2023/06/15 - 2023/06/16
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kojikojiさん
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ツアー2日目は盛だくさんの見学が続き、最後の「紫竹ガーデン」の見学が終わると午後6時を回っていました。そこからバスは「然別湖」まで走ります。2日目の宿泊は湖畔にある「ホテル風水」です。「然別湖」は昨年の11月の旅行で立ち寄ったことがありました。ほとんどトイレ休憩のような立ち寄りだったので季節の良い時期に再訪したいと思っていました。到着した時は霧が立ち込めて湖の姿はほとんど見えませんでした。このホテルは全室がレイクビューなので、足元には遊覧船が停泊している桟橋が見えます。到着時間が遅かったのですぐに夕食になりましたが、名物のオショロコマの塩焼きや地産の料理がいただけました。レストランの飲み物は焼酎のボトルが安かったので注文しました。「十勝無敗(じゅっしょうむはい)」という麦焼酎はすっきりとして美味しかったです。のんびり飲んでいると最後のお客になってしまいました。レストランのスタッフはベトナムの方が多く、いろいろお話を聞くことも出来ました。残ったボトルを持って帰ろうとしたら氷などをセットにして持たせてくれました。部屋でしばらく飲んだ後は温泉に入りましたが、然別湖畔温泉唯一の宿となってしまった湯を楽しみます。翌朝は5時前に目が覚めましたが、残念ながら朝焼けは見ることは出来ませんでした。ひとっ風呂浴びた後は周辺を散策してみました。湖畔に沿って散策しましたが、誰も歩いていないので熊など出てこないように祈ります。湖畔では魚釣りの観光客の人がたくさんいて、手漕ぎボートに乗って三々五々に散っていきます。その風景は30年以上前に旅したスイスのエッシネン湖で宿泊した夜明けを思い出しました。あまりに景色が雄大で、貸しボートに乗って1時間で戻るつもりが戻れなかったことや、ボートの底がフラットで漕ぎにくかったことが思い出されます。翌朝の朝食も美味しくいただき、ツアー3日目は残り3つのガーデン巡りがスタートします。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩 AIR DO
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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何とか陽が落ちる前に然別湖の「ホテル風水」に到着しました。然別湖には昨年の11月にも来ていましたが、宿泊するのは初めてなので楽しみにしていました。以前は数軒あったホテルも現在営業しているのはここだけです。
然別湖畔温泉ホテル 風水 グルメ・レストラン
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部屋には何故かこのような流し台が設けられています。特に調理が出来るような設備はありません。
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それ以外にも広めの洗面台があります。
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独立したトイレはありがたいです。
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温泉ホテルですが部屋にもお風呂が付いています。洗い場もあり使い勝手は良さそうですが、温泉に入っていたので使いませんでした。
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部屋は12畳の和室です。奥にはラタンの椅子が置かれています。よくある温泉旅館の風情です。
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そして全室がレイクビューです。午後6時過ぎでは霧が立ち込めて湖の全景を見ることが出来ません。
然別湖 自然・景勝地
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そしてすぐに真っ暗になりました。
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すぐに晩御飯の時間になりました。このホテルではレストランの営業時間が決まっているので、宿泊客の方は一斉に食事がスタートするようです。まずはビールで乾杯です。
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ツアー初日の晩は自由食だったので旭川市内の「大黒屋」という店で生ジンギスカンでしたが、2日目は夕食が付いています。この周辺にはこのホテルしかないので必然的にここでの食事になります。コンビニもありません。
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このホテルの名物でもあるオショロコマの塩焼きです。オショロコマとは岩魚の一種で日本では北海道にのみ分布し、大雪山系や日高山系の山岳渓流に多く、知床半島にも分布しています。
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サーモンと甘えびのお刺身。
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動産のポークのしゃぶしゃぶ。
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鶏ささみのサラダ。
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白身魚の餡かけ。
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高野豆腐と魚の真薯。
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ビールを何本か注文するのなら焼酎のボトルの方がお得感があったので注文してみました。北の麦焼酎「十勝無敗(じゅっしょうむはい)」という名前が面白かったので。ホテルのスタッフの男性たちはベトナム出身の方が多いようで少しお話しすることが出来ました。
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飲みきれなかった焼酎を持ち帰ると伝えると、部屋飲み用に氷を持たせてくれました。ホテルのスタッフが気さくで親切な方ばかりで気持ち良い食事でした。東南アジアの国の中でも特にベトナムは数多く訪ねているので、日本で頑張っている方には声を掛けたくなります。
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しばらく部屋で焼酎の水割りを飲んだ後に温泉に向かいます。
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温泉の入り口のホールの壁面には巨大な陶板の作品が飾られています。これは「天地人偈中 鎮魂の譜」というタイトルです。「偈」は仏の徳または教理を賛美しつつ説明する韻文体の詩のことを差します。最初見たときはインカのレリーフのようにも見え、8622という数字のプレートは蒸気機関車のようでもあります。
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レリーフの作者は九谷興子(くたにこうし)という作家の作品だと分かりました。
http://kutanikoshi.net/artworks/ -
源泉は「然別湖畔温泉 然別湖畔温泉ホテル1号井」で、泉質は塩化物・炭酸水素塩泉 (低張性中性高温泉)とありました。誰もいない大浴場を独り占めするのは気持ち良いです。
然別湖畔温泉 温泉
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昭和な感じのガラス扉の奥には露天風呂があります。
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周囲は真っ暗ですが、この向こうには然別湖が広がっているはずです。
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翌朝は午前5時前に目が覚めました。部屋からは然別湖と対岸のくちびる山がきれいに見渡せます。
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朝焼けというほど赤くは染まりませんでしたが、十分に美しい夜明けでした。
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朝湯に浸かってから部屋でしばらくクールダウンします。
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静まり返った湖畔には風も感じられません。
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この時思い出したのは30年以上前に行ったスイスのエッシネン湖でした。山小屋で1泊した翌朝の湖面は然別湖と同じように鏡のように対岸の山を写し込んでいました。
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近景に目をやると湖畔の木々が写り込んで、東山魁夷の絵画のように思えました。
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中国の九塞溝の辺りでも同じような景色を見た記憶が蘇ります。コロナ禍の後でも中国を旅するのはビザの取得など面倒なようですし、中国の人の国内旅行ブームもあるので、まだまだ空いている頃に旅しておいて良かったと思います。
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グーグルマップで確認すると右手にはまだ湖が広がっているようですが、小さな半島に隠されて見ることは出来ません。
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部屋に飾ってあった額は嶋崎誠という阿寒にアトリエを持つ作家さんの作品のようです。ガラスの作家でもあるようで、このホテルの屋上にはガラスのピラミッドがあるそうです。この作品は風水の気を表現したもののようです。
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1階の食堂にある「天地人偈中 新世界賛歌」という陶器の作品も九谷興子(くたにこうし)の作品です。
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九谷興子も嶋崎誠もコンセプトには風水の陰陽五行の「木火土金水」や仏教の教理を表したり、このホテルのオーナーの強い好みを感じます。もっともホテルの名前が「ホテル風水」ですから。
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「曼荼羅偈中 白色白光」には虹の中には「寸胴譜」「然別湖題 悠悠俟白蛇 注北洋 深深俟氷踏 大平原 蛇蛇俟竜雲 靡四流…」と然別湖に住むアイムの「白蛇姫物語」について書かれてあります。
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然別湖は標高810メートルで北海道の中では一番標高が高い場所に位置する「天空の湖」です。風水の観点から見ると旭岳から南下してくるパワーをその湖水に貯蔵しているエネルギーゾーンで、帯広を中心とする十勝平野の北の守り「玄武(げんぶ)」としての役割を果たしています。然別湖を遊覧船で行くと、湖の中心付近に鳥居がある小さな弁天島があります。周囲の山々の「山龍」とパワーをため込んだ湖水の「水龍」の両者に守られたこの小島は、風水エネルギーを貯める然別湖の中でも「気」が凝集している場所です。小さな島には船着場もなく、年に一度のお祭りの時にしか上陸が許されていないという「幻のパワースポット」があります。
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このホテルが建てられたのは昭和57年の1982年で、この頃に北海道で活躍していた毛綱毅曠(もづな きこう)という建築家のことを思い出します。釧路の「フィッシャーマンズワーフMOO」を設計した人ですが、風水にも精通していて、プレゼン時にはその場で紙に筆でコンセプトを書き上げていくのは素晴らしかったと当時立ち会っていた友人から聞いたことがあります。
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朝食まで時間があるので周囲を少し散歩して見ることにします。昨年の秋にここへ立ち寄った際にはこの「ネーチャーセンター」で絵葉書を買って、スタンプも押せましたが、今回は営業時間外の滞在なので中に入ることは出来ません。
然別湖ネイチャーセンター 名所・史跡
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隣には廃業してしまったホテルの建物が残されています。人の気配は全く感じられないのでちょっと怖い気もします。
然別湖畔温泉 しかりべつ湖ホテル福原 宿・ホテル
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湖畔の高台には展望台があり、イスとテーブルが置いてあります。
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だいぶ太陽が昇ってきましたが、雲が多くてその姿は見えません。見えているのは然別湖のほんの一部で、弁天島はこの左の奥にあるのだけはスマホの画面で確認できました。
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コナンの道を少し歩いてみることにします。鏡のような湖面に移り込んだ木々はよりはっきりと見えます。
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その湖面の上を釣り客の手漕ぎボートが音もなく滑っていきます。見たところ底がフラットなボートのようです。このタイプのボートは漕ぐのが難しく、なかなか方向が定まりません。スイスのエッシネン湖で乗ったのもこのタイプのボートでした。
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白樺の枝が湖面に着きそうです。
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木々の隙間から宿泊している「ホテル風水」の湖畔側が見えました。
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小さな半島の先まで行ってみましたが湖畔には木々が生い茂り、眺望の良いところはありませんでした。熊が出てきても嫌なので途中で引き返しました。
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然別湖ではこの時期は魚釣りで来るか我々のような酔狂なツアー客が来るくらいのようです。
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たくさんの釣り客が湖の奥に向かってボートを進めていきます。
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途中であきらめて釣り竿や仕掛けの準備をしている人もいます。
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景色が大きいので漕いでも漕いでも進んでいるようには見えません。
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ホテルの部屋に戻って荷造りを済ませ、1階の食堂でビュッフェスタイルの朝食をいただきました。
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ツアー3日目は午前9時に然別湖を出発します。
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バスガイドさんが我々を見つけて2人の写真を撮ってくれました。バックにはくちびる山がきれいに映っています。然別湖を出ると「十勝ヒルズ」の見学と「真鍋庭園」と「六花の森」と残り3つのガーデン巡りがスタートします。
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