2022/09/07 - 2022/09/07
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ちふゆさん
2022年9月7日(水)夕方の4時前、舞鶴城公園から甲府駅に戻り、夕食やドリンクを買って、東京へ向かう。乗ったのは4時11分発の新宿行特急のかいじ40号(下の写真1)。
特急かいじは1988年に中央東線を走る特急「あずさ」のうち山梨県内止まりの列車を分離して誕生したもの。名前は山梨県の旧国名である甲斐国に向かう甲斐路に由来しているが、1960年から1965年までは準急列車に、その後1986年まで急行列車に使われていた愛称。現時点(2024年7月)では新宿/東京・甲府/竜王間で14往復運転されている。初めて乗った。
2019年以降は9両編成のE353系電車で運行されている。2017年から営業運行開始したJR東の直流特急形電車で、主に中央東線で使われている。外観デザインは「伝統の継承」に「未来への躍動」を、内装は南アルプスと沿線にある梓川の「きよらかさ」、ビジネスの「機能性」、レジャーの「高揚感」をコンセプトにしている。
ついでに特急「あずさ」だが、1966年に新宿・松本間で運転を開始した特急。上高地から松本に流れる梓川からネーミングされている。1977年に大ヒットした狩人の「あずさ2号」で超有名になった。ただし、その後1978年に下り列車は奇数に統一されたため、新宿発下りのあずさ2号はなくなり、さらに2020年まであった東京行のあずさ2号も2020年にかいじとの通し番号付与になり消滅した。なお、1994年から2019年までは一部車両は「スーパーあずさ」として運行されていた。どっちも乗ったことある。
甲府を出ると列車は中央本線を東に進む。中央本線は東京の新宿から長野の塩尻を経由して名古屋までを結ぶJR線だが、塩尻を境に現在はJR東日本に属する中央東線と、JR東海に属する中央西線に分かれており、両線を直通する列車もない。中央東線に関しては下記に書いた。
https://4travel.jp/travelogue/11761422
上記には簡単に書いたが、1901年(明治34年)に官設鉄道が八王子・上野原間を開業した後は、その翌年の6月に鳥沢まで、10月に大月まで延伸される。さらにその翌年の1903年(明治36年)の2月に初鹿野まで延伸され、甲府までが6月に開通した。
かいじ40号は石和温泉、山梨市、塩山、大月に停車後、上野原を通過すると藤野、相模湖の両駅(共に通過)がある神奈川県相模原市を経由して高尾(通過)の西で東京都に入る。東京都については下記で書いた。
https://4travel.jp/travelogue/11796019
大月の次の停車は八王子で、私は5時22分に到着したその次の停車駅、立川で下車。ここでJRの南武線に乗り換える。立川駅と神奈川の川崎駅を結ぶJR東日本の東京地区の電車特定区間の路線の一つ。東京都心から郊外に延びる複数の放射状路線と交差する環状路線の一つで、京葉線・武蔵野線と連続する東京の外環状線の一部を構成している。
なお、川崎の一つ手前の尻手(しって)で分岐して 浜川崎まで走る浜川崎支線と新鶴見信号場とを結ぶ貨物専用の尻手短絡線についてはこの項では触れない。
川崎市をその細長い形に沿うように貫いており、多摩川とは距離は多少離れるが全線で並行し、右岸を走る南側では多摩丘陵東端に沿って多摩川の氾濫原を走り、多摩川を渡った北側では立川崖線を登り、武蔵野台地上を走っている。
1927年(昭和2年)3月に川崎・登戸間が南武鉄道として開通。その後徐々に北に延伸され、2年後の12月に全線開通した。1943年(昭和18年)に青梅電気鉄道と奥多摩電気鉄道の合併が仮調印されたが、実現せず1944年4月に国有化され、南武線となる。1987年の国鉄分割民営化によりJR東が継承する。
起終点含む26駅、35.5kmを結ぶ。1066㎜の狭軌で全線電化複線。平日日中は1時間に各停6本と快速2本、土日日中は各停6本と快速3本が運転され、他路線との乗り入れはない。私は2001年から2007年までの間に、併せて4年間川崎のオフィスに勤務していたことがあり、南武線も仕事で何度も利用したことあるが、その頃は快速はなかったなあ~
17時35分の川崎行の各駅停車に乗車(下の写真2)。10分ほどで分倍河原に到着し、今度は京王線に乗り換える。分倍河原(ぶばいがわら)は変わった名前だが、鎌倉末期の新田義貞と鎌倉幕府側の戦いや室町中期の鎌倉公方の足利氏と関東管領の上杉氏の戦いで、共に「分倍河原の戦い」と云う名が残る歴史的な地名。
「分倍」と「河原」の複合地名。分倍は地名で、この地がしばしば多摩川の氾濫や土壌の関係から収穫が少ないために、口分田を倍に給した所であったことから来たと云う説が有力。河原は江戸期以前には今はこの辺りから2kmほど南を流れている多摩川の河原がこの辺りにあったことから来ている。
1925年(大正14年)に玉南電気鉄道(翌年に京王電鉄に合併される)の屋敷分(やしきぶん)駅として開業。屋敷分は当時の村の名前。1928年(昭和3年)に上述の南武鉄道が南から延伸して終着駅として開業。翌年に共に分倍河原に改称した。現在は東京都府中市の片町と分梅町との間にある。京王電鉄とJR東の共同使用駅だが、京王電鉄の管轄駅。これまでも乗り換えはしたことあるが、駅で降りたことはない。
京王線は京王電鉄の新宿と京王八王子を結ぶ路線。新宿から甲州街道に沿って調布市・府中市・多摩市・日野市を通り、八王子市へ至るインターアーバン路線。東京都心方面への通勤・通学路線であり、沿線には主に住宅地が広がっている。路線名は東京の「京」と八王子の「王」に由来している。
1913年(大正2年)に笹塚・調布間で開業。その後徐々に延伸して、東八王子(現京王八王子)までの全線開通は1925年(大正14年)。ただし、この時点では府中・東八王子間は玉南電気鉄道で、翌年京王電鉄に合併され、軌間を広げて1928年(昭和3年)に直通運転を開始した。
軌間は馬車軌間と呼ばれる1372㎜で、起終点駅含む34駅、37.9kmを全線電化複線(新宿・笹塚間は複々線)で結んでいる。高雄には行ったことがあるが、もしかしたら高尾線が分岐する北野と京王八王子間は乗ったことがないかも知れない。
各駅停車の他、快速、区間急行、特急に有料の京王ライナーが運行されており、高尾線、相模原線に乗り入れしている。また、都営地下鉄新宿線とも相互直通運転が実施されている。
運営している京王電鉄は、東京都から多摩地域および神奈川県北部において鉄道路線を運営している日本の大手私鉄の一つで、京王電鉄の他、京王電鉄バスや京王百貨店、京王プラザホテルなどからなる京王グループの中核企業。
前身の京王電気軌道が1910年(明治43年)設立され、上述の京王線が1913年(大正2年)に営業運転を開始した。一方、同じく前身となる玉南電気鉄道は1922年(大正11年)設立で、1925年(大正14年)に営業運転開始。両社は翌年に合併する。さらにもう一つの前身となる帝都電鉄が1933年(昭和8年)に渋谷・井の頭公園間を開業させる。
これらの3社は戦争中に東京急行電鉄(いわゆる大東急)に小田急電鉄や京浜電気鉄道と共にまとめられたが、戦後の1947年(昭和22年)に大東急分割が決定し、これをもって現在の京王電鉄(当時は京王帝都電鉄で、改称は1998年)が発足する。
現在は上述した馬車軌間の京王線、相模原線、高尾線、動物園線、競馬場線に、狭軌の井の頭線の、合計6路線84.7kmの鉄道路線を有する。
分倍河原5時55分発の新宿行に乗車(下の写真3)。15分足らずで飛田給駅に到着する。京王電鉄京王線の駅で、副駅名が味の素スタジアム前。同スタジアムの最寄駅。1916年(大正5年)に京王電気軌道(現京王電鉄)の駅として開設。2001年の東京スタジアム開業に併せて改良工事を行い、副駅名を設定した。
飛田給(とびたきゅう)は地名から来ている。古代の荘園制時代、飛田氏と云う荘園領主より給与された給田地であったことから飛田給と名付けられたと云う説や武蔵国悲田院の給田地であったことから悲田給(ひでんきゅう)となり、それが転じて飛田給となり、さらに読み方が変わったと云う説などがある。
2001年の改良工事で、橋上駅舎を備える単式・島式ホーム2面3線を有する地上駅となった。駅舎内に自由通路があり、地上への出口は線路の南北に各1か所ある(下の写真4)。2002年にサッカー観戦に来たことがあるので、利用するのはそれ以来2度目。
飛田給は調布市の一番西に位置する。調布市は、東京都の多摩地域東部に位置しており、23区に接し交通の便も良い。古くからの寺社や武蔵野の自然も残っており、都心に近く住環境の整った住宅地。また、古刹深大寺で知られ、隣接する神代植物公園は旧寺領だった。
人口は25万人弱で、都内62区市町村中21番目に多い。23区をまとめると23区、八王子市、町田市、府中市に次ぐ5番目。23区の渋谷区、文京区、荒川区、台東区、中央区より多い。23区への通勤・通学者が多く、昼間人口は夜間人口より5万人近く少なくなる。
面積は約21.6平方kmで、62区市町村中26番目。武蔵野台地と多摩川低地によって構成されている。品川区よりわずかに小さく、多摩市よりわずかに大きい。23区の世田谷区に接し、その他狛江市、三鷹市、府中市、稲城市、小金井市と神奈川県川崎市多摩区に囲まれている。
調布の名は、昔の税金である租庸調の調(その土地の特産物を納める)で布を納めていたことに由来している。ちなみに田園調布や西多摩郡調布村(現在の青梅市長渕地区)も同じ理由で調布と呼ばれた。なお、調布と書いて「たづくり」もしくは「てづくり」とも読んでいた。
上述した深大寺は奈良時代、733年の創建と伝えられる。前回来た時に行って、そば食べたわ。戦国時代に後北条氏と対峙していた上杉氏が深大寺城を築くが敗れて、市域は後北条氏の家臣団に分け与えられた。江戸時代には甲州街道が整備され、布田(ふだ)五宿が置かれた。
明治維新後、1889年(明治22年)の市制・町村制施行により調布町と神代村が発足。維新後は品川県、入間県、神奈川県などと目まぐるしく変わっていたが、1893年(明治26年)に東京府所属となる。東京府は1943年に東京都となる。
戦後の1952年に神代村は町制施行し神代町となる。翌年、調布町と神代町、さらに狛江町の3町合併が持ち上がるが頓挫し、1955年に調布町と神代町のみ合併して調布市が成立した。
上述のように深大寺、神代植物公園、味の素スタジアムの他、調布飛行場(ユーミンの「中央フリーウェイ」に登場)、新選組近藤勇生家跡などもある。水木しげる所縁の街としても有名。妻・武良布枝さんの朝ドラや映画にもなった自伝エッセイ「ゲゲゲの女房」の舞台でもある。
調布市に縁がある有名人は上述の水木しげる(22年生れ)は1959年、37歳で調布市の家を購入し、2015年に亡くなるまで調布で過ごした。同じく漫画家のつげ義春(37年生れ)は一時そのアシスタントを務め、調布市に住んでいた。作家の安部公房(24年生れ)も1959年、35歳から34年間調布市に住んでいた。
タレントの高田純次(47年生れ)は第三中学校から府中高校へ進む。サッカー日本代表の相馬勇紀(97年生れ)も第三中学で、調布南高校から早稲田大学に進んだ。
俳優の筒井道隆(71年生れ)は第四中学校から堀越高校に進む。同じく俳優の三浦翔平(88年生れ)も第四中学で杉並高校へ進むが中退。ピアニストの清塚信也(82年生れ)も第四中学で桐朋女子高校音楽科を卒業後、桐朋学園大学に進んだがモスクワ音楽院へ留学した。ダウンタウンの浜ちゃんの妻の小川菜摘(62年生れ)も第四中学校卒業。
早実時代に大ちゃんフィーバーを巻き起こした荒木大輔(64年生れ)は神代中学校卒業。スワローズなどで活躍した飯田哲也(68年生れ)はその後輩。
俳優の宮川一朗太(66年生れ)は私立の晃華学園小学校卒業。シンクロで活躍した小谷実可子(66年生れ)は私立の桐朋女子中学・高校出身。バイオリニストの高嶋ちさ子(68年生れ)は桐朋女子高校音楽科、桐朋学園大学卒業。ピアニストの反田恭平(94年生れ)も桐朋女子高校音楽科(共学)卒業。
同じく私立の明治大学付属明治高校・中学校出身にはギタリストのアントニオ古賀(41年生れ)や俳優の三宅裕司(51年生れ)、作家の羽田圭介(85年生れ)らがいる。
タレントの見栄晴(66年生れ)は調布北高校卒業。アナウンサーの久保純子(72年生れ)も同じ。
味の素スタジアムへ向かうが、続く
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