金山・昭和・会津美里旅行記(ブログ) 一覧に戻る
10月に入り、ぐっと気温が下がって来たので、旅心が大いに刺激される季節となった。そこで、まずは、8月の後半に予定していた会津美里町の新鶴地区と会津坂下町を訪れることにする。新鶴ではワインを、会津坂下では冷やしラーメンを味わうためである。<br /><br />(2023.10.20投稿)

初秋の会津へ~新鶴と会津坂下~

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2023/10/09 - 2023/10/10

5位(同エリア132件中)

4

52

旅猫

旅猫さん

10月に入り、ぐっと気温が下がって来たので、旅心が大いに刺激される季節となった。そこで、まずは、8月の後半に予定していた会津美里町の新鶴地区と会津坂下町を訪れることにする。新鶴ではワインを、会津坂下では冷やしラーメンを味わうためである。

(2023.10.20投稿)

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
3.5
グルメ
4.5
交通
3.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
高速・路線バス 新幹線 JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • いつものように大宮駅から旅を始める。乗り込んだ8時53分発の『なすの253号』は、日曜日の朝だと言うのに、かなり空いていた。1時間ほどで着いた郡山駅からは、10時15分発の快速『会津1号』に乗り換える。隣のホームからは、今年の12月で廃止されると言う『フルーティアふくしま』が、先に会津へ向けて出発していった。

    いつものように大宮駅から旅を始める。乗り込んだ8時53分発の『なすの253号』は、日曜日の朝だと言うのに、かなり空いていた。1時間ほどで着いた郡山駅からは、10時15分発の快速『会津1号』に乗り換える。隣のホームからは、今年の12月で廃止されると言う『フルーティアふくしま』が、先に会津へ向けて出発していった。

  • 今回の旅では、『会津ぐるっとカード』を利用した。このカードは、会津地域のJR線と会津鉄道、会津バスが二日間乗り放題となるものだ。2,720円なので、入口である猪苗代駅から、このから向かう新鶴温泉までの片道が1,416円なので、初日だけで元が取れてしまうのだ。

    今回の旅では、『会津ぐるっとカード』を利用した。このカードは、会津地域のJR線と会津鉄道、会津バスが二日間乗り放題となるものだ。2,720円なので、入口である猪苗代駅から、このから向かう新鶴温泉までの片道が1,416円なので、初日だけで元が取れてしまうのだ。

  • 列車は、会津へ向けて走って行く。車窓には、色付いた田圃が美しい。

    列車は、会津へ向けて走って行く。車窓には、色付いた田圃が美しい。

  • 会津の中心である会津若松駅には、11時21分に着いた。1年半ぶりの会津である。この国には、多くの街があるが、会津はその中でも特に気に入っている。もう何度となく訪れているので、帰って来たような気持になる。

    会津の中心である会津若松駅には、11時21分に着いた。1年半ぶりの会津である。この国には、多くの街があるが、会津はその中でも特に気に入っている。もう何度となく訪れているので、帰って来たような気持になる。

  • これから向かう新鶴温泉には、駅前のバスターミナルからバスに乗る。先に発車した新宿行の高速バスは混み合っていたが、私が乗り込んだ新鶴温泉行のバスは、3人だけであった。

    これから向かう新鶴温泉には、駅前のバスターミナルからバスに乗る。先に発車した新宿行の高速バスは混み合っていたが、私が乗り込んだ新鶴温泉行のバスは、3人だけであった。

    会津バス 乗り物

  • 途中から2人乗り込んできたが、結局、終点まで乗車したのは私だけであった。バスは1時間ほどで新鶴温泉に到着。とりあえず、バス停からすぐの『新鶴温泉んだ』でお昼を食べることにした。館内にあった『レストラン山筍』に入ると、窓からは葡萄畑が見えた。ここ新鶴地区は、ワイン用のブドウ栽培でも知られる場所なのだ。

    途中から2人乗り込んできたが、結局、終点まで乗車したのは私だけであった。バスは1時間ほどで新鶴温泉に到着。とりあえず、バス停からすぐの『新鶴温泉んだ』でお昼を食べることにした。館内にあった『レストラン山筍』に入ると、窓からは葡萄畑が見えた。ここ新鶴地区は、ワイン用のブドウ栽培でも知られる場所なのだ。

  • 注文したのは、カルボナーラ。出て来たそれは、日帰り温泉施設の料理とは思えないほど、見た目も味も悪くは無かった。しかし、後から気付いたのだが、ほとんどの人が頼んでいたのは、ハンバーグ定食であった。常連客に人気らしく、確かに、かなり美味しそうであった。

    注文したのは、カルボナーラ。出て来たそれは、日帰り温泉施設の料理とは思えないほど、見た目も味も悪くは無かった。しかし、後から気付いたのだが、ほとんどの人が頼んでいたのは、ハンバーグ定食であった。常連客に人気らしく、確かに、かなり美味しそうであった。

    新鶴温泉んだ 宿・ホテル

  • 食後、近くにある新鶴ワイナリーへと向かう。温泉施設の向いに、『旧銀山街道』と書かれた歴史案内板が立っていた。ここ吹上地域には、かつて若松城下と柳津にあった軽井沢銀山とを結んだ街道が通っていたそうである。案内板の足元には、その道標が残されていた。

    食後、近くにある新鶴ワイナリーへと向かう。温泉施設の向いに、『旧銀山街道』と書かれた歴史案内板が立っていた。ここ吹上地域には、かつて若松城下と柳津にあった軽井沢銀山とを結んだ街道が通っていたそうである。案内板の足元には、その道標が残されていた。

  • すぐ近くの高台には、小さな円墳もあった。吹上円墳と呼ばれるものであった。詳細は不明であるが、この辺りは多くの古墳があったそうである。

    すぐ近くの高台には、小さな円墳もあった。吹上円墳と呼ばれるものであった。詳細は不明であるが、この辺りは多くの古墳があったそうである。

  • 5分ほど歩くと、ワイナリーに着いた。その裏手には、直営の葡萄畑が広がっている。植えられているのは、ツヴァイゲルトレーベとシャルドネだそうだ。新鶴と言えば、やはりシャルドネである。

    5分ほど歩くと、ワイナリーに着いた。その裏手には、直営の葡萄畑が広がっている。植えられているのは、ツヴァイゲルトレーベとシャルドネだそうだ。新鶴と言えば、やはりシャルドネである。

  • その隣には、蕎麦畑もあった。秋蕎麦の白い花が満開である。

    その隣には、蕎麦畑もあった。秋蕎麦の白い花が満開である。

  • 新鶴ワイナリーは、7年前に設立されたそうだ。以前はレストランもあったそうだが、今は休業中だそうである。2023年からは、近くでカフェを始めたそうだが、すっかり忘れてしまい、残念なことをした。

    新鶴ワイナリーは、7年前に設立されたそうだ。以前はレストランもあったそうだが、今は休業中だそうである。2023年からは、近くでカフェを始めたそうだが、すっかり忘れてしまい、残念なことをした。

    新鶴ワイナリー 専門店

    新鶴産葡萄で醸すワインが試飲できます。 by 旅猫さん
  • 中へ入ると、木の温もりが感じられる空間が広がってる。レストランであった場所は、そのまま閉鎖されている。長椅子の他はほとんど何も無く、カウンターにワインが並んでいる。現在、11種類を販売しているそうだ。

    中へ入ると、木の温もりが感じられる空間が広がってる。レストランであった場所は、そのまま閉鎖されている。長椅子の他はほとんど何も無く、カウンターにワインが並んでいる。現在、11種類を販売しているそうだ。

  • 試飲が出来るか尋ねてみると、すべて可能とのこと。そこで、まずは『Aizu Blanc 2022』をいただく。やや辛口で、自社栽培のシャルドネに、ソービニヨンブランを少し混醸ているそうだ。ラベルには、会津らしく『赤べこ』が描かれている。2021までは『新鶴』だったが、知名度がある『会津』に変えたそうである。個人的には、地名としては消えてしまった『新鶴』の方が良いと思う。

    試飲が出来るか尋ねてみると、すべて可能とのこと。そこで、まずは『Aizu Blanc 2022』をいただく。やや辛口で、自社栽培のシャルドネに、ソービニヨンブランを少し混醸ているそうだ。ラベルには、会津らしく『赤べこ』が描かれている。2021までは『新鶴』だったが、知名度がある『会津』に変えたそうである。個人的には、地名としては消えてしまった『新鶴』の方が良いと思う。

  • 続いて、赤を三種類一緒にもらった。ツヴァイゲルトとカベルネソーヴィニヨンの交配種であるアルモノワールを醸した『Harmo Noir 2022』と、『Merlot 2022』、ツヴァイゲルトとピノノワール、ヤマソーヴィニヨンを混醸した『Aizu Rouge 2022』である。アルモノワールは酸味が強すぎ、メルロは少々若かった。ルージュがツヴァイの特性が良く出ていて気に入った。

    続いて、赤を三種類一緒にもらった。ツヴァイゲルトとカベルネソーヴィニヨンの交配種であるアルモノワールを醸した『Harmo Noir 2022』と、『Merlot 2022』、ツヴァイゲルトとピノノワール、ヤマソーヴィニヨンを混醸した『Aizu Rouge 2022』である。アルモノワールは酸味が強すぎ、メルロは少々若かった。ルージュがツヴァイの特性が良く出ていて気に入った。

  • その後、栽培などの話をしていると、さらに『Muscat Bailey A 2021』を勧められた。この品種は好みでは無いのだが、これは悪くは無かった。さらに、六角精児さんの話になり、その流れで『Cabernet roze 2022』もいただいた。カベルネフランとカベルネソーヴィニヨンを混醸したロゼだが、何でも色付きが悪く、ロゼ色になってしまったそうである。これが美味しかったので、ルージュと共に購入した。<br />※試飲時のロゼは2022年の『会津』ラベルでしたが、購入したものは同じ2022年の『新鶴』ラベルでした。家に帰ってから気付いたのですが、『新鶴』の方が良いと言ったからかもしれません。嬉しい限り。

    その後、栽培などの話をしていると、さらに『Muscat Bailey A 2021』を勧められた。この品種は好みでは無いのだが、これは悪くは無かった。さらに、六角精児さんの話になり、その流れで『Cabernet roze 2022』もいただいた。カベルネフランとカベルネソーヴィニヨンを混醸したロゼだが、何でも色付きが悪く、ロゼ色になってしまったそうである。これが美味しかったので、ルージュと共に購入した。
    ※試飲時のロゼは2022年の『会津』ラベルでしたが、購入したものは同じ2022年の『新鶴』ラベルでした。家に帰ってから気付いたのですが、『新鶴』の方が良いと言ったからかもしれません。嬉しい限り。

  • ワイナリーを後にし、温泉施設へと戻る。若松へ戻るバスは15時まで無いので、温泉にでも入って、時間を潰すことにする。ここの湯は、新鶴温泉と呼ばれているが、源泉名は吹上温泉である。特徴のある湯ではないが、湯量はそこそこあるようだ。湯船もいくつかあったが、珍しく露天風呂は無かった。湯上り後、麦酒が呑みたかったが我慢をし、文庫本を読みながらのんびり寛ぐことにした。

    ワイナリーを後にし、温泉施設へと戻る。若松へ戻るバスは15時まで無いので、温泉にでも入って、時間を潰すことにする。ここの湯は、新鶴温泉と呼ばれているが、源泉名は吹上温泉である。特徴のある湯ではないが、湯量はそこそこあるようだ。湯船もいくつかあったが、珍しく露天風呂は無かった。湯上り後、麦酒が呑みたかったが我慢をし、文庫本を読みながらのんびり寛ぐことにした。

  • 若松駅へ戻り、駅前の宿に入る。その宿は、会津若松での定宿である。もう何度も泊まっているが、以前と比べると、かなりくたびれてきているようだ。それでも、駅至近で、かつ手ごろな料金なので、寝るだけであれば問題ないのである。

    若松駅へ戻り、駅前の宿に入る。その宿は、会津若松での定宿である。もう何度も泊まっているが、以前と比べると、かなりくたびれてきているようだ。それでも、駅至近で、かつ手ごろな料金なので、寝るだけであれば問題ないのである。

    駅前フジグランドホテル 宿・ホテル

    会津若松駅前にあるビジネスホテル by 旅猫さん
  • 夕食は、駅前にあった老舗の食堂と思っていたのだが、行ってみるとやっていなかった。他の店も探したが、連休最終日と言うこともあり、多くの店が休みであった。仕方が無いので、駅前にあった大手の系列店に入ったのだが、入口で待てども店員さんは通り過ぎるのみ。馬鹿馬鹿しいので、部屋で呑もうと戻り掛けると、件の店に灯りが付いていた。

    夕食は、駅前にあった老舗の食堂と思っていたのだが、行ってみるとやっていなかった。他の店も探したが、連休最終日と言うこともあり、多くの店が休みであった。仕方が無いので、駅前にあった大手の系列店に入ったのだが、入口で待てども店員さんは通り過ぎるのみ。馬鹿馬鹿しいので、部屋で呑もうと戻り掛けると、件の店に灯りが付いていた。

    マルモ食堂 グルメ・レストラン

    まさに駅前食堂です。 by 旅猫さん
  • 中へ入ると、まさに駅前食堂の風情がある。開店時間にぴったりと始まらないのは、儲ける気がないからだろう。店内には、地元の方がちらほらといる。ほとんどの人が、ラーメンを食べているようだ。

    中へ入ると、まさに駅前食堂の風情がある。開店時間にぴったりと始まらないのは、儲ける気がないからだろう。店内には、地元の方がちらほらといる。ほとんどの人が、ラーメンを食べているようだ。

  • 壁のお品書きも、駅前食堂らしい料理が並んでいる。

    壁のお品書きも、駅前食堂らしい料理が並んでいる。

  • ちょっと悩んだが、会津名物のソースカツ丼を注文。ご飯を少なめでお願いしたが、それでも結構量が多かった。揚げたてのカツにソースがたっぷりと掛かり、ご飯にも程よくしみ込んでいて、なかなか美味しかった。

    ちょっと悩んだが、会津名物のソースカツ丼を注文。ご飯を少なめでお願いしたが、それでも結構量が多かった。揚げたてのカツにソースがたっぷりと掛かり、ご飯にも程よくしみ込んでいて、なかなか美味しかった。

  • 食後、やはりお酒が無いのは寂しいので、駅のコンビニで地酒を購入。宿に戻って、晩酌とした。

    食後、やはりお酒が無いのは寂しいので、駅のコンビニで地酒を購入。宿に戻って、晩酌とした。

  • つまみには、新鶴ワイナリーで帰り際にいただいた葡萄を味わう。マスカットベリーAと巨峰を交配した品種だそうで、そのまま食べることが出来る。とは言え、皮が厚く渋みがあるので、実際には皮は食べない。でも、この葡萄はなかなか美味しかった。

    つまみには、新鶴ワイナリーで帰り際にいただいた葡萄を味わう。マスカットベリーAと巨峰を交配した品種だそうで、そのまま食べることが出来る。とは言え、皮が厚く渋みがあるので、実際には皮は食べない。でも、この葡萄はなかなか美味しかった。

  • 翌朝、バスターミナルから7時25分発の坂下行のバスに乗車。この日は、立木観音を拝観し、お昼に冷やしラーメンを食べるために会津坂下町を訪れるのだ。

    翌朝、バスターミナルから7時25分発の坂下行のバスに乗車。この日は、立木観音を拝観し、お昼に冷やしラーメンを食べるために会津坂下町を訪れるのだ。

  • 30分ほどで、古坂下バス停に着いた。バスを降りると、突然、大粒の雨が降って来た。昨日も雨は時々降っていたが、今日の方が激しいようだ。数分待つと、8時14分発の杉山行がやって来た。貸切のそのバスに乗り、10分ほどで、立木観音の最寄りバス停である塔寺立木観音前に着いた。

    30分ほどで、古坂下バス停に着いた。バスを降りると、突然、大粒の雨が降って来た。昨日も雨は時々降っていたが、今日の方が激しいようだ。数分待つと、8時14分発の杉山行がやって来た。貸切のそのバスに乗り、10分ほどで、立木観音の最寄りバス停である塔寺立木観音前に着いた。

  • バス停から少し歩くと、簡素な山門があり、その先に茅葺の観音堂が立っていた。ここは、鎌倉時代に創建された恵隆寺と言う寺である。その観音堂は、元和3年(1617)に再建されたものだそうだ。立木観音を拝観しようとしたのだが、何と9時からであった。

    バス停から少し歩くと、簡素な山門があり、その先に茅葺の観音堂が立っていた。ここは、鎌倉時代に創建された恵隆寺と言う寺である。その観音堂は、元和3年(1617)に再建されたものだそうだ。立木観音を拝観しようとしたのだが、何と9時からであった。

    恵隆寺(立木観音) 寺・神社・教会

  • 隣にあった旧五十嵐家住宅に行ってみたが、こちらも9時からである。仕方が無いので、外観だけを観るだけとした。享保14年(1729)に建てられたもので、昭和30年まで実際に使われていたそうである。

    隣にあった旧五十嵐家住宅に行ってみたが、こちらも9時からである。仕方が無いので、外観だけを観るだけとした。享保14年(1729)に建てられたもので、昭和30年まで実際に使われていたそうである。

    旧五十嵐家住宅 名所・史跡

  • 拝観時間までまだ時間があるので、近くある神社を訪れることにする。立木観音の駐車場にあった茶店の方が声を掛けてくれたので、後で立ち寄ることにする。途中、白花の曼殊沙華が咲いていた。

    拝観時間までまだ時間があるので、近くある神社を訪れることにする。立木観音の駐車場にあった茶店の方が声を掛けてくれたので、後で立ち寄ることにする。途中、白花の曼殊沙華が咲いていた。

  • その神社は、心清水八幡神社と言う。創建は、天喜3年(1055)、源頼義、義家親子によるものとある。会津藩時代に、会津大鎮守となり、社殿の修繕を藩主が行うと言う別格の社格を持っていたそうだ。現在でも、この社の神官は、かなり上位だと言うことを、茶店の方から聞いた。

    その神社は、心清水八幡神社と言う。創建は、天喜3年(1055)、源頼義、義家親子によるものとある。会津藩時代に、会津大鎮守となり、社殿の修繕を藩主が行うと言う別格の社格を持っていたそうだ。現在でも、この社の神官は、かなり上位だと言うことを、茶店の方から聞いた。

  • 境内には多くの樹々があり、鬱蒼としている。雨が降っているため、何とも言えない雰囲気である。現在の社殿は、会津藩が最後に建てた建物で、文久3年(1863)の建立である。

    境内には多くの樹々があり、鬱蒼としている。雨が降っているため、何とも言えない雰囲気である。現在の社殿は、会津藩が最後に建てた建物で、文久3年(1863)の建立である。

  • 境内の奥は森のようになっていて、その中に古い祠が並んでいる。その辺りは、神域と言った空気感が漂い、何とも言えない気配であった。

    境内の奥は森のようになっていて、その中に古い祠が並んでいる。その辺りは、神域と言った空気感が漂い、何とも言えない気配であった。

  • 参拝後、立木観音へと戻る。途中、柿の木が植えられている場所があり、茅葺屋根の観音堂と良く似合っていた。

    参拝後、立木観音へと戻る。途中、柿の木が植えられている場所があり、茅葺屋根の観音堂と良く似合っていた。

  • まだ時間があったので、先ほど声を掛けて頂いた茶店に立ち寄る。すると、お茶と名物だと言う栗饅頭でもてなしてくれた。漬物もあり、しばらく話をしながら時間を潰した。

    まだ時間があったので、先ほど声を掛けて頂いた茶店に立ち寄る。すると、お茶と名物だと言う栗饅頭でもてなしてくれた。漬物もあり、しばらく話をしながら時間を潰した。

  • 9時になったので、立木観音を参拝する。中へ入ると、大きな幕があり、観音像は見えない。しかし、その幕の裏側へ入ることが出来、そこには見上げるほどの観音像と、多くの仏像が置かれていた。その観音像は、高さが8.5mもある。大同3年(808)、弘法大師により、桂の大樹に彫り上げた十一面千手観音だそうだ。今回はバスの都合でゆっくり拝観出来なかったが、また観たいと思う像であった。

    9時になったので、立木観音を参拝する。中へ入ると、大きな幕があり、観音像は見えない。しかし、その幕の裏側へ入ることが出来、そこには見上げるほどの観音像と、多くの仏像が置かれていた。その観音像は、高さが8.5mもある。大同3年(808)、弘法大師により、桂の大樹に彫り上げた十一面千手観音だそうだ。今回はバスの都合でゆっくり拝観出来なかったが、また観たいと思う像であった。

  • 慌ただしい拝観を終え、立木観音を後にする。御馳走していただいた茶店の方にお礼を言い、バス停へと急ぐ。そして、ほぼ定刻でやって来た9時19分発のバスに乗り、坂下市街地へと戻る。

    慌ただしい拝観を終え、立木観音を後にする。御馳走していただいた茶店の方にお礼を言い、バス停へと急ぐ。そして、ほぼ定刻でやって来た9時19分発のバスに乗り、坂下市街地へと戻る。

  • 古坂下バス停で降り、少し道を戻ると、小さな社があった。その境内に、大きな欅の木があった。その樹は、今にも歩きだしそうな生命力に溢れ、枝を広げたその姿は神秘的ですらあった。

    古坂下バス停で降り、少し道を戻ると、小さな社があった。その境内に、大きな欅の木があった。その樹は、今にも歩きだしそうな生命力に溢れ、枝を広げたその姿は神秘的ですらあった。

  • そこから。街の中心へと歩いて行く。すると、右手に突然大きなタンクが現れた。街中に無造作に置かれている感じだが、そこは酒蔵であった。曙酒造と言う蔵で、看板銘柄は『天明』である。直売はしていないようなので、先へと進む。

    そこから。街の中心へと歩いて行く。すると、右手に突然大きなタンクが現れた。街中に無造作に置かれている感じだが、そこは酒蔵であった。曙酒造と言う蔵で、看板銘柄は『天明』である。直売はしていないようなので、先へと進む。

  • すると、今度は左手に白い蔵と赤瓦が特徴的な建物が見えて来た。そこは、豊国酒造であった。看板銘柄は、『豊久仁』のようだ。こちらも直売はしていないようである。

    すると、今度は左手に白い蔵と赤瓦が特徴的な建物が見えて来た。そこは、豊国酒造であった。看板銘柄は、『豊久仁』のようだ。こちらも直売はしていないようである。

  • その向かいに、五ノ井酒店がある。会津では名の知れた酒屋であり、店内には、これでもかと言うくらいの会津の酒が並んでいる。まさに、宝の山である。あまりの種類の多さに、目移りしてしまい、何を購入してよいか迷ってしまう。今回は、その中から、曙酒造の『一生青春 特別純米 新酒おりがらみ本生』、豊国酒造の『豊久仁 特別純米生原酒 山田錦』、この酒店が曙酒造に醸してもらっている『央 純米吟醸 袋垂れ 荒走り 山田錦』、『央 特別純米 荒走り 美山錦』を購入した。

    その向かいに、五ノ井酒店がある。会津では名の知れた酒屋であり、店内には、これでもかと言うくらいの会津の酒が並んでいる。まさに、宝の山である。あまりの種類の多さに、目移りしてしまい、何を購入してよいか迷ってしまう。今回は、その中から、曙酒造の『一生青春 特別純米 新酒おりがらみ本生』、豊国酒造の『豊久仁 特別純米生原酒 山田錦』、この酒店が曙酒造に醸してもらっている『央 純米吟醸 袋垂れ 荒走り 山田錦』、『央 特別純米 荒走り 美山錦』を購入した。

    会津旨酒 五ノ井酒店 グルメ・レストラン

  • そして、前回訪れた時には休みであった廣木酒造本店に立ち寄る。言わずと知れた銘酒『飛露喜』を醸している酒蔵である。

    そして、前回訪れた時には休みであった廣木酒造本店に立ち寄る。言わずと知れた銘酒『飛露喜』を醸している酒蔵である。

    廣木酒造本店 専門店

    『飛露喜』はありません。 by 旅猫さん
  • 中へ入ると、落ち着いた風情のある店内であった。すぐに蔵の方が出て来てくれ、丁寧に対応してくれた。人気の『飛露喜』が無いことはわかっているが、こちらの狙いは『泉川』である。尋ねてみると、純米吟醸と吟醸があった。以前呑んで気に入っていた純米吟醸を買い求めたが、一升瓶しか造っていないそうなので、それをいただいた。

    中へ入ると、落ち着いた風情のある店内であった。すぐに蔵の方が出て来てくれ、丁寧に対応してくれた。人気の『飛露喜』が無いことはわかっているが、こちらの狙いは『泉川』である。尋ねてみると、純米吟醸と吟醸があった。以前呑んで気に入っていた純米吟醸を買い求めたが、一升瓶しか造っていないそうなので、それをいただいた。

  • これkらは、新酒を醸す季節である。店頭には、酒米がたくさん積まれていた。また、美味しい酒が会津から生まれて来る。嬉しいことである。

    これkらは、新酒を醸す季節である。店頭には、酒米がたくさん積まれていた。また、美味しい酒が会津から生まれて来る。嬉しいことである。

  • 廣木酒造を出て、さらに通りを歩いて行く。月曜日だが、目抜き通りにも人通りはまったく無い。車もほとんど通らない。店も閉まっているところばかりで寂しい。

    廣木酒造を出て、さらに通りを歩いて行く。月曜日だが、目抜き通りにも人通りはまったく無い。車もほとんど通らない。店も閉まっているところばかりで寂しい。

  • 少し歩くと、寛政2年(1790)創業の味噌と醤油を醸す八二醸造と言う蔵があった。こちらも昔ながらの佇まいでとても温かみがある。ちょうど味噌を買おうとしていたところなので、北海道十勝産の貴重な『袖ふり豆』を使った味噌と、木桶仕込みの玄米醤油を購入した。<br />

    少し歩くと、寛政2年(1790)創業の味噌と醤油を醸す八二醸造と言う蔵があった。こちらも昔ながらの佇まいでとても温かみがある。ちょうど味噌を買おうとしていたところなので、北海道十勝産の貴重な『袖ふり豆』を使った味噌と、木桶仕込みの玄米醤油を購入した。

    八二醸造 専門店

    江戸時代から続く味噌。醤油の醸造元 by 旅猫さん
  • その裏手に、法界寺と言う寺がある。その寺には、戊辰の役において、娘子隊の隊長として戦い討ち死にした中野竹子の墓がある。若松城下にある柳橋で官軍と交戦し、薙刀を振るって奮戦したが被弾。倒れた竹子は、妹の優子に介錯されたと伝わる。ここ法界寺には、その首が葬られていて、薙刀は遺品として納められているそうだ。その薙刀は拝見することが出来るそうだが、予約が必要なので、この次とした。

    その裏手に、法界寺と言う寺がある。その寺には、戊辰の役において、娘子隊の隊長として戦い討ち死にした中野竹子の墓がある。若松城下にある柳橋で官軍と交戦し、薙刀を振るって奮戦したが被弾。倒れた竹子は、妹の優子に介錯されたと伝わる。ここ法界寺には、その首が葬られていて、薙刀は遺品として納められているそうだ。その薙刀は拝見することが出来るそうだが、予約が必要なので、この次とした。

    中野竹子の墓 名所・史跡

  • 法界寺の西側には、光明寺がある。その山門は、江戸後期の文化元年に再建された鐘楼門である。か細い四脚門に大きな反りのある屋根が特徴的な美しい門で、重要文化財に指定されている。久しぶりに観たが、相変わらず美しい。

    法界寺の西側には、光明寺がある。その山門は、江戸後期の文化元年に再建された鐘楼門である。か細い四脚門に大きな反りのある屋根が特徴的な美しい門で、重要文化財に指定されている。久しぶりに観たが、相変わらず美しい。

  • そろそろ11時である。朝が早めだったので、そろそろお昼とする。今回の旅の目的のひとつが、ここ会津坂下の名物である冷やしラーメンなのだ。早速、近くの『雪花』と言う小さな食堂に入る。注文したのは冷やし塩ラーメン。出てきたそれは、薄焼き卵と胡瓜の刻んだものが入り、氷まで浮かんでいた。味はやや薄めだが、地元の製麺所で打った麺との相性もほど良く、美味しかった。

    そろそろ11時である。朝が早めだったので、そろそろお昼とする。今回の旅の目的のひとつが、ここ会津坂下の名物である冷やしラーメンなのだ。早速、近くの『雪花』と言う小さな食堂に入る。注文したのは冷やし塩ラーメン。出てきたそれは、薄焼き卵と胡瓜の刻んだものが入り、氷まで浮かんでいた。味はやや薄めだが、地元の製麺所で打った麺との相性もほど良く、美味しかった。

  • 帰りのバスの時間までまだあるので、町外れにある諏訪神社に参拝する。鳥居を潜り境内に入ると、以前訪れた時と様子が違っている。神門が無くなり、社殿も真新しい。案内があったので読んでみると、平成22年に社殿が火災で焼失、翌年にはかの大震災に遭い、神門も倒壊してしまったそうである。まだ復興途中と言うことなので、賽銭を奮発させていただいた。

    帰りのバスの時間までまだあるので、町外れにある諏訪神社に参拝する。鳥居を潜り境内に入ると、以前訪れた時と様子が違っている。神門が無くなり、社殿も真新しい。案内があったので読んでみると、平成22年に社殿が火災で焼失、翌年にはかの大震災に遭い、神門も倒壊してしまったそうである。まだ復興途中と言うことなので、賽銭を奮発させていただいた。

  • 元来た道を戻り、近くの諏訪町バス停でバスを待つ。先ほどまで降ったりやんだりしていた雨が、いつしか止み、青空が出て来た。この旅で観た初めての青空である。帰る頃になって晴れるとはついていない。

    元来た道を戻り、近くの諏訪町バス停でバスを待つ。先ほどまで降ったりやんだりしていた雨が、いつしか止み、青空が出て来た。この旅で観た初めての青空である。帰る頃になって晴れるとはついていない。

  • 会津若松駅へ戻り、13時30分発の快速『あいづ4号』に乗り、会津を離れる。13年ぶりに訪れた会津坂下。路線バスの将来には暗雲が漂っているので、あまり間を空けずに訪れたいものである。

    会津若松駅へ戻り、13時30分発の快速『あいづ4号』に乗り、会津を離れる。13年ぶりに訪れた会津坂下。路線バスの将来には暗雲が漂っているので、あまり間を空けずに訪れたいものである。

  • 大好きな会津を訪れた二日間の旅。美味しいワインに出会い、会津坂下の変わらぬ佇まいに触れた満足な旅であった。

    大好きな会津を訪れた二日間の旅。美味しいワインに出会い、会津坂下の変わらぬ佇まいに触れた満足な旅であった。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • ポテのお散歩さん 2023/10/22 22:28:08
    会津も広い
    旅猫さん こんばんは。

    初め、旅猫さんが『フルーティアふくしま』に乗られるのかと
    勘違いしました(´艸`*)
    フルーツのスイーツが食べられるそうですが、
    同じフルーツでも、ワイナリーでした(^^)

    会津といっても広いのですね。
    新鶴温泉や新鶴・会津坂下などの地名は知りませんでした。
    地場の産業が受け継がれ、会津ならではの情緒が残っているのですね。
    朴訥で誠実なお人柄が多いとお見受けしました。
    立木観音の茶店の栗饅頭は、栗が一個まるまる入っていて
    美味しそうです♪

    その横に写っている、包装紙で作られた入れ物も きっちり折り目がついて
    丁寧に作られていますね。
    入れ口がすぼめてあり、安定感があって見た目も綺麗です。
    旅猫さんが旅の途中で購入された品々も、丁寧に作られた一品ばかりで
    美味しかったでしょうね。(*^-^*)

      ポテ

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2023/10/24 13:10:21
    RE: 会津も広い
    ポテさん、こんにちは。

    いつもありがとうございます。
    『フルーティアふくしま』は、乗ったことがありません。
    もう廃止されるので、この時、乗っておけばよかったなと。

    会津は広いですよー
    西会津、南会津、奥会津と中心である若松、喜多方などなど。
    新鶴は、合併により地名としては消滅してしまいました。
    今は、施設などだけに名前が残っています。

    会津は素朴で、良い所です。
    江戸時代からの精神が受け継がれていて。
    会津は何度も訪れていますが、嫌な目にあった事は無いです。

    立木観音の茶店の人も、とても優しかったです。
    お茶と栗饅頭、漬物などでもてなしてくれました。
    あの栗饅頭、この界隈の名物だそうです。
    ゴロっとした栗が入っていて、とても美味しかったです。
    包装紙で造られた器も、とても綺麗でした。

    今回も、会津から元気をもらってきました。
    旅猫
  • アッコさん 2023/10/21 11:08:01
    ワイナリー、初めて知りました!
    旅猫さん、こんにちは(^^♪

    電車の旅、素敵ですね!
    新鶴ワイナリー、初めて知りました。
    今度、行きたくなりました。
    廣木酒造さんは行った事があり、懐かしくなりました。
    福島は近いので、愛犬と言ってみたいと思います。

    アッコ

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2023/10/21 12:37:37
    RE: ワイナリー、初めて知りました!
    アッコさん、こんにちは。

    書き込みありがとうございます。
    列車の旅は、旅情がありますし、何より楽です(笑)
    新鶴ワイナリーは、数年前に出来た比較的新しいワイナリーです。
    不便な場所にありますが、車があればまったく問題ないでしょう。
    廣木酒造さんに行かれた事があるのですね。
    以前、とある宿で『泉川 純米吟醸』呑んで気に入り、二度ほど訪れたのですが、どちらの時もお休みで、今回ようやく訪れることが出来ました。
    しっかり、『泉川 純米吟醸』も購入出来ました。

    旅猫

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