2017/06/24 - 2017/06/25
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この旅行記のスケジュール
2017/06/24
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七苦離地蔵尊
2017/06/25
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この旅行記スケジュールを元に
2023年もあとわずか…
年内に行った旅行は全て旅行記として投稿しました。
現在来年の旅行を計画していますが、6年前の2017年6月の初夏に出かけた長野県上田市の旅を、思い出の旅行記として投稿することにしました。
この旅行は現在の私の旅のテーマとなる『週末温泉一人旅』の記念すべき第一回目の旅なのです。
23年前に関東に転勤してからずっと仕事に追われていた当時、ふと思いついてふらりと出かけた旅の記録です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 新幹線 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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旅の1日目の6月24日(土)は、東京駅9時44分発の長野行きの北陸新幹線『あさま605号』に乗車しました。
東京駅を出発した時の車内は大変混雑していましたが、途中の軽井沢駅で半数以上の乗客が下車していました。
11時20分に上田駅に到着し、最初の目的地に向かいました。上田駅 駅
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駅からてくてく歩いて、『上田城跡公園(上田城)』に着きました。
当日は晴天で観光客は多かったです。
前年の2016年に三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ『真田丸』が放映された影響もあったと思います。上田城 公園・植物園
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イチオシ
左手に『南櫓』を見ながら、大手門にあたる『東虎口櫓門』を潜りました。
上田城 公園・植物園
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東虎口櫓門の正面に『真田神社』があります。
最初にお参りすることにしました。真田神社 寺・神社・教会
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真田神社は上田城を築城した真田昌幸をはじめ、歴代の上田城主をお祀りしています。
訪問当日は境内の参道に『夏越の祓(なごしのはらえ)』の茅の輪が設置されていました。真田神社 寺・神社・教会
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真田神社でお参りを済ませてから、公園内を散策しました。
上田城の建築物は1874(明治7)年の廃藩置県による廃城で、『西櫓』(左下)を除いて移築または破棄されました。
戦後の1949(昭和24)年に別の場所に移築されていた『南櫓』(左上)と『北櫓』(右上)を元の場所に再移築し、その後1994年に東虎口櫓門を復元・再建しました。
3棟の櫓は長野県の重要文化財『県宝』に指定されています。上田城 公園・植物園
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東虎口櫓門の2階と北櫓、南櫓の内部は見学できますが、訪問した当時は中に入りませんでした。
入場料は2023年現在、大人300円、大学・高校生200円、中学・小学生100円です(訪問時の値段と同じです)上田城 公園・植物園
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上田城跡公園を出て街の中心部に向かって歩いていきました。
途中現在は長野県立上田高校の正門として使われている、上田城三の丸跡にある藩主屋敷門(左下)の前を通りました。上田藩主屋敷門 (上田高校正門) 名所・史跡
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上田を代表する老舗そば屋『刀屋』さんに来店して、昼食を頂きました。
人気店らしく店先には、そば好きの来店客が行列をつくっていました。刀屋 グルメ・レストラン
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この頃は観光スポットを撮影することはありましたが、飲食店や宿泊先の内部の様子やそこで食べたものを撮影する習慣がなかったので、当時の画像はありません。
この画像は後年に再来店した時に撮影したもので、右下はその時に頂いた『もりそば中盛』税込700円です。
刀屋さんのもりそばはボリュームにより、小盛・中盛・普通盛・大盛の4段階のサイズに分かれています。
下から2つ目の中盛でも、都内のそば屋のもりそばの大盛よりも多めです。
この旅で頂いたサイズは更に1ランク上の『もりそば普通盛』当時税込700円で、通常の感覚からすると特大盛に相当します。
お店のスタッフさんも心得られていて、最大サイズの大盛を注文される客には下のサイズを勧められています。
刀屋さんのそばは太くて歯ごたえは硬め、全体的に素朴で『武骨』な印象を受けます。
手強い相手と『格闘』しましたが完食しました。刀屋 グルメ・レストラン
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刀屋さんでお腹いっぱいになり、歩いて上田駅に向かいました。
駅の近くに大理石造りの『みすず飴本舗 飯島商店』さんのお店があります。
みすず飴は信州上田定番のお土産ですね。みすず飴本舗 飯島商店 グルメ・レストラン
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北陸新幹線やしなの鉄道の駅に隣接する、上田電鉄の上田駅から別所温泉行きの電車に乗車しました。
昔東急電鉄で走っていた1000系電車です。
上田電鉄をはじめ全国の地方鉄道では、元東急の『お下がり』電車が今も現役で活躍しています。上田駅 駅
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約30分程乗車して、宿泊先最寄りの終点の別所温泉駅に到着しました。
駅の改札口には戦前の女学校生の様な袴姿の駅員さんがいらっしゃいました。
訪問当時の別所温泉駅の業務は上田電鉄の委託を受けて、別所温泉観光協会が対応していましたが、現在は業務委託を終了しています。別所温泉駅 駅
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別所温泉の駅舎は1921(大正10)年に開業した時の建物を、1950(昭和25)年に改築したもので大変レトロな佇まいです。
ひなびた温泉街の玄関駅に似つかわしい、風情が感じられる駅舎ですね。別所温泉駅 駅
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駅の近くにはかつて上田電鉄別所線を運行していた『丸窓電車』ことモハ5250形電車が静態保存されています。
鉄道好きなら是非見に行きましょう。別所温泉駅 駅
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駅から歩いて本日のお宿に向かいました。
途中右手に『七苦離(ななくり)地蔵尊』のお堂を見て… -
旅館に入る前に『北向観音堂』を訪れました。
境内の手水舎の清めの水が温泉で、初夏のこの時期熱く感じられたのが印象に残りました。北向観音堂 寺・神社・教会
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北向観音堂は平安初期の825(天長2)年に天台宗の開祖・伝教大師最澄の弟子、慈覚大師円仁によって創建されたと伝えられています。
本堂は県内の善光寺本堂と同じ『撞木(しゅもく)造り』と呼ばれる建築様式ですが、現在の建物は江戸中期の1713(正徳3)年に火災で焼失後、8年後の1721(享保6)年に再建されたものです。
昔は現世のご利益はこちらで祈願、来世の極楽往生は善光寺でお願いすると叶うとされ、『両参り』を勧められていたそうです。北向観音堂 寺・神社・教会
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北向観音堂でお参りを済ませてから、お宿に行きました。
温泉街の目抜通りと並行する川沿いに建つ公共浴場『大師湯』です。
慈覚大師ゆかりの外湯だそうです。大師湯 温泉
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大師湯の近くには公共浴場『石湯』があります。
こちらは真田幸村ゆかりの外湯です。石湯 名所・史跡
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大師湯や石湯の近くに、今回の旅でお世話になった『旅宿 上松や』さんがあります。
1869(明治元)年創業で、全客室数32室の中規模な老舗旅館です。
宿泊した当時の屋号は『一人旅歓迎の宿・上松屋旅館』でした。
旅館のHPから予約した基本プランは『一人旅歓迎【お料理グレードアッププラン】』で、当時消費税・入湯税別で17,000円でした。
フロントでチェックインの手続きを済ませて、ロビーで抹茶と茶菓子のおもてなしを受けた後、スタッフさんに客室に案内していただきました。
前述の刀屋さんで触れましたが、当時の館内の画像はありません。
客室はユニットバス付きのシングルベッドルームで、お部屋の奥の窓際に2畳程の畳敷の小上がりの付いた、珍しい造りでした。
元々は団体旅行の添乗員やバス運転手用の控室だったのを、一人泊用の客室に改装されたのかもしれません。信州別所温泉 旅宿 上松や 宿・ホテル
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客室で暫く休憩をとってから、お宿を出て別所温泉街を散策することにしました。
鬱蒼とした杉木立の中を通る石畳の道は、『安楽寺』の参道です。安楽寺(長野県上田市) 寺・神社・教会
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イチオシ
静寂に包まれた参道を歩き、山門を潜って境内へ向かいました。
安楽寺(長野県上田市) 寺・神社・教会
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安楽寺の創建時期は不明ですが、文献では鎌倉期には臨済宗の寺院として存在していた様です。
現在は曹洞宗の禅寺です。
本堂の前までは無料で入れますが、このお寺の奥にある有名な建築物に行くためには拝観料大人300円必要です(訪問当時とお値段は変わっていません)安楽寺(長野県上田市) 寺・神社・教会
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イチオシ
窓口で拝観料を払い階段を上っていくと、戦後長野県で最初に国宝に指定された『八角三重塔』が建っています。
かつて近世以前に建築された八角形の仏塔が全国各地にありましたが、国内で現存するのはここだけです。
三重塔は墓地の中にありますので、この階段から見上げて撮影するのがベストポジションでしょうか…安楽寺(長野県上田市) 寺・神社・教会
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安楽寺の拝観を終えて次の目的地に向かいました。
途中の遊歩道から『塩田平』の風景を眺めることが出来ました。
別所温泉を含む塩田平一帯は、趣きのある古社・古刹が点在し、別名『信州の鎌倉』と呼ばれています。 -
山沿いの遊歩道を歩いて『常楽寺』に到着しました。
お寺の創建は先程訪問した北向観音堂と同じ平安初期の825年と伝えられ、宗旨は天台宗で北向観音堂を管理しています。
拝観料はありませんが、境内に寸志を投入する箱が設置されていました。常楽寺 寺・神社・教会
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境内には茅葺き屋根の大きな本堂(左)と見事な枝ぶりの『御船の松』(右)があります。
今回境内を歩いた時に目撃しながら撮影を失念しましたが、鎌倉期に建てられた『石造多宝塔』があり、国の重要文化財に指定されています。常楽寺 寺・神社・教会
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別所温泉の散策を終えて、お宿に戻ってきました。
夜23時から20分間の男女入れ替えのための清掃時間以外は、朝10時まで利用可能な露天風呂併設の大浴場で、滞在中思う存分掛け流しの弱アルカリ性の単純硫黄泉を楽しみました。
部屋食で頂いた夕食はとても豪勢で、メインディシュに信州牛の石盤焼きが付いていました。
しかしその時はまだ、お昼に頂いた刀屋さんの尋常ではない『普通盛り』のそばがまだ消化し切れていなくて、食べるのに苦戦しましたよ…信州別所温泉 旅宿 上松や 宿・ホテル
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翌日の旅の2日目の6月25日(日)の朝は見晴らしのいい大浴場で朝風呂を楽しみ、食事処の大広間で美味しい朝食を頂きました。
いい温泉と美味しい食事に心と身体を癒されて、お宿を後にしました。
帰りは別所温泉駅から上田行きの上田電鉄別所線の電車に乗車し、終点の上田駅で12時39分発の東京行きの北陸新幹線『あさま616号』に乗り換えて帰宅しました。
この時の体験が忘れられなくて、以後暇を見つけては自分の旅をする様になりました。
これにて今回の旅の旅行記はおしまいです。
本編旅行記を最後までご覧いただき、ありがとうございます。
また、この旅行記が今年最後の投稿となりますので、皆様来年は良いお年をお迎えください。別所温泉駅 駅
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週末一泊一人旅(単編完結)
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