1932年6月16日～7月9日　賠償金問題事実上の終焉（ローザンヌ会議　砂布巾のＬＷ　第２章７）＋イスタンブール名場面集（１９９７）

2018/11/21 - 2023/06/16

1932年６月16日～７月９日　賠償金問題事実上の終焉～ローザンヌ会議（スイス)
　前述のように、ロンドン会議においてドイツが支払うべき賠償金額が1,320億金マルクと決定されたが、その後も賠償金問題は国際的な波紋を呼んだ。推移をまとめておく。

関連項目　「終わりと始まり～ヴェルサイユ条約」http://4travel.jp/travelogue/10181527

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エリア ローザンヌ(スイス)

　1924年にはドーズ案が成立した。これは総額をそのままとし、年間の支払金額をドイツが可能な額に減額すると同時に、アメリカ資本をドイツに投入して経済復興をはかることを主な内容とした。この結果、フランスがルール地方から撤退した。
　不景気を受けて、1929年には358億金マルク、59年払いとしたヤング案が成立した。右翼政党を中心にヤング案反対闘争が起こったが、国民的支持を得られなかった。

　世界恐慌後の1931年に共和党のフーバー大統領が提唱したモラトリアムで、支払いが１年間猶予され、翌年、問題を話し合う会議がスイスのフランス語圏ローザンヌで開かれた。会議は標記日程でレマン湖畔ウシー地区にあるホテル・ヴォーリヴァージュ、祝祭の間（頼めば見学できたかもしれない）で開かれたが、前日の６月15日には、英仏日独伊などが参加して予備会談がホテル・シャトー・ウシー（写真）で開かれた。日本代表として当時駐ローマ大使だった吉田茂が参加している。会議では30億金マルクにまで減額され、ドイツの賠償金問題は事実上終わった。
　1923年には同場所で、第一次大戦の連合国側とオスマン帝国とが結んだセーヴル条約に代わる新生トルコ共和国との改訂講和条約、ローザンヌ条約の調印が行われている。

　ウシー地区にはオリンピック博物館もあり、歴代聖火リレーのトーチや金メダルなどが展示してあった。メールで予約した（文字化けで苦労した）ＹＨの隣にはＩＯＣ（国際オリンピック委員会）本部があったが、意外に小さい建物だった。夜中には大雨が降った。

オリンピック博物館 博物館・美術館・ギャラリー

　会議の開催地に関する情報は、ローザンヌのインフォーメーション（以下Inf.）の紹介でJean-Jacques Eggler氏に（送ったのはドイツ語だったが）フランス語でご教示いただき、氏からのメールの翻訳に井上様の協力をいただきました。　　　（2000年７月27日訪問）＊写真はIOC本部
もくじへ　http://4travel.jp/travelogue/10681693

＊ローザンヌ市内、オリンピック博物館、ユースホステルの写真は親友piachanさんのページへどうぞ　http://4travel.jp/travelogue/10779689

＊トルコ共和国の話題が出たところで、１９９７年初のイスラム圏（ほかは現在までヨルダンのみ）トルコ訪問記です

＊ガラタ塔からガラタ橋を眺める　点在するモスクのシルエットが美しい

＊ガラタ橋からガラタ塔を眺める

ガラタ橋 建造物

＊船近くで売ってる名物サバサンド

＊バザール

＊クルーズ船に乗ってボスフォラス海峡クルーズへ

＊マルマラ海に沈む夕日

＊世界三大料理の１つとされるトルコ料理　日本が和食を入れるようなものか？　味は悪くなかったけど

＊トルコの軍楽隊を聴くのも旅の大きな目的

ハルビエ軍事博物館 博物館・美術館・ギャラリー

＊１５２９年と１６８３年に包囲されたウィーンの人々は勇ましい軍楽に驚嘆しただろう　その昔「ジェッディンデデン」はＮＨＫのドラマ「阿修羅のごとく」に使われ、大きな反響を呼んだ

＊繁華街イスティクラール通りを走る可愛らしい市街電車

＊世界初の地下鉄チュネル　乗車時間は３分

詳しくは「無人島シリーズ　第４位」　http://4travel.jp/travelogue/10183085
　　　　「ボスフォラス海峡クルーズ」　http://4travel.jp/travelogue/10224535

＊「注ぐとこ見せて」と言われて実演したのに、頼んだ西洋人は買わなかった　気の毒に　逆のパターンはありそうだけど

この旅行記へのコメント （2）

• しょうちゃんさん 2014/08/18 14:36:28

  ＲＥ：ローザンヌ

  　砂布巾さん　お久しぶり。
  　レマン湖畔の最初の写真（ホテル）は、ボー・リバージュ・ホテルです。昭和天皇が皇太子の時（ロンドン戴冠式出席）宿泊したときのホテルです。
  　ウーシー（港）の駅とホテルの間に、アンリ・ギザン将軍（ローザンヌ大学農学部）の騎馬像がある。
  　スイスの高校向け歴史教科書には、スイス（国策＝武装中立）がいかにして戦争に巻き込まれないか（実際２回ほどスイス侵攻計画を立案）、について討論することを目的にしている。
  　特に、将軍が（秘密裏に）フランス軍との密約（ドイツが侵攻した場合、西スイスにフランス軍が応援に駆けつける案、パリを占領したドイツ軍が見つけた）が問題になる（窮地に）。
  　その後、スイスは同盟国並に協力する（ドイツ内に工場を建設し、武器の生産など）ことになる。
  　なお、スエーデン（武装独立国）についても、鉄鉱石の輸出、ノルウエーからフィンランドへの兵員の移動（第２次ソ・フィン戦争）も触れてみたら。
  　

  砂布巾さん からの返信 2014/09/30 12:59:57

  RE: ＲＥ：ローザンヌ

  　本当にお久しぶりです。また何かありましたら、ご教示ください。それにしてもしょうちゃんさんは、マニアックなことまでよくご存知ですね。