2013/10/19 - 2013/10/19
459位(同エリア705件中)
まりも母さん
10月の土曜日、私の実家の杉並区から、友人を誘ってダンナと三人でどこかへ出かけよう、という事になりました。
最初は、”川越”に行ってみようか?と話しましたが、その日はちょうど「川越まつり」の日
建物をじっくり見たい、混んでる観光地は行きたくない、と
”川越”に行くなら あえて、まつりの日を外して行きたい 三人の思いは同じで、
今回の行き先は”青梅”になりました。
”青梅”は、東京の西、青梅街道の宿場町だった場所で、緑豊かなのんびりした
「東京の田舎」です。
ここには明治から昭和初めの古い町屋や昭和中頃の商店の建物が多く残っていると聞きます。
それに、そんな町並みに合わせて、レトロな映画看板が展示されていたりも。
”昭和レトロ商品博物館””赤塚不二夫会館”もあり、
レトロ好きには、絶対外せない場所だと、前から、「いつか行こう」と思っていました。
中央線でのんびりと、”青梅”へ向かい、一日レトロをたっぷり堪能しました。
歩くだけでも、見どころの多かった”青梅”。
それに、懐かしさでいっぱいになる場所が、他にもありましたよ。
レトロな風景が好きなら、一日たっぷりたのしめる”青梅”は、
近いけど、遠い記憶の彼方へタイムスリップできる楽しい場所でした。
この日の町歩きは前・後半の旅行記に記載致します。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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-
友人は私の高校時代の同級生。
彼女とは今も時々会ったり、しょっちゅう電話で話す気の置けない間柄。
良くうちにも泊まりに来ていたので、夫婦2組で仲良しです。
でも、友人のダンナは 今日は別の約束があったので、三人で出かけます。
JR中央線の特別快速は土・日は停まらない駅があるので、三鷹駅のホームで待ち合わせ。
私は杉並区で育ったので、西東京な訳ですが、
感覚的に中央線 立川より更に西は「田舎」です。それも八王子、拝島過ぎれば「山の中」って感じ・・・。
今日行く ”青梅”も もう遠足かピクニックでしか行かないような「遠く」です。
まぁ、電車の乗れば、三鷹から45分位だけど。
土曜日の下り中央線は 奥多摩や高尾山へ行く山歩きのスタイルの人も多いです。
青梅線直通に乗ったので、楽々座っておしゃべりしてたら、案外早く”青梅”に着きました。
どんだけ、しゃべくりまくってるかって~~~。 -
青梅駅のホームの上からすでにレトロな一日は始まります。
駅のホーム上に部屋になった待合室があります。
その建物が木張りでレトロな造りです。
「レトロステーション青梅」として2005年に改装されたそうです。
入り口の扉の取っ手あたりが使い込まれちゃって すでに貫禄充分になっちゃってます~。 -
待合室内には映画のポスターも。
窓は古いものではないけど、昔風な木枠でいいですねぇ。 -
ホームに駅ソバの”青梅想ひ出そば”があったはずなんだけど・・・やめちゃったみたい・・・惜しい。
中に古いテレビが置いてあったり、それなりにいい感じだったらしい。
2013年1月末で閉店だったそうです。 -
線路下の通路を通り、改札へ向かいます。
通路にも映画の看板。
ここから青梅のレトロ映画看板の展示も始まってるのね。 -
改札への通路も広告看板もレトロデザイン。書体が古っぽくて良い!
上にあるスポット代わりの笠付きの電気もいいですねぇ。
かなり徹底しているのが、うれしいです。
駅構内だけで、けっこうなお楽しみレトロスポットがあるのですね!
電車で来てよかった。
普段 電車やバスなど公共交通機関をほとんど使わないダンナは、
最初車で来るつもりだったのです。
「圏央道を通れば、速いよ」って言ってたけど、
友人に「行きはともかく帰りはどうしたって 観光帰りの渋滞にはまるからやめた方がいい」と言われ 電車にしたのです。 -
その下には赤塚不二夫先生の人気漫画キャラクター!
以下 赤塚不二夫先生の事は 「不二夫ちゃん」と呼ばせて頂きます。
友人と私、常々 赤塚不二夫は天才だと思っています。
だって、うなぎと犬のハーフなんて思いつくその頭脳 考えられないでしょう~。
不二夫ちゃんサイコーだわ。 -
改札脇にはバカボンパパのオブジェが!
「パパ」という作品名がNICE!
もう、青梅駅構内だけで、「昭和の街青梅」のつかみはバッチリです!
期待感膨らむ~。 -
とりあえず 観光案内所へ。
ここへ行けば 歩き方を教わったり、マップも頂けるはずですからね。
ありましたよ。色々なマップが。
青梅エリアマップ、ぶらり青梅宿MAP、青梅シネマチックロード見て歩きマップ、観光歩き道マップなど色々。
マップって意外と こっちには載ってるけど、あっちには載ってないってのがあるので、いくつか頂いて行きます。
そして、案内の女性に見どころを教えてもらいます。
はっきり 古い建物が見たい と言ったので、
見学できる”旧稲葉家住宅”を教えてもらえました。 -
青梅駅
駅前はロータリーになっています。
駅前ですが、さほどの賑わいは無いです。
まぁ 東京でも田舎ですから。
だけど、地方都市の駅前よりは お店がやってるだけずっといいです。
「昭和の街 青梅」の観光拠点になる三つの施設、”昭和レトロ商品博物館””青梅赤塚不二夫会館””昭和幻灯館”があるはずです。
”昭和幻灯館”が休館期間でした。
なので まずは”青梅赤塚不二夫会館”へ向かいます。 -
駅から旧青梅街道へ出てみると、この通り沿いに映画の看板や懐かしい店構えの商店が見えて来ました。
ここは家具屋さん。
家具屋さんって、無くなったよなぁ~。IKEAとかニトリみたいな大型店に行くか あとはカタログで買えちゃうもんねぇ。
でも、この家具屋さん なんとなく 商品にもレトロ感がありそうで、入ってみたくなります。 -
陶器やさんと染物屋さん。
茨城の私の住まいの方でも見かけなくなったお店が青梅にはまだ残っていました!
それだけでも貴重な感じがします。
食器屋さんは後でお店の中も見たいです。 -
傘屋さんもありました!
看板もかわいいです。映画看板の「雨に唄えば」がついています。
”ホテイヤ傘店”は江戸時代から130年続く老舗。
つまり 和傘の時代からあった傘屋さん。
青梅傘という特産品の傘を製造販売していたそうです。 -
「おうめ○ごと博物館」の看板が街路灯に。
なるほど まるごとってだけあって、今では見かけないような業種のお店も残ってるのか?
いや そんな それだけで営業しているのは容易ではないだろうけど
食器屋さんや傘屋さん、がんばって続けて欲しいです。 -
この通り、やっぱ、マンションもある訳だけどね。
それでもけっこう一般の商店が懐かしい店構えで残っていますよね。えらい!
しかし、こういう昭和なお店の建物が多く残る場所が「重要伝統的建造物群保存地区」になる事は無いし~あったとしてもあと100年はかかるよね・・・。 -
駐車場のところにも映画の看板。
平成6年に町おこしのために企画された「青梅アートフェスティバル」に出された映画看板が評判になり、
一旦は廃業したものの 映画看板絵師 久保板観さんが街づくりの為に再び描いたものだそうです。 -
”昭和レトロ商品博物館”と”青梅赤塚不二夫会館”は隣あっていました。
どっちも古い見世蔵造りの元店舗かな?と思われる建物が使われています。 -
”青梅赤塚不二夫会館”から入る事にしました。
本当は観光案内所にある割引券を持って行くと 3館共通券(大人700円)というのがありますが、
今日は2館しかやっていないので、特別に2館で500円の料金設定になっていました。
この建物は土蔵造りですが、元は外科医院だったそうです。 -
入った所は不二夫ちゃんグッズの売店。
一緒に来た友人 イヤミが大好き。
さっそく イヤミグッズを物色しています。 -
中に入ります。
板塀にチョークで落書きの 漫画に出てくる 昭和な景色が再現されています。
私が子供の頃、さすがに板塀は無かったけど ブロック塀やコンクリートの塀にチョークでお絵かきした事はあったなぁ。
もちろん路面にロー石でも描いたね。
チョークは描き易いけど、削れてすぐに無くなっちゃうから高級品とされていました。 -
「バカ田神社」御神体は猫の菊千代大明神!
鳥居が曲がっていたり、扁額も斜めっているのがさすがだ。
ご利益がどの程度なのかは・・・レレレのレ~~。 -
不二夫ちゃんと菊千代の在りし日のお写真。
菊千代は 元祖腹出し猫だよ。
不二夫ちゃんの創作活動している机の上で大の字とは ものすごい猫様です。
不二夫ちゃん、菊千代がテレビなどに取材されると
ギャラを赤塚菊千代名義の郵便局の通帳に積んでたって言う話。
いまじゃ、そんな猫名義の通帳なんて作れないよね?~
おおらかで良い時代だった。 -
2階にはトキワ荘の一室の雰囲気を再現したお部屋が。
不二夫ちゃんの代わりにパパの人形。 -
トキワ荘の昭和31年当時のお部屋の平面図も飾られていました。
じっくり見ると色々書いてあって面白い。 -
館内には赤塚作品が読めるコーナーなどもあり、ファンだったらここだけで、相当長居ができそう~。
「こんな作品あったんだ~」という驚きや
グッズの展示は懐かしいものもあるし~。
売店で友人は イヤミ柄のハンカチタオルなどを買っていたみたい。
出口の所にパパの顔のモザイクタイル!
こうしてあらためて見ると パパの顔の特徴って面白いよね~。 -
次にお隣の”昭和レトロ商品博物館” へ入ります。
こちらは入るなり、昔のお店のようなディスプレイ。
駄菓子屋の商品は残念ながら売り物ではなく展示物ですが、
奥が畳の部屋になっていて 店番のおじちゃんっぽく係りのおじさんが座ってるあたりもリアル感あるなぁ。 -
他にも 懐かしい商品が色々飾ってあるの。
>昭和B級文化研究家の「串間努」が長年をかけて蒐集した基本資料を基に開館
と いう事で、
骨董品のような美術的な価値ではなく 消え物のひとつであるパッケージの文化的収集・展示が主となっています。
映画看板の展示もありました。 -
この建物は、大正末期に建てられた木造2階建ての家具店だそうです。
急な階段を上がった先、これは2階の部屋です。
窓に色ガラスが入っています。 -
2階は青梅に伝わる「雪女」の伝説関連の展示です。
ラフカディオ・ハーンの「怪談」にある雪女の話は 武蔵の国の話だったのですね・・・。
てっきり岩手あたりの東北の話かと思っていた・・・。
(遠野物語とごっちゃかも)
青梅出身のお手伝いさんが小泉家で働いていた縁で ハーンは言い伝えを聞いたそうです。 -
”昭和レトロ商品博物館”を見終えて、町歩きを続けます。
ここからは 行く道沿いの古そうな建物見物です。
”キネマ通り”を歩きます。
”奥多摩写真館”や”美容やまと”の建物が並ぶのが良い感じの通りです。
この通りの右側に昔、映画館があったので、”キネマ通り”と呼ばれるのだそうです。
”奥多摩写真館”は、昭和の初めに開業した写真館。 -
同じ通りにもう1軒写真館がありました。
こちらは”スミレ写真館”
こちらもなかなかレトロな造り。 -
写真館の前に「 Cat kaiguri Park」・・・”ねこかいぐり公園”なる看板。
猫の飾りの付いた建物があって、”ガチャマン商会”という看板も。
不思議なディスプレイと「手作りいっぱい市」という立て看板もあったので、なかなか興味深かったのですが どうもやっていないようでした。
”ねこかいぐり公園”は以前空き地だった、この建物前のスペースに町の人がボランティアで整備と装飾した公園だったそうですが、
道路計画のため2010年には無くなってしまったそう。
看板やオブジェはその名残として、”ガチャマン商会”の建物についているようです。
ここはお店ではないのかなぁ? -
もう少し進んで、青梅線の跨線橋を渡ります。
すると、その先にちょっと不思議な建物。
古そうですが、手が入れられた洋風な部分のあるこちらは
カフェ ”夏への扉”
少しランチには早い時間ですが、ここでランチを食べる事にします。 -
中はいくつかの部屋がぶち抜きになったようなスペースでした。
レトロなインテリアの内部です。
コーナーの窓際の席に座ります。 -
三角のテーブル、アンティークの扇風機、トーネットチェアや窓辺のガラス瓶。
誰もお客さんが居ないのもありますが、なんか落ち着く空間です。
古い建物をオーナーさんが直したり、改築してやっているお店のようです。 -
建物は線路の脇にあるので、窓から青梅線を通る電車が見えます。
料理が出来るまでの間、道路際の出窓のところに置いてある、アンティーク雑貨を見ました。
アンティークというより ジャンクっぽいものが 少し売られています。
友人は藍模様のお皿を見て、「西荻より全然安い」と言ってました。
私はその中から緑色の壷みたいな形の灰皿を見つけて買いました。
うちでは誰もタバコは吸いませんが 金具の部分を外せば、ちいさな花器にもなりそうなものです。
ホブネイルみたいな丸いでこぼこのなんだかかわいいガラス器。
”青梅”の良いお土産になりました。 -
建物の後ろの空き地に小さなお社が置いてありました。
蔵の建物のミニチュアのようなもので、石の上にぽつんと置かれているのです。
この形のものは初めて見たような気がしますが、
昔は、こういうのを家のお庭に置いたりしたのかなぁ。 -
ランチは三人とも「野菜カレー」サラダ付きです。ご飯が玄米です。
”夏への扉”は、無添加食材の自然食メニューのお店です。
お店の雰囲気も ご店主のご夫婦らしき方もそして料理もやさしいスローな感じでした。
青梅のレトロな空気にぴったり。
食事のあとは、お店の前の道を高台の方へ上がります。
その先には”青梅鉄道公園”があります。
せっかくなので、そちらへも行ってみます。
この続きは、
昭和へタイムスリップ!青梅レトロ歩き 後半
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