2023/05/27 - 2023/05/28
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チャムンパスさん
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2023年5月下旬の週末に、新潟県魚沼市と福島県奥会津そして会津若松へ一泊二日の一人旅に行って来ました。
週末限定の旅と言いながら、最近は遠隔地に足を運ぶ機会が多くなりましたが、今回は距離はそれ程遠くなくても、秘境感が感じられる福島県奥会津方面を旅の目的地に選びました。
いつも通りの新幹線とJR在来線をメインにした公共交通機関による移動の旅ですが、晩春から初夏に移ろう時期のJR只見線の列車の車窓から見た風景は忘れられないものでした。
本編は宿泊先の福島県大沼郡金山町にある玉梨八町(たまなしはちまち)温泉の旅行記です。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 3.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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この前編は『2023年5月春の週末一泊一人旅~福島県奥会津②:JR只見線(小出→会津川口)~』です。
https://4travel.jp/travelogue/11831941
5月27日(土)の午後に、新潟県の小出駅からJR只見線に乗車して、福島県金山町の会津川口駅に到着しました。
列車の乗降客で混雑する駅舎内で、当日宿泊するお宿のお迎えの方を探していましたが、どこにいるのか分かりませんでした。
ようやく混雑が収まったところで、40代前半くらいの男性の方が近寄ってこられて、宿泊予定のお宿の名前と宿泊者の確認をされました。
普通旅館のお迎えの人は屋号の入った法被を着たり、旗を持って駅で呼びかけをしています。
せめてお宿の名前の入ったプラカードを持っていると、宿泊者の方が気付くと思うのですが…会津川口駅 駅
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お宿の車に乗車してから、只見川の支流『野尻川』に沿って国道400号線を走行し、約6分程で玉梨八町温泉にある本日のお宿『恵比寿屋』さんに到着しました。
全室14室のこじんまりとした家族経営の温泉旅館です。
お迎えに来ていただいた男性の方は、女将さんの息子さん『若旦那』でした。
到着した時は旅館の外観の写真を撮る暇がなかったので、これはチェックイン後に周辺を散策した時に撮ったものです。
コンクリート造りの年季を感じさせる昭和期の建物ですが、野尻川の畔の斜面に建っているため、ご覧いただいている正面玄関は3階にあります。
じゃらんで予約したプランは『昔懐かし鈍行列車 只見線 炭酸温泉でリフレッシュ!!{川口駅まで送迎付』で、2食付き一人泊の基本料金は税込14,300円でした。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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3階のフロントでチェックインの手続きを済ませた後、ルームキーを受け取って1階下の2階にある201号室『藤』に行きました。
1畳半程の広さの広縁の付いた6畳の和室です。
座卓の前に席が1つ、広縁に1台ハンギングチェアが置かれていて一人泊用の客室の様ですが、この写真を一見して『訳あり部屋』と気づかれた方、あなたは鋭いですね。
①客室の窓の左手に橋があり、橋の上から室内が見える。
②ハンギングチェアの後ろの壁に、壁紙が破れる程の補修されていないクラックがある。
予約した時は客室について、プランに特段の説明はありませんでした。
お宿の人には苦情を言わずにそのまま利用しましたが、個人的な意見としては満室なら致し方ないですが、客室に余裕がある時は一人客であっても別の部屋に振り替えていただきたいですね。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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お部屋は以前リフォームされたらしく、先程の壁の傷以外は総じて綺麗でした。
客室にトイレはありませんが、洗面所はあります。
共用のウォシュレット付きトイレは客室の近くにあり、不便さはありませんでした。
洗面所の下の冷蔵庫は空で飲み物の持ち込み自由ですが、貴重品を保管する金庫は見当たりませんでした。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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客室の窓からの景色です。
眼下に野尻川、対岸に玉梨集落と共同浴場が見えます。
左側の橋は国道400号線と対岸の集落を結ぶ、生活に必要な橋であることは理解しています。
人通りの多い橋ではありませんが、橋を歩く人に室内を見られそうです。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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とりあえず自分でお茶を淹れて、お茶請けのお菓子でひと息入れました。
玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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休憩を取ってから、クローゼットから浴衣やタオルを取り出して、お宿の温泉を楽しむことにしました。
玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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客室階の2階から階段を下りて、1階にある大浴場『かっぱの湯』に行きました。
恵比寿屋さんの建物内に、エレベーターはありません。
大浴場の名前は昔この周辺に出没したといわれる、河童伝説に由来します。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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時刻は16時30分頃ですが、大浴場は誰も利用されていませんでした。
脱衣所の様子です。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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内風呂の洗い場は5ヶ所あります。
玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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ストレスフリーで4人程入れる内風呂の浴槽です。
浴槽のお湯の色はやや黄緑がかった濁り湯で、湯温は42℃程の適温でした。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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内風呂の浴槽の左側に野尻川に面した露天風呂に行く扉があり、その先に最大2人入れる浴槽と、1人限定の小さな浴槽があります。
浴槽の大きさの割に投入される温泉の量が多いため、浴槽のお湯の色は透明で湯温は43℃程の熱めでした。
温泉が新鮮である証です。
そしてこちらの温泉の最大の特徴はお湯に含まれる炭酸の量で、浴槽の湯面でソーダの様に勢いよく弾ける気泡が半端ない程です。
炭酸(水素塩)泉は温浴効果が高く、身体がよく温まります。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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恵比寿屋さんの大浴場のお風呂は、加温・循環ろ過なしの掛け流しです。
源泉はお宿と野尻川を挟んで対岸の玉梨集落にあり、泉温は45.9℃、泉質は中性のナトリウム・炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉です。
大浴場は滞在中いつでも利用できます。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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大浴場を出てから客室に戻ってタオルを置いていき、浴衣を着たまま館内と旅館の周辺を散策しました。
1階の玄関側から見たフロント付近の様子です。
奥に座敷形式のロビーがあり、そこから野尻川を見渡せます。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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フロント近くに『日本秘湯を守る会』の提灯が吊り下げられていました。
玉梨八町温泉は1軒の日帰り入浴施設と2軒の無人の共同浴場がありますが、旅館はここ恵比寿屋さん1軒だけです。
会員宿に泊まるのは、昨年2022年11月の岩手県松川温泉に続き今回2回目です。
【当時の旅行記】
2022年11月秋の週末一泊一人旅~岩手県松川温泉・盛岡①:『八幡平の秘湯』松川温泉~
https://4travel.jp/travelogue/11791752玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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玄関近くの壁や柱には過去に宿泊した芸能人の書いたサインがありました。
この辺りの河童伝説繋がりで、漫画家の水木しげる氏もこちらに宿泊されたそうです。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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旅館を出て今度は周辺の散策です。
まず、恵比寿屋さんのある八町集落側の共同浴場に行ってみることにしました。
今回はお宿のお風呂だけ入るつもりでしたので、共同浴場は外観を眺めるだけにしました。玉梨八町温泉 温泉
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八町温泉の共同浴場『亀ノ湯』です。
温泉は元々の八町集落に湧く源泉に、対岸の玉梨集落の源泉をブレンドした混合泉です。
住民の方以外の旅行客も利用できますが、浴室は混浴で寸志を納めるのがマナーです。玉梨八町温泉 温泉
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一旦恵比寿屋さんの前まで戻り、今度は客室から見えていた橋を渡って対岸の玉梨集落に行きました。
橋を渡る途中で自分が滞在している客室を見ると、やはり室内が見えていました…(・_・;玉梨八町温泉 温泉
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橋の上から野尻川の上流部を眺めると、対岸に金山町営の日帰り入浴施設『せせらぎ荘』が見えました。
入館料は中学生以上の大人500円、小学生300円です。天然炭酸温泉 せせらぎ荘 温泉
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イチオシ
下流部を眺めると右岸に恵比寿屋さん、その奥に亀ノ湯が見えます。
玉梨八町温泉 温泉
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対岸の橋のたもと近くの民家の庭先に無人販売所があります。
中をのぞいてみると、周辺で採れたキノコを販売されていました。玉梨八町温泉 温泉
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イチオシ
無人販売所の近くでちょこちょこ動き回るニワトリちゃん。
のどかな山里の風景です。玉梨八町温泉 温泉
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只見線の沿線でよく見かけた桐の樹がここにもあります。
梢の先で咲いている花を撮ろうと思いましたが、薄紫色の淡い色合いなのでうまくいかないですね。玉梨八町温泉 温泉
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イチオシ
桐の樹の下で鮮やかに咲いていたツツジ(時期柄サツキかな…)は、綺麗に撮れましたよ。
玉梨八町温泉 温泉
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恵比寿屋さんの客室から見えていた玉梨温泉共同浴場です。
こちらは男女別に浴室が分かれていて、源泉はお宿の大浴場と同じです。
こちらも八町温泉の亀ノ湯と同様、旅行客も利用できます。玉梨八町温泉 温泉
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お宿に戻って客室でくつろいでいましたが、18時に内線電話で夕食の開始の連絡がありました。
3階に上がり食事処の大広間『岩代』で夕食を頂きました。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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客室番号で指定された卓の上には、既にお料理がスタンバイ。
写真右側は湯葉・こんにゃく・豆腐の刺身で、魚介を使わないところが山里の宿らしい…玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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飲み物はカシスソーダを頂きました。
玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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小さなお宿では夕食にお品書きを付けないところが多いです。
食事の途中で運ばれてきた、筍や地物野菜がたっぷり入った熱い汁物です。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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『皿うどん』の様な、和風あんかけ揚げそばです。
玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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煮物鉢の中の炊き合わせです。
玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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旬の野草、地物野菜の天ぷらです。
野草の名前は忘れてしまいましたが、ほろ苦い味でした。
晩春の味覚ですね。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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茶碗蒸しを頂いた時には、ちょっと冷めていました。
夕食が始まる時には配膳されていましたので、最初に食べた方が良かったかな…玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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シメに炊き込みご飯とお吸い物を頂いて夕食は終わりです。
山里の宿らしい豊かな自然が感じられるお料理、ごちそうさまでした。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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19時頃に夕食を終えて客室に戻ると、既に布団が敷かれていました。
この後布団の上で酔いを醒ましていましたが、いつも通り寝落ちしてしまいました。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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目覚めた時は21時30分頃でした。
実は夕食前にフロントで、恵比寿屋さんの貸切風呂を予約していました。
お酒の入った夕食後の利用でしたので、宿泊当日最終利用の22時にしていましたが、寝過ごさないで良かった~(*´∇`*)
3階のフロントに行って若女将から貸切風呂利用の木札を渡された後、1階に下りて女湯大浴場の入口よりも奥にある貸切風呂に行く通路の扉の前に来ました。
貸切風呂は予約制なのですが、宿泊客は無料で利用できます。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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扉の向こうはこの時間帯は真っ暗ですが、人を検知して点灯する照明で貸切風呂の入口が分かりました。
玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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貸切風呂の建屋に入って、内側から扉の鍵をかけました。
脱衣所は一人分の広さでかなり狭いです。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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そして、こちらが恵比寿屋さんご自慢の貸切風呂『月と太陽』の浴室です。
窓が月形にデザインされた、木造の落ち着いた雰囲気です。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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貸切風呂の浴槽は手前に六角形、奥に正方形の2ヶ所あります。
貸切風呂の浴槽も掛け流しなのですが、いずれもお湯の色は少し濁っていて、湯温は41℃程の温めでした。
貸切風呂の利用時間は35分の制約がありますが、25分ぐらいで切り上げました。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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貸切風呂の源泉はすぐ近くの共同浴場、亀ノ湯と同じ八町温泉と玉梨温泉の混合泉を使用しています。
泉温は41.8℃、泉質は中性のナトリウム・炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉です。
温泉の投入量を絞っているためでしょうか、大浴場の露天風呂の様な強烈な炭酸感は感じられませんでした。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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イチオシ
旅の2日目の5月28日(日)は朝5時30分頃に目覚めました。
6時頃に大浴場に行って、朝風呂を楽しみました。
客室に戻って窓から外をながめると、今朝はちょっと曇り空でしょうか。
それでも朝の山の空気は気持ちいいです。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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眼下を流れる野尻川のせせらぎが、寝覚めの耳に心地いい。
玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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7時25分頃に内線電話で連絡を頂いて、夕食と同じ3階の大広間で朝食を頂きました。
ご飯と味噌汁、おかずの他に温泉粥も付いて、美味しい旅館の朝ごはんでした。玉梨温泉 恵比寿屋 宿・ホテル
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2日目は会津川口駅から8時41分発の会津若松行きの列車に乗車する予定でした。
前日にお宿の方には伝えていて、当日8時15分頃に若旦那が運転される車で送っていただきました。
滞在中ちょっと残念な部分もありましたが、お宿の皆さん、お世話になりました。
会津川口駅は会津若松方面の始発便が設定されている、只見線で数少ない有人駅の一つですが、駅舎内に郵便局とJAの支店が同居する珍しい駅です。会津川口駅 駅
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駅の近くに建つ古い薬局です。
会津川口駅 駅
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駅の周辺も撮影しました。
会津川口駅の近くには町役場もあり、この辺りは金山町の中心部です。会津川口駅 駅
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金山町の観光案内板です。
会津川口駅 駅
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乗車予定の列車の発車時刻も近づいてきましたので、ホームに向かいました。
本編旅行記を最後までご覧いただき、ありがとうございます。
この続きは『2023年5月春の週末一泊一人旅~福島県奥会津④:JR只見線(会津川口→会津柳津)・柳津町~』となります。
https://4travel.jp/travelogue/11834243会津川口駅 駅
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