【以下は個人の感想です】<br /><br />JALとANAそれぞれ提携のカードがたくさんありますが、クレジットカードではなく海外通貨でそのまま使えるカードとして<br />JAL Global Wallet（今はJAL Payプリペイドカードと言う）と　ANA Sony Bank Wallet　があります。この比較を詳しく書いておきたいのでこの旅行記に書いておきます。<br />＊名前が長いので以下はJAL、ANAと省略して書きます。<br /><br />まず、カードの性質ですが、<br />JAL は　プリペイドカード<br />ANA は　デビットカード　です。<br /><br />プリペイドカードは最初に使いたい外貨にチャージします。基本的には円から両替してチャージすることになります。もちろん「円からアシスト」や事前に設定した他通貨からのアシストも可能です。<br />デビットカードは銀行の口座からリアルタイムで支払う形態ですので、事前にソニー銀行の外貨普通預金口座を作ってその口座に使いたい外貨を入金しておきます。こちらも「円からアシスト」が可能ですから、外貨を入れておかなくても使うことはできます。<br />※「円からアシスト」とは、使用する外貨の残高が無くても自動的に円残高から両替してくれることです。<br /><br />どちらも同じように思えますが、決定的な違いは以下の通り<br />JAL<br />　　チャージしたお金は引き出せない<br />　　（海外ATMで外貨現金引出しは可能。日本で円は引き出せない）<br />　　通貨間の両替はできるが、おそろしくレートが悪い<br /><br />ANA<br />　　両替レートはオンライン銀行の外貨預金のレートなので、ものすごく良い　<br />　<br />両替レートですが、参考に2025年6月6日（のある時点）の比較をしてみます。<br />TTMは　USD：144.86　EUR：165.05 　AUD：94.09 　 GBP：195.98<br /><br />JAL<br />　　円⇒USD　147.58<br />　　円⇒EUR　168.89<br />　　円⇒AUD　101.33<br />　　円⇒GBP　209.02<br />　　<br />ANA　<br />　　円⇒USD　145.01<br />　　円⇒EUR　165.20<br />　　円⇒AUD　 94.54<br />　　円⇒GBP　196.43<br />　　　<br />主要通貨のUSDやEURあたりは、まあ見過ごせる？程度の差ですが、AUDやGBPになるともうとんでもない差です。例えばGBPなら、1万円が　JAL47.8 ANA50.9<br /><br />参考までに、VISA（クレジットカード）の「海外ショッピング」に適用されるEURレートはTTM+5円程度でしたので、上記と同一日のレートはおそらくEUR:170円程度です。クレカと比べるとJAL Global Walletでも有利です。VISAは２０２５年7月から海外ショッピング手数料（為替レートにプラスする）を３．８５％に値上げしたから7月以降はもっとレートが悪いはず（計算では、171.5円とかのとても悪いレートで、もはや空港とかで両替するのとかわらない）、クレカのメリットは極端に少なくなったので、これからはキャッシング以外は使わないかなあ。ちなみに、キャッシングに３．８５％の手数料はかからない。そのかわりATM利用料（普通は100円）と利息がかかる。　<br /><br />なお、ANA Sony bank Walletで海外ショッピングする場合、外貨預金口座に残高がある場合は手数料なし。外貨預金残高が無かったり、そもそもSony　Bankで取り扱ってない外貨の場合は1.75％の手数料がかかる。それでもVISAの3.85％と比べると半分以下。<br /><br />補足<br />JAL Payプリペイドカードは、住信SBIネットバンク（2026年8月からは　ドコモSMTBネット銀行）からチャージできます。対象は円とUSD。ネットバンクのUSD為替手数料はANA　Sonybank　Walletと同程度。USD外貨預金からUSDにチャージする場合の手数料はかからないので、JALの場合はUSDだけ使うのであればANAと変わらない。しかし、ひとたびUSD以外の通貨に両替しようとすると、とてもレートが悪い。<br /><br />また、WiseデビットカードはANAと同じデビットカードですが、Wiseは銀行では無いので預金利息が付きません。ANAなら余った外貨は定期預金にしておけば、USDとかなら結構利息が付きます。

JAL Payプリペイドカード　と　ANA Sony Bank Wallet　比較　航空系カードはクレカより有利なレートかも

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2025/05/16 - 2025/05/17

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#海外カード比較

ベビメタ推しさん

【以下は個人の感想です】

JALとANAそれぞれ提携のカードがたくさんありますが、クレジットカードではなく海外通貨でそのまま使えるカードとして
JAL Global Wallet（今はJAL Payプリペイドカードと言う）と　ANA Sony Bank Wallet　があります。この比較を詳しく書いておきたいのでこの旅行記に書いておきます。
＊名前が長いので以下はJAL、ANAと省略して書きます。

まず、カードの性質ですが、
JAL は　プリペイドカード
ANA は　デビットカード　です。

プリペイドカードは最初に使いたい外貨にチャージします。基本的には円から両替してチャージすることになります。もちろん「円からアシスト」や事前に設定した他通貨からのアシストも可能です。
デビットカードは銀行の口座からリアルタイムで支払う形態ですので、事前にソニー銀行の外貨普通預金口座を作ってその口座に使いたい外貨を入金しておきます。こちらも「円からアシスト」が可能ですから、外貨を入れておかなくても使うことはできます。
※「円からアシスト」とは、使用する外貨の残高が無くても自動的に円残高から両替してくれることです。

どちらも同じように思えますが、決定的な違いは以下の通り
JAL
　　チャージしたお金は引き出せない
　　（海外ATMで外貨現金引出しは可能。日本で円は引き出せない）
　　通貨間の両替はできるが、おそろしくレートが悪い

ANA
　　両替レートはオンライン銀行の外貨預金のレートなので、ものすごく良い　
　
両替レートですが、参考に2025年6月6日（のある時点）の比較をしてみます。
TTMは　USD：144.86　EUR：165.05 　AUD：94.09 　 GBP：195.98

JAL
　　円⇒USD　147.58
　　円⇒EUR　168.89
　　円⇒AUD　101.33
　　円⇒GBP　209.02
　　
ANA　
　　円⇒USD　145.01
　　円⇒EUR　165.20
　　円⇒AUD　 94.54
　　円⇒GBP　196.43
　　　
主要通貨のUSDやEURあたりは、まあ見過ごせる？程度の差ですが、AUDやGBPになるともうとんでもない差です。例えばGBPなら、1万円が　JAL47.8 ANA50.9

参考までに、VISA（クレジットカード）の「海外ショッピング」に適用されるEURレートはTTM+5円程度でしたので、上記と同一日のレートはおそらくEUR:170円程度です。クレカと比べるとJAL Global Walletでも有利です。VISAは２０２５年7月から海外ショッピング手数料（為替レートにプラスする）を３．８５％に値上げしたから7月以降はもっとレートが悪いはず（計算では、171.5円とかのとても悪いレートで、もはや空港とかで両替するのとかわらない）、クレカのメリットは極端に少なくなったので、これからはキャッシング以外は使わないかなあ。ちなみに、キャッシングに３．８５％の手数料はかからない。そのかわりATM利用料（普通は100円）と利息がかかる。　

なお、ANA Sony bank Walletで海外ショッピングする場合、外貨預金口座に残高がある場合は手数料なし。外貨預金残高が無かったり、そもそもSony　Bankで取り扱ってない外貨の場合は1.75％の手数料がかかる。それでもVISAの3.85％と比べると半分以下。

補足
JAL Payプリペイドカードは、住信SBIネットバンク（2026年8月からは　ドコモSMTBネット銀行）からチャージできます。対象は円とUSD。ネットバンクのUSD為替手数料はANA　Sonybank　Walletと同程度。USD外貨預金からUSDにチャージする場合の手数料はかからないので、JALの場合はUSDだけ使うのであればANAと変わらない。しかし、ひとたびUSD以外の通貨に両替しようとすると、とてもレートが悪い。

また、WiseデビットカードはANAと同じデビットカードですが、Wiseは銀行では無いので預金利息が付きません。ANAなら余った外貨は定期預金にしておけば、USDとかなら結構利息が付きます。