春咲KOBEに vol.1 　網干の酒蔵の試飲会と元町の老舗洋食店で四代目のビフカツ

2025/02/22 - 2025/02/25

昨年もお邪魔した網干の酒蔵本田商店の試飲会に欠員が出たので来ないか？とのお誘い。

別口から淡路島の温泉に一泊旅行に行くが行かないか？
とのお誘い。

遠いのですべて一旦お断りしたものの、神戸で別件の用事もあり急遽出かけることに。旅の楽しさは計画を立てることもその一つかと思いますが、
今回はすべて向こう合わせ。指定された場所に指定された時間に出向いてついていくだけの旅。
おかげで、普段はまず足を踏み入れない店や場所に行くことが出来てそれはそれで刺激的でありました。

春らしい気候を楽しもうと出向いたものの、強烈な寒波に襲われ、震えながらの神戸・淡路島の旅となりました。
暖かいと思っていた淡路島の雪はホント想定外。

とはいえ、美味いモノには恵まれた3泊4日。
贅肉というお土産をたっぷりと持ち帰りました。

春咲KOBEに vol.1 は、その初日の様子です。

エリア 神戸(兵庫)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 徒歩

旅のスタートはいつものように新横浜

2月の横浜は春節のオブジェがあちらこちらに。

君は麒麟か？

新横浜駅 駅

3連休初日の新幹線は当然ながら満席。

新横浜の麒麟のオブジェからイメージしたのはビール。

すまん、ビールは麒麟ではなくサッポロ派だ。

朝ビールを飲みながらタブレットで映画を見ていたらあっという間に新神戸。

途中、関ヶ原あたりは雪で真っ白でありました。
降り立った新神戸は、この冬最後の寒波到来で冷蔵庫の中のよう。

新神戸駅 駅

日本酒の試飲前に何かお腹に入れておきたい。
しかし、寒い。

三ノ宮に移動して、時間もないので駅前の松屋という牛丼店の名前のような立ち食い蕎麦屋に飛び込む。

寒かったので温かい蕎麦が体に染み渡る。
汁が透明であることに関西を感じる。

ぼっかけそばという神戸らしい蕎麦にすればよかったな。

関東で食べることが出来る駅蕎麦や立ち食い蕎麦の汁の色は概ねこんな色。

汁の色が薄い関西が黒い丼を使い、汁の色が濃い関東が白い器を使うのはどういう理由があるのだろう？

この旅行記とは関係ないが、写真は神戸から戻って横浜で見つけたアジフライ蕎麦という変わり種。

急いでホームに向かうと山科(京都)での信号機故障か何かで40分遅れと。

得てしてこういうもんだ。
何はともあれ、無事網干の本田商店に到着。

https://www.taturiki.com/

本田商店 専門店

この日集まったのは総勢40人。

こちらの試飲会に訪れるのは二度目。
なかなかのプラチナチケットらしく、二回ともたまたま欠員が出てお誘いいただいた。

一応最初はちゃんと試飲をするのだが、やがて宴会状態に・・・

酒の肴は持ち込みである。

兵庫で酒と言えば灘。

この本田商店さんの歴史はそれほど古くなく、造った酒が全く売れない時代が長く続いたそうな。

桶ごと灘の大手酒造メーカーに売る時代が続いたらしい。桶買いという、賛否分かれる商慣習だ。
その一つが大関という名前で売られていた酒だという。

兵庫には良い酒米(山田錦)があるので、より美味い酒を、と吟醸酒を初めて世に出したのはこちらであるらしい。

因みに日本酒は大きく分けて下記3つ

純米酒：米だけで造られたお酒
吟醸酒：精米歩合60%以下の米と醸造アルコールで造ったお酒
本醸造酒：精米歩合70%以下の米と醸造アルコールで造ったお酒

その昔は、「特級」「一級」「二級」と区分けされていた。

原材料費や手間を考えると日本酒の価格ってお安いと思う。

ブドウの外側を削って造ったワインなんて聞いたことないしね。
ただまあ、米だけで造られた酒じゃない酒の方が高価というのもなんだかねえ。

昨年は試飲できなかったジンも参加費が値上がりした今年は試飲OK。

もちろん、頂きました。

この試飲会、2025年の参加費は1500円。2024年の前回は1000円だった。
その前は500円であったらしい。
お土産に売価850円の酒粕がもらえるし、店で飲んだらいくらするんだろう？という大吟醸も飲めるので、お得っちゃあ、お得。

ただまあ、この酒粕が重いんだ。

酒粕ってあまり好きじゃなかったが美味い酒の酒粕はやはり美味。

先日訪れた湘南に唯一残る酒蔵であるお洒落な熊澤酒造とは異なり、本田商店さんはは何と言うか朴訥。

但し、造っている酒は正しく美味い。

鎌倉・湘南日帰り旅～稲村ケ崎温泉と腰越のアジフライと熊澤酒造と大船のジンギスカン。ご学友と行く大人の遠足。
https://4travel.jp/travelogue/11960286

試飲会と言う名の昼宴会を終えて、ほろ酔いで元町に戻る。

神戸っ子の同行者が豚饅を買いに行くというのでついていく。
四興楼という店の豚饅が美味しいらしい。
今度買ってみよ。

四興樓 グルメ・レストラン

東京には、５５１蓬莱の創業者の孫が初めた東京豚饅というものがあると言うと、是非食べてみたいと。

来年の試飲会、お誘いいただいたら東京豚饅を神戸に上陸させることに致しましょう。

南京町広場 公園・植物園

酔いを醒まして向かうは元町の伊藤グリル

https://itogrill.com/

南京町 名所・史跡

この日はハイソな方々の御集りの末席に参列させていただいた。

ここ伊藤グリルは、神戸ではちょっと知られた老舗洋食店。
現在のシェフは四代目。

五代目は現在フランスで修行中らしい。

伊藤グリル グルメ・レストラン

アミューズ

カニとホタテのサラダ仕立て

この日のスープは聖護院カブ

本日は、常連である神戸の山手のお大臣とご一緒。

おかげで凄くお高そうなワインが出てきた。2016年ということは9歳ですか。
美味かったなあ、これ。

ごっつあんでした！また飲ませてね。

皆さん、それぞれステーキやテールシチュー、タンシチューなどをオーダー。

当方はビフカツをチョイス。

今まで食べたビフカツの中では、ここ伊藤グリルのビフカツが今もNO.1。
何度か口にしてきたが、その中でもこの日のものがベストだった。

一度ビフカツサンドとして食べてみたい。

お連れさんＡが頼んだテールシチュー。

伊藤グリルのシチューは、一般的に知られているものとは異なり、いうなればソースをまとった肉塊である。

初代は船のコックであったと聞いているので、横須賀海軍カレーと同様に揺れてもこぼれないようにと言う仕様なのかもしれない。

初めて訪れる方はビーフシチューを是非に。
尚、昼、夜共に予約必須。ドレスコードは気にしなくて良いがそれなりで。

もっと手軽にと言う場合は、階下のアシェットという姉妹店へどうぞ。
残念ながら、こちらには未訪。

宿はホテルオークラ神戸　今回はここに2泊した。

ホテルオークラ神戸 宿・ホテル

春だねえ。

震えるほど寒いけれど。

部屋は可もなく、不可もなくなんだけれどこのホテル、独立棟なのでどの部屋にアサインされても景色は良い。

あぁ、アルコールを仕入れてくるのを忘れた。
このホテルの冷蔵庫、好みの酒が無くホテル内にアルコールの自販機もないことを忘れてた。

どーでも良い話で締めるが、矢野顕子の春咲小紅という流行歌、1996年のリリースだそうな。なんと29年前だ。

作詞は糸井重里だったと、29年後に初めて知った。

ほぉら、春先神戸に見に来てね、
という歌詞だと思っていた人多かったんだよねえ。
正しくは春咲小紅。

因みに阪神大震災は1995年。
本当に神戸の応援歌だったのかもしれないな。

なんて思うのは、窓の下に神戸港震災メモリアルパークが見えるからだったりする。

死を覚悟した東日本大震災は2011年。
南海トラフ地震が気になる今日この頃。


ビーフンとビーフを食べた春咲KOBEに vol.2に続く。

神戸港震災メモリアルパーク 公園・植物園