パリの旅行記・ブログ(539ページ)

電車の扉は客がロックを外して開け、閉めるときは車掌が自動ボタンを使う。扉が閉まるとガチャンとロックが掛かるが、全部の扉が一斉にガチャンと鳴る音は、印象的。ドアの閉まりを...

パリ

食事時間になると、待ち構えた学生がどっと押しかけるので、長い行列ができる。この行列が国際交流に大きく役立っている。世界各国の情報が交換されるからだ。エジプトのアレキサン...

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慣れない「シテめし」で、われわれ米食人種にとって嬉しいのは、時たま出されるピラフである。これは肉の突き合わせの野菜としてであり、芯が残っていてパラパラしている。それでも...

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シテ名物に「シテめし」がある。シテの中央に堂々とそびえる国際館の学生食堂で、毎日昼夕出される食事のことである。　食べ物の国だけあって、オールドゥーヴルからデザートまで５...

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　スペイン館の誇りは、時折の室内コンサートであった。　パリにやってくるスペインの音楽家がこの館を訪れ、一晩の演奏を聴かせてくれる。レベルは高く、特にギターに関しては世界...

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　当時のパリは、アルジェリア独立運動のテロが盛んで、毎日のように街角で、プラスチック爆弾が人を傷つけていた。ミュノスさんとの話題は、初めはそんな町の出来事の情報交換程度...

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ミュノスさんは、厳格なスペイン館の玄関を取り仕切る、しっかりじいさん。このおじいさんと、大の仲良しになった話。「スペイン館は、館長の許可だけで入れるよ」こんな耳寄りの情...

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　パリでの生活をいかに安く上げるかを研究した結果、私はこのシテを住居に選ぶことにした。　住人は学生が主体であるが、社会人も空室があれば入居することができる。月当りの部屋...

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パリの外郭を取り巻く、外周環状道路（ブールヴァール・ペリフェリック）。これは、かつてパリを囲む城壁跡に建設された。その道路の内側に接し、市域ぎりぎりの最南端に、パリ国際...

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　パリ生活の一番の楽しみは、街歩きであった。　この街は殺風景な近代都市とは異なり、歩くことが楽しいように造られている。町角毎に新たな情景が展開し、心を揺さぶる感動がある...

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「せっかくの機会だから、一年間はここに居たい」と私は申し出た。なぜ一年間か。それは、四季を体験してこそ、その風土が理解できると考えていたからである。「気持ちはよく分かり...

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　われわれ技術留学生の世話をしている政府機関「アステフ」は、セーヌ河に面したニューヨーク通りにあった。　　この界隈はパリ市内でも緑が多く、とくにセーヌ河畔の水面に覆い被...

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初めての外国　目を覚ませば、窓越しに初夏の澄み切った空が眩しい。その真っ青な空を背景に、アンヴァリッドの大ドームが金色に、キラキラ輝いている。「僕は今まぎれもなく、パリ...

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パリはカーレース場 パリ生活で毎日の神経をすり減らすものに、車の運転がある。ここでは車同士が芋を洗うようにひしめき合い、せめぎ合う。運転はまさに、競争社会そのものの具...

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２１日間のレール　パスを使ったヨーロッパの旅、７番目、最後の国はフランスです。パリの地下鉄（メトロ）は有名。　　然し、私はそれを一度も使うことなく　パリ市内を歩いて観光...

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シャン・ド・マルス公園から望むエッフェル塔　　　1965.3.24Tour Eiffel from Parc du Champ de Marsアーカイブ　MJET「四大...

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1962年3月25日（日）一週間、コートダジュールとアルプスを巡って来て、久々のパリだ。パリでは、大学都市のスペイン館にすっかり馴染み、わが家に戻った感じがする。とくに...

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1962年3月17日（土）来週はヘビーなスケジュールが待っているので、今日一日ゆっくり休養して体のコンディションを整えたい。そう考えているのだが、いったん目が覚めたらベ...

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1962年3月17日（土）午後は、久しぶりにパリの中心部に買物に出かけた。パリには百貨店が少なくないのだが、総じて東京や大阪などのものより小型で、品揃えも少ない。しかし...

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1962年3月15日（木）ノルマンディ旅行から帰って部屋にたどり着いたのは深更だったが、Ａ君のことが気がかりになって、彼の部屋２１８号のドアをノックする。この人は家族を...

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1962年3月11日（日）オー・ラパン・アジールでパリの心に満たされ、すっかり心地よく酔って、終電でスペイン館に戻ったのは夜中の１時を過ぎていた。スペイン館に辿りつくと...

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1962年3月10日（土）メトロ12号線のポルト・ド・シャペル行きに乗って、ムーランルージュに近い「ピガール」駅の二つ先「ラマルク・コーランクール」駅で降りる。マップ・...

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1962年3月6日（火）フランス国鉄本社に出る。国鉄本社が入っているサンラザール駅近くの大きなビルは、もうすっかり馴染みになってしまった。二時間の昼休みは、本社内のキャ...

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1962年3月6日（火）フランス国鉄本社に出る。国鉄本社が入っているサンラザール駅近くの大きなビルは、もうすっかり馴染みになってしまった。二時間の昼休みは、本社内のキャ...

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1962年3月4日（日）今日は休息の日と決め、同じスペイン館のＴさんに声をかけ、朝食を共にする。食事中の話題は、日本とフランスはどこが違うのか？ヨーロッパ文明は、この数...

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1962年3月1日（木）月が改まって、久々にサン・ラザール駅近くの、フランス国鉄（ＳＮＣＦ）本社を訪ねる。昨秋フランス国鉄副総裁を頭にする日本訪問団が、東京での要請を受...

パリ

1962年2月26日（月）オルリーの工事現場に出かけたが、気温がマイナス7℃と低く、コンクリート打ちが中止となったので、引き返す。日本館に立ち寄って、日本の情報に目を通...

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1962年2月23日（金）昨夜は、スペイン館内で時々目礼を交わしていたスペイン人が、突然部屋を訪ねてきた。用件は、日本に視察旅行をしたいので、関係筋を教えてほしいとのこ...

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1962年2月22日（木）最近のパリは、毎日のようにプラスチック時限爆弾のテロがあり、多い日は１０件を超える。これらの動きは、アルジェリア独立に反対する「ＯＡＳ」の仕業...

パリ

1962年2月21日（水）子供の教育について、パリで考える。教育の根源は、ものごとに関心、興味を持たせることである。次に子供に芽生えた知識への欲求に、きっちり応えてやる...

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