2024/04/12 - 2024/04/12
3415位(同エリア6763件中)
ちゃんさん
コロナ禍も次第に落ち着きを見せ、数年間途絶えていた「おめでたい席」への招待もぼちぼち届くようになってきた2024年。
嬉しいことに、韓国の地からも7年ぶりの招待状が届きました。よし、念願の「あの航路」に乗って、駆けつけますか!
- 旅行の満足度
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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釜山行き「クイーンビートル」の博多出航は、朝9時。飛行機ほどシビアではないとはいえ、1時間前には港に着いておきたいところです。
久留米からだと、結構な早起きを強いられます。4月から久留米でもスタートしたシェアサイクル「チャリチャリ」で、まずは西鉄久留米駅にひとっとび。 -
1分7円と、「ちょい乗り」にはぴったりなシェアサイクル。福岡、名古屋、熊本などでも展開中です。地元福岡の企業です、どうかごひいきに!
大規模なリニューアルが進む、西鉄久留米駅から福岡天神に向かいます。エマックス クルメ ショッピングモール
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西鉄の「本領」ともいえる、平日朝ラッシュに乗る機会なんて、めったにありません。特急と急行が続行するのも、6時57分発と59分発が唯一です。
福岡天神着は10分差程度なので、座席を求めて急行を選ぶ人も多く見られました。西鉄久留米駅 駅
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なるほど大橋では、ドアに押しつけられる「圧」を感じるほどの混雑になり、急行を選ぶ人の気持ちがよく分かりました。
慣れぬラッシュに疲弊すること30分、金曜日の朝がはじまった西鉄福岡(天神)駅に降り立ちました。西鉄福岡(天神)駅 駅
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博多港国際ターミナルへは、黄色い連接バスが結びます。補助金を出した福岡市は「BRT」と言い張りますが、西鉄はあまり使いたがらない呼称です。
BRTの定義に当てはまるバスがというと僕も疑問で、西鉄側の肩を持ちます。席が多いので、ラッシュ時でも座ってラクチン移動。ありがたい存在には間違いありません。路線バス (西鉄バス) 乗り物
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午前8時10分、昨年(2023年)家族旅行で訪れて以来の博多港国際ターミナルに到着。出航まで1時間を切っているけど、まぁ大丈夫でしょう。
博多港国際ターミナル 乗り物
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前回は、カメリアラインを利用。クイーンビートルが欠航になるほどの高波の日だったので、5時間半の船旅は、まさに苦行でした。
「未来高速」が使っていたカウンタ―は空いたままで、日韓航路はまだ復調の途上にあります。 -
クイーンビートルのカウンターへの列の長さは、さほどではありませんでした。お客さんが少ないわけではなく、ちょっと出遅れたようです。
座席指定は当日先着順なので、窓際希望ならお早目に。乗船は8時15分には始まっており、はやく乗ってゆっくりするのも良さそうです。 -
今回は、ヨメさんの株優割引券を貰ったので、釜山までは往復1万円!
復路のビジネス席の追加料金(5千円)とサーチャージ、日韓双方の港湾施設利用料も合わせて精算となり、合計2万4千円ほどでした。以前は利用料が別途払いでしたが、1回で精算が済むようになり便利になりました。 -
出国審査を問題なくパス。免税エリアの売店で、免税ビールやツマミに手が出かけたけど、
「カフェバーあり!お腹を空かせて乗って下さい」
というクイーンビートルの宣伝文句を思い出し、ぐっと堪えました。 -
エスカレーターで1階に降り、乗船口へ向かいます。青いデッキは、旧ビートルの桟橋で、コロナ禍での急遽休航が最後となりました。
2020年夏のクイーンビートル就航後もビートルは残る予定で、両船による2往復体制のダイヤで予約受付中だったことを思い出します。 -
しかし長い休航でJR九州高速船は危機的状況になり、ビートルは全船売却。クイーンビートル1隻での運航になっています。
クイーンビートルは大型のため乗船口までの距離が長く、簡易な屋根付き通路で結ばれています。ターミナル直結の乗船通路を、いずれは整備してほしいところです。 -
往路は、1階のスタンダードクラスを指定しました。
コロナ禍、博多湾遊覧船としてバイトしていたクイーンビートルに一度乗船済み。ビートルに比べゆったりした座席、大きな窓。遊覧航路もいいけど、ゆったり釜山まで行きたいと思ったものです。ようやく、かないました。クイーンビートル 乗り物
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そして船室には、賑やかな声が響いています。
カフェバー前のテーブル席では、すでにあちこちのグループで酒盛りがスタート。フェリーのような光景です。 -
グループ用の4人用ボックス席も、今はフリースペースとして運用されているようです。テーブル席、ボックス席とも、すでに全て埋まっていました。
飛行機はもちろん、相次ぐクジラとの衝突事故でシートベルト着用が必須になっていたビートルでも、できなかったくつろぎ方です。 -
よし僕もさっそく…と思ったら、カフェバーの営業は9時半からだとか。
出航後30分と考えればまぁ妥当なんでしょうけど、8時15分に乗った人だと、1時間以上待たされることになります。朝ごはんがまだなので、腹ペコ… -
しょうがないので、腹にたまりそうなアイスを自販機で買って、しのぎました(笑)。
酒盛りしていたグループさんは皆、持ち込みのようで、乗りなれている感がすごいです。港では、缶ビールも150円と激安。次回は買って、持ち込もうっと。 -
今日の波高は1m未満で、快適な船旅になりそう。「かめりあ」さんも、今日なら船酔いに悩まされることもないでしょうね。
数日前はクイーンビートルが欠航になるほどの高波で、春の海は予想がつきません。カメリアライン 乗り物
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クイーンビートルの3階フロアには、サンデッキがあります。客席のないフリースペースのフロアにも関わらず、車いす用リフトが設けられていました。
ただし航海中は使えないとかで、脚の不自由な方は、出航前のこの時間帯のみ楽しめる場となります。 -
出航時も自由に歩き回れるので、デッキから出航の様子を眺められます。飛行機のようだったビートルとは違って、旅情を感じられるのがよいです。
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午前9時、じわりと岸壁を離れて行きました。
今日の乗客は日本人優勢で、韓国人は1割もいません。欧米系の客が2割ほどいるのは、コロナ禍と比べた大きな変化です。マリンメッセ福岡 名所・史跡
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日本と韓国をセットで巡るのに、重宝されている航路なのだとか。デッキに出てくる人も、欧米系の方々の割合が多いように感じられました。
スタッフさんたちに、バイバ~イ! 行ってきます。 -
大出力のエンジンから白波を吐き出し、博多港を後にします。
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コロナ禍前の博多港あるあるだった「大型クルーズ船がたいてい停泊している」日常が、戻って来ました。
バルコニーから優雅に手を振る富裕層に、こちらも大きく手を振り返しました。 -
でけえな…
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クイーンビートル自身が博多湾周遊クルーズをやっていたくらいで、湾に開けた福博の街は、海からでも見ごたえがあります。
ビートルからシーサイドももちを見つつ、韓国への高揚感を高めたことを思い出しました。クイーンビートルはガラス越しでない分、より臨場感があります。シーサイドももち 名所・史跡
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映えます(笑)。
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2階フロアに降りてきました。免税店も9時半のオープン。ディスプレイするスペースが増えた分、現物を見ながら品定めできて楽しいです。
売り場奥に「酒蔵」があり、免税酒が各種取り揃えてあるのも面白い演出でした。 -
ガラス扉の向こう側は、ビジネスクラス。チケットに印字されたQRコードを読み込ませれば、開錠できる仕掛けです。帰路が楽しみ。
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いまどき喫煙所があるのか。
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扉を開けてみれば、そこは外! 時速70kmの海風に、たばこの煙が飛んで行っていました。今の季節ならいいけど、冬はなかなかの苦行になりそう。
ちゃとした喫煙室を用意してあげればとも思いますが、要望を受け、急遽設置したものかも。 -
乗船口のある1階と2階は、2.5往復かけて登るスロープが結びます。荷物は乗客めいめいが持っていかねばならないので、スーツケース対応のために必須の設備です。
ただ空間の使い方としては、もったいない気も。 -
スロープの下が物品置き場になっていて、舞台裏が丸見えというのも、あまり見ていていいものではありません。
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1階には自転車置き場があります。
日本はともかく、韓国でサイクリングというレジャーが一般化したからこそ成立した設備。実際に使われているのを見ると、隔世の感がありました。 -
1階の先頭には、すべり台もあるキッズルームがあります。
出入口は子どもしか入れない大きさで、子どもだけで遊ぶ想定の施設と思っていました。掲示では保護者の監督が求められており、いろいろトラブルがあったのかも。 -
キッズルーム前には天窓があって、先頭に窓がない1階客室を、明るく照らしていました。
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間もなく、カフェバーがオープンする9時半。混みそうだったので10分前に並んだら、5分前にオープンしました。
アルコールと、からあげ又はポテからとのセットは1,300円。ポテからセットを頼んだところ客室乗務員さん、実は安くないんですが、よろしいですか、と。 -
なるほどビールは600円、ポテからは700円なので、1円も安くありません(笑)。ポテトも食べたい気分だったので、構わずオーダーしました。
ビールは生! ビートルの缶ビール150円に比べ4倍の値段ですが、海の上の生ビールがまずかろうはずもありません。ポテからはレンジではなくオーブンで加熱してあり、できたて感がありました。 -
あっという間に1杯目を飲み干し、再び並んで2杯目をオーダー。ヨメさんから貰った株優のJR九州グループ商品券2,500円分があるので、贅沢できます(笑)。
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カフェバー前の止まり木で呑んでもよかったけど、せっかくなので3階まで上がってみました。
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青い海と生ビール、うまい!
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出航して2時間、対馬の島影が見えてきました。フェリー並みに自由に過ごせるのに、スピードは高速船。いいとこ取りの船です。
LCCの40分に対し、同じシートベルト着用の高速船は3時間。それならば、40分余分にかかってでも脱・シートベルトを目指したコンセプトは、広く受け入れられているように感じました。 -
受け入れられすぎて、グループでワイワイできるフリースペースが足りないのは、誤算だったかもしれません。次回の改修時には、席を多少狭めてでも増やした方がよいと感じました。
できればスタンダードクラスの客室とは、区切られたスペースで。 -
後半の時間になり、ようやくフリースペースが空きました。カフェバーは11時半には閉まってしまうので、早めのランチを食べることにしました。
フード系メニューを頼むと、フードコートのようなブザーを渡され、出来上がりを席で待つことができます。ブザーがうるさいのが、少々玉に瑕。 -
品切れのメニューも多く、無難なクリーミーボロネーゼパスタ(750円)にしました。
韓国のごちそうを前に、パスタで済ませるのも残念な気はしましたが、現地での時間の節約にはなります。 -
対馬から釜山にかけては、一時的に携帯の電波が入らなくなります。カウンターでもらった船内誌を読みつつ、コーヒーでしばし一服。
福岡県外の人には誰?って感じでしょうけど、福岡の「朝の顔」がガイドする釜山、なかなか面白かったです。 -
12時半頃には、大陸が見えてきました。湾内に入り減速すると、船体サイド側のデッキが解放。一気に眺望が広がりました。
山の中腹にまで高層マンションが立ち並ぶ風景は毎度のことながら圧巻で、福岡に比べはるかに大きな都市であることが分かります。 -
上陸を前に、異国の空気を吸えるのは、これまでフェリーだけに許されていた旅の醍醐味。クイーンビートルでも、同じ体験ができます。
ホント、いいとこ取りの船。 -
湾内に入ってからは大型のコンテナ船を追走する形になり、歩みはゆっくりに。思いのほか時間がかかります。
ビートルはもっと自由に航行していたように記憶していますが、さて。着席が求められていたので、よく見えていなかっただけかもしれません。 -
水先案内人にリードされ、岸壁に向かいます。
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林立するガントリクレーン。十年前に乗ったビートルで、関西から来たおっちゃんが、
「最近神戸の港がさみしいと思ったら、こっちに荷物来とったんか!」
と悔しがっていたのを思い出しました。 -
このままデッキで接岸を眺めていたかったけど、接岸時は着席の必要があるらしく、席に戻るように促されました。
釜山へのゲート・釜山港大橋も、客室内から見あげる他ありません。釜山港大橋 建造物
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無事に接岸、下船。体感的には、あっと言う間の旅路でした。呑み食べ、くつろぎながらの3時間40分なんて、すぐ…
奇しくも、かつて博多~鹿児島間を結んだ在来線特急「つばめ」と同じ所要時間。同じ水戸岡鋭治氏のデザインでもあり、「つばめ」の再来とも言える旅路でした。 -
釜山港の連絡通路は、博多港に比べしっかりしているものの、やはり遠い! こちらもどうにか改善してほしいなぁ。
船体が大きく定員も多い分、入国審査には時間がかかることを覚悟したけど、1レーン以外は「外国人用」だったこともあって、13時15分には入国完了。スムーズでした。釜山港国際旅客ターミナル 船系
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カード社会の韓国とはいえ、現金が必要なシーンも多々。ひとまず1万円は両替しておきましょう。
手数料込みで、帰って来たのは84,100ウォン。円、だいぶ弱くなったなぁ…しかも韓国の物価上昇の傾向は日本以上で、もはや「お安く楽しめる国」ではありません。 -
釜山港国際旅客ターミナルから釜山駅へは、歩行者デッキが直結しています。港、それも国際港としては、異例なほどの好立地です。
日本でこれほどアクセスに恵まれた港といえば、松山小倉フェリーの小倉港くらいでは? -
デッキには動く歩道まであり、この点も小倉港を思い出します。
韓国の人は、動く歩道であまり歩かないようで、急ぐなら普通の歩道を走った方が早いです。 -
釜山港周辺の整備事業は、コロナ禍でも着々と進んでいて、広い公園が出来上がっていました。
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ランドマークとなる超高層ビルもオープン。歩行者デッキで直結はしていますが、残念ながら港から駅への動線は「経由」していません。
下層階にはお店も入っていて、「経由」してくれれば何かと便利だったと思います。 -
10分もかからず、釜山駅に到着。
釜山駅 駅
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ついに来ました、釜山駅! 今回の旅では、帰路で久々に長距離列車に乗る計画を立てており、楽しみです。
ひとまず今日のところは、身軽になって釜山市内へ飛び出しましょう。
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