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《2025.Janualy》あみんちゅなにげに関西街歩きの旅兵庫そのⅤ~第30回神戸ルミナリエ編~<br /><br />早いものでもう1月も終わる。時の経つのは早いものと感じるのは、まさに年を取った証であろう。そんな今日は珍しく早番シフト。希望を出した訳でもなく、単純に売場のパソコン入れ替え作業要員になっただけである。レベルの低い話である。それ故に退勤も早くなる。人員の絡みもあり少し残業はするが、17:40に退勤出来た。<br /><br />夜に時間が取れると出かけたくなるのはいつものこと。仕事中にぼけ~っと考えていたのは神戸行き、即ちルミナリエである。関西に住んでいながら恥ずかしいことにルミナリエには行ったことがない。というのもあの平成7(1995)年1月17日5時46分52秒に起こった阪神淡路大震災のトラウマで〝神戸に行くのが怖い〟という思いがあるからである。神戸空港の利用の他何回かは訪れているのだが、震災史跡は直視することが出来ないでいる。そのため震災復興の象徴であるルミナリエも今まで行くことがなかった。<br /><br />そんなルミナリエだが今年30回目の開催になる。即ち震災後30年の月日が過ぎたことになるのだが、やっとその復興をこの目で確かめてみたいという気持ちになれた。それに加えて平日夜に時間が取れた。これは行くしかないと考えて退勤し、駅へと向かって歩き出した。<br /><br />帰宅時のバス乗車も同じ駅前だが、今回は改札を通り抜ける。普通を一本スルーして次の新快速に乗車し、一路神戸を目指す。当初三ノ宮で降りる予定であったが、一筆書きにルミナリエ関連のイルミネーションを巡るには神戸駅で下車するのが便利だとわかりそのようにした。<br /><br />19:27神戸着。駅前の喫煙所を見つけ貯め吸いしてから、デュオこうべ浜の手を経て27番出口から出た所にある“神戸ガス燈通りのイルミネーション”を眺めながら歩く。そのうち正面に〝モザイク観覧車〟が見えてくる。港町神戸のランドタワーのひとつのようだが、ルミナリエを上から見るには距離が遠いように感じられる。逆にそっちに気を取られていたために、ハーバーランドumieのセンターストリートに飾られていた〝ピッコラ・カッサアルモニカ〟を見忘れてしまった。<br /><br />まぁ忘れたものは仕方がないので海沿いを歩いて行く。ポートタワーやホテルオークラ神戸等時間があれば立ち寄りたいところだが、今日は時間がない。神戸港ベイクルーズ船の御座船安宅丸なんかもゆっくりと〝神戸の休日〟が過ごせるならば乗ってもみたいが、当分先のことになるだろう。ルミナリエの有料会場であるメリケンパークだが、港を挟んだハーバーランドumieからも〝ここが会場〟とわかる位明るく輝いている。このことは〝ルミナリエ〟が他の商業施設のように〝客寄せ〟だけのためにやっているのではないという〝本気〟が伺える。勿論商業要素がないと言えば嘘になるが、例年の作品を見ていても震災犠牲者の〝追悼〟の意味があるからこそここまでできるのであろうことに疑う余地はない。一部エリアが有料になったことを批判する意見もあるが、これだけのイベントであれば十分対価を得ていると一観覧者である私には思えてならない。<br /><br />神戸海洋博物館カワサキワールドの前を通り、有料エリア入口に辿り着く。前日まで購入できる前売り券が半額(500円)なのは確かに魅力だが、当日券(1,000円)を買うならば会場購入をお勧めする。日にち・時間が入った〝オリジナルチケット〟<br />は、記念になること間違いなし!因みに一番左のブースは現在入場できるチケットしか販売してはいないが、その他のブースではその日の分であれば時間を指定して購入することが出来る。勿論〝空き〟があるならばという条件は入ってはしまうが…。<br /><br />という訳で20:30入場の最終時間枠の入場券を購入し列に並ぶ。待ち時間を利用して玄関作品フロントーネの写真を撮影する。ここで初めてわかったことだが、作品の脚の部分は場内に入ると〝ひと〟で隠れるが、場外から撮ると“建物”で隠れるために〝同じ〟ような風景が撮れるのである。上手くトリミングをすれば場外から撮った方が、モニターが写り込まないだけに綺麗に見えなくもない。写真に拘りたい方には是非とも試して貰いたいと思う。そしてルミナリエ名物のピッコロ・ロソーネ募金箱。来年もルミナリエ開催を!という意図のもと会場で行われている募金活動である。やはり阪神淡路大震災を風化させないためにも、第100回の開催を願いたい!その気持ちは当然私にもあるので、細やかながら協力させて頂いた。<br /><br />そして時間となり会場へと入場する。人の動きは皆同じで、玄関作品フロントーネの撮影だ。高価なデジイチやスマホカメラを利用していれば超広角レンズを利用し、一枚の写真にすることは可能だが、ミドルレンジのものであれば〝広角域〟で勝負するには少し難しい。パノラマ等を利用することはありだが、そこまで詳しくなければ〝分割写真〟にすると良い。動画を考えたが、テクニックがなければただの〝記録〟にしかならないことも注意が必要だ。という理由でiPhone15ProとiPhoneSE2を使い分けてみたが、結果は言うまでもない。後者の写真は全てボツ、、、。<br /><br />まぁカメラの蘊蓄はさて置き、20:30になったので有料エリアに入場する。やはりルミナリエと言えば〝玄関作品フロントーネ〟なのであろう。作品前に多くの観光客が群がっていた。入ってすぐの場所なので、ここに滞留すると入場出来なくなるのでは?と思いそうだが、その辺りはちゃんと考えられており、そのための入場枠設定であることを知る。そこまで考えているのか~と感心してしまった私であった。<br /><br />勿論撮影のベストポイントは、光の回廊ガレリアが伸びるセンターであるのは間違いないのだが、フロントーネ左右から見た景色も角度が違うと見えた印象も変わってくる。よって〝玄関作品フロントーネ〟も左右のウイングから眺めたりしつつカメラにその位置からの〝見え方〟を収めて行った。<br /><br />フロントーネの中心部は〝フクロウ〟をモチーフにしたもののようにも見える。そんなゲートを通過して、光の回廊ガレリアへと進む。ただLEDチューブを引っ張っただけのものとは違い、フレームに電飾が飾り付けられている本格的な仕上がりになっている。そのためにフロントーネから普通に展開の変わった光の回廊となっており、こちらはこちらで満足しながら楽しむことができる。致し方ないことだが、人が多いためにその姿を収めると逆行して歩く人の顔が写り込んでしまう。ルミナリエも最初の頃は徹底的な〝一方通行〟をさせていた頃とは違うのであろう。有料エリアに大作を据える現在のイベント形式としては…。<br /><br />そんな思いを持ちながらガレリアを通過すると、エンディングの作品スパッリエーラが聳えている。その手前には希望の鐘と鐘のガゼボがあり、順番待ちの人々の列ができていた。一人で来ていると、こういう時にその姿をカメラに収めてくれる者もいないため、今回はスルーする。余程のことがない限り二人以上で来ることはないと思いながら…。ただこの列に対してひとつ思うことがある。鐘撞き待ちの列が横に伸びているために、一部進行の妨げになっている。元々スパッリエーラ界隈は人が滞留する場所になっているために縦列で並べないのかも知れないが、今回位の待ち列ならばともかく〝満員御礼〟のレベルであればやはり問題になるやも知れぬ。まぁ今後の課題として考えて貰えたらと思う。<br /><br />その様な流れで無事メリケンパーク会場の作品を満喫し出口に至る。出口付近には〝神戸海援隊〟の碑があった。近くでは〝仮面ライダー〟が参戦していたが、これは公式サイトには情報が載ってはいなかった。ということは個人参加なのだろう。だからどう?と言われれば困るのだが、ルミナリエという〝イベント〟を盛り上げる意図ならば、その心意気は買いたいと思う、ご苦労さま。<br /><br />作品外の海沿いの道を歩いて行く入口方面へと戻る。外から見てもまた違う印象を持つことが出来る作品は、本物であると改めて思う。入口付近を通り過ぎたあたりにある神戸港震災メモリアルパーク。その建物前には〝ロソーネキューブ〟が飾られている。規模は小さいがそれがまた犠牲者〝追悼〟の意味をなしているように思える素晴らしいものであった。その斜め向かいにはホテルオークラ神戸がある。この時期に合わせてイルミネーションを飾っているのだが、まあこのあたりはホテルのやっているイルミネーションというものであった。取り敢えず記録だけはしておこう。<br /><br />メリケンパークを出て阪神高速神戸線のガードを潜ると波止場町緑地に到着する。こちらは都市公園のひとつだが、やはりルミナリエの時期にイルミネーションを行っている。その手前から海側を見ると、神戸メリケンパークオリエンタルホテルが浮かんでいた。手前には神戸ルミナリエメリケンパーク会場のイルミネーションが見えていると思った瞬間、真っ暗になった。ちょうど消灯時間になったようだ。波止場町緑地会場は正確には〝新港町NEW SEAPORT ナイトライト 2024-2025 〟のものであるため、消灯時間は異なっている。黄色の草原に青い星や蝶がLEDで表現されて飛んでいる様は、なかなかのボリュームであった。残念ながら一基のロソーネは消灯しており、原型の白いフレームのみ見ることが出来た。<br /><br />ルミナリエ関連のイルミネーションは消灯時間を過ぎたので、それ以外のイルミネーションを帰り道がてら歩いて行く。メリケン波止場山本線、通称山本通を北上して行く。旧居留地のイルミネーションは、街路樹に掛けられた電球色のLEDが道路を明るく照らしている。本来ならば仲町通を右折して三井住友銀行神戸本部ビル前の旧居留地会場で小型のローソネやガゼボの作品を眺められる筈だったが、消灯時間を過ぎているために今日は行かなかった。よってそのまま中央区明石町筋イルミネーションを眺めながら進み、三宮神社前で西国街道を左折する。大丸神戸店前のメリケンロード交差点以西の西国街道は一筋の商店街に変貌する。入口には〝KOBE MOTOMACHI〟と書かれたステンドグラス付きのイルミネーションが飾られている。確かこの元町商店街は、昨年高齢者の暴走事故の現場だったと記憶している。元町商店街入口の真正面は横断歩道になっており、信号が歩車分離なのを確認して素早くカメラに収めて進んだ。<br /><br />横断歩道を渡ったところに鳳凰のランタンが置かれていた。ここはmulti-baseという場所らしく、その名の通り色々なイベント会場として使われているようだ。ここで本日のイルミネーション巡りの旅は終了となり、後はJRで帰宅するだけとなる。初ルミナリエだったが準備不足が露見する行程であった。まず時間の取り方についてだが、ルミナリエの有料会場である〝メリケンパーク〟だけ行くことを考えれば、言うまでもなく最寄り駅は元町となる。神戸到着が19:30過ぎとなる段階で、ある程度目的地を絞って回るのであれば、もう少しルミナリエ関連のイルミネーションを楽しめたかと思う。しかし当初ルミナリエに行くのに休日を利用して〝車〟で行く事を考えていたために〝三宮〟という概念が頭にあった。それに加えて漠然としたルミナリエを含めた神戸のイルミネーションに対する知識が空回りしてしまい、せっかくならば一通り見て回ろうと欲張ってしまったことが中途半端に終わってしまった初ルミナリエの反省である。神戸で下車して神戸ガス燈通りのイルミネーションから見始めたために移動距離が伸びてしまい、結果として時間切れとなってしまったがために有料会場を除くルミナリエ会場に行くことができなかった。地図を見ながら考えると、私が当初考えていたルミナリエ&神戸イルミネーションを巡るには、結構早い時間から回り始めないと時間が足りないことが判明した。歩きで神戸駅からメリケンパークを経て三ノ宮駅に至るルートに加え、北野異人館街の北野インターナショナルフェスティバル〝Rosone〟まで巡るとすると尚更だ。今年は会期が終わってしまったのでどうしようもないことだが、もし来年この時期に神戸を訪れることができるのであれば、今回の教訓を是非活かせたいと思った私であった。<br /><br />という訳でJR元町駅に到着し、三ノ宮で新快速に乗り換えて田舎駅を経由し、最終の田舎の赤バスで帰る…という目論見だったが最後にやらかしてしまった。元町を21:52発区間快速木津行きに乗車し、三ノ宮着21:53/21:57発で田舎駅着23:04/23:10発のバスで自宅へと向かう全く〝無駄のない〟乗り継ぎで帰れると確信していた。しか~し元町駅のホームに上って呆然とする。東西線の電車がまさかの4分delay(驚)。でも三ノ宮駅では隣のホームに到着だからなんとかなるか~と思っていた。しかし現実はそう甘くはなく、無常にも三ノ宮で乗り換える予定だった新快速が、遅れていた電車の到着前に通過して行った。あわ良くば三ノ宮駅で接続待ち…なんてしてくれる訳もなく、結果として電車に〝乗り遅れた〟現実に途方に暮れるしかなかった私であった。<br /><br />とは言っても三ノ宮にいてもどうしようもないので、次の22:17発の新快速野洲行きに乗車する。定刻23:24に田舎駅に到着し、人気のないバス停に到着したのは23:26…。最終バスに乗り遅れました、ハイ。<br /><br />仕切り直すためにコンビニで飲み物を買って一服する。40分歩こうか、、、とも考えたが朝早起きしている分眠気と疲れもどっと出てきたため、気力も出ない。ゴタゴタ考えても埒が明かないので、滋賀MKタクシーの乗り場に向かい、久しぶりにタクシーで帰宅と相成った。タクシー代は1,780円…今回最も高額の出費に何も考えたくもなくなり、風呂に入って夕食を食べて早々にベッドに入る。<br /><br />最後まで煮え切らなかった旅路は、日も月も跨いで終わることとなったのであった(泣)。<br /><br />  《終わり》

《2025.Janualy》あみんちゅなにげに関西街歩きの旅兵庫そのⅤ~第30回神戸ルミナリエ編~

37いいね!

2025/01/31 - 2025/01/31

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たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。

たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん

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《2025.Janualy》あみんちゅなにげに関西街歩きの旅兵庫そのⅤ~第30回神戸ルミナリエ編~

早いものでもう1月も終わる。時の経つのは早いものと感じるのは、まさに年を取った証であろう。そんな今日は珍しく早番シフト。希望を出した訳でもなく、単純に売場のパソコン入れ替え作業要員になっただけである。レベルの低い話である。それ故に退勤も早くなる。人員の絡みもあり少し残業はするが、17:40に退勤出来た。

夜に時間が取れると出かけたくなるのはいつものこと。仕事中にぼけ~っと考えていたのは神戸行き、即ちルミナリエである。関西に住んでいながら恥ずかしいことにルミナリエには行ったことがない。というのもあの平成7(1995)年1月17日5時46分52秒に起こった阪神淡路大震災のトラウマで〝神戸に行くのが怖い〟という思いがあるからである。神戸空港の利用の他何回かは訪れているのだが、震災史跡は直視することが出来ないでいる。そのため震災復興の象徴であるルミナリエも今まで行くことがなかった。

そんなルミナリエだが今年30回目の開催になる。即ち震災後30年の月日が過ぎたことになるのだが、やっとその復興をこの目で確かめてみたいという気持ちになれた。それに加えて平日夜に時間が取れた。これは行くしかないと考えて退勤し、駅へと向かって歩き出した。

帰宅時のバス乗車も同じ駅前だが、今回は改札を通り抜ける。普通を一本スルーして次の新快速に乗車し、一路神戸を目指す。当初三ノ宮で降りる予定であったが、一筆書きにルミナリエ関連のイルミネーションを巡るには神戸駅で下車するのが便利だとわかりそのようにした。

19:27神戸着。駅前の喫煙所を見つけ貯め吸いしてから、デュオこうべ浜の手を経て27番出口から出た所にある“神戸ガス燈通りのイルミネーション”を眺めながら歩く。そのうち正面に〝モザイク観覧車〟が見えてくる。港町神戸のランドタワーのひとつのようだが、ルミナリエを上から見るには距離が遠いように感じられる。逆にそっちに気を取られていたために、ハーバーランドumieのセンターストリートに飾られていた〝ピッコラ・カッサアルモニカ〟を見忘れてしまった。

まぁ忘れたものは仕方がないので海沿いを歩いて行く。ポートタワーやホテルオークラ神戸等時間があれば立ち寄りたいところだが、今日は時間がない。神戸港ベイクルーズ船の御座船安宅丸なんかもゆっくりと〝神戸の休日〟が過ごせるならば乗ってもみたいが、当分先のことになるだろう。ルミナリエの有料会場であるメリケンパークだが、港を挟んだハーバーランドumieからも〝ここが会場〟とわかる位明るく輝いている。このことは〝ルミナリエ〟が他の商業施設のように〝客寄せ〟だけのためにやっているのではないという〝本気〟が伺える。勿論商業要素がないと言えば嘘になるが、例年の作品を見ていても震災犠牲者の〝追悼〟の意味があるからこそここまでできるのであろうことに疑う余地はない。一部エリアが有料になったことを批判する意見もあるが、これだけのイベントであれば十分対価を得ていると一観覧者である私には思えてならない。

神戸海洋博物館カワサキワールドの前を通り、有料エリア入口に辿り着く。前日まで購入できる前売り券が半額(500円)なのは確かに魅力だが、当日券(1,000円)を買うならば会場購入をお勧めする。日にち・時間が入った〝オリジナルチケット〟
は、記念になること間違いなし!因みに一番左のブースは現在入場できるチケットしか販売してはいないが、その他のブースではその日の分であれば時間を指定して購入することが出来る。勿論〝空き〟があるならばという条件は入ってはしまうが…。

という訳で20:30入場の最終時間枠の入場券を購入し列に並ぶ。待ち時間を利用して玄関作品フロントーネの写真を撮影する。ここで初めてわかったことだが、作品の脚の部分は場内に入ると〝ひと〟で隠れるが、場外から撮ると“建物”で隠れるために〝同じ〟ような風景が撮れるのである。上手くトリミングをすれば場外から撮った方が、モニターが写り込まないだけに綺麗に見えなくもない。写真に拘りたい方には是非とも試して貰いたいと思う。そしてルミナリエ名物のピッコロ・ロソーネ募金箱。来年もルミナリエ開催を!という意図のもと会場で行われている募金活動である。やはり阪神淡路大震災を風化させないためにも、第100回の開催を願いたい!その気持ちは当然私にもあるので、細やかながら協力させて頂いた。

そして時間となり会場へと入場する。人の動きは皆同じで、玄関作品フロントーネの撮影だ。高価なデジイチやスマホカメラを利用していれば超広角レンズを利用し、一枚の写真にすることは可能だが、ミドルレンジのものであれば〝広角域〟で勝負するには少し難しい。パノラマ等を利用することはありだが、そこまで詳しくなければ〝分割写真〟にすると良い。動画を考えたが、テクニックがなければただの〝記録〟にしかならないことも注意が必要だ。という理由でiPhone15ProとiPhoneSE2を使い分けてみたが、結果は言うまでもない。後者の写真は全てボツ、、、。

まぁカメラの蘊蓄はさて置き、20:30になったので有料エリアに入場する。やはりルミナリエと言えば〝玄関作品フロントーネ〟なのであろう。作品前に多くの観光客が群がっていた。入ってすぐの場所なので、ここに滞留すると入場出来なくなるのでは?と思いそうだが、その辺りはちゃんと考えられており、そのための入場枠設定であることを知る。そこまで考えているのか~と感心してしまった私であった。

勿論撮影のベストポイントは、光の回廊ガレリアが伸びるセンターであるのは間違いないのだが、フロントーネ左右から見た景色も角度が違うと見えた印象も変わってくる。よって〝玄関作品フロントーネ〟も左右のウイングから眺めたりしつつカメラにその位置からの〝見え方〟を収めて行った。

フロントーネの中心部は〝フクロウ〟をモチーフにしたもののようにも見える。そんなゲートを通過して、光の回廊ガレリアへと進む。ただLEDチューブを引っ張っただけのものとは違い、フレームに電飾が飾り付けられている本格的な仕上がりになっている。そのためにフロントーネから普通に展開の変わった光の回廊となっており、こちらはこちらで満足しながら楽しむことができる。致し方ないことだが、人が多いためにその姿を収めると逆行して歩く人の顔が写り込んでしまう。ルミナリエも最初の頃は徹底的な〝一方通行〟をさせていた頃とは違うのであろう。有料エリアに大作を据える現在のイベント形式としては…。

そんな思いを持ちながらガレリアを通過すると、エンディングの作品スパッリエーラが聳えている。その手前には希望の鐘と鐘のガゼボがあり、順番待ちの人々の列ができていた。一人で来ていると、こういう時にその姿をカメラに収めてくれる者もいないため、今回はスルーする。余程のことがない限り二人以上で来ることはないと思いながら…。ただこの列に対してひとつ思うことがある。鐘撞き待ちの列が横に伸びているために、一部進行の妨げになっている。元々スパッリエーラ界隈は人が滞留する場所になっているために縦列で並べないのかも知れないが、今回位の待ち列ならばともかく〝満員御礼〟のレベルであればやはり問題になるやも知れぬ。まぁ今後の課題として考えて貰えたらと思う。

その様な流れで無事メリケンパーク会場の作品を満喫し出口に至る。出口付近には〝神戸海援隊〟の碑があった。近くでは〝仮面ライダー〟が参戦していたが、これは公式サイトには情報が載ってはいなかった。ということは個人参加なのだろう。だからどう?と言われれば困るのだが、ルミナリエという〝イベント〟を盛り上げる意図ならば、その心意気は買いたいと思う、ご苦労さま。

作品外の海沿いの道を歩いて行く入口方面へと戻る。外から見てもまた違う印象を持つことが出来る作品は、本物であると改めて思う。入口付近を通り過ぎたあたりにある神戸港震災メモリアルパーク。その建物前には〝ロソーネキューブ〟が飾られている。規模は小さいがそれがまた犠牲者〝追悼〟の意味をなしているように思える素晴らしいものであった。その斜め向かいにはホテルオークラ神戸がある。この時期に合わせてイルミネーションを飾っているのだが、まあこのあたりはホテルのやっているイルミネーションというものであった。取り敢えず記録だけはしておこう。

メリケンパークを出て阪神高速神戸線のガードを潜ると波止場町緑地に到着する。こちらは都市公園のひとつだが、やはりルミナリエの時期にイルミネーションを行っている。その手前から海側を見ると、神戸メリケンパークオリエンタルホテルが浮かんでいた。手前には神戸ルミナリエメリケンパーク会場のイルミネーションが見えていると思った瞬間、真っ暗になった。ちょうど消灯時間になったようだ。波止場町緑地会場は正確には〝新港町NEW SEAPORT ナイトライト 2024-2025 〟のものであるため、消灯時間は異なっている。黄色の草原に青い星や蝶がLEDで表現されて飛んでいる様は、なかなかのボリュームであった。残念ながら一基のロソーネは消灯しており、原型の白いフレームのみ見ることが出来た。

ルミナリエ関連のイルミネーションは消灯時間を過ぎたので、それ以外のイルミネーションを帰り道がてら歩いて行く。メリケン波止場山本線、通称山本通を北上して行く。旧居留地のイルミネーションは、街路樹に掛けられた電球色のLEDが道路を明るく照らしている。本来ならば仲町通を右折して三井住友銀行神戸本部ビル前の旧居留地会場で小型のローソネやガゼボの作品を眺められる筈だったが、消灯時間を過ぎているために今日は行かなかった。よってそのまま中央区明石町筋イルミネーションを眺めながら進み、三宮神社前で西国街道を左折する。大丸神戸店前のメリケンロード交差点以西の西国街道は一筋の商店街に変貌する。入口には〝KOBE MOTOMACHI〟と書かれたステンドグラス付きのイルミネーションが飾られている。確かこの元町商店街は、昨年高齢者の暴走事故の現場だったと記憶している。元町商店街入口の真正面は横断歩道になっており、信号が歩車分離なのを確認して素早くカメラに収めて進んだ。

横断歩道を渡ったところに鳳凰のランタンが置かれていた。ここはmulti-baseという場所らしく、その名の通り色々なイベント会場として使われているようだ。ここで本日のイルミネーション巡りの旅は終了となり、後はJRで帰宅するだけとなる。初ルミナリエだったが準備不足が露見する行程であった。まず時間の取り方についてだが、ルミナリエの有料会場である〝メリケンパーク〟だけ行くことを考えれば、言うまでもなく最寄り駅は元町となる。神戸到着が19:30過ぎとなる段階で、ある程度目的地を絞って回るのであれば、もう少しルミナリエ関連のイルミネーションを楽しめたかと思う。しかし当初ルミナリエに行くのに休日を利用して〝車〟で行く事を考えていたために〝三宮〟という概念が頭にあった。それに加えて漠然としたルミナリエを含めた神戸のイルミネーションに対する知識が空回りしてしまい、せっかくならば一通り見て回ろうと欲張ってしまったことが中途半端に終わってしまった初ルミナリエの反省である。神戸で下車して神戸ガス燈通りのイルミネーションから見始めたために移動距離が伸びてしまい、結果として時間切れとなってしまったがために有料会場を除くルミナリエ会場に行くことができなかった。地図を見ながら考えると、私が当初考えていたルミナリエ&神戸イルミネーションを巡るには、結構早い時間から回り始めないと時間が足りないことが判明した。歩きで神戸駅からメリケンパークを経て三ノ宮駅に至るルートに加え、北野異人館街の北野インターナショナルフェスティバル〝Rosone〟まで巡るとすると尚更だ。今年は会期が終わってしまったのでどうしようもないことだが、もし来年この時期に神戸を訪れることができるのであれば、今回の教訓を是非活かせたいと思った私であった。

という訳でJR元町駅に到着し、三ノ宮で新快速に乗り換えて田舎駅を経由し、最終の田舎の赤バスで帰る…という目論見だったが最後にやらかしてしまった。元町を21:52発区間快速木津行きに乗車し、三ノ宮着21:53/21:57発で田舎駅着23:04/23:10発のバスで自宅へと向かう全く〝無駄のない〟乗り継ぎで帰れると確信していた。しか~し元町駅のホームに上って呆然とする。東西線の電車がまさかの4分delay(驚)。でも三ノ宮駅では隣のホームに到着だからなんとかなるか~と思っていた。しかし現実はそう甘くはなく、無常にも三ノ宮で乗り換える予定だった新快速が、遅れていた電車の到着前に通過して行った。あわ良くば三ノ宮駅で接続待ち…なんてしてくれる訳もなく、結果として電車に〝乗り遅れた〟現実に途方に暮れるしかなかった私であった。

とは言っても三ノ宮にいてもどうしようもないので、次の22:17発の新快速野洲行きに乗車する。定刻23:24に田舎駅に到着し、人気のないバス停に到着したのは23:26…。最終バスに乗り遅れました、ハイ。

仕切り直すためにコンビニで飲み物を買って一服する。40分歩こうか、、、とも考えたが朝早起きしている分眠気と疲れもどっと出てきたため、気力も出ない。ゴタゴタ考えても埒が明かないので、滋賀MKタクシーの乗り場に向かい、久しぶりにタクシーで帰宅と相成った。タクシー代は1,780円…今回最も高額の出費に何も考えたくもなくなり、風呂に入って夕食を食べて早々にベッドに入る。

最後まで煮え切らなかった旅路は、日も月も跨いで終わることとなったのであった(泣)。

  《終わり》

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
交通
3.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
高速・路線バス タクシー JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
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