2024/09/28 - 2024/09/28
521位(同エリア927件中)
あおしさん
日本最北端・稚内へ向かう最果ての鉄道・JR北海道宗谷本線。
日本最北端の駅・稚内駅やその1つ手前の南稚内駅は市街地にあるので最果てという雰囲気はあまりないのですが、その1つ手前の抜海駅は大正時代の開通時以来の駅舎が健在で、駅前は何もなく、「最果ての駅」にふさわしい駅です。
また、雄信内駅はかつては500人以上の人が済み、商店街、旅館、日通の支店などがあり活気があったそうですが、今は無人地帯。
やはり開業以来の駅舎の残る雄信内駅前には廃屋の並び、幌延町が「ゴーストタウン」と表現していたほどでした。
抜海駅、雄信内駅とも利用者が0人とのことで来年の春に廃止が決まりました。
そこでこの両駅を見に行き、その後はノシャップ岬、宗谷岬にも行ってきました。
https://www.youtube.com/watch?v=P1WyQKcNbPk
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
稚内駅前でカーシエアで7時すぎに出発。
まず抜海駅へ。
稚内駅まで鉄道が開通したのは大正11年、大正12年には稚内と樺太の大泊間の連絡船(稚泊航路)も開業しましたが、抜海駅は大正13年に開業で、その時以来の駅舎が健在です。タイムズカー稚内駅前店 乗り物
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この駅名標も大正以来のものでしょう。
「最果ての駅」の雰囲気を持ったこの駅はたびたびロケに使われてきました。抜海駅 駅
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すでに中年のおじさんが5人ほど来ていました。
でも、どうやってここまで来たんだろう。
わたしのようにクルマではないようで駅前にはクルマはなかったし。
この駅は1日3往復しか列車が来ず、稚内駅からだと始発は5時過ぎの列車のみ。
3時間近く待っていたのかな。 -
1989年(平成元年)にこの駅に来た時の写真です。
このときは稚内のユースホステルに前泊し、オーナーから宮の台展望台を勧められて今は廃止された徳満駅に向かう途中、列車交換で停車していた時に撮ったものです。
当時は列車交換駅でしたが、現在は列車交換は廃止され、このホームは立ち入り禁止になり、同じ角度で写真撮影できなくなっていました。
7時50分に朝一番の下り列車が来る予定でしたが、「鹿との衝突で車両故障」とかで列車は運休のアナウンス。
「ほかの交通機関を使ってください」とありましたが、他の交通機関(バス等)はないんですけど・・・
まあ、利用者はいないので支障はないのでしょう。
ただ、おじさんたちはどうするのかな。 -
抜海駅前には1軒家があるだけであとは原野ですが、駅から2キロほど離れた海岸沿いに抜海の集落があります。
港もあり、漁業の町なのでしょう。
かつては人も多かったようで閉校となった小学校の校舎も残っていました。
最果ての集落、という雰囲気ですが、アザラシがたびたびくるようで、観光客も来るようです。
この時はアザラシの姿は見られませんでしたが。抜海港アザラシ観察所 名所・史跡
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抜海の集落からサロベツ原野を海岸沿いに南下。
天気が良ければ海の向こうに利尻島の利尻富士が見えて快適なドライブコースだったのでしょうけど、今日は曇りで利尻富士は見られませんでした。サロベツ原野 自然・景勝地
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抜海駅から約70キロを約1時間と少しで糠南駅へ。
この駅は「秘境駅」として名高い駅です。
とりあえず当面この駅は廃止の予定はないようですが、利用者はいないそうです。糠南駅 駅
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糠南駅の駅名標。
「おのっぷない」が張り付けてあるのは、昔は隣に上雄信内という駅があり、やはり無人地帯の駅だったので廃止されたためです。 -
糠南駅の周辺は牧場しかありません。
民家もなく、利用者はここ数年、「秘境駅マニア」くらいしかおらず、地元の利用者は0だそうです。 -
糠南駅から雄信内駅にやってきました。
この駅も大正時代の開業以来、風雪に耐えてきた木造の駅舎が健在です。雄信内駅 駅
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やはり大正時代以来の100年の雰囲気を感じる駅名標です。
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駅前は無人の原野。
20年ほど前は民家や商店などの廃屋が並び、幌延町も「ゴーストタウン」としていました。
故・ポール牧さんはこの雄信内の出身で、彼が18歳で上京するまでのころは500人以上の人が住んでとても活気があったようです。
北海道にはかつて活気があった町が今は原野になってしまっている集落がいくつもあります。 -
10時14分、稚内行の単行デイーゼルカーが到着しました。
この駅も1日3往復の普通列車しか停車せず、朝1番の列車は運休しているので、今日最初の列車です。
単行デイーゼルカーは「旅行者」で満員。
この列車に乗るには旭川駅を6時に出発するのに、どこに泊まっていたりしたんでしょう。
ちょっと驚き。
この駅で3人ほどの人が降りていました。
次の列車まで下り稚内方面は8時間後、上り旭川方面は9時間後。
こんな無人の原野地帯の駅に降り立ってどうするんでしょう? -
雄信内で列車を見送ったあと、先ほどの抜海駅に先回り。
この抜海駅では10人ほどの人が降りていました。
この駅も次の列車まで8,9時間あります。
まあ、稚内市街までは10キロほどなので歩けば2時間ほどで行けるかな。抜海駅 駅
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近くにある兜沼。
抜海駅から2駅雄信内よりに兜沼駅があります。
サロベツ原野にはこのような静かな沼、湖がいくつもあります。
ここは湖畔にキャンプ場があり、何台かクルマもありました。兜沼 自然・景勝地
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意外なことに兜沼の集落には小中学校がありました。
北海道では児童生徒数の激減により、閉校統合が相次いでいるのでちょっと驚き。 -
旧兜沼郵便局の建物を使った兜沼歴史資料館。
ささやかな無料の資料館です。
兜沼の歴史についての展示があります。
おばさんが1人常駐していて、お話を伺いましたが、減ったとは言え兜沼集落には100人ほどの人が住んでいて、また児童数も増えていて、学校は閉校しないで済んだと言っていました。兜沼駅 駅
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カーシエアは6時間を超えると、キロあたり20円のガソリン代が追加でかかり、利用料金は一気に上がるのでいったん返却。
稚内駅からは路線バスでノシャップ岬へやってきました。
宗谷バスは東急バスと同じ銀の車体に赤いラインで、東急系列の会社なんでしょうか。稚内駅 駅
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天気が晴れてきました。
ノシャップ岬は稚内駅から4キロほど。
利尻礼文を目の前にした岬です。
ただ、残念なことにやはり雲が多くて利尻富士は見えませんでした。ノシャップ岬 自然・景勝地
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ノシャップ岬にある稚内灯台。
北海道で1番高い灯台で、全国でも2番目に高い灯台です。
ロシアのサハリンとの間の宗谷海峡の航路を守る重要な灯台です。
その灯台の真下には稚内市立寒流水族館と科学館があります。稚内灯台 名所・史跡
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入館料が水族館と科学館共通でたった500円。
ささやかな水族館とはいえ、よくこの料金でやっていけるものです。
今年の3月に生まれたアザラシの赤ちゃんが2匹いました。ノシャップ寒流水族館 動物園・水族館
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大きな水槽は1つだけ。
絶滅危惧種、「幻の魚」と呼ばれるイトウが泳いでいました。
名前は知っていましいたがこんなに大きな魚とは知りませんでした。
他にも宗谷海峡に生息している魚類が泳いでいました。 -
ショーとしては、アザラシへの餌付けが行われています。
お兄さんの指示でアザラシのパフォーマンスもありました。 -
科学館の見どころは南極探検に関する展示です。
歴代の南極線の模型や、置き去りにされながらも1年以上生き続け、映画「南極物語」(1983年、主演高倉健)で日本中を感動させたタロー、ジローの樺太犬のっ展示、さらに30分ほどのプラネタリウムも見られました。稚内市青少年科学館 美術館・博物館
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バスで稚内駅に戻り、再度カーシエアを2時間ほど借ります。
本当はバスで宗谷岬に行きたかったのですが、1日4本しかなく、しかも12時過ぎのバス以外は稚内に戻ってこれないというわけでやむなく。
宗谷岬に行く途中で立ち寄った宗谷丘陵。
北海道らしい広大な風景が広がります。
天気が曇ってきたのは残念。タイムズカー稚内駅前店 乗り物
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宗谷丘陵では黒牛が放牧されていました。
宗谷丘陵 自然・景勝地
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日本最北端、宗谷岬へやってきました。
日本最北端の地の碑があります。
雲が多くなってしまいましたが、一応かすかに沈む夕日が見られました。日本最北端の地の碑 名所・史跡
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間宮林蔵の銅像もあります。
彼は樺太が島であること、間宮海峡を発見した江戸時代の人です。宗谷岬 自然・景勝地
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今日の泊りは南稚内のホテル。
稚内駅前はさびれていましたが、南稚内駅前の方は繁華街があり、若いおねえさんやお客さんも多くにぎわって活気を感じました。南稚内駅 駅
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地元の料理を食べたいと何軒がお店をまわりましたが、どこも満席。
ようやく、見つけたお店に入りました。北の海鮮ろばた 魚吉 グルメ・レストラン
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稚内の名産・黒牛とタコと鮭のカルパッチョ、銀杏草のお味噌汁を注文しました。
ホテル御園 宿・ホテル
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