三国志の合肥逍遥津

2008/04/15 - 2008/04/15

２１５年（建安二十年）曹操の張魯征伐で居城を留守にしている隙を狙い十万の大軍を率いて北上、張遼の駐屯する合肥に大攻勢をかけた。こうして進攻した呉軍は合肥城に面した淝水の渡し場、逍遥津のたもとで張遼軍と対峙することになった。合肥の守備兵はわずか七千、圧倒的に不利な状況の下、孫権の攻撃を予測して下されていた曹操の命令に従い、張遼は8百名の突撃隊を引き連れ、機先を制して到着したばかりの呉軍に、早朝の奇襲攻撃をかけた。予期せぬ先制攻撃にあわてふためいた孫権は、長戟でみずから身を守りながら逍遥津から逃れる。

エリア 合肥(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

上海を６時０７分発の新幹線で南京８時３０分着、歩いて１０分の南京長距離バス総駅へ、９時発のバスで合肥着１１時３０分、歩いて１５分で逍遥津公園、ちょっと遠いです。

南京長距離バスターミナルから合肥長距離バスターミナルへ高速道路使用で２時間３０分、６２元。

安徽省の省都の合肥は交通の要で中国各地へバス、鉄道、飛行機が発着している。

逍遥津、明教寺など魏の遺跡が残っている。

建安20年（215年）、孫権が兵を率いて合肥を攻めた時に魏将張遼に撃退された地。泣く子も黙る張遼は呉に最も恐れられた武将である。遼来来！今は逍遥津公園となっている。

池や水路の多い公園です。動物園、遊園地、など児童向けの施設も同居している。

公園内にはかっこいい張遼像、台座には「威震逍遥津」（張遼の威、逍遥津を震わす）と刻まれている。

江南の景色は水と橋と楼閣が美しい。

逍遥閣、

渡津橋、

張遼の追撃にあった孫権が馬で飛び越えていった橋が、公園内にある飛騎橋だという。

横から見た橋。孫権はやっとのことで逃げ延びることができた。

入場料２０元

魏と呉の戦いを中心に当時の兵器などを展示している。

魏と呉と蜀は鼎の関係にある。大きな鼎が迎えてくれる。

軍船

投石機

弩

魏の軍団

群雄割拠した乱世にあって最も果敢な戦いを見せ、まさに戦に生きた天才と呼ぶに相応しいのが曹操。人事面では、有能な者であれば思想、前歴に拘らず、即座に取り立て活用した。

劉備から三顧の礼で迎えられた軍師、「天下三分の計」魏と呉に対抗して蜀を起こし、力を蓄えて漢王室を復興したい。劉備亡き後、魏を攻めるが思いを果たせず五丈原に死す。

内政主義に固まる孫権と違い、「天下二分の計」魏と呉で分け合い力を着けて天下を取りたい。しかし三十六歳の若さで死ぬ。

劉備と孔明の関係は水と魚のようだと言われています。　

張遼は元呂布の武将。下邳城で呂布に殉じようとしたところを関羽に説得されて降伏。曹操の下で呂布譲りの軽騎兵を指揮、曹操軍随一の迅速さを誇った。

張遼は関羽が自決しようとした時、逆に関羽を説き伏せて、条件付の降伏をさせる。

参観料１０元

明教寺の前にある

6世紀初頭、南朝時代創建の仏教寺院。土台は三国時代に造られた。逍遥津公園の南側にあります。

大雄宝殿

教弩台と呼ばれる壁があり、曹操が孫権との戦いの時、500人の弩（大きな弓のこと）の名手を配置し、孫権の水軍と戦ったことで有名です。

教弩台の上に明教寺を建てた。

松を植樹させ、それが生い茂って「教弩松蔭」と呼ばれるようになったという、台の東南の隅に「聴松閣」はその名残らしい。現在は鐘楼。

また、台の上には268年に造られた「屋上井」もある。寺の南には清らかな水が湧く「屋上井」があり、魏の兵士たちはここで喉の渇きを癒したという。

明教寺の前は合肥一番の繁華街、夜でも賑やかです。