1933年1月30日　ヒトラー、帝国首相となる（砂布巾のLW　第２章9）

2024/10/27 - 2025/05/19

1933年１月30日　ヒトラー、帝国首相となる（ドイツ）

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　心からの感謝を込めて　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　砂布巾

2023年「砂布巾のLWほぼ完結の旅」で写真を追加する改訂を行いました

エリア ベルリン(ドイツ)

　1932年の春、大統領選挙が行われ、決選投票は直前に一時意識不明となっていたヒンデンブルク、少し前にドイツ国籍を取得していたヒトラーとの対決になった。84歳のヒンデンブルクが担ぎ出されなければ、ヒトラーが大統領になったと言われている。皮肉なことに、前回ヒンデンブルクを支持した右翼政党は、全てヒトラー支持に回った。

　７月31日の総選挙ではナチスは一挙に230もの議席を獲得し、社会民主党に代わり第一党となった。恐慌直前の1928年には僅か12議席、恐慌後の1930年でも107議席しか持っていなかったことを考えれば、大躍進と言える。今日の選挙運動の先駆けとも言える派手、強引な運動が展開された。なお第二党は社会民主党の133、第三党は共産党の89であった。共産党の伸長は大資本家や大地主にとって大きな脅威だった。
＊濃い黒がベルリン、灰色がドイツでのナチスの得票（黄色系は社会民主党と思われる）

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　標記日にち、パーペン（1932年６月～12月首相　副首相として入閣　戦後の裁判で無罪判決）にそそのかされて、ヒンデンブルクがヒトラーを首相に任命した。彼の思惑としては、第一党から首相を出せば形式上議会を尊重したことになる、ナチスの勢力が一時より退潮となり自分がコントロールできると考えた、共産党や社会民主党のようなマルクス主義政党より民族主義政党が望ましいと考えた、などが挙げられている。

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　その夜、ベルリン市内ではゲッペルスによって動員された突撃隊を中心に、祝賀のデモ行進が大規模に行われた。ヒンデンブルク大統領は不安な面持ちで見ていたという。

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　１ヶ月後の３月４日、アメリカ大統領に民主党のフランクリン・ルーズヴェルトが就任する。後に２人は最高指導者として戦うことになるが、前者はヴェルサイユ条約を無視した軍備拡張やアウトバーン建設などで、後者はニューディール政策で国内の失業問題をある程度解決した点で共通点もある。ドイツの失業者数は六百万から五十万に減ったという。　＊写真は首相官邸

　対外的に賠償金支払を拒否したため、賠償金問題は完全な終焉を迎えた筈だった。1953年に西ドイツ政府と西側諸国との間でドーズ、ヤング案の公債支払が再開され、2010年10月3日に7,500万ユーロを支払い、残る2,000万ユーロ分は請求が行われなくなった。

　本項目は、ハインツ・ヘーネ著「ヒトラー独裁への道」（朝日選書）、山下公子著「ヒトラー暗殺計画と抵抗運動」（講談社選書メチエ）などを参考にした。

もくじへ　　https://4travel.jp/travelogue/10681693

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＊ラジオで演説する際もジェスチャーを交えながらしていたのだろうか　真顔でおとなしい感じがらしくない

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＊ドイツ民族の純血を守るための12のルール

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＊この項目の写真の大部分はテロのトポログラフィーのものを使用しました　最初訪問した時は無かったのですが（多分）、後方には新たな展示館が出来ていました　
取り敢えず大きなテーマの部分をご紹介します

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