国東のお寺の紅葉・国宝富貴寺・両子寺・文殊仙寺☆別府鉄輪の貸間宿と国東の紅葉を巡る一人旅２泊3日旅②2025.11

2025/11/28 - 2025/11/28

紅葉の季節
１年で一番過ごしやすいこの季節、別府温泉泊　国東のお寺を巡って紅葉を観てきました。

昔から鉄輪は湯治場として長期滞在する貸間のお宿があります。
古いお宿をリノベーションして素敵な今風のお宿も点在していました。
寒い今からの時期、町中に湯気が立ち上る鉄輪温泉
一人旅にはぴったり・・以後リピートしたい鉄輪温泉の貸間滞在でした。

１日目・・別府温泉ホテルエール泊
２日目・・鉄輪温泉萬力屋別館泊
　　　　　富貴寺・両子寺・文殊仙寺の紅葉・銀たちの郷・黒津崎海岸

エリア 国東（くにさき）・姫島(大分)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝早くホテルを出まして、別府は扇状になだらかな坂の町、どんどん上って別府ICから高速に乗り国東半島へ向かいます。
快晴の空が青く澄んで気持ちの良い朝です。

ホテル　エール 宿・ホテル

一時間弱走って　国東半島にある　富貴寺に到着しました。
国宝大堂は西国唯一の阿弥陀堂で、九州最古の和様建築物です。
大堂のそばの大イチョウが紅葉して大堂を覆う様子・・見れるとよいな・・

富貴寺(大分県豊後高田市) 寺・神社・教会

石段を上る途中左右にも独特な灯篭
灯篭に蠟燭を灯す穴はなく、彫刻が施されています。

銀杏の葉が見えてきました。

手作り感ある案山子が出迎えてくれました。案山子コンクールもあるんだとか

１１月終わりですが、この日は温かい。
南に向いた富貴寺の石段は背中にお日様が当たって心地よい日でした。
事前に調べたのですが、紅葉の期間中20万人もの人が訪れるとあったので、かなり早く来てみました。
人はちらほら状態・・帰る頃貸し切りバスがやってきてたので、出足早くて正解でした。
それに、30日からは夜ライトアップをするそうで、幻想的な光景だそうです。

富貴寺は、国宝の大堂だけでなく、たくさんの石像もあり、見所がたくさん

仁王門の　阿形

吽形
富貴寺の仁王像は頭部が大きめで荒々しい雰囲気でなく立ってました。

石段を登り切ったら、大堂　
銀杏の葉は大堂を覆う程落ちてはいませんでしたが、紅葉と大堂の姿がとても綺麗でした。

お日様の光で鮮やかなイチョウ

こちらも紅葉

どこも猛暑のせいで紅葉した葉の色がいまいち　との情報でしたが、とても綺麗

木漏れ日ごしの紅葉

大堂の周囲には独特な石像が並んでいました。

秋の色

この石段の上には　奥の院があります。
自然の岩を削り、石造りの薬師如来像が安置されています。

大堂の裏手にもたくさんの石像　奪衣婆・十王像などが並んでいます。

十王は道教や仏教で、地獄において亡者の審判を行う十尊
奪衣婆は　亡くなった後、三途の川で死者の衣服を奪い取り、重さを計ります。
重さは生前の行いにより変わり、重さにより死後の処遇が決まるんだとか・・

国東塔　は国東独特の形をしています。
国東半島には独特な石像があり、見所の多い半島です。

大堂の周りは銀杏だけでなく、色とりどりの木々の紅葉が見られました。

秋ですね・・

富貴寺の国宝は　大堂、阿弥陀如来像、壁画などですが、周囲の石像も興味を引きます。

平安末期に建てられた富貴寺　
紅葉狩りは平安時代にもしていたそうなので、1000年以上前も同じ光景だったのかと思うと、時代をタイムスリップできたような・・

丸穴の灯篭

境内は秋色でした。

富貴寺から　両子寺に向かう途中、景色の良い場所があり、停まってみました。
鬼城岩峰ポケットパーク

見事な紅葉

色とりどりの紅葉

手前はダムなのですが、水量が少なくなっていました。瀬戸内海気候の国東にはダムも点在しています。
水が多ければ、水面に映し出された岩山と紅葉の景色ももっときれいなはずなのですが・・

鬼が住んだという伝説がある岩山　

そういえば、しばらく雨が降ってないんでした。

また少し走り、両子寺
参道を進みます

両子寺 寺・神社・教会

開山1300年の両子寺　
御本尊の先手観音菩薩は子宝にご利益があります。

紅葉の名所

両子寺の紅葉

両子寺の仁王像は国東半島　最大級の存在感ある像です。

両子山七不思議など、歴史のあるお寺には色んな言い伝えもあり見所も多い。

護摩堂に続く道の紅葉

両子寺の紅葉

両子寺

池のそばの紅葉

10月半ばから１１月いっぱい　国東半島芸術文化祭が開催されていて、両子寺でも国東半島の文化が披露されていました。

行ってみましょ

お正月飾りやらがたくさん

建物に入って

この方たちの作品が並んでいました。

国東半島だけで生産されている七島い　
畳表として使われてきた七島い　は、イグサにも似ていますが、イグサは断面が丸いイグサ科
七島い　は断面が三角のカヤツリグサ科の植物で、琉球畳や柔道の畳に使用されてきましたが、機械化が進まないことから衰退してきたものを文化的価値、強度性の強い七島いは現在数件の農家で栽培され続けています。

七島い　の手織りの様子

工芸士の方々の作品

七島い　の作品

国東には独特の文化が遺されています。

七島い　の作品

生活工芸品

とても艶やかでした

小窓の外の紅葉が見事・・

建物下の紅葉も綺麗でした。

七島い　のしめ縄

両子寺

護摩堂への石段を登り

護摩堂そばの　二子山七不思議のひとつ　しぐれもみじ

紅葉の下に立つと、晴れの日でもしずくが落ちてくるという　しぐれ紅葉

境内一帯に500-600年のもみじの紅葉　見ごたえありました。

両子寺からまた走り　文殊仙寺
こちらは石段が長く、上るのがちよっと大変・・う回路もあるそうですが、石段を登りましょ

文殊仙寺 寺・神社・教会

日本三文殊のひとつ　文殊菩薩　をご本尊とするお寺です。

山茶花

648年役行者　えんのぎょうじゃ　により開かれたお寺。
六郷満山の寺院の中で随一の古刹
大化の改新の三年後に建てられたとは・・古刹すぎるお寺

合格祈願、学業成就　に多くの方が参拝に来るお寺です。

石段の下に立つ　仁王像も威厳があります。

国東には鬼文化が根付いていて、仁王像は鬼を払ってくれる頼もしいお姿にも見えます。・・が・・国東では鬼は長年の友達のような・・
鬼が仏になった里　ともされている国東・・
仁王像とも鬼は友達なのかも・・など想像しながら石段を登っていきまして・・

1648年に建像
とありますから、文殊仙寺が経って1000年後に仁王像が造られたのですね。

文殊仙寺を取り巻く岩峰群は文殊耶馬と呼ばれ、国指定名勝になっています。

山全体が岩と大木の自然の造形美　が広がるお寺です。
石段を登っていく途中の左右に広がる光景も素晴らしい

岩山にたくましく聳え立つ木々の根がまたすごい

ここまで根を生やして伸びていく木々の生命力　すごいパワーを感じます。

まだまだ続きます石段

あと80段・・もあるのですね・・石段は300段ほど

木々の根っこがすごいことになってます。

大きな岩も横たわって

本堂が見えてきました。

ここでお線香を焚きまして

岩山のすぐそばに、岩にくっついて建てられてる様に圧倒されます。

本堂を見上げる

本堂前から・・景色がよさそうです

お天気が曇ってきましたが、遠くまで見渡せました。

国東の灯篭は個性的

ご本尊は12年に一度　卯の年にだけ公開されません。
本堂の周りの石像　十六羅漢像　いろんなお顔をしていらっしゃる

本堂の裏の岩

本堂脇の石段を上がってみまして

広い場所・・ここには何か建っていたのでしょうか・・
こちらも木々の根に見入ってしまいます。土が流されてしまったのか?それとも岩をはって土を探しながら根が延びていったのか?

歴史のありすぎるお寺はミステリアスでもありました。

こちらにも　山茶花　がきれいに咲いてました。

午前中早朝からお寺を廻って・・海岸沿いの道の駅へ　銀たちの郷

銀たちの郷 グルメ・レストラン

太刀魚やタコなどが名物

太刀魚のかば焼き　あっさりして美味でした。

道の駅の裏手の海岸に歩いて出てみました。
黒津崎海岸

黒津崎海岸 自然・景勝地

瀬戸内海の島も遠くに見えます

砂浜が黒い　のは　砂鉄

とてもきれいな海岸

まあるく削られた石がカラフルな色で、微妙に違って同じ色の石を探す方が大変なくらい

波の痕も綺麗な黒津崎海岸でした。
この後は別府へ行きます。　つづく・・