シルクロードのロマンと現実　Vol.1　旅の準備＆西安到着編

2025/09/03 - 2025/09/04

1980年にNHK のドキュメンタリー番組「シルクロード」が初めて放送され、以降「シルクロードブーム」が起こりました。テレビ番組を見た記憶はないけど、「なら・シルクロード博」が開催されていたのは覚えているし、小学校の行事で喜多郎の音楽が使われていたような気もする。平山郁夫の描いた幻想的なシルクロードの絵も好きだった・・・てな感じで、シルクロードには長年薄らぼんやりした憧れのようなものを抱いておりました。

・・・というわけで、西安からウルムチまで、シルクロードの世界を旅するお一人様限定ツアーに参加しました('ω')ノ　この旅行記は旅の準備と真夜中に西安のホテルに到着したところまでの様子です。

＜旅程＞
9/3　関西空港～上海で乗り継いで西安へ　（西安泊）
9/4　兵馬俑坑博物館、大雁塔、青竜寺　　（西安泊）
9/5　西の城門見学後、国内線で敦煌へ
　　 鳴沙山と月牙泉　　　　　　　　　　（敦煌泊）
9/6　莫高窟、玉門関、漢長城　　　　　 （敦煌泊）
9/7　雷音寺見学後、新疆高速鉄道でトルファンへ　（トルファン泊）
9/8　火焔山、高昌故城、カレーズ見学
　　 グランドバザール　　　　　　　　　（ウルムチ泊）
9/9　紅山公園、新疆ウイグル自治区博物館
　　 国内線で上海へ　　　　　　　　　　（上海泊）
9/10　上海～関空

エリア 西安(中国)

• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: 中国東方航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

＜シルクロード気分を盛り上げる＞
1979～81年に「NHK特集シルク ロード」取材班団長を務めた中村氏の著作「シルクロード流沙に消えた西域三十六か国」を読みました。

＜旅行時期の選定＞
これは、2025年7月28日の各地（西安、敦煌、烏魯木斉、吐魯番）の気温です。18時半（中国との時差は1時間）でこれはキツすぎでしょ、ってことで、気温が下がる9月に行くことにしました。

＜井上靖の「西域もの」を読む＞
映画にもなった『敦煌』、ロマンを感じる『楼蘭』などを読みました。旅行前、新疆ウイグル自治区博物館のミイラ館が工事に入り、「楼蘭の美女」が見学できないと旅行会社からお知らせがあり、その時は「ふーん、ミイラは別にどうでもいいか」なんて思っていたのですが、本を読んで「これは絶対見なあかんやつやんかΣ(･ω･ﾉ)ﾉ！」と気づいたという。見学できたかどうかは、ウルムチ編で書きますねー。

関係ないけど、文庫の『楼蘭』に入っていた短編『補陀落渡海記』がめちゃくちゃ印象に残りました。心理描写がリアルですごい。周囲の人間の圧が～(>_<)

＜最近の中国事情＞
前回（2019年）中国に行ったときと大きく変わったのは、いつの間にか旅行者もQRコード決済ができるようになっていたこと！ということで、アリペイをDLしていきました。パスポートとクレカを登録します。やり方はネットで紹介されていたのを参考に。

百度地図も久々に復活させました。中国では規制によりLINE、インスタなどが使えず、Google Mapも不正確なので、中国の地図アプリがあった方が便利。前回はVPN付きWiFiルーターをレンタルしたけど、今回はahamoなので、ストレスフリーでLINEやfacebookなどが使えました♪ahamoは日本の通信会社を経由してインターネットにアクセスするので、中国の規制に引っかからないんですよー＼(^o^)／

あと、出発前に添乗員さんに教えてもらって知ったのは、今年の６月２８日から「3C認証」ロゴがない又は鮮明でないモバイルバッテリー、さらにはリコール対象となった型番のモバイルバッテリーは中国国内線の機内に持ち込めなくなったということ。国際線は可能なんだけど、今回の旅では国内線にも乗るので、モバイルバッテリーは持っていきませんでした。ちなみに、3C（CCC）とは、中国の強制製品認証（China Compulsory Certification）を指し、日本におけるPSEマークに相当するものです。

＜前日＞
関空特急「はるか」の特急券をＷＥＳＴＥＲポイント特典チケットレスで予約。７６０Ｐ使用で全額まかなえるのは良い♪（乗車券はICOCAで）

＜１日目＞
はい、ということで出発の日となり、関空にやってきました。万博のアピール、地味ですね。団体受付カウンターで説明を受けて荷物タグなどをもらい、チェックインしに行きます。飛行機は前回行った時と同じ、中国東方航空。お客の８割以上は中国人という印象でした。列に日本人のおじさんが２人並んでいて、係員がカウンターへ案内するのに「おひとりですか？」とそれぞれに声をかけていたのに、pacorinの番になるとなぜか中国語に切り替わるという・・・ よく同胞に間違われるんですね～( *´艸｀) 荷物は西安までスルーでした。

関西国際空港 空港

中国東方航空はＪＡＬのマイルがたまるのでチェックイン時に申告しましょう。日本発着の時は覚えているけど、中国の国内線だと忘れてしまうので、事後登録申請をしました　・・・　西安→敦煌便は積算されたけど、烏魯木斉→上海便はエラーになったので、再度申請中。なんでダメだったのかなぁ・・・？

関空ってリノベーションして、手荷物検査や出国手続きはスムーズになったけど、お店のレイアウトとか動線が出発ゲートによっては、かなりイマイチだなぁ～って思ってしまいます。天井が低いのも圧迫感があって、テンション上がらないんだよね。

14:20 KIX MU516 17:00 PVG　（予定では）

まずは上海へ飛びます。大阪から西安への直行便は春秋航空と海南航空の２社しかなく、曜日限定の運航のようです。

どうでもいいけど、関空のありとあらゆるところにTrip.comの広告が蔓延ってました。

搭乗開始を待っていると、ディレイの放送が入りました。それを聞いた途端、めちゃ遠く離れたファミマまで買い物に行きました( *´艸｀)

ようやく飛行機に乗り込みました。意外に、と言ったら失礼だけど、新しい機体で機内誌も月が替わったばかりできれい、中国のだけど新聞もあるし、けっこうええやーん♪と思いつつ、ウトウトしました。食事のサービスが始まりそうな気配で目を開けると・・・

ちょっと～！！Σ(･ω･ﾉ)ﾉ！・・・不気味なハリネズミがいるやーん！！ヽ(`Д´)ﾉﾌ　
以前、ＳＮＳで機内の迷惑客ということで、ロングヘアをわざと画面にたらしている写真を見たことがあるので、それなのか？と思ったのですが、様子を見ているとわざとではなく、あまりにも剛毛で直毛な髪を変に高い位置でポニーテールにしているから、自然にぴょこん！と飛び出てしまっている状態でした。だけど、画面にかかっているのは気持ち悪いので、ＣＡが来たら言ってもらおうと思ってるうちに食事の時間になり、姿勢が変わってもうハリネズミは出現しなくなりましたとさ。ふぅ、やれやれだわ～　┐(´д｀)┌ﾔﾚﾔﾚ

「シーフード」一択の機内食はこちら。左の空のトレイは何のためについているのか謎でしたが、エビ炒飯は普通に美味しかったし、フルーツも甘くて大変美味しくいただきました(*^-^*)

１時間以上遅れて飛んだ割に、上海到着時間はそんなに遅れていなかったような？次のフライトへの乗り継ぎ時間が異様に長かったので、逆に遅れてくれた方が暇を持て余さずに良かった感じでした。

あら、中国東方航空でもこんなのあるのね！「アナと雪の女王2・コラボレーションジェット」特別塗装機です☆

入国審査をすませて国内線ターミナルへ移動。

上海浦東国際空港 (PVG) 空港

夕食は各自空港で済ませることになっていたので、ツアーメイトの方と一緒に何か軽く食べましょう♪となり、クリスタルジェイド(翡翠拉麺小籠包）でシェアすることにしました。注文したのは・・・
　招牌牛肉拉麺（五香）　６２元　あっさりやさしいお味の牛肉麺
　上海小籠包　　　　　　２８元　まあ普通だったかな
　清炒青菜　　　　　　　３６元　あっさり塩炒め

クレジットカード払いで合計2,729円（1元＝約21.66円)でした。今回両替はせず。前回の残りの数十元とこの食事でもらった63元で現金は十分、あとはクレカとアリペイもあるので、両替の必要はありません。

このエリアには、T9 teaというやたら高級そうな紅茶のお店があり、「ふーん」と思ってチラ見しただけだったんだけど、後でチェックしたら上海発のお洒落ティーブランドだった！この後は田舎エリアにしか行かず、帰りの国際線ターミナルでは見かけなかったので、ここで買っておけば良かったと大後悔したのでした(>_<)

T9 tea
https://www.t9tea.com/en/

＜いつの間にか２日目＞
21:30 PVG MU9801 00:10 XIY　（機内食なし）

直行便だと大阪から４時間程度で来られる西安、一体何時間かけてやってきたのでしょうか。日付が変わっているのですが・・・"(-""-)"　フライトスケジュールは最終日程が出るまで気にしてなかったのですが、まさかこんなに遅い到着になるとは思っていなかったのでびっくりですよ～

しかし、今年の2月にオープンした第5ターミナルはめちゃんこキレイで、唐代の建築様式を模したエリア（写真奥）なんかもあり、素通りするのがもったいない感じの空港でした。

西安咸陽国際空港 (XIY) 空港

観光バスに乗り込み、ホテルに向かいます。京都より涼しい＼(^o^)／

ホテル到着は１時を過ぎています。（これは翌日撮影）

西安喜来登大酒店＝シェラトンです。

シェラトン シーアン ホテル ホテル

パスポートを預けて部屋割りを待っている間に撮影。周辺観光スポットの案内です。最近はもう何でもQRコードですね。しおりにもなるし、明日行く兵馬俑と大雁塔をもらっておきました。

やっとこさ部屋に入れた～（２時前！）それでもこんな写真を撮ってしまうのは、４トラベラーの習性？( *´艸｀) キングサイズのベッドです☆

手早く撮影ε≡≡ﾍ( ´Д`)ﾉ

ゴミの分別例がイマイチわかりづらく、適当に入れてました。

中国では水道水がそのまま飲めないので、どこのホテルでもお水が付いてました。主に歯磨き用に使いました。

あまり冷えなかった冷蔵庫。

ここのスリッパが一番良かった。フカフカで気に入ったので、使ってない方をお持ち帰りしました( *´艸｀)

SDGｓって何？って感じで、どこのホテルでもアメニティがそろっていました。歯ブラシとか、ちゃんとしたやつで逆に１回で捨てる方がもったないレベルのところもありましたよ。

バスタブはすごく浅かったのでお湯はためず。手早くシャワーを浴びておやすみなさい。

おはようございます。４時間ほど寝たでしょうか。何やら軍隊っぽいラッパとシュプレヒコールチックな声が聞こえてきます。→　後でガイドさんに聞いたら、近くに中國人民解放軍空軍西安飛行學院があり、空軍のエリートを養成しているとか、アフリカからの留学生もいるとか何とか言ってました。

ホテルの横は廃墟だったの？？

お部屋からの眺め。この辺りは住宅地で、観光エリアからは少し離れています。マンションだらけですね。

朝食レストランへ。

シェラトンなだけあって、洋食メニューもありそうでしたが、中国に来たからには中華一択で。中華粥が大好きなんですよね～♪

具材を選べるヌードルバー。

水餃子を注文。

美味しくいただきました(*^-^*)

さて、これから観光スタートです。まずはこの人たちを見に行きますよ('ω')ノ

・・・兵馬俑編へ続く。

この旅行記へのコメント （2）

• Siniさん 2025/10/18 05:04:47

  モバイルバッテリー没収はそう言うわけでしたか、、

  pacorin さま
  
  いつも楽しく旅行記拝見しています。
  
  前回、張家界からの国内移動で、私の新品のモバイルバッテリーが没収された理由が判明しました！その「3C認定」に引っかかってしまったんですね。国内線だけなら、今月末に行く九寨溝は直行便なので大丈夫ですよね。
  
  さてさて、関空から西安までが上海経由だと乗り換え等大変そうでビックリです。成田から直行便で行くと本当に楽でした。しかし、ホテル到着は午前様なのは同じですね笑笑。続きを楽しみにしています！
  
  Sini

  pacorinさん からの返信 2025/10/25 01:30:08

  Re: モバイルバッテリー没収はそう言うわけでしたか、、

  Siniさん、こんばんは
  
  Siniさんは2月に西安に行かれたのですね。ホテルが同じ（笑）
  翌日の朝食時に東京発の阪急のツアーの方と会い、直行便の話を聞いてうらやましく思っていましたよ。
  
  で、モバイルバッテリー。新品が没収されてしまったのはショックすぎますね(>_<) 最近発火事故が増えているので、新しいルールができたようです。直行便なら問題ないと思います。え？また中国に行かれるのですね？ビザ免除のうちに・・・を実行されていて、すごい！わたしも兵馬俑はコロナでキャンセルしたので、ビザ免除になるのを待ってようやく行けた感じでした。
  
  Siniさんの中国旅行記にもお邪魔しますね。コメントありがとうございました('ω')ノ
  
  pacorin