黒い森・アルザスの旅1 成田～シュトゥットガルト

2009/04/24 - 2009/04/24

2009年4月24日～5月5日、ドイツ・黒い森地方とフランス・アルザス地方を巡ってきました。

旅の前半は、ドイツ南西部の黒い森地方を観光しました。シュトゥットガルトに2泊して、テュービンゲンに行ったり、ベンツ博物館を見学。それから、フライブルクへ移動して、2泊。黒い森地方の古い農家を移築した野外薬物館を訪れたりました。

旅の後半は、フライブルクからバスでライン川を渡って、フランス・アルザス地方へ。コルマール近郊のテュルクハイムに5泊しました。緑一面のブドウ畑を見るのがこの旅の目的のひとつでしたが、残念ながらブドウは新芽が出たばかり…。思惑は外れたものの、念願だったアルザスの小さい村々を巡り、ブドウ畑も歩いてきました！

まずは、ドイツに到着して、シュトゥットガルトに移動した日から

エリア シュツットガルト(ドイツ)

• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

2009.4.24（金）成田〜フランクフルト〜シュトゥットガルト

成田からルフトハンザでフランクフルトへ。シュトゥットガルトへは、空港駅からドイツの新幹線“ICE”で移動しました。

窓の外には、ライラック、藤、菜の花が次々に現れ、到着したシュトゥットガルトは、マロニエの花の香りに包まれていました！

旅は、思いがけない春の花との出会いから始まりました。

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フランクフルト行きの飛行機は9時35分と早い。成田空港近くのマロウド・インターナショナル成田に前泊して、出発当日の朝７時、最上階のレストランへ行く。

ビュッフェに並ぶ料理の数は豊富でまずまず。空港が見える席に座り、ふと、反対側を見て驚いた。

窓のすぐ近くを、着陸寸前の飛行機が次々と通過して行くではないか！中国人団体客も大喜び。この光景はなかなかのもの。

しかし、このホテル、部屋の壁の薄いのがちょっと…。隣の部屋の咳が聞こえたしなぁ。

7:45、シャトルバスで空港へ。シャトルバスが15分おきで、係りの人が荷物を積んでくれるのは“いいね！”。

出発ロビーに着いたらすぐ、フライトのボードをチェック。成田出発9:35の予定が10時になっていた…。フランクフルトからの飛行機の到着が遅れたそうだ。

シュトゥットガルトへは、フランクフルト空港駅15:20発のICEに乗り継ぐことにしている。予定どおり14:15に到着したとしても、乗り継ぎ時間に余裕があるとは言えないのに、もし到着が遅れたら…。ドキッとする。25分の遅れなら、取り戻すとは思うものの。

カウンターのオネエサンに乗り継ぎ時間が短い旨を伝えると、ルフトハンザから予約した列車の場合は優先して荷物を降ろしてくれるとのこと。

おぉ、なんと嬉しい配慮！乗り損ねた場合を考えて、次の電車の時間も調べてあるし、ダメだったら、その時はその時。

今回もあんま椅子2回で体をほぐし、機上の人に。

14:20、フランクフルト空港に着陸。急ぎ足でパスポート・コントロールに向かい、入国審査を済ませる。

預けた荷物は、空港駅の受け取り場所に届くため、ターミナルの地下から、長〜いエスカレータで、隣の建物の上階へ。

ここがそうかな？ガランとしたスペースの椅子に座っていた日本人男性に尋ねると、そのうち荷物が来ると教えてくれた。

彼はケルン行きに乗るそうで、列車の時間まで余裕がある。でも、私は…。

そうだ！電車が遅れているかもしれない。

駅のボードを見に行くと、5分遅延の表示。やった、5分は稼げるぞ。

今か今かと待っているのに、荷物は一向に届かない。もうダメかも…。

あきらめかけた15:15、ようやくカートがやってきた。急いで荷物を受け取って、ホームに降りる。間に合った〜！

乗り継ぎの車両は決まっているようで、ルフトハンザの制服を着た男の人もICEの到着を待っていた。

走り出した列車の窓から見る雑木林の新緑が美しく、ワクワクしてきた時、紫色の花が目に飛び込んできた。

あれ…、今のはライラック？あ、藤も咲いてる！もしかして、もしかして、とーっても良い季節に来たのかも？さらにテンションは上がる。

と、今度は一面に広がる菜の花畑。

次々と現れる黄色い菜の花畑に、もう感激のしっぱなし！

飽きる間もなく、16:40、あっという間にシュトゥットガルトに着いてしまった。

予約したホテルは、駅直結のインターシティ。

シュトゥットガルトはホテル代が高く、検討した結果、ロケーションで選んだ。

迷路のような廊下を歩いて、

辿り着いた216号室は、妙に広く、

味気なかった。

バスルームもやたら広い。

バスタブは超デカで、タオルはどんだけ使った？と思うほどゴワゴワ。

駅の脇のロータリーを見渡せるのはいいが、窓の下がタクシー乗り場になっているため、窓を開けるとうるさいし、外から丸見えなのでカーテンも開けておけない。

ま、いっか。気なるところはあるけれど、部屋は狭いより広い方がいい。景色が見えないより見えたほうがいい。ヨシとする。

では、屋内市場の“マルクトハレ”へ行ってみよう。

チェックインの時に貰った、市内の交通機関乗り放題のパスを手に、17時半、ホテルを出る。外はまだまだ明るい。

Ｕバーン(地下鉄)をひと駅乗って、地上に上がってビックリ！目の前に綺麗な公園が広がっていた。

ここが宮殿広場？広場は市民の憩いの場になっている？新宮殿と思われる建物の向こうの丘は緑いっぱい。住宅の屋根も見える。

シュトゥットガルトはベンツで有名な都市。宮殿広場は皇居みたいな感じで、周りはオフィスビルだらけだろうと、勝手に思い込んでいた。

が、目の前の景色は東京とはまったく違う。来てみないとわからないもんだ。

さてさて、のんびりはしていられない。

マルクトハレは18時半まで。

屋内市場のマルクトハレを探しに行く。

目的はエリカのハチミツを買うこと。

マルクトハレは旧宮殿の裏側にあった。

ドライフルーツ、

フルーツティー、

香辛料、

もちろん、お肉屋さんに、

八百屋さん。

たくさんの店が入っている。

ハチミツを置く店はあったが、エリカのハチミツはなかった。

エリカでなくても、ドイツのおいしいハチミツを買わなくていいのか？思う反面、お目当てでない物を買って、初日から荷物が重くなることに抵抗がある。どうしよう…。

決断できず、店を離れ、

市場をウロウロ。

八百屋さんの店先に、出たての白いアスパラが並んでいるのを見て、この旅行中に、絶対食べなくちゃと思う。

2階に行って、

ハウスウェアを扱う店で、

プジョーのペッパーミルをゲット。

心が決まらないまま、再びハチミツ屋さんへ。結局、店の人に薦められて菩提樹のハチミツを買うことに。菩提樹の花のすがすがしい香りが好きなのだ。

ところが、帰国してハチミツの瓶をしみじみ眺めたら、ラベルに知らない単語が…。辞書を引いて、“菜の花”と判明。

うっそー、どうしてこうなっちゃったの？？？あぁ、そうだ。店の人に聞かれたドイツ語がわからなくて、適当に返事したっけ。それがこの結果…。なんて、どこかで菜の花を軽んじていた。でも、それは大間違い。とても香りのよいハチミツだった！

シュトゥットガルトは、白い花の咲く、とても大きな木が街路樹になっていて、マルクトハレの辺りもその花の香りに包まれていた。

小さい花が集まり、三角のトンガリになっている様子は、クリスマスツリーに飾られたロウソクのよう。勝手に“ロウソクの木”と命名。

香りのよい白い花をじっくり観察すると、芯の近く、ピンクの部分が可愛らしい。ロウソクの木は、圧倒的に白い花が多かったが、なかには濃いピンクもあった。

後日、この木がマロニエであったと知る。花の時期のマロニエに出会えたことに感謝、感謝！

宮殿広場に向かう途中、旧宮殿に寄る。宮殿は州立博物館になっていて、閉館時間を過ぎているため、中庭から建物を見る。

宮殿広場では、

夕方の柔らかな日差しに包まれた噴水や、

新宮殿をしばし眺めた。

往きは地下鉄に乗ったけれど、ホテルまで歩けそう。

ショッピング街のケーニヒス通り行くうち、ドイツの大型スーパー“カウフホフ”を見つける。ここで朝食用の食料を調達。

店を出ると駅舎に夕陽が当たっていた。

駅で夕飯のパンを買って、19時半、部屋に戻る。

長い１日の疲れをほぐしたい。

バスタブにお湯をはって、ギョ、ギョッ！なんか黄色い…。新しいとは思えない建物だし、そんなこともあろうかと、ミネラルウォーターを買って正解。

お湯を抜いて、入れなおしたら、今度は大丈夫だった。

テレビのニュースでは、豚が原因のインフルエンザがメキシコで発生したと報じていた。

この時は、新型インフルエンザで大騒ぎになるなんて予想だにせず、これから始まる旅に期待を膨らませながら、21時過ぎ、就寝。