2025/04/19 - 2025/04/19
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azusa55さん
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前回掲載した良参寺山門から右に進み、三叉路を右に進み目の前の山中に向かいます。
次の目的地四十九番札所の吉祥寺までは、山中にある溜池沿いに作られた古道を進みます。
普通に国道沿いを冨具崎に歩けば距離にして約2㌔、30分程の道のりです。
- 旅行の満足度
- 2.5
- 観光
- 2.5
- 交通
- 2.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
-
前回掲載した良参寺山門から右に進み、三叉路を右に進み目の前の山中に向かいます。
次の目的地四十九番札所の吉祥寺までは、山中にある溜池沿いに作られた古道を進みます。
普通に国道沿いを冨具崎に歩けば距離にして約2㌔、30分程の道のりです。
小野浦や冨具崎は馴染みのある土地柄ですが、一歩中に入ればこんな古道があったのかと思い知らされる。
この道は峠を越えて山間にある溜池沿いに冨具崎に通じており、車は勿論、こうしたイベントの際はペースの違う参加者を抜く事すらできない細い道が続いています。
道の脇には写真のような丁石もあり、古くは小野浦と冨具崎を結ぶ主要な道だったことがわかります。
今では巡礼者以外は通らない道と見えて、一部荒れた部分もあります。
音もなく突然足元を通り過ぎる蛇が大嫌いな自分、行列をなして歩いているので一安心。
これが一人なら好んで歩かないだろう。
峠を越えると幾つかの溜池があり、北垂れの山の斜面に休耕田が見られます。
以前はこうした僅かな土地すら田畑として開墾し、それを潤すため溜池が作られる。
定年後小さな家庭菜園で野菜を作るようになって、土の有難さと手入れの大切さがわかるようになる。
一度荒れてしまうとPCや電化製品のようにリセットしてすぐには戻らない
米不足の昨今、こうした光景を見ると考えさせられるものがある。 -
一山超えて野間の集落へ、野間海岸に注ぐ冨具埼川が作ったであろう扇状地に吉祥寺は鎮座地します。
社頭に「新四国第四十九番、福住毘沙門天王 霊場」と刻まれた石柱があり、そこから先の山門に参道が伸びています。 -
参道から伽藍全景。
左手には方形屋根の大師堂、そして毘沙門堂、本堂が主な建物として並ぶ。
薬医門の左に吉祥寺沿革が立てられています。 -
沿革の内容は以下。
「曹洞宗護国山吉祥寺 沿革
創立慶長十年。
開基関嶺玄通首座。
本尊釈迦如来。
別堂に秘仏毘沙門天王。
知多四国第四十九番札所弘法大師。
往古源平合戦の落人が、当時部落の屋敷という所に、毘沙門天王を、背負って隠れ住んでいたという。
落人の姓を七名字という。
中村、片岡、千賀、榊原、奥村、森岡、森田その子孫が、今も受け継がれている。
ある信者により、七武士をまつるために、毘沙門天王の命により、諸願成就塔が建立された。
その塔をさすって拝めば、ご利益があるという。」
尾張徇行記 第6巻(海西郡・知多郡之部)の吉祥寺では以下のように記されていました。
「吉祥寺、府志曰、在細目村、号護国山、曹洞宗、属中郷村勢雲寺、
〇寺内有昆沙門像与広目昆沙門同作、然後人彫刻也、里老有説、附会不足信也、
〇寺内年貢地卜覚書ニアリ
〇当寺書上ニ境内七畝十二歩年貢地、此寺草創ノ由来ハ不知」とあった。
尾張徇行記には「二体の像は同一作者とみられるが不明、草創の由来不明」とあるが、ここでは沿革の内容を尊重しよう。 -
切妻瓦葺の薬医門の正面に本堂の山号額が見えている。
-
山号は「護国山」
-
堂内。
本尊は釈迦如来。 -
夢違観音。
法隆寺の尊像を復刻した像で、悪夢を見ても、良い夢に変えてくれる観音様という。 -
本堂右の成就塔から本堂、毘沙門堂、太子堂の眺め。
成就塔は、毘沙門天のお告げから立てられ、病や願い事のある方はこの塔をさすってお願いする。 -
本堂の隣りの毘沙門堂、昭和に入り再建され、扁額は毘沙門天王。
-
本尊は秘仏毘沙門天王。
-
大師堂。
こちらも昭和に入って再建されたもので、方形瓦葺の堂。 -
宝形屋根の頂点には宝珠の露盤。
拝所側の屋根に唐破風向拝が付けられています。 -
大師堂の格子天井には地蔵や草花の天井絵が描かれています。
-
四十九番太子堂内部。
大師像の他に観音様らしき像が数体安置されている。 -
なにごとも きちじょうなれと いのるみは やがてさちよき いんえんぞこん
四十九番札所 護国山 吉祥寺
宗派 / 曹洞宗
開基 / 関嶺玄通首座
開創 / 慶長10年(1605年)
本尊 / 釈迦如来
所在地 / 知多郡美浜町野間桑名前24
参拝日 / 2025/04/19
良参寺から吉祥寺徒歩ルート / 北へ約2㌔、約20分 -
五十六番札所 祥雲山 瑞境寺。
四十九番札所吉祥寺から北へ徒歩20分ほど、五十六番札所瑞境寺は、西に広がる水田の中の、小高い岡の上に鎮座します。
訪れた時は、田植えを前にして、前準備の農作業に精を出す人の姿があちらこちらで見受けられました。 -
祥雲山瑞境寺門前。
右に「祥雲山 瑞境寺」の寺号標、左に「新四国五拾六番札所」の石標が立てられています。
本堂はここから右手に進むと南向きに山門を構えています。
参道左の小高い岡には稲荷社が祀られています。 -
祥雲山 瑞境寺 沿革。
「文禄元年(1592)、真受珠公首座が開基となって創建され、延宝二年(1674)に蘭峰盛曇和尚が法地開山となりました。
現在の伽藍は、宝暦7年(1757)に、七世雷渕黙要和尚が建立しました。
その後、天宝4年(1833)には諸堂が完備して現在に至っています。
本尊の白衣観世音菩薩は、息災除病・諸願成就の菩薩として信仰され、脇侍には不動明王と毘沙門天が祀られています。
境内には、弘法大師を中心として、葬師如来・十王などを祀る合祀堂と、片岡聖観師作の聖観音像があります。」
【尾張徇行記(1976版)】第6巻(海西郡・知多郡之部)には以下の記述が見られました。
「瑞境寺、府志曰、在柿並村、号祥雲山、曹洞宗、属中郷村勢雲寺
〇覚書二寺内九献歩備前検除
〇当寺書上二寺内一反四献二十歩御除地
此寺草創ノ年紀ハ不知、今ハ本寺性海寺ト号ス」
【張州府志(1914版)】巻第27知多郡の瑞境寺は以下内容です。
「瑞境寺、在柿並村、號祥雲山、曹洞宗、属中郷村勢雲寺」とありました。
【尾張志 知多郡(1893)】には「柿並村にあり、祥雲山といひて中之郷村性海寺の末寺なり」
府志の「本寺性海寺ト号ス」や尾張志の「性海寺の末寺」はどちらも符合します。
しかし、一部web情報に「誓海寺に属す」とする記事もあり、腑に落ちない部分が残ります。
因みに、性海寺は内海鍋山に鎮座し、誓海寺は美浜町に鎮座します。
本記事は写真の沿革並びに記録を尊重します。 -
山門は妻切瓦葺の薬医門で、軒先には跳ね獅子が飾られています。
右脇の小社は社名札もなく詳細が分からなかった。 -
伽藍は門の正面の本堂、右手の庫裏、左手の太子堂主な伽藍。
本堂は木造の入母屋瓦葺の平入で、二間ほどの大きな向拝を持っています。 -
本堂内陣の眺め、本尊は縁起にあるように頭から白衣を被った姿の白衣観世音菩薩。
美浜町文化財一覧から白衣観世音菩薩を探して見たが登録はなかった。 -
境内左の太子堂。
本堂や太子堂は白漆喰も鮮やかで、比較的最近修復の手が入れられたようです。
以前、知多四国を回った時に感じたことは、同じ札所でありながら、檀家の減少に伴い修復に手の回らない寺院も見られました。
こうした札所が未来永劫存続していけるのか、疑問を感じたのを覚えています。 -
太子堂。
堂内には中央の大師像の他に左右に二体の像の姿があります。 -
参道左側の鎮守社。
境内の一本の藤の木は幹も太く、大きく枝を張っており、花の時期には紫の花で染まるのでは。 -
参道脇の石段から境内に通じており、一対の狛狐の先にふたつの覆屋と右手に小社が祀られています。
-
中央の覆屋には白い狐が複数安置され、中には三つの社が祀られています、何れも稲荷社のようです。
左の覆屋の下に祀られる三社と右手の板宮造りの一社、何れも社名札はなく詳細は分かりません。 -
五十六番札所 祥雲山 瑞境寺
宗派 / 曹洞宗
創建 / 文禄元年(1592)
開基 / 真受珠公首座
開山 / 蘭峰盛曇和尚
本尊 / 白衣観世音菩薩
境内社 / 稲荷社
所在地 / 知多郡美浜町野間松下85
参拝日 / 2025/04/19
吉祥寺から瑞境寺徒歩ルート / 北へ約1.4㌔、約20分
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