2014/08/07 - 2014/08/07
1299位(同エリア6072件中)
ピオニーさん
大学4年後期、興味本位で履修した「オーストリア文化史」の授業で、ハプスブルク家の歴史やクリムトの名作『Der Kuss(接吻)』を紹介されて以来、なんとなく憧れていたオーストリア。
今年は夏休みが長めに取れたので、思い切って行ってきました。
3日目の今日は朝からザルツブルク観光に行き、夕方ウィーンに戻って来ました。
ウィーン西駅からホテルまでの道中、ルドルフ皇太子好きとしては絶対に外せない「王宮家具博物館」で展示を堪能、そして夜は「美術史博物館」へ。
開館時間が延長となる木曜日は、美術館の中でディナーが楽しめるのでトライしてきました。
〔旅行期間〕
2014年8月5日(火)~8月12日(火)《6泊8日》
〔日程〕
1日目:成田~フランクフルト~ウィーン
2日目:ウィーン(主にリンク内)
★3日目:ザルツブルク、ウィーン(王宮家具博物館&美術史博物館ディナー)
4日目:ハルシュタット
5日目:ウィーンの森、ウィーン(主にリンク外)
6日目:メルク~ドナウ川下り~デュルンシュタイン
7日目:ウィーン~フランクフルト~成田
8日目:成田着
〔旅行記〕
【1・2日目:ウィーン編】~駆け足でウィーン市内早巡り~
http://4travel.jp/travelogue/10918254
【3日目:ザルツブルク編】~ウィーンの朝は散歩から始まる。そしてザルツブルクへ~
http://4travel.jp/travelogue/10924124
★【3日目:王宮家具博物館&美術史博物館編】~観賞はディナーの後で。なんて言わないで~
【4日目:ハルシュタット編】~始発に乗って終電で帰る、ウィーンから行く「世界一の湖岸」一人旅~
http://4travel.jp/travelogue/10930059
【5日目:ウィーンの森編】~ハイリゲンクロイツ修道院とルドルフ皇太子最期の地・マイヤーリンク~
http://4travel.jp/travelogue/10937318
【5日目:ウィーン編】~定番をまわる夏の午後~
http://4travel.jp/travelogue/10939385
【6日目:メルク編】~「信仰の要塞」、壮麗なる修道院~
http://4travel.jp/travelogue/10942466
【6日目:デュルンシュタイン編】~ドナウのほとりででゅっるでゅる~
http://4travel.jp/travelogue/10949642
【最終日:ドイツ・マインツ編】~蒼き光満ち満ちて…+旅のお土産総ざらい~
http://4travel.jp/travelogue/10949994
〔利用便〕
■往路
JL407 11:35成田発→16:40フランクフルト着(飛行時間12:05)
JL7861 20:10フランフクルト発→21:30ウィーン着(飛行時間1:20)
■復路
JL7860 07:25ウィーン発→08:40フランクフルト着(飛行時間1:15)
JL408 19:20フランクフルト発→13:40成田着(飛行時間11:20)
〔宿泊先〕
Small Luxury Hotel Das Tyrol(6泊)
〔費用〕
■出発前に支払済
航空券:186,540円/1人(サーチャージ等諸経費込)
ホテル代:85,849円/ツイン1室(Expediaを通じて予約)
OeBBウィーン西駅→ザルツブルク駅:48.00EUR/2人
WESTbahnザルツブルク駅→ウィーン西駅:23.90EUR/1人
OeBBウィーン西駅⇔ハルシュタット駅(往復):76.00EUR/2人
ハルシュタット塩坑ガイドツアー:24.00EUR/1人
ウィーンの森半日ツアー:8,967円/1人(VELTRAを通じて申込み)
■現地諸経費概算
交通費:約145EUR
食費:約180EUR
美術館等入場料:約110EUR
お土産代:約1,450EUR(うちディアンドル240EUR、RIMOWAスーツケース529EUR ※免税前)
ちなみに出発直前で、円→EURは、1EUR=140~142円でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
16:30すぎ、ウェストバーンでザルツブルクからウィーン西駅に到着しました。
友達とは17:30にホテルで待ち合わせにして、別行動を楽しむことに。
ホテルのあるマリアヒルファー通り沿いに、どうしても行きたい博物館があるので、まずはそれを探します。
実は昨日、ウィーン西駅下見の帰りにも探したんですが、見付からなかったので、今日はなんとしてでも!マリアヒルファー通り 散歩・街歩き
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目指す場所は【王宮家具博物館】。
実は一番上の写真で、紫色の看板が出てました。
博物館といえば重厚で立派な建物を想像していたので、スタイリッシュ過ぎて気付きませんでした。
どうやら建物の中の奥まった場所にあるようで、↑MUSEUM↑の案内に従って進みます。王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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近代的な建物・・・。
この奥の一番右の扉が入口です。王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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無事入場。
こちらの王宮家具博物館は、シシィ・チケットで入れます。王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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王宮家具博物館は、1727年にマリア・テレジアによってハプスブルク家の家具の保管倉庫として設けられた。
とガイドブックに書いてるんですが、今は超近代的でピカピカの建物の中に入っています。
こちらはエリーザベト(シシィ)の息子・ルドルフ皇太子が作っちゃったトルコ風の部屋。王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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ルドルフ皇太子関係の展示。
エリーザベトも人気ですが、この皇太子も名前のとおり「ルドルフ」というミュージカルが上演されたりして人気があります。
かくいう私もハプスブルク家で一番好き。王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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家具博物館だけあって、家具やら調度品が陳列。
王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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映画『Sissi』3部作がスクリーンに流れていました。
今度観てみようかな。王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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もちろんエリーザベト関係の展示もあり。
どうしてもウエストの細さに注目してしまう蝋人形。王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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こんな感じで、
王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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エリーザベト推し。
王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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でも、この博物館分かってる〜!と思うのは、彼女の息子・ルドルフ皇太子の展示も充実させてくれているところ。
こちらルドルフ皇太子のゆりかご。王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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ルドルフ皇太子の小さい頃の服。
軍事色強めの色合いに見えるんだけど、この時代はこれが普通なのかしら。
皇太子用にしては煌びやかさがないと思うけど、お父さんが質実剛健というか倹約家(ってヘタリアに書いてた)だったからなのか。王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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ピアノと、ルドルフ皇太子一家の絵。
左下の馬に乗ってるお姿がかっこ可愛すぎてうち震えました・・・!
右上も知性溢れる美少年ですね。
ひげを蓄えられた姿はノーコメント。
その隣はベルギー王室から嫁いで来た奥さんのシュテファニー。
美しくなくて姑・エリーザベトに嫌われていたというエピソードが後世に語り継がれてしまったかわいそうな人。
丸い額縁に飾られているのは、二人の一人娘・エリーザベト。王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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この博物館の秀逸なところは、なんと言ってもこの構図だと思うんです。
エリーザベトが、ルドルフ皇太子一家(※)を見つめています。
ちょっと憂いた表情で。
30歳で自殺(諸説あり)したルドルフに生前は愛情をかけてやらなかったことを後悔しているようにも見えるし、
王妃としての責任から逃れたまま、ある日突然息子を失ったことすら現実味がなくてぼんやりとどこか遠くを見ているようにも見える。
※一家というには、ルドルフ単体の、それも少年期の写真が多いし、シュテファニーの件も考えると、ここはルドルフを見ていると言った方がよさそうかな。王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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イチオシ
エリーザベトの後ろにはルドルフ皇太子のゆりかごがあり、手前には、鏡があって自分を映している。(※)
そして、視線の先に息子の絵。
胸が詰まる・・・・・・!
※自分の美貌に拘っていたという象徴で置いていたとしたら、この構図を考えた人、かなり策士とみた。王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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リンクから離れている分、お客さんが少なくてじっくり観賞できるので、私は↑のエリーザベト&ルドルフのところで10分ほど足が止まり、更にはまた戻って見に行ってしまったりしてました。
ふぅ・・・。
絵も飾られていました。
それを切り取って、右から親子3代、エリーザベトサンド。王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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さて、いよいよ出口付近。
名前を思い出したかのように、これでもかと家具やら調度品やらが並べられてます。
下の写真の右の方にある置物は、蝋燭立てかと思いきや、ボンボン飾りだそうです。
そこに飾ったボンボンは食べていいのか観賞用なのか。王宮家具博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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エリーザベトやルドルフ好きな人は小一時間、そうでもなければ30分見ておけば充分楽しめる王宮家具博物館でした。
胸がいっぱい。
マリアヒルファー通りに戻って、よくよく見れば横断幕でも案内が出てました。マリアヒルファー通り 散歩・街歩き
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昨日食べたジェラート屋さんは今日も繁盛してます。
マリアヒルファー通り 散歩・街歩き
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ホテルに戻りがてら、マリアヒルファー沿いでホテルすぐ横の雑貨屋さん【バトラー】でお買い物。
バトラー (ウイーン店) その他の店舗
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キッチン雑貨やリビング雑貨が沢山あって、値段も手ごろで、見るだけでも楽しいお店でした。
バトラー (ウイーン店) その他の店舗
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ホテルで30分ほど休憩して、ディナーに向かいます。
この空の様子で、18:30頃。
まだまだ明るいです。美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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今日、木曜日は、【美術史博物館】(美術史美術館とも)が21:00まで開館。
そしてそして、ディナーもここでいただいちゃいます!美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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噂に違わぬ立派で重厚すぎる館内。
美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ディナー会場は、日中カフェになっているこちらで。
予約制になっているので、日本で事前に申し込んでおきました。
日付、時間、人数を伝えると、後日お店から予約の可否についてメールでお返事が来ます。カフェ (美術史美術館) カフェ
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ビュッフェ形式。
カキ食べ放題!
ですがマナーを守って一個ずついただきました。
ちゃんとお店の方がいて、サーブしてくれます。カフェ (美術史美術館) カフェ
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もちろん、チーズやデザートも。
カフェ (美術史美術館) カフェ
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このディナーの素晴らしいところは、なんと言っても、食事の途中で席を立って美術鑑賞に行ってもいいところ!
ちゃんとその間、お席はキープされてます。
デザートに手を出す前に、私もちょっと館内を探検。美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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建物も豪華なら、飾ってある絵の数も桁違い。
飾る場所が足りなかったので・・・という困った顔の学芸員さんが想像できる。美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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唐突に、【有名どころシリーズその1・アルチンボルト】。
高校のとき、美術の教科書で見たよー!
発想の勝利。
面白い。美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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【有名どころシリーズその2・ブリューゲル】
上:バベルの塔
下:雪中の狩人(冬)美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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上:【有名どころシリーズその3・ベラスケス】
マルガリータ王女シリーズ。
ガイドブックでよく紹介されているので、さぞ大々的に飾られているのかと思いきや、端の方の部屋にこっそりありました。
先客もおらず。
下:【有名どころシリーズその4・ブリューゲル】
またしてもブリューゲルで「農民の結婚式」。
花婿の姿がないのが不思議、と書かれている本もありますが、16世紀オランダの慣習で、結婚式の夜まで一緒になってはいけないから描かれていないそうです。美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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木曜夜だからなのか、館内は空いていて、ちゃかちゃか回れるし、じっくり見たいものはじっくりゆっくり観れました。
ちなみに下の写真の左端、有名な彼女も何の前触れもなくサラリと飾られております。美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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絵の玉手箱や〜〜〜
と言っても決して過言ではない。美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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美女たちも絵を堪能中。
美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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数多ある絵画の中、私が最も気に行ったものは、
左:「謀反を起こした天使達を地獄に追いやる大天使ミカエル」ルカ・ジョルダーノ作
ミカエルが軽やかに踏みつけてるところがイイ!
あと左手の反り具合が可愛い(笑)
右の絵も、同じモチーフで別の人によって描かれてます。
ああ、天使禁猟区読み返したくなってきた・・・。美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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展示品のほかに見逃せないのは、こちら。
装飾をよーく見ると、美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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クリムト作の
左:古代ギリシア美術の女神
右:古代エジプト美術の女神
の壁画。
思いのほか小さかった。美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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このあと、ディナー会場に戻って、食事の続き、デザートをいただきました。
お会計は、ビュッフェとドリンク(せっかくなのでウィーンのワイン)、2人合わせて100ユーロくらい。
お味については、100ユーロ出せばもっと良いものを食べられるのに! というのが正直なところですが、美術史博物館でディナーするという贅沢な思い出ができたので良しとします。
中央階段ホールに飾られている「ケンタウロスと戦うゼウス」を眺めたあとは、ミュージアムショップで復習用&記念に解説冊子を買ってさようなら。美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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閉館も近い20:45頃、ブルーアワーの空に美術館のライトアップがとても綺麗でした。
美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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