順天名物・ハイガイ料理に舌鼓＆東川テラスへ朝散歩【坂の街釜山＆順天ハレの日その7】

2024/04/13 - 2024/04/14

　留学生時代の先輩・後輩（＋その彼女さん）と楽しむ、韓国南部・順天の１日。昼は式場のビュッフェで満腹になったけど、暑い中、庭園・湿地を歩き回ったので、腹ペコです。順天名物・ハイガイと、なぜか済州式居酒屋で、がっつり飲み食べ元気回復しました。
　翌朝は寝坊したかったけど、旅先での緊張感からか早起き。ならばと一人歩いた順天の街は、やはり別格の美しさがありました。

エリア 麗水(韓国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　友人の車で、今夜の泊まり先である順天市・照礼洞（チョレドン）へ。順天でも最も人口が多い洞（日本でいう、市の中の「町」に相当）とかで、新市街地の雰囲気です。

　僕の宿は、新郎が抑えてくれたホテル・ヨギオッテ。「ホテル、ここいかが？」とは妙なネーミングに感じられますが、有名な宿泊サイトのブランド名なのだとか。https://www.yeogi.com/
　意訳するなら「じゃらんホテル」ですね。

　チェックインは無人システムを採用しています。フロントが無人になる時間帯もあるみたいだけど、ここなら「東莱温泉の悲劇」は起きないでしょう。
　ロビーでは、おいしい挽きたてコーヒーが無料。各種お茶類も揃ってます。

　こじゃれた廊下を歩けば…

　ここが今夜の僕の部屋。韓国では一般的な、靴を脱いで上がるスタイルのホテルです。日本人にとってもリラックスできますよね。

　これも韓国のホテルで よくある、インターネットPC完備。日頃は自由なネットサーフィンの時間もなかなか取れないので、こんな装備があると夜更かしの原因にもなります(笑)。

　冷蔵庫の中身は、ミネラルウォーター２本、ペプシコーラ１本、シッケ１本。物価高の中、ありがたいラインナップです。
　ただ、これだけ韓国にどっぷり浸かっていても、シッケだけは手が出ません。あとポンテギもね。

　２人用の部屋なので、タオルやコーヒー、お茶類の分量は充分。

　そしてアメニティもどっさり。「男女で使う」アメニティもあったので、まあそういう用途のホテルでもあるんでしょうけど、韓国では一般のホテルとの境界線が曖昧です。
　１泊75,920ウォンとしては、満足の内容。新郎が準備してくれた部屋なのに値段を知っているのは、もらった連絡のスクショにバッチリ値段まで入っていたからです（笑）。

　せっかく滅多に来ない順天、おいしいものを食べよう！ と、友人２人がクチコミ評価を必死に検索した結果、ハイガイ料理専門店・トウォンギョンへやって来ました。
　市街地からは９ｋｍほど離れた郊外の店。皆で呑みたいので、タクシーを飛ばしました。ペンション併設で、ここに泊まるのも風変りで面白かったかも。

　ハイガイって、日本ではあまり馴染みのない貝ですが、韓国でも特に南部ではポピュラーな食材なんだそうです。

　韓国料理らしくずらり並ぶ おかず類も、ほとんどがハイガイ入り。

　鍋も汁もチヂミも、ハイガイの出汁が効いてて実に滋味深いです。

　ハンバーグまで、ハイガイ仕立て。今日だけで、一生分のハイガイを食べたのではないかと思う程の、ハイガイ尽くしでした。

　最初はビールで乾杯したものの、韓定食にはやはりマッコリでしょう！
　最初に開けたのは、テデポ・ブルー。九州人としては、木挽ブルーを思い出しちゃいます。もちろん新鮮な生マッコリは、スルリと入って行く喉ごしのよい逸品。

　そして珍しい、もち米焼酎。濁りのある日本酒の生酒のような風味で、こちらもクイっと?めてしまいました。
　順天名物をたらふく食べられて、大満足。ごちそうさまでした。

　帰路のタクシーで順天湾国家公園を通ったところ、スペースブリッジがきれいにライトアップされていました。夜間開園もやっているんですね。
　こりゃ日帰りじゃもったいない観光地。１泊でゆったり滞在するのをおすすめします。

順天湾国家庭園 広場・公園

　タクシーを、街中で降ろしてもらいました。活気があるだけでなく、こじゃれた若者向けの店が多くて、人口28万人の地方都市とは思えません。
　ソウルからの二人も、若者の多さが印象に残った様子。

　漢撃麦酒（ハルラビール）に入ってみました。済州島がコンセプトの全国チェーン店で、日本で例えるなら沖縄風居酒屋ってとこでしょうか。
　店内は済州島っぽい装飾。若者グループがうるさかったので、ちょうど空いたテラス席に移りました。

　済州島のクラフトビールが出てくるのを期待したけど、ただのcassで残念。生中１杯5,000ウォンか、これも日本を追い越しちゃったな…
　韓国人の友人と日本人の彼女さんは、１１月に結婚予定。ついては式で司会をお願いするかも、しないかも…と突如ぶっこまれ、酔いが醒めました(笑)。

　結婚直前の２人は早めに返し（笑）、先輩と２人で次の店探し。我孫子カレーは冗談としても、腹は膨れてるし、サウナでも行きません？ とふったら、意気投合。
　しかしスマホでいくら探しても、２４時間営業のサウナが出てきません。コロナ禍で時短の流れになったらしく、こと地方都市では深夜営業が難しくなったようです。

　もともと宵っ張りの文化な韓国だけに、コロナ禍の影響はより大きかったのかも…他に行き先もなく、そのままお開きになってしまいました。
　一人でぐっすり寝て、またも６時台には早起き。せっかくなのでコーヒーを１杯もらって、早めにチェックアウトしました。

　NAVER地図を頼りにバスを捕まえ、順天駅へ。順天の市内バスのカラーはピンクで、
　「ピンクって、使い方によってはおしゃれにもなるし、めちゃダサくもなりますよね。順天のバスの場合はその…」
　と言っていた、昨夜の後輩君の言葉を思い出しました。

　５分ほどで、順天駅に到着。ソウルへ直通するKTXが発着する駅だけあって、立派な駅舎です。
　釜山方面の列車までは、あと１時間以上あります。

順天駅 駅

　さして大きな街ではないのに…

　シェアサイクルが２社競っていました。

　順天のキャッチフレーズの一つに、「宇宙人も遊びにくる順天」ってのがあります。
　宇宙工学が発達した街なのか、それとも羽咋の如くUFOの目撃談が多い街なのか。

　「旅行者 安心通り」とは？ カラー舗装が続いており、観光客の道しるべとなってくれる道のようです。
　少し時間もあるので、歩いてみましょう。ガラガラカバンの車輪がちょっとうるさいけど、旅行者 安心通りなら周囲も理解してくれるはず。

　ちょいと怪しげなカラオケに、ラブホ兼用っぽい旅館。旅人を歩かせるには、ディープな道ような気もします。
　だからこそ、「この先が目的地ですよ、安心ですよ」と呼び掛けたいのかもしれませんが。

　住宅街に入ると、目隠し壁が設置されていました。

　５分ほどで、東川（トンチョン）テラスに到着。国家庭園への遊覧船が発着する船着場で、駅からのスムーズな観光ルートを形成しています。

　テラスの開放時間は８時半からとのことなので、それまで１０分ほど周囲を軽く散策。東川の土手は、朝早くから散歩やジョギングを勤しむ市民の姿が見られました。

　よく整備された川辺は、憩いの場。

　ワンちゃんたちも集います。

　富山の環水公園を思い出すほどの整備度でした。

　東川テラスに上がってみると、これまた気持ちのいい緑の都市景観。

　庭園都市は、伊達ではありません。この街に住みたくなりました。

　３階のテラスを見下ろすと、また違った風景になりそう。降りてみましょう。

　目の前に並ぶ桜の木々。１週間前には、桜の花々と同じ高さから、お花見が楽しめたんでしょうね。
　３階にはもともとカフェがあったそうですが、残念ながら休業中。テラスの入り口向かい側にカフェがあるので、テイクアウトしてくるのがおすすめです。

　駅に戻ってもまだ２５分ほど時間があったので、駅前のカフェでモーニング。
　窓から外を見ていると、欧米からの観光客が何組か行き交っていました。インバウンドで賑わう日本だけど、久留米クラスの都市の真のライバルは、順天のような街なのかも。

　チェーン店のようですが思いの他出てくるまでに時間がかかり、韓国らしくボリュームあるコーヒーの半分も飲めません。
　カウンタ―に持って行って「列車の時間が…」と言えば、一瞬で意図を理解して、紙コップに注ぎ変えてくれました。最後まで好印象の都市・順天。また家族で来ます！