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 朝方は曇っていて、天気予報が外れたのかと思ったが、9時頃から日差しが出、昨日からの鎌倉市内での富士山のビュースポットの確認に出かけることにした。11時頃にJR北鎌倉駅に着いたが、駅改札口から円覚寺総門前は人だかりで人が通るのも難儀する。総門下の紅葉したもみじをカメラに収める人たちとここで待ち合わせしているグループなどだ。そういえば、昨日の平日でもびっくりするほどの人がいたのだから、今日のような土曜日となればどの程度の雑踏となるかは予想が付き、覚悟していた。明月院までの道路も太目の観光客が横に並んでゆっくりと歩くために通れない。何とか裏道から明月院に辿り着いた。明月院も込み合っていた。その奥の明月院通にも人の列が続いている。私の前を歩くご夫婦がいたので声を掛けると獅子舞の紅葉を見に行くのだという。毎年、1度獅子舞の紅葉見物に鎌倉に来るのだという。ご一緒することにした。その列がやぐらと石切り場がある坂道から天園ハイキングコースへと泥道を上って行く。いつもなら、ここから天園ハイキングコースに入る人など殆んど見掛けないから、建長寺からの天園ハイキングコースが思いやられる。<br /> 建長寺の半増坊や展望台も人だかりである。展望台からの富士山をカメラに収め、石段を下りて半増坊の旧参道下り口の富士山はと見ると、旧参道を遮って富士見台が出来ていた。もう旧参道は利用できないのだ。また、半増坊から展望台に向かう奥の院の道の石段からも富士山が綺麗に見えることに気付いた。<br /> 建長寺からは多くのハイキング者で行列となっている。特に、グループやハイキング愛好会、中にはツアー客の一行もいる。天園ハイキングコースをこんなにゆっくりと歩いた経験がないので分からなかったが、この天園ハイキングコースとなっている旧街道は馬で通行することは考えられてはいないということに気付いた。天園から円海山へ通じる旧街道とは違うということだ。頼朝が平泉に遠征・凱旋した旧街道は整備したが、鎌倉中の裏山を通る尾根道は何も整備はしなかったということだ。天園ハイキングコースでは建長寺(勝上山)から天園峠(大平山)までは8か所の馬も通れない上り坂と下り坂があり、大抵の場合はそこで渋滞した。最後のゴルフ場のクラブハウス脇の岩場の下り坂は元々は山だったのをクラブハウスからの眺望が良くなるようにと、ゴルフ場の用地でもない旧街道を勝手に削って、今のような天園ハイキングコースでは独特の坂道となっているのだと地元のおじさんが言っていた。そのクラブハウス裏の平地にされた岩場には青のシートを敷いて多くの人たちがお昼を楽しんでいる。しかし、初めて目にするその人の多さは…。ここで、ご一緒してきたご夫婦と別れた。もう12時半である。<br /> 大平山から天園峠の五叉路へ向かう列は救急車の救護員によって足止めされた。何とか3mほど進ませてもらって展望岩からの富士山を撮影した。それから足止めされている人たちを引率して茶屋の前をほんの少しだけ迂回して五叉路に着いた。獅子舞の谷に下りる山道も足止めされ、大勢の人たちがたむろっていたが、そこに「タンカが通ります。」と女性の救護員が先導してストレッチャに乗せられた男性が運ばれて行く。大平山を少し下ったゴルフ場の駐車場の救急車までの道のりを私が知らせた平坦そうな道に向かって行く。<br /> 獅子舞の紅葉は数年振りに見る素晴らしさである。誰もがその美しさにため息をつき、歓声を上げている。この下り口の上段から3段目くらいまでは富士山が見えるビュースポットであることに気付いた。獅子舞はこれまでに何度も訪れているが、富士山が見えたのは初めてのことである。<br /> 獅子舞から引き返し、瑞泉寺へ向かう。途中で倒木を片付けている2人がいたので話を伺っているとその最中にツアー客たちが次の峠に着いた後から旗を持ったツアーのコンダクターが駆け抜けてゆく。獅子舞へ下りて紅葉見物をしてから瑞泉寺に向かうのだと伝えて、また皆が数100mほど引き返して天園峠へ引き帰えして行く。ツアー客のおばさんたちが勝手なのか若いコンダクターが未熟なのか、目的地を通り過ぎて行ってしまったのはさすがに笑える。この後、偶然にも永福寺跡から左折して瑞泉寺に向かうこの一行と再会した。<br /> 瑞泉寺方面の天園ハイキングコースにも真新しい道標が設置されていた。また、驚いたのだが、瑞泉寺に下りずに五大堂へ向かうグループがいた。これだけハイカーが多いと色々なコースを選んでいるということだ。<br /> 瑞泉寺にある市が設置したトイレを借り、北鎌倉へと戻った。日没後だというのに、電車か降車したばかりの観光客がまだ多い。鎌倉は他の古都とは違い、ライトアップなどなく、寺は日没で閉まっている。後は急速に暗くなり、観光という訳にはいかないだろう。<br />(表紙写真はクラブハウス裏でお昼を楽しむ人たち)

天園ハイキングコース-明月院から瑞泉寺

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2016/12/03 - 2016/12/03

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 朝方は曇っていて、天気予報が外れたのかと思ったが、9時頃から日差しが出、昨日からの鎌倉市内での富士山のビュースポットの確認に出かけることにした。11時頃にJR北鎌倉駅に着いたが、駅改札口から円覚寺総門前は人だかりで人が通るのも難儀する。総門下の紅葉したもみじをカメラに収める人たちとここで待ち合わせしているグループなどだ。そういえば、昨日の平日でもびっくりするほどの人がいたのだから、今日のような土曜日となればどの程度の雑踏となるかは予想が付き、覚悟していた。明月院までの道路も太目の観光客が横に並んでゆっくりと歩くために通れない。何とか裏道から明月院に辿り着いた。明月院も込み合っていた。その奥の明月院通にも人の列が続いている。私の前を歩くご夫婦がいたので声を掛けると獅子舞の紅葉を見に行くのだという。毎年、1度獅子舞の紅葉見物に鎌倉に来るのだという。ご一緒することにした。その列がやぐらと石切り場がある坂道から天園ハイキングコースへと泥道を上って行く。いつもなら、ここから天園ハイキングコースに入る人など殆んど見掛けないから、建長寺からの天園ハイキングコースが思いやられる。
 建長寺の半増坊や展望台も人だかりである。展望台からの富士山をカメラに収め、石段を下りて半増坊の旧参道下り口の富士山はと見ると、旧参道を遮って富士見台が出来ていた。もう旧参道は利用できないのだ。また、半増坊から展望台に向かう奥の院の道の石段からも富士山が綺麗に見えることに気付いた。
 建長寺からは多くのハイキング者で行列となっている。特に、グループやハイキング愛好会、中にはツアー客の一行もいる。天園ハイキングコースをこんなにゆっくりと歩いた経験がないので分からなかったが、この天園ハイキングコースとなっている旧街道は馬で通行することは考えられてはいないということに気付いた。天園から円海山へ通じる旧街道とは違うということだ。頼朝が平泉に遠征・凱旋した旧街道は整備したが、鎌倉中の裏山を通る尾根道は何も整備はしなかったということだ。天園ハイキングコースでは建長寺(勝上山)から天園峠(大平山)までは8か所の馬も通れない上り坂と下り坂があり、大抵の場合はそこで渋滞した。最後のゴルフ場のクラブハウス脇の岩場の下り坂は元々は山だったのをクラブハウスからの眺望が良くなるようにと、ゴルフ場の用地でもない旧街道を勝手に削って、今のような天園ハイキングコースでは独特の坂道となっているのだと地元のおじさんが言っていた。そのクラブハウス裏の平地にされた岩場には青のシートを敷いて多くの人たちがお昼を楽しんでいる。しかし、初めて目にするその人の多さは…。ここで、ご一緒してきたご夫婦と別れた。もう12時半である。
 大平山から天園峠の五叉路へ向かう列は救急車の救護員によって足止めされた。何とか3mほど進ませてもらって展望岩からの富士山を撮影した。それから足止めされている人たちを引率して茶屋の前をほんの少しだけ迂回して五叉路に着いた。獅子舞の谷に下りる山道も足止めされ、大勢の人たちがたむろっていたが、そこに「タンカが通ります。」と女性の救護員が先導してストレッチャに乗せられた男性が運ばれて行く。大平山を少し下ったゴルフ場の駐車場の救急車までの道のりを私が知らせた平坦そうな道に向かって行く。
 獅子舞の紅葉は数年振りに見る素晴らしさである。誰もがその美しさにため息をつき、歓声を上げている。この下り口の上段から3段目くらいまでは富士山が見えるビュースポットであることに気付いた。獅子舞はこれまでに何度も訪れているが、富士山が見えたのは初めてのことである。
 獅子舞から引き返し、瑞泉寺へ向かう。途中で倒木を片付けている2人がいたので話を伺っているとその最中にツアー客たちが次の峠に着いた後から旗を持ったツアーのコンダクターが駆け抜けてゆく。獅子舞へ下りて紅葉見物をしてから瑞泉寺に向かうのだと伝えて、また皆が数100mほど引き返して天園峠へ引き帰えして行く。ツアー客のおばさんたちが勝手なのか若いコンダクターが未熟なのか、目的地を通り過ぎて行ってしまったのはさすがに笑える。この後、偶然にも永福寺跡から左折して瑞泉寺に向かうこの一行と再会した。
 瑞泉寺方面の天園ハイキングコースにも真新しい道標が設置されていた。また、驚いたのだが、瑞泉寺に下りずに五大堂へ向かうグループがいた。これだけハイカーが多いと色々なコースを選んでいるということだ。
 瑞泉寺にある市が設置したトイレを借り、北鎌倉へと戻った。日没後だというのに、電車か降車したばかりの観光客がまだ多い。鎌倉は他の古都とは違い、ライトアップなどなく、寺は日没で閉まっている。後は急速に暗くなり、観光という訳にはいかないだろう。
(表紙写真はクラブハウス裏でお昼を楽しむ人たち)

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  • 円覚寺総門下の紅葉。

    円覚寺総門下の紅葉。

  • 円覚寺総門下の紅葉。

    円覚寺総門下の紅葉。

  • 円覚寺塔頭の崖。

    円覚寺塔頭の崖。

  • 明月院。

    明月院。

  • 明月院の案内図。

    明月院の案内図。

  • 明月院の小川のせせらぎ。

    明月院の小川のせせらぎ。

  • 明月院の橋上の兎と亀。イソップ寓話か?

    明月院の橋上の兎と亀。イソップ寓話か?

  • 明月院の絵葉書。

    明月院の絵葉書。

  • 明月院通の紅葉。

    明月院通の紅葉。

  • 明月院通の庚申塚。

    明月院通の庚申塚。

  • 明月院通の紅葉。

    明月院通の紅葉。

  • 明月谷の紅葉。

    明月谷の紅葉。

  • 勝上山展望台からの富士山。

    勝上山展望台からの富士山。

  • 勝上山展望台からの富士山。

    勝上山展望台からの富士山。

  • 半増坊「富士見台」。

    半増坊「富士見台」。

  • 半増坊「富士見台」からの富士山。

    半増坊「富士見台」からの富士山。

  • 半増坊「富士見台」からの富士山。

    半増坊「富士見台」からの富士山。

  • 奥の院道の石段からの富士山。

    奥の院道の石段からの富士山。

  • 岩から見下ろす若宮大路。

    岩から見下ろす若宮大路。

  • ゴルフ場クラブハウス横から望むランドマークタワー。

    ゴルフ場クラブハウス横から望むランドマークタワー。

  • ゴルフ場クラブハウス。

    ゴルフ場クラブハウス。

  • クラブハウス裏でお昼を楽しむ人たち。

    クラブハウス裏でお昼を楽しむ人たち。

  • 道標。今泉不動への道が合流する。

    道標。今泉不動への道が合流する。

  • 今泉不動への道。

    今泉不動への道。

  • ゴルフ場駐車場入口に置かれたストレッチャ。この後、このストレッチャが運ばれてきて、怪我人を乗せて戻ってくることになる。この間は30分位か?

    ゴルフ場駐車場入口に置かれたストレッチャ。この後、このストレッチャが運ばれてきて、怪我人を乗せて戻ってくることになる。この間は30分位か?

  • ゴルフ場駐車場の消防車。奥に救急車が待機しているのだろう。

    ゴルフ場駐車場の消防車。奥に救急車が待機しているのだろう。

  • 大平山の紅葉。

    大平山の紅葉。

  • 大平山の紅葉。

    大平山の紅葉。

  • 大平山の紅葉。

    大平山の紅葉。

  • 天園峠の展望岩からの富士山。

    天園峠の展望岩からの富士山。

  • 天園峠の展望岩からの富士山。

    天園峠の展望岩からの富士山。

  • 獅子舞に向かう人たち。

    獅子舞に向かう人たち。

  • 獅子舞谷。

    獅子舞谷。

  • 瑞泉寺へ下りるT字路からかすかに見える富士山のシルエット。

    瑞泉寺へ下りるT字路からかすかに見える富士山のシルエット。

  • 瑞泉寺へ下りるT字路からかすかに見える富士山のシルエット。

    瑞泉寺へ下りるT字路からかすかに見える富士山のシルエット。

  • 瑞泉寺。

    瑞泉寺。

  • 理智光寺橋の紅葉。

    理智光寺橋の紅葉。

  • 理智光寺橋の二階堂川の流れ。

    理智光寺橋の二階堂川の流れ。

  • 鶴岡八幡宮横。

    鶴岡八幡宮横。

  • 円応寺の山の段。かつての巨福呂坂の面?

    円応寺の山の段。かつての巨福呂坂の面?

  • 長寿寺の紅葉。

    長寿寺の紅葉。

  • 長寿寺の紅葉。

    長寿寺の紅葉。

  • 長寿寺本堂。この金曜から今日の日曜まで庭園が公開された。

    長寿寺本堂。この金曜から今日の日曜まで庭園が公開された。

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