
2024/06/03 - 2024/06/08
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ポーランドはショパンの祖国であり
負の遺産「アウシュヴィッツ強制収容所」のある国。
そんなポーランドへ出かけた私の目的は、音楽でも歴史でもなく
可愛いものたちを探すこと♪
探し回ったのは、花柄ペイントが施されたザリピエ村の可愛い家々や
ヴロツワフの街に点在する小人たちの像でした(^^ゞ
ほかには、お気に入りのボレスワヴィエツ陶器を探したり、ポズナンの
メルヘンな街並みとだまし絵の壁画を見るのも楽しみにしていました。
こちらの旅行記にはクラクフ到着日と3日目の様子を纏めてあります。
(2日目はザリピエ村へ出かけ、4日目はヴィエリチカ岩塩坑に行きました)
11世紀から17世紀初頭までポーランド王国の首都として繁栄した
クラクフは、プラハ、ウィーンと並ぶ中欧文化の中心でした。
1978年に最初に登録された世界遺産12件のうちの1つとして
『クラクフ歴史地区』が文化遺産登録されています。
~・~・~・~・~・~・~・~ 旅程 ~・~・~・~・~・~・~・~
★6/03(月) HND発21:50(JL6877)→(機中泊)→
★6/04(火) ヘルシンキ着04:40(乗り継ぎ)ヘルシンキ発07:15(JL9313)
→クラクフ着08:15《クラクフ泊》
6/05(水) ザリピエ村へ日帰り観光《クラクフ泊》
★6/06(木) クラクフ観光《クラクフ泊》
6/07(金) 午後:ヴィエリチカ岩塩坑見学《クラクフ泊》
6/08(土) クラクフ発10:05(by Flixbus)→ヴロツワフ着13:40《ヴロツワフ泊》
6/09(日) ヴロツワフ観光《ヴロツワフ泊》
6/10(月) ヴロツワフ発13:33(by train)→ポズナン着17:24《ポズナン泊》
6/11(火) ポズナン観光
ポズナン発15:40(by Flixbus)→ワルシャワ着19:15《ワルシャワ泊》
6/12(水) ワルシャワ観光《ワルシャワ泊》
6/13(木) ワルシャワ発13:00(JL6830)→ヘルシンキ着15:40(乗り継ぎ)
ヘルシンキ発17:35(JL6800)→(機中泊)→
6/14(金) NRT着12:55
※旅行時 1złoty(ズウォティ) ≒ 40円
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ヘルシンキ乗り継ぎでクラクフへ向かう機材は、通路を挟んで2席+2席の4アブレストで、翼上の非常口に接した座席にアサインされました。
するとCAさんがやって来て、横一列の私達4人に「ここは非常口に接しているのでエマージェンシーの際は非常扉を外し、乗客の避難誘導をお手伝いいただきますけど、よろしいですか?(暗に、嫌なら席を代わるように)」と聞いてきたので、全員「イエ~ス」。
もしもの時は、、私に任せて~(^_-)-☆
帰りのワルシャワ→ヘルシンキ便も同じ席でした。
JALの4桁便(コードシェア便)旅客の指定席なの?! -
クラクフ・バリツェ国際空港に到着後、チェックインバゲッジが出て来るのを待つ間に現地通貨złoty(ズウォティ)をATMから引き出しておくことに。(実際の発音はズウォーテの方が近く、通貨コードはPLN)
ATMのEuronetが「このレートで日本円での支払額を確定しますか?」と最初に聞いてくるレートはいつも恐ろしく悪いので、当然却下!
表示されている《0.0220 PLN=1.0000 JPY》という数値を見ても、1ズウォティがいくらなのか全然わからないので、取り敢えずATM画面の写真を撮っておきました。
8000円分くらいの現金があれば十分と思い、1ズウォティは約40円なので《8000÷40=2000》と狂った脳ミソが計算し、2000ズウォティを引き出した私…。
日中散々歩き回り、夜ホテルでカメラ画像を確認している時にATM画面(写真)の《91,422 JPY》を目にして「えっ?」と思い、200でいいのに2000ズウォティ引き出していたことに初めて気づいたのでした(;・∀・)
クレカのレートを選択していたので実際の請求額は利息分も含めて81,652円でしたが、ユーロネットが最初に提示するレートを受け入れてたら1万円近く損するところでした。
ATMからズウォティを引き出した時、一応人目を忍んで確認したら100ズウォティ札×18枚、20ズウォティ札×10枚でトータル28枚ものヨレヨレのお札が出て来て厚みが1センチ近くあったので無理矢理お財布にねじ込み、これで8000円分だと信じて疑わなかった私の頭は大丈夫かっ?!
しかもお札の一枚は真っ二つに千切れてて、ありえなーい! 銀行で交換してもらわないとダメかしらと思いつつ両替窓口のおねえさんに聞いてみると、「大丈夫よ~」と言ってセロテープで貼ってくれました(*'ω'*)
本当に使えるのかと疑い、小銭を作るために空港の売店で買い物した時に出してみると、不思議そ~に見てたけど受け取ってもらえました。ヨハネ パウロ2世 クラクフ バリツェ国際空港 (KRK) 空港
-
空港のタクシーは乗車距離に応じた料金が乗り場に明示されていて
乗車後ホテル名を告げると129ズウォティとすぐに言われました。
クレカ支払いの時に円かズウォティ決済か聞かれ
ズウォティと答えたのに、後でレシートを見ると
なぜか円決済になっていて5,497円でした。
(ズウォティ決済なら5,200円くらいだったはず…) -
(ホテルの外観写真は翌日撮影)
宿泊ホテルの"Polski Pod Białym Orłem"に午前10時頃到着し
荷物を預かっていただいて街に出かけました。
あいにく到着時は雨模様だったため、美術館や博物館、
ショップなどを巡ることにしました。Hotel Polski Pod Białym Orłem ホテル
-
「フロリアンスカ門」(写真は翌日撮影)
クラクフはかつては39の塔と8つの城門を持つ城壁に囲まれた
城塞都市でした。
北の城門であるフロリアンスカ門は1300年頃の建造です。フロリアンスカ門 (聖フロリアン門) 建造物
-
(写真は翌日撮影)
19世紀に城壁は取り壊され、フロリアンスカ門と
城壁の一部のみが残されています。
(写真上)フロリアンスカ門東側の城壁
(写真下)フロリアンスカ門西側の城壁
城壁の前では水彩画や油彩画が売られていました。 -
(写真は後日撮影)
左手は宿泊ホテルですが、前方のアーチの向こう側に
これから行く「チャルトリスキ美術館」があります。 -
「チャルトリスキ美術館」
1801年にチャルトリスキ公爵夫人により設立された
国内最古の美術館で、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画
『白貂を抱く貴婦人』を所蔵することで知られています。
火曜日の今日はラッキーなことに入場無料でした。チャルトリスキ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
「チャルトリスキ美術館」
収蔵品は14~18世紀のヨーロッパ絵画や彫刻をはじめ
武具やアンティークなどで、日本の焼き物(写真)も
展示されていました。 -
「チャルトリスキ美術館」
特に惹かれたのは『聖ペテロ』を描いた精巧なモザイク画でした。
作者不詳でしたが18世紀のイタリア人の作品だそう。 -
「チャルトリスキ美術館」
こちらは『聖パウロ』のモザイク画
同様に作者不詳でしたが、17世紀もしくは18世紀の
イタリア人作家の作品だそうです。
こういうのを見ると自分でも作ってみたくなります。
もちろん芸術の範疇ではなく、工作ですけど~(≧▽≦) -
「チャルトリスキ美術館」
ダ・ヴィンチ作『白貂を抱く貴婦人』の肖像画(1489~1490年)
現存する、ダ・ヴィンチが描いた女性の肖像画4点のうちの1つで
ミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァの愛妾だった
チェチーリア・ガッレラーニがモデルと言われています。
当時15歳くらいだった彼女はミラノ宮廷で最も美しく
知的で洗練された貴婦人として知られていたそうです。
抱いている白貂(テン)とは(夏は茶色い)毛が冬に白くなった
オコジョのことで、『貞潔』や『美徳』の象徴とされています。
その上質な毛皮を王侯貴族が好んで身に着けたのだとか。
※ダ・ヴィンチが描いた女性の肖像画、他の3点は
●「モナ・リザ」(ルーブル美術館所蔵)
●「ミラノの貴婦人の肖像」(ルーブル美術館所蔵)
●「ジネーヴラ・デ・ベンチの肖像」
(ワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵) -
「チャルトリスキ美術館」
1階ロビーに置かれたチェチーリア・ガッレラーニの原寸大パネルの
横に並んで、一緒に写真を撮れるようになっていました。 -
次にトラムに乗ってやって来たのは「民俗学博物館」
ポーランドの民族文化にスポットを当てた博物館で
こちらも火曜日の今日は入場無料でした。
8万円余りの現金を持ち歩いてるという認識がなかったので、トラムの中の券売機で乗車券を買うためにお札でパンパンになったお財布を出し入れしていたことを思うと、よくスリに狙われなかったものだと後になって冷や汗ものでした^^;民族学博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
「民俗学博物館」
1920年代の暮らしぶりが再現された部屋で
フォークロアな花柄ペイントが施されています。
(部屋が暗くて変な色の写真ですが…) -
「民俗学博物館」
壁や天井にも花柄が。 -
「民俗学博物館」
(左)20世紀初頭の台所
(右)天井から吊り下げられたゆりかごが可愛い!
実物大の再現ですが、ドールハウス(ミニチュアハウス)を
見ているかのようでした。
ほかには、学校の教室や水車小屋の部屋を再現したものなども
ありました。 -
「民俗学博物館」
2階のギャラリーでは各地方の男女の民族衣装が
たくさん展示されていました。
衣装は素敵でしたけど、もう少し可愛いお顔の
マネキンだったらよかったのに…(ちょっとコワイ) -
「民俗学博物館」
ビーズなどを多用したベストの装飾が
手が込んでいて素敵でした。 -
「民俗学博物館」
鮮やかな刺繍が施されたベストと
右は帽子(もしくは髪)の飾りでしょうか。 -
「民俗学博物館」
クラクフに現存する最古(19世紀末)のキリスト生誕の飾りだそう。 -
「民俗学博物館」
土地の方々が描かれた絵画も沢山展示されていましたが
特に気に入ったのがこちら。
「結婚記念日」というタイトルで、"100 LAT" とは
100年という意味ですが、まさか100周年記念のはずはなく
”末永く…”との願いが込められているのでしょうか。
郷土愛を感じる博物館でとても楽しかったです^^ -
徒歩で5分ほどの"Kolanko No6"というカフェに
遅いランチを食べにやって来ました。
特に朝食ビュッフェが種類豊富で人気のカフェですが
クレープも美味しそうなのでランチの候補に挙げておきました。コランコ ナンバーシックス その他の料理
-
ホームメイドのレモネードにはオレンジとレモンの輪切りと
ミントの葉がザクザク入っていて、乾いた喉に染みわたりました。
クレープは8種類ある中から2種類選べるので
カレー風味のチキン、パイナップル、ほうれん草入りの
インド風と、チリコンカン入りのメキシカンをチョイス。
どちらもとても美味しかったです(o^^o) -
その後、またトラムで戻りクラクフ中央駅へやって来ました。
明日ザリピエ村へ行くためにタルヌフという町まで列車に乗るのですが、なぜかポーランド鉄道のアプリでもウェブでもクレカがはじかれてしまうため、駅の下見を兼ねて切符を買いに来たのでした。
当日でも切符は買えますが、列車は全て座席指定のため、コンパートメントでない(通路を挟んで2席+2席の)進行方向を向いた窓側座席を買いたかったので、早めに購入しました。
(写真は)駅に隣接するショッピングセンターの『ポンチキ屋さん』
『ポンチキ』とはポーランド版ドーナツのことで
どこの街や駅でも必ず見かけたほどポピュラーです。
中に薔薇ジャムが入ったものが定番ですが、ピスタチオクリームや
ラズベリージャムなど様々な種類があります。
初めてなので定番の薔薇ジャム入り(8ズウォティ≒ 320円)を
購入し、お夕食代わりにお部屋でいただきました。
ジャムが甘酸っぱくて美味しかったで~す。
揚げたてはもっと美味しいに違いない! -
(クラクフ3日目の朝)ホテルの朝食
※クラクフ2日目のザリピエ編はこちらです
→https://4travel.jp/travelogue/11917084 -
ホテルの朝食は、お部屋の雰囲気も素敵でしたし
とても美味しくて大満足でした。 -
今日はまず、「ヴァヴェル城」へ行きます。
(旧市街を通り抜けて徒歩で20分ほど)
メインストリートのフロリアンスカ通り前方に見えるのは
「聖マリア教会」の塔。
塔に登れるはずでしたが、あいにく修復中でクローズのうえ
修復の覆いが掛かっていて見目麗しくありません(T_T)聖マリア教会の塔 寺院・教会
-
前方に見えてきたのは「中央広場」で、中世から残る
広場としてはヨーロッパ最大規模を誇ります。
広場の中央に建つのは、幅108メートルに及ぶ「織物会館」の建物。
(写真下)左手は「旧市庁舎の塔」
右は「織物会館」中央広場 広場・公園
-
中央広場の南にある「聖アダルバート教会」
1000年ほど前にロマネスク様式で建造された石造りの教会で
ポーランドで最も古い教会の一つだそうです。
聖アダルバート(St. Adalbert)はプラハの司教だった聖人で
ポーランド語だと聖ヴォイチェフ(św. Wojciech)なので
「聖ヴォイチェフ教会」と表記されることもあります。聖アダルバート教会 寺院・教会
-
広場を突き抜けてグロツカ通り(Ulica Grodzka)を進むと、昨日ポンチキを買ったお店と同名の"Dobra Pączkarnia"がありました。
ほかにもクラクフ市内や他の町でも見かけたので、一大チェーンのようです。
ポンチキのポーランド語表記は"Pączki"で"a"の下にカンマが付いた特有文字で、”パクツキ”と読みたくなるけれどポンチキと発音します。
"Pączkarnia"はポンチキ専門店のこと。グロツカ通り 散歩・街歩き
-
「聖ペテロ聖パウロ教会」
月曜から木曜には夜8時からオルガンとオーケストラによる
コンサートが開催されています。聖ペテロ聖パウロ教会 寺院・教会
-
「聖ペテロ聖パウロ教会」の南側にある「聖アンドリュース教会」
11世紀末建造のロマネスク様式の教会で
ポーランドで最も古い教会の1つだそう。聖アンドリュース教会 寺院・教会
-
前方にヴァヴェル城が見えてきました。
右手に進み、お城脇の坂道を上がっていきます。ヴァヴェル城 城・宮殿
-
城門の左上に見えるのは「タデウシュ コシチュシコの像」
タデウシュ・コシチュシコはロシア、プロイセン、オーストリアによる祖国の分割に抵抗し、1794年に蜂起したポーランドの英雄です。タデウシ コシチュシコ像 モニュメント・記念碑
-
ヴァヴェル城は10~16世紀にかけて
歴代ポーランド国王の居城でした。
※左手が「ヴァヴェル大聖堂」で、右側が「旧王宮」の建物 -
ヴァヴェル城の見学には、旧王宮や大聖堂、竜の洞窟など、それぞれの見学スポットごとにチケットが必要です。(旧王宮の中にも見学スポットが幾つもあります)
(写真の)正面の建物に旧王宮のチケット売り場があります。
2週間前からオンラインでチケット購入が可能(※)ですが、入場時間を指定する必要があるため、数ヶ所分のチケットを購入するとかなりの見学時間を要します。
(※オンラインで予約し現地でチケットを受領&購入する以前の方式から変更されました)
数日前からオンラインチケットの残数を確認していたら結構チケットが残っていたので、当日直接窓口で買った方が待ち時間の制約を受けないと思い、現地で以下のチケットを購入しました。(案の定、窓口も空いてましたが、バカンスシーズンはオンラインチケットの購入をお勧めします)
●Castle I…49PLN(≒1960円)
(2階の王族の私室、磁器コレクション、東洋の美術品など)
●CastleⅡ…49PLN(≒1960円)
(3階の大広間やトルコ式テントの展示など)
●Dragon's Den(竜の洞窟)…9PLN(≒360円)
●Sandomierska Tower(サンドミエルスカ塔)…6PLN(≒240円)
※写真左端に写っている塔です
《主な他の見学スポット》
*Castle Underground(王宮の遺構)…39PLN
*Crown Treasury(宝物博物館)…39PLN
*Armoury(武具博物館)…23PLN
上記以外にも見学スポットがあるので、興味ある箇所だけ見学されたら良いと思います。 -
中庭を囲むように建つ旧王宮の建物は、数世紀にわたり増築が繰り返されたため、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス様式が見られます。
以前は、旧王宮の一部はガイドツアーによる見学で写真撮影も禁止だったようですが、コロナ後はオーディオガイドが導入され、個人で自由に見学できるようになり、写真もOKになりました。ヴァヴェル城 旧王宮 城・宮殿
-
《Castle I》入口
"Castle I"では旧王宮2階部分の王族の私室やマイセンを中心とする
見事な磁器コレクション、東洋の美術品などを見ることができます。 -
《Castle I》
-
《Castle I》国王(?)の寝室
旧王宮内には138枚ものルネサンス期のフランドル地方の
価値あるタペストリーが飾られているそうで、このお部屋にも
大きな作品が飾られていました。 -
《Castle I》
塔の部分に造られた小部屋の天井がゴージャス☆彡 -
《Castle I》
陶磁器好きの私が一番興味を引かれたのは、やはり
マイセンの磁器コレクションの数々でした。 -
《Castle I》
大理石の彫刻のように見えますが、こちらも焼き物(磁器)です。
鏡の前に置かれていて見づらいのですが、後ろ側も見えるように
との配慮でしょうか… -
《Castle I》
ヨハン・ヨアキム・ケンドラー(Johann Joachim Kaendler)の
デザインによる18世紀のマイセン磁器(個人所蔵)
ヨハン・ヨアキム・ケンドラーはマイセン磁器の造形の分野を発展・確立させた天才彫刻家で、マイセンの創始者である国王アウグスト2世により宮廷彫刻家にも任ぜられていました。 -
《Castle I》
リヤドロが大好きなので、こういう作品に見入ってしまいます。 -
《Castle I》
ケンドラーの作品は今年の5月から9末までの限定展示だったので
見ることができよかったです。目の保養になりました。 -
《Castle I》
18世紀の肥前の伊万里焼の花瓶や壺が展示されている
コーナーもありました。
初期のマイセンは中国の五彩磁器や日本の伊万里焼の影響を
受けていたそうなので、沢山の伊万里焼が所蔵されているのも
不思議ではありません。 -
次に、《Castle Ⅱ》を見学します。
"Castle Ⅱ"は旧王宮の3階部分の大広間や
トルコ製テントの展示などを見ることができます。 -
《Castle Ⅱ》"Envoys Hall"
旧王宮に2つある大広間のうちの1つで、16世紀には
『謁見の間』などとして使用されました。
ジグムント3世の結婚式もこの部屋で執り行われたそうです。 -
《Castle Ⅱ》"Envoys Hall"の玉座
-
《Castle Ⅱ》"Zodiac Room"
16世紀には王族のゲスト用の部屋でした。 -
《Castle Ⅱ》"Collector’s Cabinet"
無数の絵画が飾られていました。 -
《Castle Ⅱ》"Senators’ Hall"
こちらがもう一つの大広間だったと思います。
上院の議会が使用したり、王族の結婚式などにも使用されました。 -
《Castle Ⅱ》
ポーランド・リトアニア共和国はトルコと緊密な関係にあったため
(現在の)リヴィウ経由での貿易が盛んだったそうです。
それを物語るような17世紀の大きなトルコ製テントが
展示されていました。 -
《Castle Ⅱ》
小さなテントは旅行や狩猟の際に使用されたものだそう。
旧王宮内に展示されているイスラムや東洋の美術品の数々からも
ポーランド文化に与えた影響をはかり知ることができ、なかなか
興味深い展示内容でした。 -
次は《Royal Gardens》へ行きましょう。
(4月末から9月末までの限定オープンです)
単一でチケットを購入すると8ズウォティですが
《Castle I》《Castle Ⅱ》《Castle underground》の
チケット所持者は無料で入場できます。 -
ピンクの薔薇が咲き乱れる小径を進みながら
期待が膨らみます♪ -
ところが、目にしたお庭は思っていたよりもずっと
ささやかな規模だったので「あらぁ・・・」 -
しかもルネサンス時代のお庭が再現されているとのことで
勝手に色とりどりのお花が咲き乱れる様子を想像していたら
かなり地味~なお庭でした^^; -
次は、「ヴァヴェル大聖堂」へ行きます。
「旧王宮」とは別運営のため、オンラインチケット購入のHPも
現地のチケット売り場も異なります。(入場料は23ズウォティ)
※チケット売り場は左端に少しだけ写っている建物内にあります
※その右奥に見えるレンガ色の建物は「大聖堂博物館」 -
《ヴァヴェル大聖堂》
(写真右)出入口のある西側のファサード
残念ながら北側の『ジグムントの塔』が修復中でしたが
塔には登ることができました。ヴァヴェル大聖堂 寺院・教会
-
《ヴァヴェル大聖堂》
18世紀までの約400年間、歴代ポーランド国王の戴冠式が
執り行われた大聖堂で、国王の墓所でもあります。
特に大聖堂の権威を高めているのが聖スタニスワフの聖遺物で
見事な銀細工の棺(写真)に納められています。 -
聖スタニスワフの聖遺物が納められた棺(写真中央)
-
《ヴァヴェル大聖堂》
正面は主祭壇ですが、手前の聖歌隊席には
中学生らしき子たちの生足がずら~(笑) -
《ヴァヴェル大聖堂》『聖ヨハネ・パウロ2世の礼拝堂』
ヨハネ・パウロ2世はポーランド出身の唯一の教皇で
26年間の在位の後、2005年に逝去されました。 -
《ヴァヴェル大聖堂》『正十字架礼拝堂』
東方正教的なフレスコ画が壁面や天井に描かれた珍しい礼拝堂です。
安置されているカジミエシュ4世の墓は、聖マリア教会の祭壇を
手掛けたファイト・シュトースによるもので大変見事です。 -
《ヴァヴェル大聖堂》『正十字架礼拝堂』
ステンドグラスは絵画的な独特なデザインで
とても気に入りました。 -
《ヴァヴェル大聖堂》『ジグムントの塔』
15世紀に再建された『ジグムントの塔』に登っています。
塔には5つの鐘が吊り下げられており、最上階の"The Sigismund Bell"は1520年鋳造のポーランド最大のもので、重さは9,650kgもあるそう。
写真を撮っていませんでした(>_<)
(写真は)5つのうちの1つ "The Wacław Bell" で1,800kg -
『ジグムントの塔』から望む旧市街
中央広場の「聖マリア教会」(右寄りの中央)や
「旧市庁舎の塔」(左手)が見えます。 -
「大聖堂博物館」
正式名称は『ヨハネ・パウロ2世 大聖堂博物館』で
博物館前に立つのはヨハネ・パウロ2世の像。
博物館内部は撮影禁止ですが、工芸品や法衣、絵画、彫刻など
かつて大聖堂の宝物室に展示されていた品々や
ポーランド王国の歴史を物語る品々が展示されています。大聖堂博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
けっこう暑くて喉が渇いたので
ヴァヴェル城のお庭の一角にあるカフェで休憩~☆ -
次は15世紀の「サンドミエルスカ塔」に登ります。
137段の階段を上った展望フロア(写真右の黄色矢印部分)で
とんがり屋根部分を見上げて。サンドミエルスカ塔 建造物
-
「サンドミエルスカ塔」
(写真左下)窓から眺める旧王宮の塔
(写真右)窓から眺めるヴィスワ川方向(南側) -
「サンドミエルスカ塔」から望む旧王宮とヴァヴェル大聖堂
-
「サンドミエルスカ塔」から望むヴィスワ川(北西方向)
(右手はチケット売り場のある建物です) -
「サンドミエルスカ塔」から望むヴィスワ川(南方向)
川向こう(左端)に大観覧車が見えます。
手前の川沿いに停泊しているのはクルーズ船もしくは
船上レストランでしょうか? -
次に訪れたのは「竜の洞窟(Dragon's Den)」
屋内の螺旋階段をグルグル、グルグル、果てしなく感じながら
下りていくと、辿り着いたのはこのような洞窟。
12世紀の伝説の竜が住んでいたという洞窟で
さすがに小さなお子さん連れのご家族が多かったです(*´▽`*)
その伝説とは…
昔むかし、ヴィスワ川に住んでいた竜が村の娘や家畜をさらっては食べていたため、靴職人の弟子がタールと硫黄をしみ込ませた羊を食べさせたところ、のどが渇いた竜はヴィスワ川の水を飲み続け体が破裂してしまったとか。
竜を退治した賢い靴職人の弟子は王の娘と結婚し、めでたし、めでたし。竜の洞窟 洞穴・鍾乳洞
-
長さ270m余りの洞窟の中を探検気分で進み
外に出ると竜の像がありました。
時々「ガオ~ッ」と火を噴きま~す(笑) -
ヴァヴェル城を後にして、グロツカ通りを戻ります。
(写真左)「ドミニカン教会」
(写真右) レリーフとモザイク模様が素敵なマックの入口^^ドミニカン教会 寺院・教会
-
中央広場の東側に"Hard Rock Cafe"がありました。
テラス席はお花がいっぱいで甘~い雰囲気☆ハードロックカフェ (クラクフ店) カフェ
-
人気カフェ "Żarówka Cafe" にやって来ました。
(店名の"Z"は上に小さな点が付いた特殊文字)
Zの上にカンマが付いた特殊文字もあり
ポーランド語は全くの未知の世界…ザルフカ カフェ カフェ
-
キウィのチーズケーキとアイスカフェラテ(本日2回目)が
ランチ代わりに。
チーズケーキが凄~く美味しくて
今回の旅一番のスイーツでした☆彡 -
「フロリアンスカ通り」
かつてはポーランド国王や各国の要人たちも(正面の)フロリアンスカ門から入ってフロリアンスカ通りを進み、中央広場からグロツカ通りを経てヴァヴェル城へと向かったそうです。
国王の戴冠式の行列や様々なパレードなどが行われたロイヤルロードです。フロリアンスカ通り 散歩・街歩き
-
(写真左)旧市街側から見た「フロリアンスカ門」
(写真右)反対側から見た「フロリアンスカ門」 -
「フロリアンスカ門」の中には小さな礼拝堂があり
立ち止まってお祈りを捧げる地元の方々を見かけました。 -
「バルバカン」
フロリアンスカ門と城壁を防護するために1498年に建造されました。
バルバカンとは城壁やお城を守るために造られた馬蹄形の砦のことで
ヨーロッパに現存しているのは、他にはワルシャワとフランスの
カルカソンヌの3か所だけだそうです。バルバカン 建造物
-
北側から見る「バルバカン」
見る角度により、形状が全く異なって見えます。 -
「城壁とバルバカンのミニチュア模型」
(フロリアンスカ門のそばにあります)
ローソクを立てたケーキのようにも見えますが
バルバカンの全形がよく解ります。 -
バルバカン付近の公園には、椅子に腰かけフレームに収まる
男性の像が。フロリアンスカ公園 広場・公園
-
この方はクラクフ出身の国民的画家ヤン・マテイコ(1838-1893)で
ポーランド史に残る政治的・軍事的出来事を主題に描いたそうです。
ワルシャワの王宮でマテイコの作品を幾つか目にしました。 -
フロリアンスカ通り41番地はかつてマテイコが住んでいた家で
入口脇にマテイコのレリーフがパレットと絵筆とともに
掲げられています。 -
中央広場まで戻ってきました。
後ろのルネサンス様式の「織物会館」の建物は14世紀の建造で
当時は衣服や布地の交易を行う「織物取引所」でした。
クラクフが繁栄を極めたのは14世紀から16世紀にかけてでしたが
そのような時代を象徴する建物です。クラクフ歴史地区 旧市街・古い町並み
-
「織物会館」内部
1階の100mを超える中央通路の両側には
土産物や日用品などの店舗が並び、壮観な眺めです。
2階は「クラクフ国立美術館」、地階は街の歴史を紹介する
「地下博物館」になっています。織物会館 (織物取引所) 市場
-
「旧市庁舎の塔」
旧市庁舎は1820年に取り壊されましたが、塔だけが残されました。
塔には登れますが、中からの窓越しで手前の柵が写り
写真映えしないようなので登らず…旧市庁舎の塔 建造物
-
「旧市庁舎の塔」の足元には、"Eros Bound" または
"Eros Bendato" と呼ばれるアート作品が。
有名なポーランドの現代アーティスト、
イーゴリ・ミトラジ(Igor Mitoraj)の作品だそうです。Eros Bound モニュメント・記念碑
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"Vis à Vis" というバーの前には常連だったPiotr Skrzynecki(※)という
男性がお気に入りの専用テーブルに座る姿が。
日替わりで生花が捧げられているそうで、彼への愛と敬意が感じられます。
※1956年に"Piwnica pod Baranami"というポーランドでは有名な
政治キャバレーを創設した方だそう。Monument to Piotr Skrzynecki モニュメント・記念碑
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「シュチェパンスキ広場」
アールヌーボー様式の建物が印象的でした。シュチェパンスキ広場 広場・公園
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「スツキ宮殿公園」
かつてクラクフ旧市街を囲んでいた城壁の外側には
深さ8m、幅22mのお堀が張り巡らされていたそうです。
19世紀に城壁が取り壊された後、お堀の跡地は
緑地帯の公園となり区域ごとに名前が付けられています。スツキ宮殿公園 広場・公園
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右側の建物は「フランシスコ修道院」のもので
中央と左側はその教会(聖フランシスコ教会)です。
13世紀にフランシスコ修道会の修道士により教会が創建され
14世紀に修道院が建設、15世紀に教会が増築されています。
ガイド本にも紹介されておらず、外観も地味なのですが
中に入って圧倒されました!!フランシスコ修道院 寺院・教会
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《聖フランシスコ教会》
ちょうどミサが始まるところだったため、急いで写真だけ撮り
退散しました。
あとから写真を見ると、左端に少しだけ写っている壁面模様も美しく
時間がなくて出直せなかったのが心残りになっています。
「聖マリア教会の塔」と「ヴァヴェル大聖堂のジグムントの塔」も
修復中で残念だったので、リベンジしたいと密かに思っています。聖フランシスコ教会 寺院・教会
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《聖フランシスコ教会》
何と言ってもステンドグラスの数々が素晴らしかったです☆彡
ポーランド人画家スタニスワフ・ヴィスピアンスキー(1869-1907)による作品で、グラフィックアートや家具デザインもこなし、劇作家や市議会議員としても活躍した方だそうです。 -
《聖フランシスコ教会》ステンドグラス
「あなたには何に見えますか?」という深層心理テストに使えそうなデザインですが、よく見ると一番上の窓には左手のひら、その下の窓には顔が描かれており、キリストが描かれているようです。
是非とも再訪したい教会です。 -
「大学公園」
夕方の6時過ぎでしたが、夕涼みがてら公園のベンチで過ごす
地元の方々が沢山いらっしゃいました。
公園のベンチと街灯、ゴミ箱が同素材で統一されていて
花壇や銅像も多く見かけ、よく整備されていることに感心しました。
(写真左)ゴミ箱が屋根付きで可愛いのです!大学公園 広場・公園
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予約しておいた"Pod Baranem"というレストランに
お夕食にやって来ました。Pod Baranem 地元の料理
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案内されたお部屋(写真下)には
ユニークで面白い絵が飾られていました(´艸`*)
店内は落ち着いた雰囲気で、ゆっくりとお食事を楽しみたい人向きで
接客も丁寧で申し分なかったです。 -
最初にいただいたのは、代表的郷土料理の「ジュレック」(Zurek)。
発酵させたライ麦のスープで、酸味があると聞いていたのであまり好みではないかなと思いつつオーダーしてみたところ、ほのかな酸味は気にならず、中にゆで卵とソーセージが入っていて優しいお味でした。
メインはブイヨンで牛肉を煮込んだ「ターフェルシュピッツ」を。
実はオーストリアでよく食べていた大好きなお料理で、代表的なポーランド料理としては名前は出てこないのですが、久しぶりに食べたくてオーダーしました。
オーストリアではホースラディッシュとアップルソースが添えられますが、こちらのレストランではホースラディッシュの効いたクリームソースとともに供されました。
担当のウェイターの方に、オーストリア料理だと思ってましたけどポーランドでもポピュラーなお料理なのですかとお聞きすると、彼もオーストリアでターフェルシュピッツがよく食べられているのは知っていますが、もともとはこの地方のお料理なのです、とのことでした。
忙しい一日でしたが、最後にゆっくりと美味しいお食事を楽しむことができました。
この後、ホテルへの帰路に就きました。
※次回はクラクフ2日目のザリピエ編です。
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