2012/08/12 - 2012/08/12
126位(同エリア198件中)
まりも母さん
お盆休みの真夏の日、せっかくの休みだけど?暑くて屋外を歩くのも嫌だし、混雑する行楽地も嫌だし・・・と フト、思い出して、小平市にある東京ガスのガスミュージアムへ友人夫妻と出かけてみました。
入館も駐車場も無料と言う、都内でもかなり貴重な施設です。
中は、もちろん、ガスに関する展示ですが、ガスと言えば、文明開化の頃を象徴する「ガス灯」がそもそもの始り。
レトロな照明器具やガス機器などが沢山展示され、思っていたよりずっと楽しく、興味深く見る事ができました。
大人4人での見学でしたが、十分楽しめました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 自家用車
PR
-
ガスミュージアムは西東京の小平市 新青梅街道沿いにあります。
立川にある実家のお墓に行く時、よく前を通るので、「あの煉瓦の建物は気になる〜」と、
いつか行ってみよう と、思っていました。
友人と会う約束はしたものの、暑くて出かける先に困っていた時、ふと思い出して行く事になったのです。
アクセスは、JRや西武線の駅からバスに乗らないとならない、微妙な場所にあるせいか、お盆休みの日曜日なのに とても空いていました。
駐車場の入り口は、青梅街道から曲がったすぐの場所にあります。
初めてだったので、うっかり通り過ぎてしまいました。入り口は1箇所しかないので、ぐるっと、戻るのが面倒でした。
駐車場に車を停めて、お庭を横切ります。
庭園はガスライトガーデン。
この星型のマークは見覚えがありますね。
まりも母、今は茨城在住で、東部ガスという会社の地区なのですが、出身は杉並区なので、東京ガスは馴染み深いです。
このマークは、千住工場計量器社章
現敷地内の「くらし館」建物の切り妻屋根に飾られていた実物だそうです。 -
こちらも同じく、建物の飾り部分のようですね。
まりも母こういうの好きなんです。建物を解体しても、こうして飾りの石や彫刻部分はガーデンオーナメントにするのもいいですねぇ。 -
煉瓦タイルの建物で受付をします。
と、言っても人数を言う位の簡単なものだったと思います。
この建物にはミュージアムショップの売店コーナーもあります。 -
敷地内には煉瓦の大きめの建物が2つあります。
どちらもきれいで、一見古そうな感じはしません。
まずは、「ガス灯館」から見学します。
東京ガス本郷出張所 明治42年(1909)築 を
昭和42年(1962)移設復元 -
床のモザイクタイルがすばらしいです。
マットでかくれていますが、細かいモザイクが美しいです。
これは、出張所時代のものそのままではないのかなぁ?? -
1階のガス灯ホール
ビデオ上映の為の椅子がならべてあり、周りにはガス灯に関する展示があります。 -
ガス灯以前のランプの時代からの灯りの歴史も展示されています。
これは、石油ランプ -
昔のランプの展示は、レトロな照明器具としてどれも素敵。
-
古い、ガス灯も灯っていました。
これは、マントル式のガス灯ですね。
キャンプの時にマントル式のランプは良く使います。
すごく明るいけど、うっかりすると焼いたマントルが壊れちゃう。
予備のマントルを持って、キャンプに行ったなぁ。 -
天井からもクラシックな照明器具が下がっていましたが、これもガス灯のようです。
-
形が素敵な昔のガス灯。ガス灯と言えば、外灯をイメージしますが、かつては室内用にも使われていた事があるのですよね。
古民家で、室内灯の為に天井にガスの配管が設置されたのを見たことがありますが、
それは、かなり裕福なおうちならではのもののようでした。
一般の住宅では、室内のガス灯はかなり少なかったでしょう。 -
どの照明器具も昔の本物だそう。
東京ガスでは、一般からの古いガス機器の提供を受け付けているそうですよ。 -
このランプは、パリで街路灯として使われたガス灯。
右の一段高い場所にあるのはロンドンのもの。
解体される時に譲り受けた、鹿鳴館の室内ガス灯もあります。 -
街路灯のガス灯は自動点火ではなく、毎日の点火・消火は人の手で行われていたのです。
その係りの人を「点消方(てんしょうかた)」と言って、
この半纏にかばんで、毎日 仕事をしていたそうです。 -
ガスの歴史の展示と他にこのガス灯館には明治の文明開化の時代を描いた錦絵が展示されています。
-
壷持天使上向多飾ガスランプ
19世紀前半の屋内用ガス灯
フランスの教会で使われていたものと言われる品 -
大きなガス灯です。
下の部分。
壷を持った天使の像には25個のガスバーナー。 -
ガス点灯実演が行われる、とアナウンスがありました。
1日4回行われています。
せっかくなので、見学します。 -
係りの方が来て、ロウソク、裸火、花ガスの3種類の点灯を見せて頂けます。
バーナーから出たガスを直接燃やすのが裸火。赤くて、炎が揺らめく、一番シンプルな照明です。ロウソク40ルクスに対して、60ルクスの明るさです。
花ガスというのは、ガスの炎にナトリウム、カリウム、リチウムなどを混ぜて炎の色を変化させ、炎が形になるようなバーナーを作って、看板や宣伝のネオンサイン的な使い方をしたものだそうです。実演ではお花の形の青い炎が見られました。 -
ガス灯館は見終えましたので、中庭を抜けて、くらし館へ向かいます。
中庭は、ガスライトガーデンとなっていて、海外・国内で実際使われていたガス灯が点灯展示されています。
これは、ロンドンのガス灯 -
手前から湯島のガス灯(湯島天神にあった五灯のうちのひとつ)、
浜離宮のガス灯(丸の内 三菱一号館にあるものと同じデザイン) -
ブラウンっぽいものは、4灯で、ウエストミンスター寺院前のガス灯の複製品
他に、パリで実際使われていたもの、日本で最初にはじまった横浜のガス灯もあります。 -
ガーデンには他にこんなものも。
ガスコークガイド車 昔石炭を蒸し焼きしてガスを作っていた時代に使われていたものだそう。 -
くらし館の建物壁面にもガス灯がありました。
真夏の昼過ぎで、ピークに明るい時間のため、灯ったガスの明かりが良く見えないのが残念ですが、ガーデンのガス灯は点灯されているので、冬の夕方だったら、きれいな明かりが見えるのでしょうね。 -
くらし館 明治45年建築の東京ガス千住工場計量器室を移設復元したもの
昭和52年(1972)移設 -
くらし館へ入ります。
こちらには明治から現代までのくらしで使われてきたガス器具や東京ガスの広告活動などの展示があります。
工場内の建物だったこちらは、中が広々と明るく、ガス灯館の建物とは随分ちがった雰囲気です。 -
デザインが素敵なガスストーブ。
昔のガスストーブは置いてあるだけで、素敵ですねぇ。
中が赤々としていたら、見るだけで、幸せな感じになりそう。 -
レトログッズが沢山あって、思いがけずアンティーク好きな私はうれしくなりました。
このコンロもなにげに素敵。
すっきりし過ぎている今時の家電やキッチン設備にはつまらなさを感じている私は、
こういう、デコラティブな製品もあっても良いのになぁ、と思うのですが。 -
お〜長野オリンピックの聖火台の模型。
この時の聖火台の燃料は天然ガスだったのだそう。
聖火台の製作には東京ガスも協力したので、展示されているみたいです。
1998年だったんだねぇ。もう随分前になっちゃったんだ・・・。 -
天井を見ると、工場の建物だけあって、トラスの見えるシンプルなものでした。下がっている照明器具もガス灯。
実際、工場として使われていた時もガス灯だったのかなぁ??
白熱灯の電球も結構熱で暑いけど、ガス灯はもっと暑いだろうなぁ。
やっぱり、室内の照明にはキビシイから無くなってしまったのだろう・・・。 -
懐かしいガス器機の数々。
友人夫妻やダンナと、これうちにあったよ〜。なつかしい〜とついつい盛り上がります。
炊飯器も昔はガスだったねぇ。だから、保温専用のご飯用のジャーと言うものもあったなぁ。ガスの方がご飯が美味しいと言われたものだ。 -
広告の展示は結構面白い。
昔のレトロタッチなイラストや写真のポスターも楽しいですし、
あ〜こんなCMあったね〜と思う懐かしいものは、出演しているタレントが若くて笑う〜。 -
2階に展示してある ガスオルガン
こんなの初めて見たー!
鍵盤を押すと、ガラス管に中のガスの炎が変化して見た目にも音色が感じられる、というオルガン。
1876年にフランスで作られ、保存されていたものを1987年に東京ガスで復元製作したものです。
これは、天然ガスで演奏できる世界初のガスオルガンで2オクターブ半の音域が出るとの事です。
う〜ん演奏する曲に制限出ちゃうね〜。普及は難しい楽器だな〜。 -
建物2つは、かなりきれいに復元されているので、一見古い物ではないのかと思ってしまいましたが、
関東大震災や大戦をくぐり抜けた歴史のあるものでした。
中に展示されたアンティークやレトロな品々もなかなかの見ごたえがありましたし、
ガーデンのガス灯も素敵でした。
ほとんど期待しないで、暇だから〜と来てみたようなガスミュージアムは、じっくり見ればなかなか面白いものでした。
子供より、大人の方が楽しめるかも・・・と。
入場も無料で今時、ありがたい施設であるとも思います。(なにせ、東京電力のその手の施設が全部無くなってしまいましたからね)
日が短くなった秋以降のガーデンに灯るガス灯の灯りも見てみたくなりました。
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