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 天園峠は大平山(海抜159m:国土地理院地形図(http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?meshcode=53390400))からやや下がったところにあり、かつては六国峠と呼ばれていた。峠では天園ハイキングコースと横浜方面からの六国峠ハイキングコースと二階堂にある切通あたりから入る尾根道とが交わる五叉路となっている。昭和初期なって、日露戦争時に連合艦隊司令長官としてバルチック艦隊を撃破したことで知られる東郷平八郎(弘化4年(1848年)〜昭和9年(1934年))が日源荘(日本の源という意味)という貸し別荘を建て、そこを天園と呼び、銀杏の木ともみじの木と梅の木を植えさせたのだと天園休憩所の女将が祖父から聞かされていたという話を聞いている。Web(http://www32.ocn.ne.jp/~tenen/SYOU/TE.htm)にあるように、天台山(141.3m)の別名が天園であるというのが本当なら大平山を天台山と取り違えた可能性もあろうか。ただし、Webには標高などに誤記が見られ、他のWebには大平山(天園)というものもある。ちなみに、東郷は今年放送されているNHK大河ドラマの主人公・新島八重(弘化2年(1845年)〜昭和7年(1932年))とは2年違いでほぼ同年代を生きた。<br /> 天園峠の鎌倉側の谷は獅子舞と呼ばれており、数えると20本程度の銀杏の大木(「17本の銀杏の大木」(「鎌倉を歩く」(川尻祐治:里文出版)))が聳えている。このうち、銀杏(ギンナン)を付ける雌株は2本しか見つからなかった。また、天園の金沢八景側の谷にも15本を越える銀杏の木が聳えている。こちらは雌株が獅子舞側よりも多いと銀杏(ギンナン)を拾い集めていたおじさんが言っていた。また、獅子舞には銀杏の大木の他にもみじの大木も多く植えられていおり、「百本位のモミジ」(「鎌倉を歩く」(川尻祐治:里文出版))があるといわれている。東郷は六国峠に別荘を建て、銀杏やもみじを植えさせて天園にしたのだ。すなわち、東郷のお蔭で、私たちは鎌倉一の紅葉の名所・獅子舞を毎年楽しむことができるのだ。<br /> しかし、鎌倉中よりも早く紅葉する銀杏の大木と遅れて紅葉するもみじでは一緒に紅葉して錦秋の競演を見ることは稀であり、今年のように秋が短く、冬が小走りにやって来る年でないと実現は難しい。<br /> 天園峠に天園休憩所の茶屋があり、その下に「日源荘」の石碑が建っている。茶屋の女将の小川さんに尋ねたところ、東郷平八郎の書を石碑にしたものだという。<br /> 峠の茶屋と天園休憩所の間の道を通ると、下の法面(のりめん)を削って平地にしたところがある。その谷側の端には銀杏の木が聳えている。30数本もの銀杏の木の殆どが谷の中に植えられているのに、この1本だけが日源荘の建物傍に植えられたようだ。しかし、そうした特別の銀杏の木であることなど知る由もない。<br />(表紙写真は竹林越しに見る天園休憩所)

鎌倉天園-裏手の紅葉

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2013/11/26 - 2013/11/26

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 天園峠は大平山(海抜159m:国土地理院地形図(http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?meshcode=53390400))からやや下がったところにあり、かつては六国峠と呼ばれていた。峠では天園ハイキングコースと横浜方面からの六国峠ハイキングコースと二階堂にある切通あたりから入る尾根道とが交わる五叉路となっている。昭和初期なって、日露戦争時に連合艦隊司令長官としてバルチック艦隊を撃破したことで知られる東郷平八郎(弘化4年(1848年)〜昭和9年(1934年))が日源荘(日本の源という意味)という貸し別荘を建て、そこを天園と呼び、銀杏の木ともみじの木と梅の木を植えさせたのだと天園休憩所の女将が祖父から聞かされていたという話を聞いている。Web(http://www32.ocn.ne.jp/~tenen/SYOU/TE.htm)にあるように、天台山(141.3m)の別名が天園であるというのが本当なら大平山を天台山と取り違えた可能性もあろうか。ただし、Webには標高などに誤記が見られ、他のWebには大平山(天園)というものもある。ちなみに、東郷は今年放送されているNHK大河ドラマの主人公・新島八重(弘化2年(1845年)〜昭和7年(1932年))とは2年違いでほぼ同年代を生きた。
 天園峠の鎌倉側の谷は獅子舞と呼ばれており、数えると20本程度の銀杏の大木(「17本の銀杏の大木」(「鎌倉を歩く」(川尻祐治:里文出版)))が聳えている。このうち、銀杏(ギンナン)を付ける雌株は2本しか見つからなかった。また、天園の金沢八景側の谷にも15本を越える銀杏の木が聳えている。こちらは雌株が獅子舞側よりも多いと銀杏(ギンナン)を拾い集めていたおじさんが言っていた。また、獅子舞には銀杏の大木の他にもみじの大木も多く植えられていおり、「百本位のモミジ」(「鎌倉を歩く」(川尻祐治:里文出版))があるといわれている。東郷は六国峠に別荘を建て、銀杏やもみじを植えさせて天園にしたのだ。すなわち、東郷のお蔭で、私たちは鎌倉一の紅葉の名所・獅子舞を毎年楽しむことができるのだ。
 しかし、鎌倉中よりも早く紅葉する銀杏の大木と遅れて紅葉するもみじでは一緒に紅葉して錦秋の競演を見ることは稀であり、今年のように秋が短く、冬が小走りにやって来る年でないと実現は難しい。
 天園峠に天園休憩所の茶屋があり、その下に「日源荘」の石碑が建っている。茶屋の女将の小川さんに尋ねたところ、東郷平八郎の書を石碑にしたものだという。
 峠の茶屋と天園休憩所の間の道を通ると、下の法面(のりめん)を削って平地にしたところがある。その谷側の端には銀杏の木が聳えている。30数本もの銀杏の木の殆どが谷の中に植えられているのに、この1本だけが日源荘の建物傍に植えられたようだ。しかし、そうした特別の銀杏の木であることなど知る由もない。
(表紙写真は竹林越しに見る天園休憩所)

  • 柱に「天園休憩所」と書かれた道標。続きのハイキングコースではあるが、鎌倉市内になると鎌倉市によって道標などが立てられることは殆どない。個人(天園休憩所)が立てた道標であろう。

    柱に「天園休憩所」と書かれた道標。続きのハイキングコースではあるが、鎌倉市内になると鎌倉市によって道標などが立てられることは殆どない。個人(天園休憩所)が立てた道標であろう。

  • 道標から谷に見える銀杏の木。

    道標から谷に見える銀杏の木。

  • 道標から谷に見える銀杏の木。

    道標から谷に見える銀杏の木。

  • 谷の銀杏の木。

    谷の銀杏の木。

  • 別れ道。

    別れ道。

  • 別れ道の小道。木の幹には天園峠の小道の案内が貼られている。

    別れ道の小道。木の幹には天園峠の小道の案内が貼られている。

  • 「天園付近の道」の貼り紙。

    「天園付近の道」の貼り紙。

  • 竹林の向こうに銀杏の木。女将の小川さんは祖父聞いていないようだが、竹林の竹も東郷平八郎が植えさせたものが竹林となっているのだろう。

    竹林の向こうに銀杏の木。女将の小川さんは祖父聞いていないようだが、竹林の竹も東郷平八郎が植えさせたものが竹林となっているのだろう。

  • 別れ道。

    別れ道。

  • 峠の茶屋からの階段。

    峠の茶屋からの階段。

  • 銀杏の木。

    銀杏の木。

  • 銀杏の木。

    銀杏の木。

  • 竹林の中に銀杏の木。この銀杏の木は掘削された平地の隅に植えられている。

    竹林の中に銀杏の木。この銀杏の木は掘削された平地の隅に植えられている。

  • 法面(のりめん)を削って平地にしてある。日源荘の建物が建てられていた跡だろう。この平地も竹林となっており、その橋に銀杏の木がある。

    法面(のりめん)を削って平地にしてある。日源荘の建物が建てられていた跡だろう。この平地も竹林となっており、その橋に銀杏の木がある。

  • 竹林の中の別れ道。

    竹林の中の別れ道。

  • 竹林の中の道。

    竹林の中の道。

  • 竹林の中の本道。

    竹林の中の本道。

  • 竹林越しに見る天園休憩所。

    竹林越しに見る天園休憩所。

  • 道標。

    道標。

  • 天園休憩所のもみじの紅葉。

    天園休憩所のもみじの紅葉。

  • 天園休憩所のもみじの紅葉。

    天園休憩所のもみじの紅葉。

  • 天園休憩所のもみじの紅葉。

    天園休憩所のもみじの紅葉。

  • 天園休憩所の道標。

    天園休憩所の道標。

  • 峠の茶屋からの道。

    峠の茶屋からの道。

  • 道路とその脇の山道が天園ハイキングコース。

    道路とその脇の山道が天園ハイキングコース。

  • 道標と天園休憩所の掲示板。

    道標と天園休憩所の掲示板。

  • 天園峠の展望岩から見た海の眺め。

    天園峠の展望岩から見た海の眺め。

  • 天園峠の展望岩からかすかに見える富士山。

    天園峠の展望岩からかすかに見える富士山。

  • 天園峠の展望岩から見た下(獅子舞谷)の眺め。

    天園峠の展望岩から見た下(獅子舞谷)の眺め。

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