鮑と神戸牛のシャトーブリアンと太切り蕎麦。空路神戸に入り、新幹線で京都から出た二泊三日関西への旅・神戸編

2021/07/11 - 2021/07/13

旅のきっかけなんて何でも良いのだけれど、今回は鮑。

鮑と神戸牛のシャトーブリアンをフレンチテイストでやっつけてみないか？
と神戸の山手に住むリッチでグルメな友より連絡が来たのは兵庫県がまだ緊急事態宣言下であった６月初旬のこと。

鮑と神戸牛を同時にって、なんとも罪深い。
遠出することがままならず、せめて舌に旅をさせようという魂胆か。
次期も時期だし、どうやら単独での犯行にはさすがに心が痛むらしく、共犯者を求めてのお誘いと思われた。

鮑にはさほど関心はないのだが、判で押したような生活に退屈しているのは誰しも同じ。
関西に用事もあることでもあり、ならばと誘いに乗ってみることに。

探してみたものの鮑と神戸牛、この二つを同時にメニューに載せている店が見つからず、結局　何度かお邪魔したことがある神戸元町の伊藤グリルのシェフに相談すること1か月。日程を決めて息をひそめて当日を待つ。

その間、各地で大雨による災害が起こり、東京は何度目か良くわからんが緊急事態宣言。神奈川はマンボウだがその実東京となんら変わらない。
ますます、なんか悪いことをするような気にもなるが・・・

もっとも、得てして、こういう悪だくみは何処からか漏れる。
こっそりと決行するつもりが共犯者が増えたり減ったり。
鮑と神戸牛の宴、結局４人で決行とあいなった。

前編、神戸編は鮑と神戸牛
後編、大阪偏は瓢亭の蕎麦と中之島でスモーブロー

食べてばっかりの二泊三日の旅。

エリア 神戸(兵庫)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: スカイマーク 徒歩

スタートは羽田空港

第一ターミナルで見つけた太陽の塔と月の塔。

こんなものがあったなんて今まで気が付かなかった。
先日岡本太郎の著書を読んだのでついつい目に入ったんだろうけれど、塔というより杭だな。

太陽の塔 名所・史跡

こんな場所もありました・・・

本日のお土産はこれに決定。
ニューヨーク パーフェクト チーズ
いつもは大行列だがこの日は平和に購入できた。

ニューヨーク パーフェクト チーズ 羽田空港店 お土産屋・直売所・特産品

人気のため一人10個までらしい。
ネットで転売されている、云々とかかれている。凄いな。

東京土産にニューヨーク。
まあ良かろう。

本日はスカイマークで羽田から神戸空港へ。
神戸空港はお初だ。
しかし、東京ー大阪が新幹線指定で1.5万弱。
羽田ー神戸　が飛行機で8000円台って解せない。

最近は飛行機に乗るとマスクが配られる。
マスクつながりで・・・

鎌倉銘菓の鳩サブレで有名な豊島屋。
店員さんが物凄くかわいいマスクをつけている。
非売品のことだが、お土産用に販売しれくれませんかね。
興味ある方はググってみてください。

おや、あれに見えるは江ノ島じゃないか。

なんだか火口が見えるな、と思っていたら富士山上空でした。
富士山の火口を上から見る機会なんてそうそうない。
ちゃんと写真を撮りたかった。

神戸空港ってどういう風にアプローチするのか不思議だったが疑問が解けた。
淡路島上空、姫路方面から明石海峡を越えてって、かなり遠回りのような気がするが・・・

明石海峡大橋 (本州 舞子浜側) 名所・史跡

あっという間の神戸空港
兵庫県在住者が駐車場が無料であることを絶賛する神戸空港は想像よりこじんまりしていました。

神戸空港 (マリンエア) 空港

見たことのない高級外車のお迎えを受けて、蕎麦でも手繰ろうと友に連れてこられたのはそば切り 山親爺。

こちらは以前お邪魔したことがある。
前回は細切りを頂いたので今回は太切り蕎麦を頼んでみた。

太切りはそばつゆの他に生醤油がつくようだ。

出て来た太切りにちょっとびっくり。

今まで食べた蕎麦で一番太いな。

そば切り 山親爺 グルメ・レストラン

因みにこちらがお連れさんが頼んだ手挽の細麺によるおろし蕎麦。

手挽というのは手で石うすを使って挽いたそば粉を使って打つ蕎麦のことらしい。値段も手挽の方がお高い。
機械挽だと温度が上がって蕎麦の質が落ちるため手挽の方が良いとされるらしいが、そんな差、わからんって。

蕎麦湯も美味しい。

しかし、蕎麦って不思議な食べ物だ。
何故か昔の記憶が甦る。

蕎麦を食べた記憶は色々思い出すが、蕎麦よりはるかに食した回数が多いうどんを思い出さないのはなぜだ？

まあ、ロクな思い出ではないのだけれど、明日数十年ぶりに大阪の蕎麦店瓢亭に行こうと目論んでいるので古きを訪ねるのは明日にする。

夜に備えて早めにホテルにチェックイン

今宵の宿はホテルモントレ神戸
駅から近いサウナのあるホテルを探したらここになった。

最初、間違ってホテルモンテエルマーナ神戸アマリーの方へ行ってしまい、予約が入っていないと言われ焦る。

以前京都でも同じことをやった。

予約したホテルモントレ神戸はすぐそばでした。

梅田や京橋のモントレはあまり好きじゃないがホテルモントレ神戸はシックでまずまず。

ホテルモントレ神戸 宿・ホテル

部屋はツイン。

一人だけれど。

浴室は普通。

大浴場

サウナ

晩飯前の神戸散策

生田神社

えっと、左へ回って・・・

こちらの狛犬角がある。

生田の森も歩いておきますか。

セミが五月蠅い。
夏ですねえ。

しかし、関西のセミの声は関東のそれより癇に障る。

名残の紫陽花。

餃子専門店の貼り紙。

変な時代だ。こういうのって差別にならないんですかね。

三ノ宮センター街

人が戻ったと肯定的に見るか・・・
人が多いな、と否定的に見るか・・・

三宮センター街 市場・商店街

旧居留地をぶらぶら歩く。

居留地っていわば租界。

旧居留地 名所・史跡

南京町、生誕して153年だそうである。

因みに左の行列は元祖豚饅の老祥記

南京町 名所・史跡

さてさて、鮑と神戸牛の宴のはじまり、はじまり。

今宵のオーダーは、鮑と神戸牛のシャトーブリアン。
調理法はおまかせ、である。

常連でもないのに、我儘言って恐縮。

伊藤グリル グルメ・レストラン

店内は程よい混み具合。
こちらのお店、前回お邪魔したのはいつだったか。
同じくコロナ禍でその時は他に一組しか客が居なかった。

内容はわからないが聞こえてくる他の客の話し声、食器の音、厨房から聞こえてくる音。
音も味覚に影響を与えるような気がしますねえ。

現在、こちらのシェフは4代目。
初代が客船の料理人だったことから、船をかたどったアミューズ・・・
なのかは知らない。

ビーフシチューやビフカツが有名な店だがシェフはフレンチ出身だ。

低温調理した帆立と枝豆のムースだったか。

夏らしい一皿。

冷製人参のポタージュ

お目当ての鮑は肝ソースで。

おや、美味しい。
水貝のコリコリした食感が最高だという人が多いが、個人的には火を通した方が好みだ。

鮑なんかより、礼文か積丹にウニを食べに行こうという案をごり押しせずに良かったぞ。

鮑も美味しかったけれど、驚いたのが神戸牛のシャトーブリアンの炭火焼ステーキ。
写真が下手で見た目は全くおいしそうではないが、間違いなく今まで食べたステーキでは、ナンバーワン。

先にサーブされた同行者が一口たべて、うわっ！とか、ム！とか言うので焦る必要なんかないのに焦る。

別添えでソースが添えられていたけれど、あまりの美味さにソースをかけるのを忘れてしまった。
神戸牛、恐るべし。
シャトーブリアン、流石。
皆一様に、もっと大きくカットしてもらえば良かったと。

今日はスペシャルな肉が手に入ったので、と後でシェフに聞かされたが、まさにスペシャル。

デザートも抜かりなし。

小菓子とコーヒーでフィニッシュ。

いやはや我儘も言ってみるもんだ。

他の客が帰ったころを見計らって、シェフにメニューにないものをオーダーしたことを詫び、少し話をした。

ちょっとここには書けないことが多いのだが、シェフの大先輩にあたる小久江次郎氏が芦屋に自分の店を出した、という話しにはびっくり。

小久江次郎というのは神戸ポートピアホテルにあったアランシャペルの料理長を長年務めた人物。
驚いたのは、70歳を超えてから店を開いたという事実。

店の名は、数寄屋橋次郎に対抗したわけじゃなかろうが、芦屋次郎というらしい。
７席だけのカウンターフレンチ。
こりゃあ、一度行ってみなきゃ。
蕎麦を食べて昔話している場合じゃないな。

ホテルへの帰り道、
流石に神戸牛をウリにしている店が多いなーと繁華街をさまよっていると妙なものを見つけた。

あの蛇口をひねると温泉が出てくるんだろうか？

後で調べるとここは神乃湯温泉源で、昼間は足湯になっているらしい。

さてと翌朝。

こんな時期だし、空いていたら世界一と言われる北野ホテルの朝食を食べてみようと思っていたのだけれど、三宮の高架下のパン屋さんに人だかりが出来ていたので試しに購入。

あん食というあんこの入ったパンが有名らしい。

トミーズ 三宮店 グルメ・レストラン

6500円の北野ホテルの朝食の代わりはトミーズの300円のハムカツサンド。
美味しかったので、まあ、よろし。

では、大阪で一仕事して今回の旅の目的の一つであるお初天神の瓢亭へ向かいます。

食べてばっかりの旅は大阪編へ続く。