2024夏-6 大学へ行かないコインブラ（後編）

2024/08/13 - 2024/08/13

コインブラでは多くの方がコインブラ大学へ行かれるので、それならばと、私は止めておきました（王道を外したくなる性質）。
前半の修道院ふたつが素晴らしかったので、後半は趣を変えて国立博物館と街歩きを楽しみます。

旅の後半に予定していたエヴォラが夏は40度にまでなると出発直前に知り、40度なんてとんでもない！と慌ててエヴォラ無しの計画に変更していました。
でもここでポルトよりもコインブラが圧倒的に馴染んだので、自分は大都会が合わないと確信。暑かろうがリスボンよりエヴォラだ、と後半の計画を練り直すことになりました。
それほど、コインブラが大好きになりました。

◇8/10 シンガポール 機内泊
◇8/11 ポルト　ポルト泊
◇8/12 ポルト　ポルト泊
◆8/13 コインブラ　トマール泊
◇8/14 トマール　リスボン泊
◇8/15 エヴォラ リスボン泊
◇8/16 リスボン　機内泊
◇8/17 シンガポール　機内泊
◇8/18 帰国

エリア コインブラ(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

カフェサンタクルス横の坂を上ります

路上観察
これはガス栓とか水道栓とか？
鍵も可愛いんだろうな

まぁ♪
イスラムチックな四阿？と思ったら、ルネッサンス建築「マンガの泉」で、元はサンタクルス修道院の回廊の一部だったとか

なんで漫画？と思ったらそのマンガじゃなく、ポルトガル語でMangaとは、袖かマンゴーの意でした。
で、どっちだろう？

Manga Cloister 建造物

しかしこの坂が殺人的
すぐに修道院の屋根を越えたことで伝わりますでしょうか

サンタ クルス修道院 寺院・教会

（景色：右）
大学へ行くのに、毎回この坂を登るなんて！
退学理由に「坂」もありそうです

（景色：左）
うっかり心臓麻痺でも起こしそうな、殺人的な坂です

あ！コインブラで見た唯一の子
さらに坂の上の脇道で、とてもじゃないと望遠で撮っております

猫的にはこの坂、どうなんでしょうか
猫もしんどい？

はー、がんばりました
（坂を登っただけです）

下界にタワマンみたいなビルがひときわ目立っています

坂の上のアパートに「1B」とあり、こんなに高いのに1階？と阿呆な疑問を持つほど、すごい坂でした

こんな坂の上にもお店が
（気分は山小屋）

おー、丘の上に大きな建物
もしやこれが大学なのか？

おや
いま休憩中で不在です、みたいなことが書いてあったので、

しめしめと覗いてみた
これでわたしも「大学に行った」と言えるかもしれません
(違うかも)

どなたかの旅行記で、夏休みは学生さんが居なくて閑散としているとあり、それはいいぞ、とコインブラを予定に加えたのでした。

大学生がごろごろいても、嬉しくもなんともないもの

黒マントでコスプレした大学生に寄付を求められる（学費稼ぎ）とかで、そんな学生との遭遇もご免こうむりたいし

街によって歩道の模様テーマがあるみたいで、コインブラはラインと星印

いいねいいね（反復好き）
これも大学かな

高くそびえる新カテドラル
さっきのセントクルスが素晴らしかったので「もう満足したから」とパス

と書いていると、通ったなら行けば良かったのに、と思いますけどね

新カテドラル (コインブラ) 寺院・教会

すぐお隣の「サン・ジョアン・デ・アルメディナ教会」
ここはいつも閉まっているみたい

上の教会隣に博物館みたいなマークがあり、
National Museum Machado de Castro
ここがマシャド・デ・カストロ国立博物館でした

門を抜けると眺めの良い広場

ローマ時代の遺構・地下洞窟の上に建つ博物館です
地下洞窟？と目が輝き、入ってみることに
入場料は8ユーロで、ポストカードセットがもらえます（要らんけど）

受付でバックパックを預かってもらえました

国立マシャード デ カストロ美術館 博物館・美術館・ギャラリー

地下洞窟はかなり広く、こんな全体図
大体歩けます

よほど人気が無いのか私以外誰もおらず、静まり返った洞窟を探索できました。しかもこの細道♪

地下洞窟がギャラリーを兼ねており、美術作品がところどころに
遺跡の雰囲気を楽しむには、わたしにはちょっと邪魔でしたが

いくつか解説を読んだけれど、毎度解説がつまらないので読まなくなり、おおかた訳も分からず歩いた（残念）

知りたい！と興味津々で読むと、
例えばこれ
　↓

こんなのは3つも読めば息がつまる
心に響かないどころか、心に重たいカーテンが降りてくるような不快感

素人も楽しめるように工夫してほしいところ

この辺りは墓地だったそうで、墓石のひとつ
サイドには意味ありげな模様が彫ってありました

歴史のありそうな痕

こんな感じで上に高さ30mにもなる大きな建物があり、その地下部分らしい
コインブラがアエミニウムと呼ばれていた頃の政治の中心地だったとか

地下洞窟だけかと思っていたら、上はしっかり国立博物館で、廻る順番も決められており、誘導されます（なので時間の無い人には厳しいと思う）

おじさんの人魚もありなんだ

最初の展示は、教会や遺跡跡から回収されたものみたい

エス様のあばら骨表現

建物が彫ってあるとトキメクんですよね
お二人の表情も秀逸

この棺おもしろーい
だって下の人たちが

ふざけているんだもの

わたしの思考レベルに合わせた解説はたいへん難しいかもしれない

はげてこそ

この方
アジアの凶神「ラーフ神」とそっくりでは？

こんな再現の間（たぶん実物大）もあり

やめてくださーい

時々大きな窓から外が見えて、いい休憩が挟めます

あ、また骨

パンツ一丁の天使たちが首を切られています
なんてこと

腕の骨用ケース
他にも、豪華な骨入れが多数ありました

次は「陶器・アスレージョ」コーナー

わー、これは楽しい！
数学アスレージョ

理科アスレージョも！
もしかしてコインブラ大学の壁にあったのかな？
（説明を読まなかった人）

建物アスレージョだ

アジアコーナーの天井が素敵

「日本」の部屋もありまして、これ印籠なんです！
いいの展示してもらって嬉しいわ

いやー楽しかった
経営が危ぶまれるくらい空いていました

国立マシャード デ カストロ美術館 博物館・美術館・ギャラリー

トイレのマークが可愛い♪

わたしはゆっくり見て、全部で2時間くらい
以上、マシャド デ カストロ国立博物館でした

あとは電車の時間まで街歩きだー♪と歩き出しました

あ、さっき見えた建物
なんだろう、行ってみよう

横からもかっこいい！

ほー、コインブラの旧大聖堂でした
すんごい坂に建ってまして、おむすびでも落とそうものなら、永遠の別れとなることでしょう

旧カテドラル (コインブラの旧大聖堂) 寺院・教会

入り口から覗いて「うーん」と悩み、残りの時間は街歩きしたいからなーと入らず
（入ってみれば良かったのにー）

旧カテドラル (コインブラの旧大聖堂) 寺院・教会

ルンルンと歩き出しました

まぁぁ、なんて素敵なのかしら

こちら、ただの廃墟かと思ったら「The Sousa Bastos Theater」
劇場跡でした。航空写真を載せているサイトがあり、かなり広い敷地です

さっきの殺人的な坂に恐れをなして、純粋な「道センサー」だけで歩けないのが悲しい

あら、おしゃれした通りもあるのね
（逆にテンションが下がる奴）

おー、ちびっこたち♪
遠足かなぁ

アルメディーナ門 観光名所

音に惹かれてやってくると、路上ライブ
そんなのは彼方此方でやっていたのだが、彼らに限ってはめっぽう楽しく、貴重な街歩きをボツり40分もここにいました

さっきのちびっ子たちもやって来て、ノリノリで踊りまくっていました
全部インストロメンタルでしたが、「だんごの唄」とかじゃなくても子供たちに響くんだなと感心した

ありがとう、コインブラスの皆さん
すんごい楽しかったー！

わたくしチップをはずみます、と意を決して近づくと、楽器ケースの中はコインばかり
紙幣は飛んでくからだめか、とスゴスゴ戻り（笑）ポケットのコインを集めて置いたものの、あ、紙幣をコインで錘にすれば良いのか、とワタワタ（泥棒と間違えられそう）。
スマートにチップを払うのが悲しいくらい下手です

最初は音楽の聞こえる範囲をウロついていたけれど、

細道だ

洗濯物だと歩いている内に聞こえなくなってしまった

おや、こんなところにちょんまげの方が？と思ったら、頭で鳥が寛いでいた
元首相らしい。鳩たちに愛されて、いいですね

Largo da Portagem 旧市街・古い町並み

ひっそりとした道はいつも通り楽しく、

賑やかな通りもほのぼのしている
ポルトで感じたストレスが全然ない

なんてカッコいい服屋さんだ
二階のショーウィンドウときたら！

コインブラには約8時間の滞在
昼でも混まないし、坂がすごいので日帰りで良かったと思う

アルゴリズム体操？

どなたかの旅行記に「コインブラがいちばん楽しかった」とあり、正直それが来る前にはわからず、中継地点に便利だから選んだコインブラ。
でも来てみると、わたしもコインブラ最高、と思いました。
これから旅をご計画の方があれば、イチオシでお勧めしたいです。
コインブラ大学へ行ってない奴が言うなと言われそうですけど…

16：20発の電車で、トマールへ向かいます