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2025年7月8日(火)、2か月前抽選で午後の3時10分の日本館の予約が取れていたので、数分前に東ゲート近くの日本館へ。日本館の前にはコモンズBの前にもあった万博会場内に7ヶ所にあるポケモン立体像の一つ。ここには初代御三家ポケモンのヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネの3匹がいる(下の写真)。<br /><br />初代御三家はポケモン第1作の「ポケットモンスター 赤・緑」に登場するモンスターで、ゲームスタート時にこの中の1匹を選び共にカントー地方を旅するっことになる。<br /><br />ヒトカゲはほのおタイプのポケモンで、橙色のトカゲのような姿をしている。しっぽには生まれたときから炎がともっていて、元気なときは勢いよく燃え上がっている。熱いものが好み。<br /><br />ゼニガメはカメのような姿をしたみずタイプのポケモン。頭が大きくディフォルメ調で描かれた体躯をしている。身に危険を感じると甲羅に手足を引っこめてしまうが、相手のすきを見て水を噴き出して反撃する。<br /><br />フシギダネは大きな種を背負っているくさタイプのポケモン。本体は緑色のカエルのような姿をしており、さらに濃い緑色の模様がいくつも付いている。太陽の光を浴びることで種にたくさん栄養を蓄えることができる。<br /><br />日本館は、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を開催国としてプレゼンテーションする拠点で、テーマの具現化や、日本の取り組みの発信等を行っている。<br /><br />「いのちと、いのちの、あいだに」をテーマに、万博会場内の生ゴミを利用したバイオガス発電や、世界に貢献しうる日本の先端的な技術等を活用し、一つの循環を創出し、持続可能な社会に向けた来場者の行動変容を促している。<br /><br />建物は円環状の構造体によって、いのちのリレーを体現している。特徴は、円を描くように立ち並ぶ無数の「木の板」。その隙間からは内部を垣間見ることが出来る。主にCLT(直交集成板)で構成される「木の板」は、万博終了後に日本各地で建物としてリユースされることを前提に、解体や転用がしやすいよう工夫されている。<br /><br />その「木の板」と大屋根リングに囲まれた屋外回廊を上がっていく。屋外回廊は3つに分かれたエリアにそれぞれアクセスできるアプローチとなっている。3つのエリアをどういう順番で回るかは週によって変わる。<br /><br />我々がまず入ったのは「プラントエリア」。微生物の力でゴミを分解し、水に戻す様子などを表現するエリア。会場で出たごみは、このエリアで微生物によって分解され、電気を生み、きれいな水を生み出す。また、「火星の石」も展示されている。<br /><br />入って最初にあるのはPlant-01「いのちといのちのあいだを見つめる砂時計」。上部は、重力に従って崩れゆく「終わり」を、下部は、伸びやかに成長する「はじまり」を表している。ふたつは対等に、絶えず変化を繰り返しながら、循環し続ける。この砂時計は、「いのちといのちのあいだ」を見守る存在。3つのエリアの入口にある。<br /><br />万博会場内で出たごみが微生物によって分解される過程などを見られるPlant-02「ごみは、いのちのはじまりだ」を通り過ぎていくと「いのち」を表現した約700枚の発光パネルが鮮やかに光っているPlant-03「発酵で発光中?」。光の海の底にたたずむのは、37台の巨大なタンク。これは、さまざまな役割を持つ微生物が活動する、発酵タンクをイメージしたインスタレーション。<br /><br />このエリアを抜けるとPlant-04「日本が誇る隠れた料理人、その名も麹菌」。日本の食文化と関わりを持つ麹菌に関する展示。其々の麹菌の遺伝的特性をモチーフにしたアート作品が展示されている。国歌は「君が代」で、国鳥がキジって云うのは知ってても国菌って云うのもあって、それが麹菌って云うのは知らなかった。<br /><br />この作品は、その麹菌がもつ「味」に関わりの深い特徴を色や形で表現したもの。醤油、味噌、白味噌、清酒、みりんなどの発酵物を可視化。これらをおいしいと感じる理由は、麹菌による発酵のおかげだそうだ。<br /><br />次はPlant-05「目が離せない、微生物の無限の可能性」。桜の模様が刻まれた生分解性プラスチックの容器が微生物によって分解されてゆく過程を5つの水槽で順番に見ることが出来る。最初の水槽では桜の花びらしか見えないが、次には枝が現れ、花が散り、やがて器ごと消えていく。<br /><br />この器で使われているのは、高い技術力によって微生物が作り出し、地表の多くを占めるにもかかわらず分解に長けた微生物が少なく、生分解が起こりにくい海水中での分解を可能にした生分解性プラスチック。一般的なプラスチックと同じように使用することができる。<br /><br />その向かい側はPlant-06「生ごみが、水になって熱になって、電気になってCO&#8322;になって、養分になって」。足もとの窓を覗くと色とりどりのBE@RBRICK(ベアブリック)が飛び出してくる。<br /><br />万博会期中、毎日稼働している生ごみ分解プラント。彼らはそこからやって来ている。5種類あるBE@RBRICKはそれぞれ、水、熱、電気、二酸化炭素、そして窒素などの養分を表している。いずれも、微生物が生ごみを分解することによって生まれる、物質やエネルギー。<br /><br />先に進むとPlant-07「従業員は微生物、水の「再生工場」」。日本の浄水技術を展示している。Plant-05、06から先に進み、中央出口に向かうと通路の左側に浄水装置、右側の下にきれいになった水のタンク。これは、実際に日本館で使われる装置と同じもの。フィルターを通ったBE@RBRICKは、美しい水色へとみるみる変化し、中庭の巨大な水盤へ向かう。<br /><br />この装置は、日本館で稼働する浄水技術を体現したもので、日本ではすでに多くの浄水場で実用化されている。きれいになった水は、中庭の水盤で澄みきった美しさを私たちに見せてくれる。<br /><br />出口を出ると広いスペースの戸外のPlant-08「未来を映すまっさらな水」。ここは日本館の中心に広がる円形の中庭で、中庭には純水に近い水の水盤がある。ここにはただ、水盤があるばかり。空へと抜ける円形の中庭は、循環の中心が持つ求心力を表し、あえて「空虚」に。あらゆる意味から自由になって、まっさらな水と向き合う場所になっている。<br /><br />水盤を回り込んでプラントエリア、最後の通路に入るとPlant-09「発見! 火星でも水は循環する」。ここには南極地域観測隊が2000年に南極大陸のやまと山脈で発見した世界最大級の「火星の石」が展示されている。地球ではない星で生まれた石の色、質感を感じることが出来る。また、壁面には、直に触れることのできる10個の隕石のかけらも展示されていてる。<br /><br />隕石の重量はおよそ13kg、大きさはラグビーボールとほぼ同じ。一般に広く公開されるのは、日本館が初めて。火星由来の隕石がこの大きさのまま存在しているのは、極めて珍しいケースと云われている。落下地点が、地表の7割に及ぶ海ではなく氷に覆われた南極大陸だったのは人類にとってラッキーなことだった。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.31955424834100802&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />続いてファームエリアに進むが、続く

大阪 夢洲 大阪・関西万博 日本館プラントエリア(Japan Pavilion Plant Area,Expo 2025)

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2025/07/08 - 2025/07/08

3809位(同エリア3971件中)

旅行記グループ 大阪・関西万博2回目

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ちふゆ

ちふゆさん

2025年7月8日(火)、2か月前抽選で午後の3時10分の日本館の予約が取れていたので、数分前に東ゲート近くの日本館へ。日本館の前にはコモンズBの前にもあった万博会場内に7ヶ所にあるポケモン立体像の一つ。ここには初代御三家ポケモンのヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネの3匹がいる(下の写真)。

初代御三家はポケモン第1作の「ポケットモンスター 赤・緑」に登場するモンスターで、ゲームスタート時にこの中の1匹を選び共にカントー地方を旅するっことになる。

ヒトカゲはほのおタイプのポケモンで、橙色のトカゲのような姿をしている。しっぽには生まれたときから炎がともっていて、元気なときは勢いよく燃え上がっている。熱いものが好み。

ゼニガメはカメのような姿をしたみずタイプのポケモン。頭が大きくディフォルメ調で描かれた体躯をしている。身に危険を感じると甲羅に手足を引っこめてしまうが、相手のすきを見て水を噴き出して反撃する。

フシギダネは大きな種を背負っているくさタイプのポケモン。本体は緑色のカエルのような姿をしており、さらに濃い緑色の模様がいくつも付いている。太陽の光を浴びることで種にたくさん栄養を蓄えることができる。

日本館は、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を開催国としてプレゼンテーションする拠点で、テーマの具現化や、日本の取り組みの発信等を行っている。

「いのちと、いのちの、あいだに」をテーマに、万博会場内の生ゴミを利用したバイオガス発電や、世界に貢献しうる日本の先端的な技術等を活用し、一つの循環を創出し、持続可能な社会に向けた来場者の行動変容を促している。

建物は円環状の構造体によって、いのちのリレーを体現している。特徴は、円を描くように立ち並ぶ無数の「木の板」。その隙間からは内部を垣間見ることが出来る。主にCLT(直交集成板)で構成される「木の板」は、万博終了後に日本各地で建物としてリユースされることを前提に、解体や転用がしやすいよう工夫されている。

その「木の板」と大屋根リングに囲まれた屋外回廊を上がっていく。屋外回廊は3つに分かれたエリアにそれぞれアクセスできるアプローチとなっている。3つのエリアをどういう順番で回るかは週によって変わる。

我々がまず入ったのは「プラントエリア」。微生物の力でゴミを分解し、水に戻す様子などを表現するエリア。会場で出たごみは、このエリアで微生物によって分解され、電気を生み、きれいな水を生み出す。また、「火星の石」も展示されている。

入って最初にあるのはPlant-01「いのちといのちのあいだを見つめる砂時計」。上部は、重力に従って崩れゆく「終わり」を、下部は、伸びやかに成長する「はじまり」を表している。ふたつは対等に、絶えず変化を繰り返しながら、循環し続ける。この砂時計は、「いのちといのちのあいだ」を見守る存在。3つのエリアの入口にある。

万博会場内で出たごみが微生物によって分解される過程などを見られるPlant-02「ごみは、いのちのはじまりだ」を通り過ぎていくと「いのち」を表現した約700枚の発光パネルが鮮やかに光っているPlant-03「発酵で発光中?」。光の海の底にたたずむのは、37台の巨大なタンク。これは、さまざまな役割を持つ微生物が活動する、発酵タンクをイメージしたインスタレーション。

このエリアを抜けるとPlant-04「日本が誇る隠れた料理人、その名も麹菌」。日本の食文化と関わりを持つ麹菌に関する展示。其々の麹菌の遺伝的特性をモチーフにしたアート作品が展示されている。国歌は「君が代」で、国鳥がキジって云うのは知ってても国菌って云うのもあって、それが麹菌って云うのは知らなかった。

この作品は、その麹菌がもつ「味」に関わりの深い特徴を色や形で表現したもの。醤油、味噌、白味噌、清酒、みりんなどの発酵物を可視化。これらをおいしいと感じる理由は、麹菌による発酵のおかげだそうだ。

次はPlant-05「目が離せない、微生物の無限の可能性」。桜の模様が刻まれた生分解性プラスチックの容器が微生物によって分解されてゆく過程を5つの水槽で順番に見ることが出来る。最初の水槽では桜の花びらしか見えないが、次には枝が現れ、花が散り、やがて器ごと消えていく。

この器で使われているのは、高い技術力によって微生物が作り出し、地表の多くを占めるにもかかわらず分解に長けた微生物が少なく、生分解が起こりにくい海水中での分解を可能にした生分解性プラスチック。一般的なプラスチックと同じように使用することができる。

その向かい側はPlant-06「生ごみが、水になって熱になって、電気になってCO₂になって、養分になって」。足もとの窓を覗くと色とりどりのBE@RBRICK(ベアブリック)が飛び出してくる。

万博会期中、毎日稼働している生ごみ分解プラント。彼らはそこからやって来ている。5種類あるBE@RBRICKはそれぞれ、水、熱、電気、二酸化炭素、そして窒素などの養分を表している。いずれも、微生物が生ごみを分解することによって生まれる、物質やエネルギー。

先に進むとPlant-07「従業員は微生物、水の「再生工場」」。日本の浄水技術を展示している。Plant-05、06から先に進み、中央出口に向かうと通路の左側に浄水装置、右側の下にきれいになった水のタンク。これは、実際に日本館で使われる装置と同じもの。フィルターを通ったBE@RBRICKは、美しい水色へとみるみる変化し、中庭の巨大な水盤へ向かう。

この装置は、日本館で稼働する浄水技術を体現したもので、日本ではすでに多くの浄水場で実用化されている。きれいになった水は、中庭の水盤で澄みきった美しさを私たちに見せてくれる。

出口を出ると広いスペースの戸外のPlant-08「未来を映すまっさらな水」。ここは日本館の中心に広がる円形の中庭で、中庭には純水に近い水の水盤がある。ここにはただ、水盤があるばかり。空へと抜ける円形の中庭は、循環の中心が持つ求心力を表し、あえて「空虚」に。あらゆる意味から自由になって、まっさらな水と向き合う場所になっている。

水盤を回り込んでプラントエリア、最後の通路に入るとPlant-09「発見! 火星でも水は循環する」。ここには南極地域観測隊が2000年に南極大陸のやまと山脈で発見した世界最大級の「火星の石」が展示されている。地球ではない星で生まれた石の色、質感を感じることが出来る。また、壁面には、直に触れることのできる10個の隕石のかけらも展示されていてる。

隕石の重量はおよそ13kg、大きさはラグビーボールとほぼ同じ。一般に広く公開されるのは、日本館が初めて。火星由来の隕石がこの大きさのまま存在しているのは、極めて珍しいケースと云われている。落下地点が、地表の7割に及ぶ海ではなく氷に覆われた南極大陸だったのは人類にとってラッキーなことだった。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.31955424834100802&type=1&l=223fe1adec


続いてファームエリアに進むが、続く

  • 初代御三家ポケモン

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