2025/03/22 - 2025/03/22
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2024年1月1日に発生した能登半島地震から1年と2ヶ月余り経過しました。
大地震発生から暫くの間は恐るべき自然の猛威の爪痕と甚大な物的被害、そして悲しくも痛ましい情報が連日報道されていました。
そして同年9月には被災地にさらに追い討ちをかける様に、集中豪雨の被害…(ノД`)
自然災害は非情ですが、それでも復旧・復興に向けて現地では少しづつ前進を続けられています。
県都金沢に近い中能登地域の一部の観光施設が営業を再開されていることを確認し、3月下旬の週末に2泊3日のスケジュールで石川県七尾市と金沢市を一人旅で行って来ました。
本編は3日目の金沢市の旅行記(その1)です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
この前編は『2025年3月春の週末二泊一人旅~石川県七尾・金沢⑤:ドーミーイン金沢~』です。
https://4travel.jp/travelogue/11972202
前回の旅行記の投稿からやや日にちが経ちましたが、ぼちぼち投稿を再開します。
旅の3日目、3月22日(土)は、朝8時過ぎに宿泊先のホテルをチェックアウトして、金沢駅兼六園口(東口)側にある金沢駅バスターミナルに行きました。
旅の最終日の当日は路線バスを利用して金沢市内を観光しましたが、最初にバスチケット売り場で『金沢市内1日フリー乗車券』大人800円(画像右上)を買い求めました。
このチケットで金沢市内を運行する北陸鉄道線と北陸鉄道バス・JR西日本バスに乗車できます。
金沢市内の路線バスは地帯制運賃で大人210円からですので、4回以上乗車すればお得ですよ。金沢駅バスターミナル 乗り物
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金沢市街地の観光には北陸鉄道バスが運行する『城下まち金沢周遊』バスが便利です。
毎日8時30分頃から18時頃まで、15分間隔でループ運行しています。
8時30分前の乗り場には始発便に乗車する観光客の方達の行列が出来ていました。金沢駅バスターミナル 乗り物
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ターミナル8時35分発の『RL0系統 周遊バス右回り』便に乗車しました。
小橋町(こばしまち)バス停に到着し、ここで下車。
雨天の多い北陸金沢ですが、旅の最終日も晴天に恵まれてよかったです。 -
住宅街の中を歩いて、最初の目的地『あめの俵屋』さん本店の前に来ました。
1830(天保元)年創業の金沢で最古の飴屋です。俵屋 本店 グルメ・レストラン
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イチオシ
本店の建物も歴史が古く趣きがあり、金沢市の指定保存建造物となっています。
朝9時の開店を前に、店員さんが店先の清掃をされていました。俵屋 本店 グルメ・レストラン
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俵屋さんは店舗の撮影だけにして、次の目的地に向かうことにしました。
小橋町バス停から周遊バス右回り便に乗車。 -
次の目的地の最寄り、橋場町(はしばちょう)バス停で降りました。
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バス停から目的地に向かう『観音町(かんのんまち)』の通りを歩きました。
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観音町は城下町金沢の旧町人町で、通りの両脇には画像右下の江戸末期創業、築120年以上の『経田屋米穀店』さんをはじめ、歴史を感じる趣きのある建物が建ち並んでいます。
経田屋米穀店 名所・史跡
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イチオシ
暫く歩いて次の目的地『ひがし茶屋街』に着きました。
ひがし茶屋街 名所・史跡
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金沢の特産品『金箔』を使った工芸品を販売する『箔一』さんの角から延びる路地も魅力的ですが…
箔一 (東山店) 専門店
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まずは茶屋街のメインストリート『二番丁』を歩いてみました。
朝9時台で通りを歩く観光客も少なく、撮影しやすかったです。ひがし茶屋街 名所・史跡
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ひがし茶屋街は江戸後期の1820(文政3)年に加賀藩公認の下で創設された伝統的な歓楽街です。
現在も江戸期から明治期にかけて建てられた茶屋建築の建物が建ち並んでいます。
街全体が国の重要伝統的建造物群保存地区『重伝建』に指定されていますが、料亭だけでなく旅館や土産物店、カフェやギャラリーに転用されて営業を続けられています。ひがし茶屋街 名所・史跡
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現在は旅館として営業されている『陽月』さん。
ひがし茶屋街 名所・史跡
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2階の提灯立てが特徴的な元料亭『志摩』
志摩 名所・史跡
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志摩は茶屋街が創設された1820年に建てられた、現存する茶屋街最古級の建造物です。
国の重要文化財に指定されています。志摩 名所・史跡
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周辺の建物も落ち着いた雰囲気で風情があります。
藤乃弥 グルメ・レストラン
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イチオシ
江戸末期に建てられ金沢市指定保存建造物となっている『懐華樓』さんは、現在和風カフェとして営業されています。
軒先にインバウンド向けの金沢芸者のイベントのポスターが掲示されていました。
建物の保存だけでなく、伝統文化・芸能の継承も大事ですね。懐華樓 名所・史跡
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あまり日本に詳しくないインバウンドや、京都を訪れたことのない方をいきなりここに連れて来て、『ここは京都の祇園だ』と言うとそれを信じて疑わないのでは、と思います。
ひがし茶屋街 名所・史跡
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古い建物は外観をそのままにされている所も多いですが、中には創建当時の『紅殻(ベンガラ)』塗りで外装を改修されている建物もあります。
藤とし グルメ・レストラン
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メインストリートの突き当たりまでやって来ました。
加賀麩のお店『不室(ふむろ)屋』さんがあります。加賀麩不室屋 東山店 専門店
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振り返って二番丁の石畳の通りを撮影し…
ひがし茶屋街 名所・史跡
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周辺の通りをぶらぶらと歩きました。
ひがし茶屋街 名所・史跡
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ひがし茶屋街の東端にある天神様を祀る『菅原神社』は、茶屋街創設時の1820年に創建。
茶屋街と金沢芸者の守り神だそうです。東山菅原神社社務所 寺・神社・教会
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狭い通りを挟んで菅原神社の隣にある『宇多須神社』
宇多須神社 寺・神社・教会
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宇多須神社の前身は加賀藩祖、前田利家を祀る『卯辰(うたつ)八幡宮』でした。
金沢城から見て北東の鬼門の方角に当たり、城と城下町の守護神として創建されたそうです。
ここから東側は『卯辰山』、仏寺が建ち並ぶ寺町です。宇多須神社 寺・神社・教会
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紅殻塗りの町家が建ち並ぶ『三番丁』の狭い通りを歩くと…
金澤ぷりん本舗 グルメ・レストラン
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金沢を代表する和菓子店『森八』さんのお店がありました。
森八さんは江戸前期の1625(寛永2)年創業、元加賀藩御用達の老舗です。森八 ひがし三番丁店 グルメ・レストラン
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森八さんのお店の近くに『お茶屋美術館』があります。
金沢ひがし茶屋街 お茶屋美術館 美術館・博物館
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紅殻で塗装された跡がまだ残っていますが、ここも茶屋街創設時に建てられた現存する最古級の建物で、金沢市の文化財に指定されています。
現在はかつて芸者衆が使用した華麗な道具、調度品を展示する美術館として使用されています。金沢ひがし茶屋街 お茶屋美術館 美術館・博物館
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美術館の開館時間は毎週木曜日の定休日を除く9時30分から16時までで、入口はこの時まだ閉まっていました。
金沢ひがし茶屋街 お茶屋美術館 美術館・博物館
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茶屋街の入口付近に戻って来ました。
ひがし茶屋街 名所・史跡
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イチオシ
到着時に気になっていた、箔一さんの横の路地を歩いてみました。
ひがし茶屋街 名所・史跡
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風情のある落ち着いた佇まいでしたね。
ひがし茶屋街 名所・史跡
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ひがし茶屋街を後にして、この近くにある『もう一つの』茶屋街に向かいました。
バス道に行く途中に真宗大谷派の寺院『円長寺』がありました。
加賀藩主3代目の当主が鷹狩りの途中で休憩所と使われていたそうです。円長寺 寺・神社・教会
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周遊バスや一般路線バスが通る国道359号線に出ました。
橋場町バス停の周辺にもかつて酒屋として営業されていた『旧森田商店』や現役の『綿谷小作薬局』さん等、登録有形文化財に指定されていそうな建物が残っています。 -
ひがし茶屋街の近くを流れる浅野川に架かる『浅野川大橋』を渡りました。
国の登録有形文化財に指定されているこの橋の向こうに次の目的地があります。浅野川大橋 名所・史跡
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橋の上から『主計町(かずえまち)茶屋街』全体が見えました。
浅野川 自然・景勝地
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主計町茶屋街にやって来ました。
明治期に浅野川左岸に新設、造成された茶屋街です。主計町茶屋街 名所・史跡
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イチオシ
規模はひがし茶屋街よりもこじんまりとしていますが、川の畔の茶屋街として風情が感じられます。
京都は京都、金沢は金沢でそれぞれの良さがありますが、ついついイメージを重ねて見てしまいますね。主計町茶屋街 名所・史跡
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浅野川に沿った石畳の通りに建ち並ぶ、『虫籠窓(むしこまど)』を設えた趣きのある茶屋建築の建物群。
画像左側の建物は1913(大正2)年に竣工した『土家(つちや)』さんです。
金沢市の文化財に指定されていますが、現在はカフェとして営業しています。土家 グルメ・レストラン
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画像右下の3階建の『木津屋旅館』さんは1936(昭和11)年に芸者の置屋として創業、7年後の1943(昭和18)年に旅館に転業しました。
2021年に外観はそのままに館内をリニューアルしてオープンしたそうです。木津屋旅館 宿・ホテル
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川端の通りだけでなく、路地裏も歩いてみました。
浅の川 宿・ホテル
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路地裏もいい雰囲気ですね。
主計町の町名は江戸時代、ここにあった加賀藩の重臣『富田主計』の屋敷に由来するそうですが、昭和期の町名再編で一度消滅したものを1999年に地元の要望で復活したそうです。
この界隈は明治後期から昭和前期にかけて活躍した金沢出身の文豪『泉鏡花』と、作家『五木寛之』氏ゆかりの地です。
この近隣にミュージアム『泉鏡花記念館』があります。主計町茶屋街 名所・史跡
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路地に面して不動明王をお祀りする『源法院』(画像左下)があります。
古い街の路地裏には表通りとは違った趣きの佇まいがありますね。
本編旅行記を最後までご覧いただき、ありがとうございます。
この続きは『2025年3月春の週末二泊一人旅~石川県七尾・金沢⑦:金沢城公園・兼六園~』となります。
https://4travel.jp/travelogue/11978499主計町茶屋街 名所・史跡
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2025年3月春の週末二泊一人旅〜石川県七尾・金沢〜
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