幣2枚が財布に入っているだけ。小銭がありません。運転手は両替できないというように不機嫌そうな表情を見せましたが「さっさと乗れ!」みたいな動作をしたのでそのまま乗車しました。まあ、乗車はしたもののバス賃はどうやって払いましょう?なんとか、小銭に換えてもらえる人を見つけなきゃなりません。
わたしは前方座席から後方に向かってと勇気をふりしぼって他の乗客に聞いてみました。I’m a tourist from Japan, just arrived Busan. Is there anyone who can change this banknote into smaller changes so that I can pay for the bus fee to the driver?
車内には10人余りの乗客がいましたが、多くの方は「この人何を言ってるの?」みたいな様子でした。ほとんどの方は下を向いたり窓の外を向いたりして、顔を合わせようとしません。なかには申し訳なさそうな表情で首を横に振る方もいらっしゃいましたが、そんな中、ある初老のご婦人がわたしの座席に近づいてきて小銭を差し出してくれたのです。どうやら「これで払えばいいよ。」と言ってくれているようでした。わたしは感激して唯一知っている韓国語で「カムサハムニダ。」と言って、その方にお礼の気持ちをこめて友人のために買ってきた大分のプロサッカーチームのキー・チェーンを差し上げました。
もし今の日本で海外からの旅行者がわたしと同じような行動をとったら、どうなるでしょうか。少し興味があります。
さて、おつり問題は何とかかたづいたものの、当時わたしはまだスマートフォンとかは使っていませんでしたので、グーグルマップで居場所を確認などということができません。車内放送も英語や日本語では流れなくて韓国語だけでした。何を言っているのかさっぱりわかりません。「やばい!どこで降りればいいのやら?」といった次の不安に襲われました。
バスはだんだん混んできました。隣に座った若い女性の方に機張市場のチラシを見せてExcuse me. Do you speak English or Japanese? I have a question for you. How can I get to this place? Could you please tell me which stop I should get off at? と声を掛けました。するとその方は「ニホンゴ。」とおっしゃったので、「ここに行きたいのですが、どこで降りればいいですか。」と聞きました。するとその方はおともだちに電話をかけて何か話し始めました。1、2分たちました。そしてその方は他の乗客と何か話し始めました。そしてまた電話の相手と話し始めました。
質問したけど答えてもらえなかった…とちょっとがっかりして窓の外を眺めていました。そしたら、その方はわたしにご自分の携帯電話をわたしてくれました。どうやらその電話の相手と話せと言っているようです。電話の相手は日本語で「たぶん今あなたは○○のあたりです。あと6つくらい先でバスを降りてください。わたしの友人はもうすぐバスを降りますが、別の乗客があなたが降りるべきバス停を教えてくれます。バスを降りれば市場はすぐわかるはずです。」と説明してくださったのです。
電話の相手は若い男性のようでした。彼が話す日本語は少し韓国訛りがありますが、とても丁寧で正確な話しぶりでした。その若い女性はわざわざ日本語がわかるおともだちに電話をして、わたしが無事に目的地にたどり着けるよう手筈を整えてくれたのです。
ほどなくその方はバスを降りました。わたしは「カムサハムニダ。」を繰り返して言うしかできませんでした。そして、数分後に別の乗客の方が降車ベルを鳴らしてわたしに「ここで降りて。」という合図をしてくださいました。
路線バスとは思えない激しい運転にスリルを味わいながら90分ほどでわたしは釜山の人たちの親切に助けられて無事「機張市場」に到着しました。初めて一人で韓国のレストラン(食堂)に入りました。この市場はズワイガニが有名です。一人前はダメと言われたから二人前いただくことになりました。(どうやら韓国のレストランでは「おひとり様」文化は通用しにくいようですね。ako-satiさまはラッキーでしたね。)おなかがはちきれそうだったけど、当時は今より円がもっと強かったころで、現地の相場も格安だったので、日本で食べる値段の半額くらい、たしか4,5千円だったように記憶しています。
今は現地でもカニはすごく高くなっているようです。実際、去年の2月に再び友人を訪ねて釜山を訪れた時に、海雲台あたりの高級店だったこともあるかもしれませんが少し大ぶりのタラバとズワイを注文してお勘定が二人で3万5千円くらいだったので、ちょっとびっくりしてしまいました。
今でもその友人とは、ご主人やお子さまたちも含めて親しくさせていただいていています。わたしが釜山を訪れるとあちこち案内してくれ、ご自宅にも招いてくださいます。
また、ご家族で日本にお見えの時には、皆さんが食べたいものを聞いて食事にお招きします。釜山は適度に都会で適度に田舎の風景が残っていますが、この数年でずいぶんと高層ビルが増えた感じはします。なんといっても近いのでいいですよね。気候も日本とほぼ変わらないし、気軽に訪れることができるところがいいですよね。
ひとり旅をしているといろいろとハプニングがありますね。もちろん安全・安心が大前提ではありますが、こうした現地の人との人間味あふれる触れ合いが感じられるのも旅の楽しみですよね。
長々と失礼しました。世界一周にも少しご興味がおありのようですね。勝手ながらフォローさせていただきたいと思います。よろしかったらフォローバックしていただけうると嬉しいです。ありがとうございます。
小説を読んでいるよう!
World Traveler 1959 サムさん
はじめまして!コメントいただきありがとうございます。
もちろんフォローさせていただきました。よろしくお願いします。
韓国での出来事 情景が浮かんで 本当に楽しく読ませていただきました
もっとずっと読み続けたい感じです 表現が本当に素晴らしくて
うらやましいです。 エピソードをシェアしてくださりありがとうございました。
私も異国(オーストラリア)で
本当に本当に親切にしていただいた経験があります
25年ほど前のことになります
今同じ状況が起こったら どうなるのでしょうね。
私も興味があります
マイルのことなど まだまだ知らないことが多くこれからなのですが
世界一周航空券自体は以前から知っていて
いつか手に入れて 旅をしてみたいと思っています
今後の旅行記も楽しみにしていますね
ako
Re: 懐かしい光景...
ako-satiさま
早速のお返事ありがとうございます。小説を読んでいるようだなんて、そんなふうにおっしゃっていただいたのは初めてですので、とても嬉しいです。
わたしもako-satoさまからのメッセージを読ませていただくことで、楽しみが一つ増えました。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。