鳥取から島根へ2024(10)砂を学び 砂と遊ぶ 仁摩サンドミュージアム

2024/06/06 - 2024/06/06

旅行3日目（2024年6月6日）、午前中は「仁摩サンドミュージアム」を見学しました。
ここでの目玉は”世界最大の砂時計「1年計」”ですが、それ以外にも面白い展示が目白押し。見学時間をたった1時間しか取らなかったのは、大失敗でした…。

余談ですが、この旅行記が「200冊目」になります。
ここまで続けられたのは、いつも見に来てくださる4トラの皆様のおかげです。ありがとうございます。

エリア 大田・石見銀山(島根)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: レンタカー JALグループ ANAグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

「9) 砂とピラミッド好きにはたまらない
　https://4travel.jp/travelogue/11931107」からの続きです。
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中央ホールには、1年計以外にも砂を使った展示があります。
そのひとつが、渡辺明節「砂の記憶」。
毎時05分、25分、45分に回り出します。

仁摩サンドミュージアム 美術館・博物館

10時25分の回が始まりました。
さらさらとこぼれ落ちる砂から、目が離せません。
それはキャンプで焚火の炎に見入ってしまう。
そんな感覚と似ているかも。

回転が止まった時、先ほどまであった砂のピラミッドはほぼ消失。

次の10時45分からの回は、違う角度から観察。
ほんの20分前にピラミッド型をなしていたとは想像すらできない有様です。

さらさらと砂がこぼれ落ちていきます。そんな単純な動きの末に、

砂のピラミッドが再び、構築されていく。

え～、これにはどんなトリックが (ﾟﾛﾟ)？
気になって繰り返し見てしまう、そんな作品でした。

中央ホール隣りの展示室では、「2007年 芦原妃名子 砂時計 原画展」を開催中。
テレビドラマ「砂時計」。
2007年の放映時、私も見ていました。

この仁摩サンドミュージアムもドラマに登場し、
いつか行ってみたいと思った場所でした。
それが今回、姉のおかげで叶えることができたのです。
お姉ちゃん、ありがとう (^。^)

だけど、芦原妃名子さん。
ドラマ「セクシー田中さん」の脚本を巡るトラブルで還らぬ人となりました。事の真相が報道されるたび、あまりにもひどいと感じました。
こんな悲劇がもう起きませんように。
そして、ご冥福をお祈りいたします｡･ﾟ(´□｀)ﾟ･｡

原画展の向かいにある「企画展示室」では「砂絵展 MIuRA個展」が行われていました。

白い珪砂を、アクリル絵の具で着色してる。

心和む、

ほんわかした絵柄に、

癒される～ o(*ﾟ▽ﾟ*)o

ひとつひとつ丁寧に見ていきたいけれど、
もう次の目的地へ移動しないと、
飛行機に間に合わなくなります。
ここは写真を撮って、あとで見ることに。

企画展示室を抜けると「砂に関する特別コーナー」。
展示されている「サンド ピクチャー」は、額縁の端を持って回すと、

絵具に油が混ざっているのでしょうか。
絵具が流れ、描かれている風景が変化します。

そんなサンド ピクチャーの前のショーケースには、サンド ブラストやクリア キャンドルが展示されていました。これは「別館ふれあい交流館」で製作の有料体験も可能です。

チャレンジしてみたかったけれど、
そんな時間はありません…(T-T)

地下2階の環境ホールは、駆け足で見学しました。
ここには、世界各地の砂が展示されています。

日本にある「鳴き砂」の浜。
現在、たった3カ所しか残っていないそうです。
京都の琴引浜は、隣接の浜でリゾート開発が進む。
新潟の角海浜は、原子力発電所予定地として閉鎖。
福岡の恋の浦は、護岸と開発により鳴き砂は失われた…。

この展示を多くの人が見て、危機感を持ち、
何かしなくてはいけないのではと考えさせられました。

鳴き砂を洗浄した時にできた「泥水」も展示してありました。
5年ごとに洗浄して、汚れ具合を監視。
最近、汚れがひどくなってきているそうです（＝_＝）

ずらりと並んだ砂の瓶。
和歌山の南紀白浜、愛知の恋路ヶ浜、鎌倉の稲村ケ崎、山梨県の河口湖、静岡の浜岡砂丘、西表島の星砂の海岸、西表島の月ヶ浜、武富島の皆治浜など日本各地から集められたものだけでなく、

アラビア半島のルブラ・アルハーリー砂漠、アラビア砂漠、ポルトガルのサンタクルス、インドのコーチン。

メキシコのカンクン、オーストラリアのタスマニア島、エアーズロック、ケープフラタリー砂など、ものすごい数の砂が展示されています。

木製ケースの中身は絵の具かと思ったら、

これも砂（＠ｏ＠）
去年10月に訪ねた和歌山の白良浜、千畳敷、円月島の砂もありました。色も大きさも様々で、じっくり観察したいけれど、もう出ないといけない時間（Ｔ□Ｔ）

入館時にもらった台紙は、

ワークショップコーナーで
青、黄色、赤、緑の砂を使い、
オリジナルの砂絵を作るためのもの。

上の画像は、完成品の見本です。
私もやってみたかったけれど、泣く泣く出口へ急ぎました…

午前11時17分、見学終了。
入口を出ると、右奥に「花時計」。
左に行けば、古墳ゾーンですが、
これも近くで見る時間はありません (T-T)

仁摩サンドミュージアムが、こんなに面白い場所だったとは。
半日、いや、一日かけるべきでした。
いつかまた再訪したいです（^^;）

以上、ご覧いただきありがとうございました。
この後は「11) 一畑電車で大パニック!!」https://4travel.jp/travelogue/11931304 へ続きます。

仁摩サンドミュージアム 美術館・博物館

この旅行記へのコメント （4）

• pedaruさん 2025/01/10 07:18:21

  サンドミュージアム

  　kiyoさん　おはようございます。
  
  　サンドミュージアムは大変興味を持ちました。
  とくに「鳴き砂」の展示には心痛みます。経済も停滞しているわが国で、砂の汚染が進んでいるとは由々しき問題です。
  
  　私の義姉が住んでいる石巻市の雄鹿町には十八成浜（くぐなりはま）という美しい砂浜がありましたが、（くぐなり　は歩いたとき鳴る音からきています）東北大地震で海岸が沈下し、消失しました。とても残念です。
  　全国でやっと残った美しい海岸が、年々汚染されているとは問題ですね。
  　それから世界各地の砂の展示、私はモロッコのサハラ砂漠の砂を持っています。
  赤みを帯びた綺麗な砂です。意識的に持ってきたのではなくて、砂漠で遊んだ時に上着のポケットに沢山入ってしまったのだと思います。孫に半分あげました。
  
  　砂のピラミットの時計、よく解りません、動画だったらすこしは分かるでしょうか？さらさらと動き変化する様子は不思議な情景だとは想像できる気がします。
  　もっと時間をかけて見たかったと言われるほど素晴らしい記念館だったようですね。
  　pedaru

  kiyoさん からの返信 2025/01/10 15:39:40

  RE: サンドミュージアム

  pedaruさん、こんにちは。
  いつもありがとうございます。
  
  十八成浜。
  画像検索して見てみましたが、美しい場所ですね。
  それが、消失してしまったとは…。
  
  私もツアーで訪れた岩手県の「浄土ケ浜」が
  東日本大震災で甚大な被害を受け
  変わり果てた姿をテレビで見た時は言葉を失いました。
  砂浜に限らず、地球上のどの場所も、
  自然災害や人的災害でダメージは避けられないのかと思うと
  やりきれない思いです。
  かといって、自分が何をしていいのかわからない（～～；
  
  砂のピラミットの時計。
  静止画と言葉での説明は難しいですね。
  
  時計全体は時計回りにゆっくりと回っていて、
  中に入っている砂がこぼれて変形していくというのが
  大まかな動きです。
  
  中央にある何段もの横板には、
  等間隔で穴があいていて
  回転にともなって横板が傾くと、
  上にのっている砂が穴から下へこぼれ落ちていきます。
  
  こぼれ落ちた砂は、自然と三角形を形作り、
  さらに下へとこぼれ落ちていくという仕組みなのですが、
  こうして説明しても、わかりづらいですね（＾＾；
  
  昔、童話創作の講座を受講していた時の課題で
  「テレビを知らない人に、テレビとはどういうものか説明せよ」
  というのがあったのですが、
  すごく難しかったのを思い出しました。
  
  自分が見たものを他の人に伝えるには、どう表現するか。
  あらためて考えさせられました。
  ありがとうございます。
  kiyo

• クサポンさん 2025/01/07 21:31:10

  サンドミュージアム素敵♪

  kiyoさん
  クサポンです
  
  私も出雲や松江に行きました。
  雨の中の砂丘も思い出深いです。
  
  仁摩サンドミュージアムは初めて知りました。
  こちらの砂時計は圧巻ですね。
  ピラミッドの砂時計も気になります。
  
  今度山陰に行く時は候補に入れようとマーキングしました。
  
  飛行機もいいけど、サンライズ出雲でもいいかとか(^^)
  夢は広がります。
  

  kiyoさん からの返信 2025/01/08 07:37:06

  RE: サンドミュージアム素敵♪

  クサポンさん、こんにちは。
  いつもありがとうございます。
  今年もどうぞよろしくお願いいたします。
  
  クサポンさんの出雲旅行は大変だったのですね。
  転倒してヒビ。
  一畑バス営業所の大雑把な案内…。
  めげてしまいそうなのに、
  ポジティブシンキングなクサポンさん。
  読んでいて、こちらまで明るい気分になれました。
  お伴３人のシナちゃんズもかわいい(*ﾟ▽ﾟ*)
  
  私が見れなかった古代出雲歴史博物館の宇豆柱。
  迫力がありますね。
  逆光で真っ黒だった稲佐の浜は、
  順光で見ると、こんな形状だったのかと驚きました。
  
  松江では、堀川巡りもされたのですね。
  私は時間がなくて、道路から船を見るだけでした。
  カラコロ工房も改装中で、中に入れずじまいでしたし、
  同じ場所に行ったのに、
  新たに目にするものも多くて
  また出雲や松江に行きたくなりました。
  
  仁摩サンドミュージアムもおすすめです。
  ぜひ行ってみて下さいませ。
  kiyo