2023/07/30 - 2023/07/30
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今年も酷暑日が続く埼玉県から、相馬の熱い祭りを見に行きました。
ゴールデンウィークに相馬地域を訪れて、国指定重要無形民俗文化財でもある伝統の神事・相馬野馬追に興味を持った私は、クラブツーリズムの『指定観覧席から楽しむ福島の夏・千有余年の歴史「相馬野馬追」威風堂々にして豪華絢爛な時代絵巻さながら』というツアーをポチッとしました。
私が参加したコースは、埼玉県の坂戸と川越から乗車するコースで、どちらも熊谷や鳩山に負けず劣らずの酷暑地です。バスの中で、ガイドさんから熱中症への注意が呼びかけられましたが、「あたしたちにしたら33℃なんて避暑みたいなもんだね」と豪語するおばさま達、すごいパワーです。確かに地元では連日38℃前後で、数日前のウェザーニュースでは自宅付近で40.3度を記録していたので、それよりは涼しいのですが。
6:30に総勢20名余の熱~いツアーが始まりました。
ツアー行程は、埼玉県の坂戸(6:00発)→川越(6:30発)→雲雀ヶ原祭場地<指定席から野馬追観戦>→南相市博物館(相馬野馬追の歴史を学ぶ50分)→川越(20:10予定)→坂戸(20:40予定)となっていて、旅行代金18,900円でした。
指定の観覧席からiphoneで撮影しましたので、不鮮明な画像も多くて恐縮です。やはり望遠機能が必要だと痛感しました。
よろしければ、GWに相馬地域を訪れたときの旅行記もご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/11801401
https://4travel.jp/travelogue/11801405
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
-
常磐自動車道の友部SAでトイレ休憩でした。
相馬野馬追の原型は、下総国に館を構えた平将門公が、野馬を敵兵に見立てて軍事演習を行ったことに始まります。
常磐自動車道で通って来た千葉県北西部や茨城県南西部が、その場所でした。
平将門公に所縁の地を巡った旅行記もご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/11367676 -
入り口には、友部SAのマスコットキャラクター「チゆ~ず公」です。初めて知りました。
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友部の隣は水戸です。
水戸といったら黄門様です。 -
友部SAの次の田野PAでお昼の弁当を積み込みました。
万年屋さんの幕内弁当、朝食がわりに早速いただきました。 -
福島県に入っても順調に走行しています。
(株)JERA広野火力発電所の巨大な煙突です。最大出力440万kW、原発4基分の発電所です。 -
ならはスカイアリーナ。
平成31年(2019年)04月13日に開業した屋内体育施設です。 -
バスは、ならはPAで2回目のトイレ休憩でした。
LEDの表示は、目の残像作用を利用しているので、写真では写りませんが、1.0マイクロシーベルトでした。
GWに訪れた双葉駅の値は、0.087マイクロシーベルトでしたから、それよりも11.5倍も高いことになります。 -
ならはPAは、トイレだけの施設でした。
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「念ずれば花ひらく」の看板がありました。
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今回お世話になった西武バスです。
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この後、観覧券が配られました。
私たちは枡席での観覧ですが、個人で行くと一般席(自由席)になるのかも知れません。 -
南相馬市小高区耳谷。この周辺まで東日本大震災の津波で被害を受けました。
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南相馬市博物館の近くにある臨時駐車場にバスは駐まりました。
雲雀ヶ原祭場地まで歩く途中で、何台もの馬運車を見ました。 -
飾りを付けた馬も通っていました。
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雲雀ヶ原祭場地に近づくと、臨時の馬房にたくさんの馬がいました。
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雲雀ヶ原祭場地の観覧席です。
この日は、約28,000人が観覧したそうです。
実はこの時、熱中症患者を緊急搬送する救急車がすぐ脇を通り過ぎて行きました。
写真のとおり、日影はありません。太陽を浴びながらの観戦でした。 -
11:30 かなり早い時間に指定席に座りました。
大陽がサンサンと輝いています。
写っていませんが、右下の場所には屋台があり、食べ物を販売していました。 -
雲雀ヶ原祭場地の全景。東京ドーム2個分ほどの広さがあります。
江戸時代にはこの100倍以上もあった「野馬追原」で神事が行われていました。野馬追原の周囲には、馬が逃げ出さないように野間土手が築かれていました。
野間土手の一部は、南相馬市博物館の建物横に保存されています。 -
チラシから複写した案内図です。
私たちはG列の18段にある枡席5つに振り分けられて観戦しました。
唯一の木陰になるFの席は関係者で占められているようでした。
また、下の方の段は一般席で、入場券のみで観覧できるようです。
本陣山の頂上には総大将が座ります。 -
雲雀ケ原祭場地は、相馬中村神社、相馬太田神社、相馬小高神社の飛び地として共同で管理しています。
こちらで開催される甲冑競馬と神旗争奪戦が野馬追神事のメイン行事と言えるでしょう。 -
黒字に日の丸の旗印は総大将の印です。
近くにいる白地に九曜紋は、侍大将の印です。
正午頃、式典で総大将訓辞がありました。
今年の総大将は、相馬家33代目当主・相馬和胤(かずたね)氏のお孫さんである中学3年生の相馬言胤(としたね)氏(15歳=広島県在住)です。昨年も総大将だったそうです。
因みに相馬和胤氏の奥様・雪子さんは麻生太郎元総理大臣の妹です。 -
正午過ぎには、地元の「相馬流れ山」が披露されました。
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12:15から甲冑競馬が始まりました。
第1レース、旗印を背負っていません。 -
大事な旗を忘れちゃったんでしょうか。
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第2レースの後です。
甲冑競馬の上位者が羊腸の坂を駆け上がってきます。 -
騎馬には「旗印(はたじるし)」を付けて走ります。家ごとに全て異なる印があり、江戸時代には約2,600種類もありました。
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甲冑競馬の上位者が羊腸の坂を駆け上がって行きます。
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山頂の総大将に報告に上がります。
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レースは最終コーナーのポケットからスタートします。
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一周1000mのコースを1周と1/4ほど走るので、たぶん1200mのダート競走です。
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一周目の正面スタンド前。
昔は農耕馬を走らせたそうですが、今はサラブレッドが走るので結構速いです。 -
一周目の正面スタンド前。
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第1コーナー。
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ほとんど見えませんが、第2コーナーを回って向こう正面を走っています。
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第3コーナーを回って最終コーナー。
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正面スタンド前。
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ゴール。
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2着馬、3着馬もゴール。
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第6レース(最終レース)。
通常は10レース行われるようですが、コロナ禍で馬を手放してしまった人も多いと聞きました。 -
正面スタンド前。
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正面スタンド前。
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最終レースのゴール。
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2着馬。
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13:00 甲冑競馬に続いて、約180騎が参加して神旗争奪戦が始まりました。
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大筒は、左右から交互に打って、今年は16発です。コロナ前は40発だったそうで、ちょっと規模が小さくなってしまいました。
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砲弾には神旗が2本入っていて、地面に落ちる前にキャッチするのですが、持っている鞭に絡めて受け取るという離れ業です。
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観覧席からは遠過ぎてわかりません。
打ち上げられる旗は、青(相馬中村神社)、赤(相馬太田神社)、黄(相馬小高神社)の3色の御神旗です。 -
こちらに駆けてくる騎馬が勝者のようです。
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神旗争奪戦の勝者が羊腸の坂を駆け上ります。
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神旗争奪戦の勝者は、旗を敵の首になぞらえ、本陣で確認を受けます。
勝者には妙見神社の御札と副賞が授けられます。副賞は、商品券や酒、食品、日用品などがスポンサーから提供されるそうです。
この頃が暑さのピーク、2時間も直射日光を浴びていたので、私は撤退しました。 -
南相馬市博物館でクールダウンします。
志賀一男氏の「野馬追讃歌」平成14年。 -
企画展は、「野馬追絵図とは何か?」でした。
江戸時代後期に作成された「野馬追大絵巻」、2巻を並べて一枚の絵のように見せる作品。
この「陣営の図」は、藩主相馬家が泊まる陣屋付近(南相馬市役所付近)を描いています。藩主は相馬の中村城に住んでいました。 -
「行列の図」。
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「布陣の図」。
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江戸時代から、野馬追を見物する人たちは会場で様々な食物を食べ、楽しんだようです。
当時、旧暦5月に開かれていた野馬追では、心太が人気だったようです。 -
江戸時代後期の木版画「奥州相馬妙見祭 其ニ 野馬追之図」。
左上に本陣山、現在よりもはるかに広い土地で馬を追っている様子が描かれています。 -
明治18年(~36年)の木版画「磐城国相馬 三社祭礼 行列之図」。
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神旗争奪戦の旗を打ち上げる大筒。
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砲弾には御神旗を2本入れます。
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御神旗は、青(相馬中村神社)、赤(相馬太田神社)、黄(相馬小高神社)の3色。
かつて、相馬中村神社は白い旗でしたが、梅雨空では見え難いということで、青に変わりました。長さ150cm、幅35cm。 -
舞い下りる御神旗。福島民報のニュース画像です。
涼しくなったところで(周辺の渋滞がおさまった頃)、ツアーバスで帰路につきました。 -
四倉PAでトイレ休憩でした。
刺身定食が人気のPAですが、休憩時間内では食べ終わらないので諦めました。 -
常磐自動車道を南下し、友部JCTを過ぎると、黄昏の空に筑波山が見えてきました。
熱~い一日もようやく終わりに近づきました。ツアーの誰もが体調を崩すこともなく、無事に観戦できました。
しかし、今年の野馬追では出陣した361頭の馬の中で2頭が日射病により死亡していました。馬は人間よりも暑さに弱いですから。
日本の熱帯化が進んでいます。今の気候は夏祭りを行う気候ではなくなってしまいました。私たちの意識改革が必要でしょう。
と思っていたら、来年から開催時期を早めて5月に実施する方向で調整しているようです。
酷暑の野馬追も今年が最後になるかもしれません。そういう意味でも思い出に残る旅行になりました。
川越までは、あと2時間位です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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