2023/05/27 - 2023/05/27
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この旅行記のスケジュール
2023/05/27
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観音寺
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『陣屋のみち』案内板
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弁財天宮
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清水川邊神社
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稲荷山正圓寺
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雪ん子の時計塔
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小出橋
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この旅行記スケジュールを元に
2023年5月下旬の週末に、新潟県魚沼市と福島県奥会津そして会津若松へ一泊二日の一人旅に行って来ました。
週末限定の旅と言いながら、最近は遠隔地に足を運ぶ機会が多くなりましたが、今回は距離はそれ程遠くなくても、秘境感が感じられる福島県奥会津方面を旅の目的地に選びました。
いつも通りの新幹線とJR在来線をメインにした公共交通機関による移動の旅ですが、晩春から初夏に移ろう時期のJR只見線の列車の車窓から見た風景は忘れられないものでした。
本編は1日目前半の新潟県魚沼市の旅行記です。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- タクシー 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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旅の1日目の5月27日(土)は、東京駅7時48分発の新潟行き上越新幹線『とき305号』(左側のE7系電車)に乗車しました。
右側のE5系電車は7時44分発の仙台行きの東北新幹線『やまびこ205号』です。
やまびこ号がホームから定刻出発するところを、乗車するとき号の並びで撮影しました。東京駅 駅
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朝食を食べていなかったので、新幹線ホームで駅弁を購入して車内で頂きました。
頂いたのは『日本ばし大増』さん調製の駅弁『~東北福興弁当~届けよう、東北から。』税込1,450円。駅弁屋 東京22号売店 グルメ・レストラン
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東北6県の業者から仕入れた食材を使った、郷土色豊かなおかずが揃った幕の内弁当です。
ご飯は白飯と茶飯(醤油味の出汁ご飯)の2種類で、デザートにずんだ白玉団子も付いて、美味しく頂きました。駅弁屋 東京22号売店 グルメ・レストラン
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予定時刻の9時16分に浦佐駅に到着しました。
上越新幹線の中でも特に乗降客数の少ない駅ですので、土曜日の日中もコンコースは閑散としていました。浦佐駅 駅
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今回はJR小出駅から只見線に乗車して、福島県奥会津地方を旅する予定でしたが、只見線起点の小出駅のある新潟県魚沼市も旅の目的地にしていました。
浦佐駅から最初の目的地方面に向かう路線バスは土日祝日運休ですので、当日はタクシーしか移動手段がありませんでした。浦佐駅 駅
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浦佐駅からタクシーに乗車して、約10分程で最初の目的地の『赤城山(せきじょうさん)西福寺』に到着しました。
タクシー料金は1,980円でした。
西福寺は室町後期の1534(天文3)年に天台宗から曹洞宗に改宗した禅寺です。
【赤城山西福寺の公式HP】※サイトのアドレス変更等により、今後アクセスできなく可能性がありますのでご注意下さい。
https://www.saifukuji-k.com/sp/西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会
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山門の『赤門(せきもん)』に向かって右側にある手水石。
西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会
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赤門を潜ると右手に白山神社の小さな社殿、左手にもう一つの山門の『白門(はくもん)』があります。
西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会
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白門は風雪や経年による老朽化で、13年前の2010年に建て替えられたものです。
西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会
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白門を潜ると境内に入ります。
西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会
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晴天の下、適度に樹々が立つ明るい雰囲気の境内です。
西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会
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参道の傍らに建つ、苔生した石仏。
西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会
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参道左手に建つ鐘楼です。
幕末期の1850(嘉永3)年に建てられたそうです。西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会
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西福寺を一躍有名にした『開山堂』は幕末期の1857(安政4)年に竣工した、宗祖道元禅師と当寺の開祖『芳室祖春(ほうしつそしゅん)』をお祀りするお堂です。
このお堂の彫刻を手掛けたのが、幕末から明治初期にかけて活躍した江戸の名匠『石川雲蝶』です。西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会
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開山堂の真上には、豪雪地帯の魚沼の地で冬の雪からお堂を護る大きなシェルターがあります。
シェルターは1999年に造られました。西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会
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イチオシ
開山堂正面の屋根周りの彫刻も石川雲蝶の作品ですが、ただ見事の一言に尽きます。
正式な名称は『大浦開山堂』ですが、日光東照宮に引けを取らない精緻で壮麗な堂内の彫刻の造形美を称賛されて、別名『越後日光開山堂』とも呼ばれています。西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会
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江戸後期の1802(享和2)年に建てられ、改宗前の頃からのご本尊の阿弥陀如来をお祀りする本堂の内部にも、石川雲蝶の描いた障壁画があります。
彫刻だけでなく、絵画も一流だったのですね。
雲蝶が『日本のミケランジェロ』と呼ばれている所以です。西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会
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境内に建つ石川雲蝶の銅像です。
西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会
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開山堂や本堂の内部には石塔の後にある本堂脇の玄関から入りますが、そこの受付で拝観料大人500円を支払います。
入口に注意書きがあり、その中の一文に『寺内は撮影禁止』と書かれています。
実はこのことはお寺のHPにも記載されていて予め知っていましたが、ここを訪れてみると境内は周囲を塀で囲まれている訳でもなく立ち入り自由、注意や警告の立札もありません。
HPを見ないでここを訪れて、堂内に入らずに境内だけを散策して撮影する場合は、このことに気が付かないんじゃないのかな…
ということで、私は勝手に『寺内=堂内』と解釈して境内を撮影しています。
なお西福寺では、不定期で開山堂や本堂の内部を撮影できる期間を設けられているそうです。西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会
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そして最後に基本撮影禁止の開山堂の内部です。
お寺の公式HPから画像を拝借しました。
【写真引用元】西福寺の公式HP (※サイトのアドレス変更等により、今後アクセスできなく可能性がありますのでご注意下さい)
https://www.saifukuji-k.com/sp/about.html
実際に現地で拝観して、石川雲蝶が手掛けた迫力ある彫刻群にただただ息を呑み、圧倒されました。
ただ、雲蝶が『日本のミケランジェロ』と呼ばれていることについては、テレ東の人気長寿番組に出演している某有名古美術鑑定士の一言に、観光に力を入れたい地元が乗っかっている感があります。
それでも、雲蝶が幕末期を代表する芸術の巨匠の一人であることは疑いのないことです。西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会
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西福寺を見学した後は、道路を挟んでお寺の向かいに建つ土産物店『開運堂』さんを訪れました。
店先でご主人が、お店名物の『とち餅』を販売されていました。開運堂 専門店
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当日は気温が上昇して初夏の陽気でした。
冷たいものが食べたくなり、『新潟産コシヒカリモナカ』税込260円を買って、店先のベンチで頂きました。
バニラアイスに練り込まれたコシヒカリのプチプチ感が、今までに食べたことのない食感でした。開運堂 専門店
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浦佐駅から乗車したタクシー会社の配車センターに連絡して、西福寺までタクシーを呼び出して乗車しました。
今度は魚沼市の中心部の小出市街に向かい、JR小出駅の手前の『そば処富永』さんの前で下車しました。
ここまでのタクシー料金は2,260円でした。
時刻は11時ですが、開店直後のこちらで早めの昼食を頂きました。そば処富永 グルメ・レストラン
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店内は米どころ新潟県内の地酒を取り揃えた、そば屋というより居酒屋の雰囲気です。
そば処富永 グルメ・レストラン
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初夏らしい一品『ぶっかけ天おろしそば大盛』税込1,530円を注文しました。
大盛りにすると、結構なボリューム感があります。
新潟県中越地方のそばと言えば、布海苔を練り込んだ『へぎそば』が有名ですが、富永さんのそばには布海苔は入っていません。
つるつるとした喉越し感はありませんでしたが、そばの風味がしっかりと感じられて美味しかったです。そば処富永 グルメ・レストラン
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富永さんで昼食を頂いてから外に出ました。
この辺りは小出市街の中心部ですが、商店街のお店は閉めているところも多く、土曜日の日中でしたが閑散としていました。
この時は小出駅から乗車する予定の只見線の列車の出発までに、まだ十分時間の余裕がありました。
腹ごなしのために小出の街をぶらぶら寄り道しながら、駅まで歩いて行くことにしました。 -
2階に本堂のある『観音寺』の右隣りの公園の敷地内に…
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建てられていた『陣屋のみち』の案内板です。
信濃川の支流の魚野川に面した『小出島(小出の古い呼び名)』は、街道と河川が交差する古くから交通の要衝でした。
江戸時代は、高田藩→天領→会津藩と領主が変わりましたが、いずれもこの辺りに出先機関の陣屋を設けていました。
1868(明治元)年の戊辰戦争では、この地で新政府軍と会津藩軍が激突する『小出島戦争』が起きましたが、その時に当時の陣屋は焼失したそうです。 -
街の南北を通る広い市道から、少し離れた所に建つ『弁財天宮』です。
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社殿は江戸後期の1807(文化4)年に建てられたものだそうです。
名前や社殿の形式は神社ですが、お祀りされている御神体は『市杵島姫命』ではなく、七福神の一人弁財天(仏教由来のインドの女神)です。
そのためか、社殿の前に鳥居がありません。 -
次に弁財天宮と市道を挟んで斜向かいにある『清水川邊神社』を訪れました。
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鳥居を潜り、社殿に向かって参道右手にある手水舎で、手を洗いました。
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手水舎の水は湧水なのでしょうか、冷たくて気持ちよかったです。
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イチオシ
つくしのような、あるいは広げる前の傘のような姿の石灯籠です。
最初からこんな形をしていたのでしょうか… -
社殿の前に立ち、今回の旅行の安全祈願をしました。
祭神は『建御名方命』、長野県の諏訪大社の分社ですね。 -
神社の境内に建っているそろばん教室です。
使われていないのかな、と思いましたが、生徒募集のための『◯ンピース』のポスターが現役感を出しています。 -
イチオシ
小出市街を歩くと、街中の水路を流れる水が澄んでいることに、都会住まいの私は驚かされます。
高さの違う水路を交差させる施設ですが、高い側の水路の水を一部低い側の水路に流して、流水量を調節するように設計されています。 -
街歩きの最後に『正圓寺(しょうえんじ)』を訪問しました。
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お寺の境内に建つ『末廣稲荷神社』です。
明治初期の神仏分離令以降も、神社と寺院が完全に分離されずに残っているケースです。
正圓寺の正式な名称は『稲荷山正圓寺』、お寺が先に出来て神社が後に出来たのか、神社が先に出来てお寺が後に出来たのか、経緯は不明です。 -
正圓寺は安土桃山末期・江戸初期の、関ヶ原の戦いと同じ年の1600(慶長4)年に建立されたそうです。
旅の1日目は、西福寺→観音寺→正圓寺と寺巡りをしましたが、いずれも宗旨は曹洞宗です。
新潟県は浄土真宗の寺院が多いそうですが、山間部は曹洞宗のお寺が多いようです。 -
魚野川に架かる小出橋のたもとまでやって来ました。
橋のたもとに『雪ん子の時計塔』が建っています。
雪の結晶をモチーフに1992年に完成したモニュメントですが、定時になると演奏が始まるそうです。 -
魚野川を挟んで右岸(東側)に小出市街、左岸(西側)にJR上越線と小出駅があります。
地方の鉄道利用が減少する傾向ですが、小出橋は市民の生活に欠かせない重要な橋です。魚野川 自然・景勝地
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イチオシ
小出橋を渡る途中で魚野川の上流部(南方向)を眺めると、雪の残る『越後三山』がよく見えました。
左から、
駒ヶ岳(標高2,003m)
中ノ岳(標高2,085m)
八海山(標高1,778m)
です。魚野川 自然・景勝地
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対岸の橋のたもとに、小出橋の歴史を紹介する案内板があります。
現在のコンクリートの橋は1976(昭和51)年に竣工、木造の初代から数えて5代目です。 -
小出橋を渡り、JR小出駅に到着しました。
本編旅行記を最後までご覧いただき、ありがとうございます。
この続きは『2023年5月春の週末一泊一人旅~福島県奥会津②:JR只見線(小出→会津川口)~』となります。
https://4travel.jp/travelogue/11831941小出駅 駅
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2023年5月春の週末一泊一人旅〜福島県奥会津〜
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